塗装業で独立開業するには?起業後の年収や、失敗を防ぐ集客方法を解説

塗装業で独立開業を考えている方のなかには

  • 塗装業で独立したいけど具体的な方法が分からない
  • 開業に必要な準備を知りたい
  • 独立したらどのくらい稼げるの?

という不安や疑問をお持ちの方もいるでしょう。
今回はそんな方のために塗装業で独立する方法や独立で失敗しないための方法も紹介します。

塗装業で独立した際の年収とは

塗装業の会社で従業員として働いている方は実際にいくら収入があるのか気になるという方も大勢います。ある調査の結果、塗装業の会社で従業員として働く方の全国的な平均年収は約408万円でした。

もちろん会社や経験年数、技術によっては平均年収より多い方は大勢います。しかし日本で働く人全ての平均年収が約467万円なので、塗装業の会社で働く方の年収は日本全体の平均よりやや低いことになります。
塗装業の会社で従業員として働いていると、年収が日本の全国平均を下回ることがあります。しかし先ほども紹介したように、独立すればその年収が数倍になることも夢ではありません。年収が1,000万円を超えることも可能です。

年収が1,000万円となると塗装業の会社で従業員として働いた場合のおよそ2.5倍となり、非常に魅力的に思えます。しかし、独立に失敗すれば生活していくことも不可能となるためリスクと収入をよく検討しなければいけません。

塗装業で独立するための3ステップ

独立で失敗しないためには事前にしっかりと準備をしなくてはなりません。独立を検討していてもどんな準備が必要かわからない方もいるでしょう。そこで、建設業で独立するために必要なステップが
・自社の強みを分析し、ターゲットを決める
・独立に必要な準備をする
・集客施策を実施し、仕事を獲得する
の3つです。ここから詳しく解説いたします。

1.自社の強みを分析し、ターゲットを決める

まずは塗装業として自分の強みが何か、またターゲットをどこにするかを考えます。塗装の仕事だったらなんでも請け負えば良いのではと思いますが、自分が得意としないジャンルで工事を請け負ってうまくいかなかった場合、その後の仕事が依頼されなくなることになりかねません。塗装業の工事内容には防水工事や屋根工事、外壁工事など、個人の家の新築やリフォームなどを専門とするか、ビルや大きな施設などを専門とするかなどがあります。自分がやりたい仕事や強みを分析し、獲得したいターゲットを絞ることが必要です。また、個人事業主か法人を設立するかを考えることも重要です。個人事業主は比較的簡単に開業できますが、法人となれば手続きに時間と費用がかかります。独立する前に細かい計画を立てることも大切です。

2.独立に必要な準備をする

計画を立てたら次に独立に必要な準備をしなければなりません。独立には準備する資金が必要です。塗装業に必要な道具や塗料もいちから購入しなくてはなりません。現場に移動するための車両、備品を収納できる倉庫、事務所なども必要になるため準備しましょう。また、資格なども取得しておくと受注の幅が広がります。せっかく依頼されても資格がなく受注できないことがあれば、イメージも悪くなります。必要に応じて取得しておきましょう。

建設業の運転資金の計算方法や借入方法ついてはこちらの記事で解説しています。ぜひこちらもご確認ください。

建設業の運転資金の計算方法とは?|運転資金の借入を受ける方法も解説!

3.集客施策を実施し、仕事を獲得する

いくら準備をしても、仕事の依頼がないと収入を上げられません。会社勤めをしていれば仕事はいつでもありましたが、それも会社が営業や集客などをしていたからです。独立したらすべて自分で行う必要があります。集客方法を考え実施して仕事を獲得しなければなりません。独立前に取引先などに独立を伝えて仕事を得ることはできますが、それだけでは売上げを安定させることはできないでしょう。効果が出やすい集客方法として、新規の法人や会社に営業をかける、リスティング広告をうつなどがあります。仕事を獲得するには集客施策も大切です。

塗装業の独立・開業に必要な準備

ここでは独立・開業に必要な準備について具体的に紹介していきます。

資金を準備する

塗装業で独立するには個人事業主として開業届を提出するだけでも問題ありません。しかし仕事で使う道具や塗料、車両にPR用のウェブサイトやチラシなどの準備にお金がかかります。
そういった開業の準備のために資金が必要です。資金の準備方法にも独立前からコツコツ貯蓄をしておくか、金融機関から借入をするなどの方法があります。独立に必要な資金を事前にしっかり計算し、準備をすすめましょう。

資格を取得する

塗装業で独立に必要なものに「資格」も含まれます。独立して塗装業を営む上で資格が必須というわけではありません。しかし塗装業を営む上で塗装作業に関連する資格を取得しておけば、有利になることは間違いありません。資格取得には費用や時間がかかるので、独立前に取得するのがおすすめです。
それでは塗装業で独立するにあたって、どのような資格を取得すればよいのかを紹介します。これから紹介する内容を参考に、独立を考えている方は資格取得を検討してみてください。

資格1:塗装技能士

1つ目に取得をおすすめする資格は「塗装技能士」です。塗装技能士は職業能力開発促進法によって定められた国家資格の1つで、1級から3級までのランクがあります。3級は誰でも受験可能ですが2級以上の受験には実務経験が必要です。
塗装技能士の試験では学科試験と実技試験が行われ、塗装に関する知識と塗装技術の両方が問われます。塗装も塗る対象によって必要となる知識や技術が異なるため、試験も5種類に分かれています。
塗装業で独立する上で資格は必要ありません。しかし塗装技能士は技術と知識、経験の証明にもなるため、取得しておけば一定の技術を持っていると認められることもあります。そのため、独立にあたって習得することをおすすめします。

資格2:有機溶剤作業主任者

2つ目に取得をおすすめする資格は「有機溶剤作業主任者」です。塗装で使用する塗料の中には人体に有害な物質が含まれている有機溶剤もあります。有機溶剤は使い方を誤ると中毒症状にも繋がる恐れがあり、大量に使用する場合、有機溶剤作業主任者を配置しなければいけません。
有機溶剤作業主任者の資格は18歳以上であれば誰でも受験資格があります。また試験も真面目に講習を受ければ合格できる程度に設定されているため難易度はそれほど高くありません。
有機溶剤作業主任者資格は独立に必要な資格ではありませんが、安全に塗装を行う上では取得しておいた方が良い資格です。作業の安全性はどの現場でも最優先なため、独立にあたって習得することをおすすめします。

資格3:危険物取扱者

3つ目に取得をおすすめする資格は「危険物取扱者」です。危険物取扱者は塗装技能士と同じく国家資格の1つで危険物とみなされる物質を扱う場合は取得する必要があります。危険物取扱者の資格には甲乙丙があり、甲には受験資格が必要です。
一見すると塗装業を営む上で危険物取扱者の資格は無縁に見えます。しかし塗料の中にはエタノールやガソリンなど引火性液体を含むものもあるため、その管理には危険物取扱者の資格が必要です。
危険物取扱者の資格の中でも受験資格も必要で難易度も高い甲種資格は必要ありません。しかし塗料に含まれる引火性液体を管理するために、乙種第4類は取得しておくことが無難です。塗装業で独立を検討している方は取得を視野に入れましょう。

店舗や道具を準備する

店舗は自宅の一部を店舗とするか、もしくは賃貸でテナントを借りるという方法があります。道具や塗料の保管なども考えて自分にあった方法で店舗を用意する必要があります。
塗装業の会社で従業員として働いていれば、仕事に必要な道具は会社が用意してくれます。しかし独立すると道具も車両も塗料も全て自分で用意しなくてはいけません。また現場で使用する道具の他にもパソコンや事務機器など事務作業に使用する道具も必要になります。独立を検討する際はそういった道具の手配も念頭にいれなければいけません。

クレジットカードを作成する

独立後にはお金が必要です。現金で準備してすべてをおこなうには無理が生じるため、クレジットカードを用意すると便利です。ただし、独立直後では収入が不安定のため個人のクレジットカードの審査が通らない可能性もあります。会社に勤めているうちに作成しておくと良いでしょう。また法人用のクレジットカードは独立直後でも作成できる場合がありますが、個人用、法人用とそれぞれ使い分けることが重要です。支払った明細書は経費の証明となるため保存しておきましょう。

必要に応じて車を購入する

作業に使用する工具や塗料を積んで現場に行くための車両が必要となるでしょう。一括で購入出来れば良いのですが、車両は値段が高いため、一般的にはローンで購入します。ローンを組んで購入しようとしても、収入が不安定だと審査が通らないこともあります。どうしても車両が必要な場合は、独立前、会社に勤めている間に購入することがおすすめです。

HPを事前に作っておき、開業後すぐに公開できるようにする

小さな会社や一人で経営している会社などでも、業種に関係なくホームページを作成するのが一般的になってきました。最近ではインターネットを利用して検索して業者を決めるという方も多くなっています。ホームページ自体がないと独立後、集客の際や取引先から信用度を落とすことにもなりかねません。
ホームページがあれば検索サイトで上位に表示されるようなSEO対策もできます。独立後、営業と工事、経理と忙しくなるため事前にホームページを準備してすぐ公開できるようにしましょう。
ホームページ制作と聞くと何十万円もかかるイメージがありますが、最近では安価にホームページを作れるサービスも多くありますので、まずは名刺代わりにホームページをもっておくことをおすすめします。

塗装業の原価率とは?原価率の相場や内訳、利益率の重要性についてはこちらの記事で解説しています。ぜひこちらもご確認ください。

塗装業の原価率とは?原価率の相場や内訳、利益率の重要性について解説

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塗装業での独立開業のメリット

塗装業者の従業員としてではなく、独立して仕事をすることでどのようなメリットがあるのか確認していきましょう。独立を検討している方は、独立後のイメージをしてみてください。

仕事のペースを自分で決められる

独立するメリットの1つ目は「仕事のペースを自分で決められる」ことです。塗装業の会社で従業員として働いていると、会社から割り振られる仕事に左右されます。数ヶ月のような長期間の現場が続いた後に、数日で終わる現場を転々とすることも珍しくはありません。
しかし、独立すれば自分がしたい仕事を選んで請け負うことができます。営業力さえあれば、休みもままならないような働き方をすることもありません。そのため仕事のペースは自分で調整可能です。

仕事のスタイルを自分で決められる

独立するメリットの2つ目は「仕事のスタイルを自分で決められる」ことです。塗装業の会社で従業員として働いていると、上司や経営者の方針に従って仕事をします。そのため、例え過酷だったり、難しい現場でも指示に従って作業をしなければいけません。
しかし、独立すれば自分が経営者であり作業員になります。それまでとは違い自分の考えや方針で仕事のやり方を決められるため、組織に縛られるストレスからも解放されます。

収入を上げられる

独立するメリットの3つ目は「収入を上げられる」ことです。塗装業の会社で従業員として働いていると、決まった給料があるため収入に上限があります。そのため、拘束時間が長い割に給料が低いと感じることも少なくありません。
しかし、独立すれば仕事をした分だけ収入が増えます。そのため収入に上限はなく、仕事の仕方を工夫すれば収入を何倍に増やすことも可能です。利益の大きい仕事をしたり、規模を拡大することで年収が1,000万円を超えることも夢ではありません。

塗装業で独立した後の仕事の取り方

塗装業で独立後、仕事をうまく取れない方もいるでしょう。収入を上げられる、自分のペースで仕事ができるといっても仕事がないと独立してもそれらを叶えることはできません。仕事を得るにはどうするのか、集客の方法を簡単にご紹介すると2つにわかれます。
①インターネットを利用した方法
②個人や法人へ直接営業をする方法
です。
それぞれ特徴が異なるので自社にあった方法を選ぶことが大切です。

詳しくは以下のページで紹介しています。
外壁塗装の集客方法 費用をかけずに売上が増える方法を徹底比較!外壁塗装の集客方法10選|費用をかけずに売上が増える方法を徹底比較!

塗装業の独立で失敗しないためのポイント

せっかく独立してにも関わらず集客できないと売上もあがらず精神的にも追い込まれてしまいます。そんなことにならないよう、ここでは塗装業で失敗しないためのポイントも紹介していきます。

実績・経験を積んでおく

塗装業で独立して仕事を受注するためには、実績と経験が必須です。経験を生かした質の高い施工事例を増やし、それをウェブサイトやチラシに記載しましょう。施工事例など実績をアピールすることで効果的な集客が期待できます。
施工事例はパターンの違うものをいくつも掲載しましょう。複数のパターンの施工事例はさまざまな塗装に対応できるというアピールになります。また施工事例を掲載する際は施工にかかった日数や価格、使用した塗料を記載することで仕事を依頼する際のイメージもしやすくなります。
独立後は施工事例を集めることも難しいかもしれませんが、一つ一つ丁寧な施工を行うことで信用度を高められ、徐々に集客効果を大きくしていくことができます。

運転資金を確保しておく

塗装業で独立したからといってすぐに収入があるわけではありません。また、事前に道具や備品、車両などの準備があります。独立前に少しずつ準備していても、現場に出てみると足りない道具などもあるでしょう。仕事の依頼があっても収入がはいるのは1か月後だったり、売上が安定しなかったりするため、ある程度余裕をもった運転資金を用意することが重要です。運転資金を確保すると安心して独立開業できます。

様々な集客施策を組み合わせて行う

最近では外壁塗装の依頼を検討している方の多くがインターネットで検索して情報収集をしています。従来の飛び込み営業やポスティングも大切ですが、ホームページやTwitterなどのSNSを利用してWeb集客を行うことも大切です。考えられる集客方法を組み合わせて継続的に行うことで効果を出すことができます。
独立後は営業まで手が回らない、マーケティングの知識が足りないという場合は営業代行サービスも利用しましょう。営業代行サービスは営業人員を雇うよりもコストがかからず、営業のプロなのでコストパフォーマンスも高いという特徴があります。
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【まとめ】開業準備をしっかりと行い、塗装業の独立を成功させよう

会社に勤めていれば、もっと収入を得たい、塗装業として独立をしたいと思うでしょう。しかしすぐに仕事の依頼があるか、売上げが上がるかわからないという不安もあります。目標をもって独立の準備を進め、必要な道具を購入し、資格の取得をおこないましょう。また運転資金の確保も重要です。
事前準備をしっかりおこなえば独立も怖くありません。さらに自分が得意なジャンルでターゲットを絞って営業しましょう。独立にはスキルだけでなく営業力を身に着けることも大切です。

塗装業に必要な資格!資格の必要性や重要な資格も紹介!塗装業に必要な資格24選!資格の必要性や重要な資格も紹介

塗装業は儲かるのか、種類別の平均年収や市場動向・将来性についてはこちらの記事で解説しています。ぜひこちらもご確認ください。

塗装業は儲かる?職種別の平均年収や市場動向・将来性も解説

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