一人親方の職人単価ランキングを紹介!年収を上げる方法と注意点も解説

一人親方の職人単価ランキングを紹介!年収を上げる方法と注意点も解説

建設業で働く人のなかには個人で独立して稼いでいる方も多くいます。これから「独立したい」と考えている方やすでに独立している方のなかには、

  • 建設業で独立したら年収はどれくらいになるのか
  • どのようにすれば年収があがるのか
  • 稼げる職種は何か

などが気になる人もいるのではないでしょうか。そこで今回は建設業における個人事業主(一人親方)の年収や年収アップのコツなどを詳しく紹介していきます。

これから建設業で個人事業主になろうとしている方や、すでに個人事業主の方はぜひ参考にしてみてください。

【職種別】建設業の個人事業主年収・職人単価一覧表

職種別の個人事業主の年収・1日当たりの賃金を表でまとめたものは以下の通りです。

職種年収日当
1位土木693万28,900円
2位防水604万25,195円
3位設備569万23,712円
4位配管539万22,487円
5位内装529万22,078円
6位大工517万21,546円
7位電工506万21,091円
8位塗装506万21,084円
9位左官467万19,480円
10位とび446万18,615円

※参照元:全建総連東京都連合会「図表 22 職種別の 1 日あたり賃金(一人親方、2022 年)」

一人親方の年収・職人単価ランキング

建設業で働く一人親方(個人事業主)の中でも、職種によって年収もそれぞれ異なります。

ここでは、全建総連東京都連合会のデータをもとに建設業の職種別の年収ランキングトップ10を紹介していきます。なお、年収については、一人親方の日当単価×240日で算出しています。

第1位:土木 693万円

年収日当単価
土木工693万円28,900円

第1位となったのは、平均年収693万円の土木工です。1日当たりの賃金は28,900円となっており、2位の防水工とは年収ベースで約90万円、1日あたりで3,000円と大きな差があります。職種別でみると土木工は突出して高いのが特徴です。

土木工事ではインフラの整備など比較的大きな規模の案件を扱うこともあり、その影響で土木の一人親方の年収が高くなっていると考えられます。

第2位:防水 604万円

年収日当単価
防水工604万円25,195円

第2位は防水工の604万円です。1日当たりの賃金は25,195円となっています。

防水工事は塗装工事とセットで行うこともありますが、塗装工事と比較して競合があまり多くない一方で、需要は大きいということから賃金も高いと考えられます。

また防水工事に関連する資格として「防水施工技能士」が挙げられます。独立している方の多くはこの資格をもっているため、まだ資格を取得していない方は資格の取得もおすすめです。

第3位:設備 569万円

年収日当単価
設備工569万円23,712円

第3位は設備工の569万円です。設備工の1日当たりの賃金は23,712円となっています。

「設備」と一口でいっても防災設備や機械設備など様々な設備があります。一般的な家屋よりも、ビルやマンションといった大型の建物での需要が高いのが特徴です。

また、定期的なメンテナンス・交換もあるので独立後に「仕事が無くて暇」ということもほとんどないでしょう。年収をあげたいのであれば、一つ一つのスキルを磨き、着実にステップアップできるよう目指しましょう。

第4位:配管 539万円

年収日当単価
配管工539万円22,487円

第4位は配管工の539万円です。配管工の1日当たりの賃金は22,487円となっています。第4位でもまだ建設業の正社員の平均年収である340万円と200万円以上も高い額となっています。

配管工事は空調ダクトや水道管、ガス管などを取り扱うため、どんな建物でも必要とされます。常に需要が高い工事なので、スキルを身につければ、安定して仕事が受注できるようになるでしょう。

配管工の平均年収についてはこちらの記事でより詳しく解説しています。ぜひこちらもご確認ください。

配管工の平均年収はいくら?年収を上げるポイントも徹底解説!

第5位:内装 529万円

年収日当単価
内装工529万円22,078円

第5位は内装工で529万円です。内装工の1日当たりの賃金は22,078円となっています。

内装工事では床材や壁紙、ドアなどの建具を取り扱います。求人サイトのデータによると内装工の正社員の平均年収は440万円であるため、独立するとさらに高い年収が見込めることが分かります。

年収アップを目指したい方は、独立も視野に入れ、正社員のうちにしっかり技術を身につけておくとよいでしょう。

第6位:大工 517万円

年収日当単価
大工工517万円21,546円

第6位は大工工で517万円です。の1日当たりの賃金は21,546円となっています。

大工は主に木造住宅の設計、施工を行います。木材の加工からそれを使った組立など幅広い能力が必要とされる仕事です。

建築大工技能士と呼ばれる国家資格を取得すれば、仕事の幅も広がり単価も上がるので、より多くの年収をもらえるようになるでしょう。大工を目指していて、年収アップを目指す方は、資格の取得がおすすめです。

第7位:電工(電気工事士) 506万円

年収日当単価
電工(電気工事士)506万円21,091円

第7位は電工で506万円です。電工の1日当たりの賃金は21,091円となっています。

私たちの生活にとってなくてなくてはならない電気を使えるよう、配線やコンセントを設置するのが電工の仕事です。

また新規設置だけでなく、メンテナンスや修理なども行います。「軽微な工事」以外は電気工事士等の資格が必須となるので、資格を取得できるよう日頃から勉強するのも欠かせないでしょう。

電気工事士の平均年収についてはこちらの記事でより詳しく解説しています。ぜひこちらもご確認ください。

電気工事士 年収電気工事士の平均年収は?年収をあげる方法も徹底解説!

第8位:塗装 506万円

年収日当単価
塗装工506万円21,084円

第8位は塗装工で506万円です。塗装工の1日当たりの賃金は21,084円となっています。

塗装工は主に外壁や屋根の塗装を行います。塗装はその建物の見た目に直接影響を与えるので、やりがいも大きいのが特徴です。また、高所での作業が多く、危険も伴うので十分にスキルを積んでから独立を目指しましょう。

第9位:左官 467万円

年収日当単価
左官工467万円19,480円

第9位は左官工で467万円です。左官工の1日当たりの賃金は19,480円となっています。

左官工はコテやローラーなどを使用して壁や床の仕上げ工事を行います。資格がなくても仕事はできますが、タイルをきれいにはるなど、手先の器用さが求められる仕事なので、未経験で始めるのであれば最初は会社などに属して技術を磨くのがおすすめです。

第10位:とび 446万円

年収日当単価
とび446万円18,615円

第10位はとび職で446万円です。とび職の1日当たりの賃金は18,615円となっています。

今回の職種別ランキングで10位となったのはとび職でした。最下位ではあるものの年収換算で計算すると、建設業の正社員の平均年収342万円よりも100万円ほど高い水準となっており、やはり独立することで年収アップできることが分かります。

とび職は足場や骨組みの組立などを行い、力仕事も多い仕事ですが、未経験で始める方も多い為、チャレンジしやすい職種でもあります。

建設業の個人事業主が年収・職人単価を上げるには

建設業の個人事業主として独立した方の中には、年収をもっと増やしたいと考える方も多いでしょう。そこで、建設業の個人事業主が年収・職人単価を上げるポイントを5つ紹介していきます。

スキルを磨き、実績を積む

個人事業主として年収をあげたいならまずはスキルや知識を身につけ、実績をつみましょう。逆にスキルが十分に身に付くまでは、正社員として会社員に属し先輩に教えてもらいながら仕事をしていくのでも良いでしょう。

独立するまでに資格の取得ができるのが理想です。難しい場合は難易度の低い資格から着実に取得していきましょう。実績も増えてきたらそれをアピールし、徐々に高単価な案件を受注することで年収アップを目指しましょう。

人脈を大切にする

建設業界では人からの紹介で案件を受けることも多くあります。独立前から人脈を大切にし、独立後も地域の活動や交流会に参加して積極的に人間関係を築けるように行動しましょう。

また、せっかく仕事を受けてもクオリティが低ければかえって悪評が広まってしまい、逆効果となってしまいます。工事の仕上がりだけでなく、お客さんとの気持ちの良いコミュニケーションなども心がけましょう。

経費を見直し、無駄な支出を減らす

経費を見直しコスト削減をすることも、年収UPにつながる一つの方法です。

年収は売り上げから経費を引いた金額になるので、経費を少しでも削減できれば同じ収入でも年収をあげることができます。

経費には交通費や材料費、家賃などを含みます。個人事業主の場合、売上の3割〜5割程度が経費になるので、思ったよりも大きな額になります。

「経費だから」といって無駄な支出を増やすのはNGです。定期的に細かい経費の見直しを行い、支出を減らすことで年収をアップさせましょう。

下請けから脱却し元請けになる

より大きな案件を請け負い、年収を大きくアップさせたいのであれば、下請の仕事をなるべく減らし、元請けとして仕事を請け負うようにしましょう。

その際、必要に応じて建設業許可の取得も考えましょう。元請けになるためには営業力も必要になります。営業スキルやマーケティングについての知識も身につけていけるとさらに売上をアップさせられます。

営業戦略をしっかりたてる

売上アップを目指すなら、営業戦略をたてることが必須です。しかし、なかには

  • 営業してもなかなか効果がでない
  • そもそも営業やマーケティングの知識がない
  • 営業にかける時間が足りない

とお悩みの方もいるでしょう。

そんな場合は営業代行サービスに相談して営業戦略の提案を受けるという方法もあります。営業代行には獲得のプロがいますので、外部に頼ってみるのもおすすめです。

弊社の営業代行サービスでは一人親方向けのミニマムプランももちろんご用意しております。

まずは話だけでも聞いてみたい!という方には無料でどのように営業していくべきか営業戦略のご提案も致しておりますので、お気軽にご相談ください。オンラインにて30分程度でお打ち合わせ可能ですので、明日30分だけ空いている!という方でも気軽にご相談いただけます。

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建設業の個人事業主が年収・職人単価を上げる際の注意点

建設業に携わる個人事業主の方が年収を増やすポイントについて紹介しましたが、注意点も合わせて確認しておきましょう。

ここでは、建設業の個人事業主が年収UPを目指す際の注意点についていくつか紹介していきます。

常用契約は違法になる

「常用契約」とは一定の時間内で行った仕事に対して報酬を得る契約のことを指します。常用契約は雇用者と近い働き方になるため「偽装一人親方」となってしまうことがあります。

万が一、ある会社と常用契約を結んで働くことになると違法とみなされてしまう可能性もあるので十分な注意が必要です。契約を結んで仕事をする場合は自身の裁量権が大きい「請負契約」にするようにしましょう。

万が一に備えて保険に加入しておく

個人事業主は一般的に労災保険に入ることができません。しかし事故やケガのリスクが高い建設業の個人事業主の場合は特定の団体を通して労災保険に特別加入することができます。

労災保険は国の制度なので、補償も手厚いのが特徴です。労災保険に特別加入することでケガや病気で休業した際に補償が受けられるようになります。

老後への備えを考える

雇用者でない個人事業主の場合、国民年金しか義務で支払う年金がありません。国民年金だけだと、将来仕事を辞めてから受け取れる金額が少ないため、年金だけで生活するのが難しい場合もあります。

老後に備え、いまからNISAやiDeCoといった国の制度を使うか、コツコツ貯蓄をしておくなどの方法で対策をしておきましょう。

まとめ

ここまで、建設業に携わっている個人事業主の平均年収や職種別の平均年収ランキング、年収をUPする方法などについて詳しく紹介してきました。
上記で紹介したように、一般の正社員に比べると建設業の個人事業主は年収が高い傾向にあります。

しかし、建設業の個人事業主には確かな技術力と経験を求められることも多いでしょう。そのため、収入UPのためには技術力や経験を証明するために資格を取っておくのがおすすめです。

同時に、自分で確定申告などの経理処理も行う個人事業主の場合は、税金や年金の制度の知識を身につけることも大切です。

この記事を参考に、建設業の個人事業主としての活動を見直し、収入UPを目指してみてはいかがでしょうか。

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