建築CADソフトおすすめ8選!2D・3Dの特徴や選び方も解説

建設現場に欠かせないツールである建設CADには、様々な種類があります。新しいソフトを導入しようとしている方や、そもそも建設CADがどういうものかも分からない方もいるでしょう。

今回は、そんな方のために建設CADの機能やメリットを解説しつつ、おすすめ無料ソフトをご紹介します。

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CADとは

CADとは「Computer Aided Design」の略で、コンピューターを用いて図面や設計図を作成できるソフトです。「キャド」と呼ばれ、建設業や製造メーカーなど様々な場所で活用されています。

従来、建物や機械の設計図は手書きで作成されていました。コンピューターの普及により様々なソフトが開発されるようになると、設計図の作成ができるソフトが登場します。これがCADです。

CADの種類

CADは様々な分野で活用されており、その種類も用途や目的に合わせて複数に分類できます。ここでは、CADの種類とそれぞれの特徴を解説します。

2DCAD

2DCADは主に平面の設計図を作成する際に使われるソフトです。様々な分野で活用されていますが、代表的な分野だと以下の分野で特によく活用されています。

  • 建設
  • 機械設計
  • 電機設計

2DCADは寸法やスケールに基づいた正確な図面を描く機能に優れています。平面図・断面図・立体図などを作成できるソフトです。設計時は直線や曲線などの図形を用いて設計することで、設計図を作る際に発生する手間を軽減できます。
修正や追加などの変更も簡単です。

3DCAD

3DCADは仮想空間に3Dモデルを作成して設計できるソフトです。ソフト操作時は仮想空間に置かれた3つの軸を用いて立体を構成します。これにより、作成した図を視覚的に認識できるのが大きなメリットです。

体積や質量などの幾何学情報の算出や、部品の干渉チェックもできます。主に製品の設計やシミュレーション・解析に用いられています。

3DCADのフリーソフトについてはこちらの記事で解説しています。ぜひこちらもご確認ください。

建築CADソフトおすすめ8選!2D・3Dの特徴や選び方も解説

汎用CAD

汎用CADは、文字通り幅広い分野の設計に対応できるCADソフトです。

機械設計から建築設計まで1つのソフトで扱えるため、多様な業務を抱える企業に適しています。導入コストも専用CADに比べて抑えやすく、基本的な設計機能は一通り備わっています。

ただし、特定業界向けの部品ライブラリは標準で付属しない場合が多く、必要に応じてオプションで機能拡張できる製品もあります。

一方で、特定分野に特化した専用CADと比べると効率面で劣ることがあり、とくに詳細な図面や配線・配管図の作成では手間が増える傾向があります。

専用CAD

専用CADは、特定の業種や目的に合わせた機能を備えたCADソフトです。

建築設計・電気設計・土木測量など、それぞれの分野に必要な機能や部品ライブラリが揃っており、専門業務を高い精度と効率で進められます。専門スキルを持つ設計者にとって操作性が高く、生産性を大幅に向上させる強力なツールといえます。

一方で、操作は複雑で習得には時間と専門知識が不可欠であり、独学での習得は難しいのが実情です。

また、特化分野以外の業務では機能が過剰となり扱いにくい場合があるほか、他のCADとのデータ互換性が低い傾向があります。

さらに、高性能なハードウェアを必要とするため、導入コストが高額になりやすい点も注意が必要です。

建築系3DCADの主な種類

建築をはじめ幅広い分野で利用される3D CADソフトは、機能や価格帯によって大きくハイエンドCAD、ミドルレンジCAD、ローエンドCADの3種類に分類されます。

機能の充実度や処理性能、導入コストに明確な違いがあり、目的や規模に応じた選択が必要です。

ここでは、それぞれの特徴を順に解説します。

ハイエンドCAD

ハイエンドCADは、最上位クラスに位置する高機能な3D CADで、大規模かつ複雑な設計を高速で精密に処理できるのが特徴です。

自動車・航空宇宙・造船といった膨大な部品点数を扱う分野で広く利用されており、待ち時間の少ない演算処理と豊富な機能により効率的な設計作業を実現します。

高度な解析機能を標準で備えており、より精密で専門性の高い設計を可能にしますが、導入コストは非常に高く、高性能な専用ハードウェアも不可欠です。

機能が膨大なため習得難度も高く、独学での習得は現実的ではなく専門的なトレーニングが求められます。

こうした背景から、ハイエンドCADは大企業や高度な設計を必要とするメーカーで主に採用されています。

ミッドレンジCAD

ミッドレンジCADは、ハイエンドCADほど高機能ではないものの、価格と性能のバランスに優れた3D CADとして広く普及しています。

機械設計や家電製品の開発など多様な分野で利用され、必要十分な機能を備えている点が特徴です。

導入コストはハイエンドCADに比べて抑えやすく、初心者にも扱いやすい設計になっており、直感的な操作インターフェースを備えた製品が多く見られます。

さらに、解析機能を搭載したソフトも多く、設計段階での検証や品質向上にも活用可能です。コスト効率と操作性の両立から、多くの業界で最も普及しているCADカテゴリといえます。

ローエンドCAD

ローエンドCADはいわゆるエントリーモデルで、小規模事業者や個人ユーザーでも導入しやすい低価格帯のCADソフトです。

中には無償で利用できる製品もあり、基本的な設計機能は一通り備わっています。ミッドレンジCADに比べると機能は限定的ですが、操作がシンプルで習得しやすく、初心者にとっては扱いやすい点が魅力です。

機能が絞られている分、動作が軽快な製品も多く、簡易的な設計や学習用途に適しています。ただし、拡張性や処理性能は低く、対応可能なデータ形式も限られるため、企業の主力設計ツールとしては力不足です。

そのため、CADを試してみたい初心者や小規模な設計作業には入門用として最適といえます。

建築CADソフトの選び方

建築CADソフトはソフトごとに特徴が異なるため、使いこなすには自社に合った機能が搭載されたものや、操作しやすいソフトを選ばなくてはなりません。次は、建設CADソフトの選び方を解説します。

対応OSから選ぶ

建築CADはソフトごとに対応しているOSが異なります。自社で使っているパソコンに対応しているものを選ばないと、導入しても使えません。これは無料・有料問わず注意すべきポイントです。

無料ソフトの多くはWindowsに対応していますが、Macの場合対応しているものとそうでないものがあります。CADを導入している業界ではMacユーザーが多い傾向にあるため、導入時は自社パソコンのOSに対応しているか必ず確認しましょう。

機能性から選ぶ

CADは2D・3Dでそれぞれできる作業が大きく異なります。導入目的を達成できる機能が搭載されているソフトを選びましょう。CADソフトの種類と向いている作業をまとめると、以下のようになります。

CADソフトの種類 適している作業
2D CAD
  • 平面の設計図作成
  • 立体図を掲載する必要がないパンフレットや企画書の作成
3D CAD
  • 立体的な建設図の作成
  • 建設予定建造物などのモデリング
  • 部品や建材の立体的なモデル作成

自社で行っている、または必要な作業に応じて選びましょう。なお、ソフトの中には2D・3D両方の機能を使えるものも多いため、両方使えるタイプを導入しておくと便利です。

費用から選ぶ

CADソフトは製品ごとに価格が異なります。基本は買い切りのタイプが多いですが、サブスクリプションで使えるタイプや無料版・廉価版を用意しているところもあります。

無料版や廉価版があるとそちらに目が行きがちになりますが、必ずしも費用がかからないから良いというわけではありません。無料版の多くは商用利用不可の条件で配信されています。また、廉価版や価格の安いソフトでも、必要な機能が搭載されていなければ意味がありません。ほしい機能を搭載するためにオプション料に支払う金額が大きくなってしまうのは、導入時に発生しがちなトラブルです。

CADソフトを購入するときは、自社に必要な機能をそろえるとどれだけの費用が係るかを調べたうえで検討しましょう。

サポート体制から選ぶ

CADソフトに不具合が発生すると、最悪の場合自社業務全体に影響が出る恐れがあります。サポート体制が不十分だと数日間業務を停止する事態になりかねません。

トラブルが発生したとき、土日祝対応はもちろん、できれば夜間も対応してくれるソフトを選ぶと、万が一の事態が発生したときのリスクを抑えられます。

ソフトによりオプションの中にサポートが入っている場合もあります。導入の際はサポート体制の利用やその内容に注意しながら選びましょう。

知名度の高さから選ぶ

建築CADソフトを選定する際には、ソフトの知名度も大きな判断材料となります。

利用者が多いソフトは業界で事実上の標準となっている場合があり、導入後の運用や共同作業が円滑に進みやすいからです。

例えば、AutoCADは世界トップシェアを誇り、日本でも大手ゼネコンや設計事務所で広く採用されています。知名度の高いソフトは学習教材や操作マニュアル、トラブルシューティング情報が豊富で、利用者同士の情報共有も活発です。

さらに、開発元のサポート体制が整備されていることが多く、長年の利用実績から信頼性も高く評価されています。同じソフトを使う企業間であればデータ互換性にも優れ、図面の受け渡しや共同作業をスムーズに行うことが可能です。

このように、知名度の高いCADソフトを選ぶことは、導入後の安心感と業務効率の向上につながります。

建築CADソフトおすすめ8選

CADの種類や機能をおさえたところで、実際に建設業で使われているCADをチェックしていきましょう。ここでは建設CADのなかからおすすめのソフトを8つご紹介します。

AutoCAD

引用元:https://www.autodesk.co.jp/products/autocad/overview

AutoCADは世界中で利用されている、CADソフトの中でも代表的なソフトです。有料ソフトですが、廉価版ソフトやサブスクリプションなど、予算に合わせてソフトが選べます。

2Dだけでなく3Dにも対応しているほか、拡張性にも優れているため、業務ごとに柔軟な対応ができるのも特徴です。

ArchiCAD

引用元:https://graphisoft.com/jp/solutions/products/archicad

ArchiCADは建築家により開発されたCADで、2D・3Dによる詳細な設計機能や複数のレンダリング機能により目的に合わせた設計ができます。3D建築モデルから必要な図面や画像を自動作成できるシステムが特徴です。

建物の基礎などを詳細な部分までモデリングできるほか、設計意図や施工方法を3Dアニメーションで作成できます。

大手建設企業やゼネコンでよく活用されているCADソフトです。

FreeCAD

引用元:https://www.freecad.org/?lang=ja

FreeCADは製品設計をはじめとした様々な分野で活用できるよう設計されているソフトです。3D・2Dの設計だけでなく、設計パーツの解析や数量・部品表などのモデルデータ変化もできます。

マルチプラットフォーム型のソフトで、OSを選ばず活用できます。インポート・エクスポートできるファイル形式も豊富です。商用利用可能なソフトでもあります。

Jw_CAD

引用元:https://www.jwcad.net/

高度な2D設計機能を無料で利用できるソフトで、建築設計に特化しています。分かりやすい操作性が特徴で、初めてCADを導入する場合や、テスト的に操作したい場合に適しています。個人事業主の建設業従事者にも人気のソフトです。

Vectorworks

引用元:https://www.aanda.co.jp/Vectorworks2024/

住宅や店舗の設計・デザイン作成を目的に作られたCADソフトです。直感的に利用できる機能に優れており、空間デザインに特化したモードを多数搭載しています。豊富なライブラリデータを活用できるのも特徴です。Windows・Macの両方に対応しています。

Fusion 360

引用元:https://www.autodesk.co.jp/products/fusion-360/overview

サブスクリプション契約で商用利用できるCADソフトです。無料ライセンスがあるので、操作性などを調べたい場合でも気軽に利用できます。3Dモデリングの機能を網羅しており、3Dを用いた設計を主に行う場合におすすめです。

Fusion 360はクラウドソフトのため、アカウントとパスワードを持っていれば、だれでも必要な情報にアクセスできます。データ共有が簡単なのも、このソフトの特徴です。

CADCity建築

引用元:https://www.tanaksys.com/cad_archi.html

企画設計から意匠や設計図作成をトータル管理できる2DCADソフトです。日本の建築設計に高いレベルで対応しています。建築だけでなく土木基本オプションにも対応しているのが特徴です。

また、オプション機能を使えばWord・Excel・PowerPointのデータを設計図の中に貼り付けできます。

SketchUP

引用元:https://sketchup.trimble.com/ja-jp

SketchUpは、直感的な操作性で利用できる3Dモデリングソフトです。

建築やインテリア分野で高い支持を集めており、簡易的なモデリングから詳細設計まで幅広い用途に対応します。

住宅・インテリア・家具・ランドスケープなど多様なモデル制作に適しており、初心者でもすぐに扱える手軽さが大きな魅力です。

特にプッシュプル機能は、平面から立体を直感的に生成できるSketchUpならではの特徴で、アイデアを即座に形にできます。

さらに、豊富なプラグインによる機能拡張が可能で、設計の自由度を高められます。

3Dモデルをオンラインで共有できる「3D Warehouse」も利用でき、他ユーザーのモデルを参考にしたり、自身の作品を公開して活用したりすることで、設計の幅が一層広がります。

提供形態は無料のWeb版と、有料のPro・Studio版があり、用途や目的に応じて選択可能です。もちろん、日本語にも対応しています。

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CADでの図面作成はアウトソーシングもおすすめ

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CADを活用した図面作成は、アウトソーシングサービスの利用もおすすめです。

従業員のリソースがひっ迫している場合や、CADを活用できる人材が不足している場合などは、アウトソーシングサービスを活用すると、少ない工数で業務に必要な書類を作成できます。専門的な知識を持っているスタッフが対応するため、スムーズに図面作成を進められます。

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【まとめ】自社に合った建築CADを使って業務の効率化をはかろう

建築CADソフトは、建築業の作業を効率的に進める効果が期待できるものです。便利ですが多くの会社が配信・販売しているため、導入の際は自社に合ったものを選ぶのがポイントです。

導入の際は、導入目的やランニングコストなどをよく考慮したうえで検討しましょう。

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