配管工の平均年収はいくら?年収を上げるポイントも徹底解説!

みなさんは配管工についてどの程度ご存じでしょうか。

管工事業を仕事としている人は一般に配管工と呼ばれます。

今回の記事では一人親方にとって配管工とはどのような仕事なのかをみていきます。

その上で配管工の一人親方の一般的な年収およびどのようにしたら年収アップに繋がるのかという方法についても解説します。

配管工の年収や年収アップについて知りたい方はぜひ最後まで読んでみてください。

配管工とは

配管工とはガス管や水道管など、生活していくために必要な管を通す職人のことを指します。塩ビ管や鋼管などを用途によって使い分け、滞りなく水などを家庭へ届けられるよう管同士を繋ぐ作業を行います。そのため、建築工事に欠かせない存在です。

ここからは、配管工の仕事内容や種類について詳細に解説していきます。

配管工の仕事内容

配管工は建物内に管やダクトを通すための工事を行うことがメインの仕事です。例えば冷暖房、ガス管設備、浄化槽設備、吸排気ダクトなどの工事の際に必要となります。

配管工はミスが許されない仕事です。建物が完成してしまえば配管と共にその仕事ぶりは見えなくなります。ですが、ガス管、水道管などの工事でミスを犯すとそれが結果として大きな損害に繋がるからです。

配管を組む際には、建物とは別の配管の設計図があります。その設計図を基に配管を組み立てます。配管工事をするためには熟練の腕が必須であり、誰でも簡単にできるような仕事ではありません。

配管工の種類

配管工は大きく分けて、4種類あります。

配管工の種類仕事内容
ガス配管工家庭へ「ガス」を届けるための配管工事を行う
空調配管会社や施設の空調に関する配管工事を行う
衛生設備配管トイレやキッチンなど水に関する配管工事を行う
プラント配管工工場の配管を整備する化学薬品や蒸気用など特殊な配管を扱う

どのような建物でも、水やガスなどの配管は配管工が配置・管理しています。

特にプラント配管工は、工業廃棄物や薬品などの知識を必要とするため、専門性も高いです。

配管工の年収

全建総連東京都連によると、配管工の平均年収は468万円ほどです。ほかの建設業務である大工と比較したところ、大工が453万円ほどでしたので、やや高めの年収といえます。

ただ、配管工の年収は技術者や施工管理者など、立場や職種によって高くなる傾向があります。ベテランと経験が浅い配管工では違いもかなりあるため、そちらも考慮しましょう。

参照元:全健総連東京都連の「2022 年 ( R4年 ) 賃金調査報告書

※平均年収は「常用(月固定給)の1ヵ月あたり賃金」の「職種別」の12か月分

一人親方の平均年収

配管工の一人親方の平均年収は、500~600万円ほどといわれています。配管工は単独で住宅の新築やリフォームに携われるので独立しやすいのですが、大規模な工事においては一人親方では元請けになることは難しく、自由な価格交渉はできないと考えた方が良いでしょう。

正社員の平均年収

正社員で見た場合、配管工の平均年収は402万円となります。ただし、年代別に見るとばらつきが大きくなっており、配管工は経験年数、スキル、資格の有無などにより、給料の個人差が開きやすい職業といえます。

年齢別の平均年収

配管工の年収は年齢によっても変わります。

配管工の年齢別平均年収は以下の通りです。

年齢平均年収
20~24歳322万円
25~29歳396万円
30~34歳452万円
35~39歳477万円
40~44歳495万円
45~49歳490万円
50~54歳491万円
55~59歳493万円

ご覧のように、年齢とともに配管工の年収は上がっていきます。

参照元:「求人ボックス

配管工の地域別の年収

配管工の給料は地域によって大きく変わります。

配管工の地域別年収は以下の通りです。

地域名平均年収
北海道および東北地方347万円
関東地方441万円
甲信越および北陸地方365万円
東海地方415万円
関西地方412万円
四国地方371万円
中国地方362万円
九州および沖縄地方345万円

ご覧の通り最も平均年収が高い関東地方と最も低い北海道、東北地方では100万円近い差が生じていることがわかります。

念のため、年収が高い関東地方の都道府県別年収ランキングを挙げてみます。ベスト3は以下のようになります。

関東地方の都道府県別年収ランキング

  • 1位 東京都 475万円
  • 2位 埼玉県 455万円
  • 3位 千葉県 455万円

これらの差は需要と供給のバランスから生じるものですが、単に地域差だけでなく資格取得などスキルアップをすれば個人的に年収をアップさせることは可能です。

参照元:「求人ボックス

配管工で年収を上げる方法

続いて年収を上げる方法を解説していきます。

配管工の場合、年収を上げるためには受注単価と受注件数のアップが必須となります。そのためにも知識を習得し、現場で実績を重ね資格を取得する必要があるのです。

配管工になるためには特別な資格は必要ありません。ですから資格を持っていない場合はその他大勢の配管工のひとりとなって埋もれてしまうため、年収アップは期待できません。

ではどのような資格を取得すればよいのでしょうか。続いて取得すべき資格について詳細に解説をしていきます。

資格を取得して仕事の単価を上げる

配管工になるには特別な資格は不要です。誰でもなれるので、仕事の単価を上げるためには知識を増やし、現場での経験を重ねるだけでなく資格を取ることが重要になってきます。

もちろん、一人親方として独立する場合にも資格は取得すべきです。大きな現場で仕事を任されたり、単価交渉をする上でも資格を持っていることは大きな武器となります。

では、どのような資格を取得すればよいのでしょうか。取得すべき資格は以下の通りです。

配管工が取得すべき資格

  • 配管技能士
  • 管工事施工管理技士
  • 建築設備士

配管技能士

ガス、水道など配管について知識・経験を有することを証明する資格です。

試験は、各都道府県の職業能力開発協会が実施しています。この試験に合格すれば「配管技能士」と名乗ることができます。

試験は筆記と技能の両方があります。内容は水管、排水管、ガス管、空気清浄装置、冷暖房の換気設備といった建築物の配管工事に関するものとなります。

受験資格には実務経験も含まれていて、経験が必要な資格です。

管工事施工管理技士

国土交通省が認定する国家資格です。

1級と2級に分かれていて、例えば2級の場合は、大学の指定学科を卒業してから1年以上の実務経験が必要となります。ご注意ください。

管工事施工管理技士専任の資格を有していれば専任技術者や主任技術者になれますし、1級を有しているのでしたら監理技術者になれます。メリットとして仕事の幅が広がることがあげられます。

いわゆる配管工事のスペシャリストといえます。

建築整備士

建築物の設備全般に対して技能と知識があり、高度化かつ複雑化した設備の設計や工事監理が可能なことを証明する資格であり、建築士に対して建築設備の設計や工事監理の助言を行うことができる国家資格です。

建築確認申請書において記録される意見を述べることができるほど責任の大きな仕事をすることができます。このように建設現場において活躍する場が広がり、収入アップにつながります。

建築整備士の資格を取得していれば実務経験なしでも二級建築士、木造建築士試験の受験資格及び試験合格後の免許取得資格を得ることができます。その上、実務経験なしで一級建築士試験の受験資格も与えられます。

配管だけでなく建物全体の仕事に関与したければ建築設備士の資格が活躍の場を与えてくれます。

人脈を大切にして仕事受注のチャンスを増やす

人脈を大切にし、人脈を形成していくことで仕事受注のチャンスが増え、その結果として年収がアップします。また、建築業界は慢性的に人手不足の状態が続いています。つまり、元請け会社と良好な関係を築いておけば、仕事を回してもらえる可能性が高まるのです。

自ら積極的に協力業者を応募している会社にアプローチするのは有効な手段といえます。

同時に一人親方同士の横のつながりも非常に大切です。同業者同士、良好な関係を築いておけば取引先や仕事を紹介してもらえる可能性が生まれます。さらに、一人親方として問題や悩みを抱えた場合でも同じ目線でアドバイスをもらえます。

実践経験や技能を積む

実戦経験や技能を積むことも一人親方にとっては大切なことです。そのためには継続して技術力を高める努力も欠かすことができません。なぜなら、高単価の仕事は、高い技術力を持っていると認められた一人親方に集まるからです。

国土交通省の定義では、一人親方の技術力とは以下のものを指します。

一人親方の技術力

  • 実務経験年数が10年以上あること
  • 多種の立場を経験していること
  • 専門工事技術のほかに安全衛生等のさまざまな知識を習得していること

引用:国土交通省「建設業の一人親方問題に関する検討会中間取りまとめ」

つまり、一人親方の技術力は、単に経験年数が長ければよいというものではないのです。経験を通じて学んだ専門的な技術や知識を習得していることも必須なのです。

仕事の受注を増やし年収をアップさせるためにも、技術力を磨き、どんな作業でも高い品質を維持することが大切です。そうすれば取引先から安定的に仕事を受注することができ年収アップにつながります。

配管以外の仕事もできるようにする

配管以外の仕事もできるようにすれば、仕事の幅が増やせ、同時に他の配管工との差別化も可能となります。一つの仕事の中で関われる業務も増えるので自然と単価もアップします。

配管工は独立するまでの期間が短い、逆に言えばそれだけライバルも多いということです。いかに他の配管工との差別化を図るかということは重要な課題になります。自身の扱う業務の幅を配管以外に広げることで、受注の可能性が高まります。

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【まとめ】配管工で年収を上げるためには資格・人脈・経験が重要

いかがだったでしょうか。今回は、配管工の年収と年収をあげるポイントについて解説しました。管工事業の平均年収は468万円ほどで、年収は年齢とともにあがります。また配管工は短い期間で独立することができるので、ライバルが多い傾向にあります。そのため差別化が必須となります。配管工で年収をあげるには資格を取得することや人脈をつくることなどがポイントになります。今回解説した内容をぜひ参考にしてみてください。