工事保険おすすめ6社!工事中に発生するリスクや選び方などを解説

「工事にはどんなリスクがある?」「工事保険の選び方がわからない」このようなお悩みを抱えていませんか?今回は工事中に起こりうるリスクや工事保険の選び方について解説します。おすすめの工事保険6社も紹介するのでぜひ参考にしてください。

工事のリスク

まずは、工事中にどのようなリスクが起こるのか理解しましょう。工事には主に下記のようなリスクが挙げられます。

  • 工事中に第三者を巻き込む事故の発生
  • 自然災害による資材などの財物損害
  • 引き渡し後のトラブル
  • 従業員のケガなどの労災

それぞれ解説します。ぜひ参考にしてください。

工事中に第三者を巻き込む事故の発生

工事中に第三者を巻き込む事故の発生リスクです。下記を参考にしてください。

  • 工具が落下し歩行者にケガをさせてしまった・歩行者の所有物を壊してしまった
  • 工事に使用する重機が横転し、第三者の車が破損してしまった
  • ペンキが歩行者にかかってしまった

作業員は事故を起こさぬよう細心の注意をはらっているでしょう。しかし、注意していてもこのような事故は起きてしまうものです。謝罪することはもちろん、賠償責任を負うことも頭に入れておかなければなりません。

自然災害による資材などの財物損害

火災や水害、地震などによる自然災害によって起こるリスクも考えられます。例えば下記のような場合です。

  • 火災で建物や事務所が破損してしまった
  • 地震で建物が倒壊してしまった
  • 水害で建物内の物品が破損してしまった

このような自然災害によって被害が出てしまった場合も、大きな損害が発生します。工事保険に加入し、対策しておくことがおすすめです。

引き渡し後のトラブル

工事が完了した後のトラブルにも要注意です。引き渡し後に、工事のミスによって破損したり第三者にケガをさせてしまったりすることもあります。例えば、下記のようなことが挙げられます。

  • 電気工事を行った際に配線のミスがあり、電気機器がショートして破損してしまった
  • 防水作業にミスがあり、漏水してしまった
  • 建物外に設置する作業工程にミスがあり、設置した物が落下し第三者をケガさせてしまった

このように、工事が完了した後にもさまざまなトラブルが起こる可能性があります。工事中に事故がなければ良いわけではなく、引き渡し後にもリスクがあることを頭に入れましょう。

従業員のケガなどの労災

第三者だけでなく、従業員がケガをするリスクもあります。

  • 高い所から足を踏み外して落下し、ケガをしてしまった
  • 足場や建物が倒れ従業員が下敷きになってしまった
  • 土砂崩れが起き生き埋めになって死亡してしまった

このような事故をニュースで見かけたことのある人も多いでしょう。工事現場に危険はつきものです。安全第一を心がけていても、実際に事故が起きてしまうのが現状です。

工事保険の種類

「工事保険」といっても、その種類は下記のように複数あります。

  • 建設工事保険
  • 組立保険
  • 土木工事保険
  • 請負業者賠償責任保険
  • PL保険
  • 労災上乗せ保険
  • 取引信用保険

それぞれの概要を解説するので、ぜひ参考にしてください。

建設工事保険

建設工事の現場で受けた被害を幅広くカバーしてくれるのが、建設工事保険です。一般住宅やマンションなどでの火災による被害、盗難による被害、工事ミスによる被害に遭ったときに補償が受けられます。
「建設工事保険」という名前ですが、すべての建設現場が保険対象になるわけではありません。建物の解体や撤去作業、道路での作業などは保険対象外です。加入前に必ず保険対象の建設現場を確認しましょう。

組立保険

組立工事をメインの保険対象にしているのが「組立保険」です。組立工事中の火災による被害、工事ミスによる被害に遭ったときに補償が受けられます。組立保険以外にも取付工事にも対応しています。

なお、設計図書・帳簿などの書類や移動に使用する航空機・自動車などは保険対象外です。加入する前に必ず確認しましょう。

土木工事保険

土木工事による被害や損害を補償するのが「土木工事保険」です。下記の例が挙げられます。

  • 台風や地震などの自然災害による損害
  • 盗難やトラブルによる損害
  • 突発的な事故による被害
  • 従業員のミスや過失による損害

このようにさまざまな損害の補償が受けられます。ただし、故意による過失や注意不足で起こった損害については補償が受けられないこともあるため注意しましょう。

請負業者賠償責任保険

工事をする際に、いくつもの業者が入り作業をすることも多いでしょう。元請け、下請けなどで仕事を分担し作業するのが一般的です。下請けが第三者にケガをさせてしまったり、何かしらの損害が出てしまったりした場合、賠償責任を負うのは元請けです。

「請負業者賠償責任保険」は、仕事の依頼を受けた下請け業者や協力業者が起こしてしまった損害を補償してくれます。

PL保険

PLとは、Product Liabilityの略で、PL保険とは「生産物賠償責任保険」のことを指します。従業員が携わった仕事完了後の事故や損害を補償する保険です。例えば欠陥工事によって引き渡し後に雨漏りが発生してしまった・床が抜けてケガをしてしまったといった場合に補償が受けられます。

訴訟を起こされた場合の裁判費用や弁護士費用も補償対象です。なお、建設業の場合の補償期間は工事完了後の10年となっています。場合によっては高額な賠償責任を負うことも十分考えられるため、心強い保険と言えるでしょう。

労災上乗せ保険

「労災上乗せ保険」とは、名前のとおり政府から支給される労災では補えなかった補償を受け取れる保険です。政府労災保険の休業補償は給与の8割が支給され、後遺障害や死亡した場合は年金、または一時金が支給されます。

また、政府労災保険の補償は事業主・役員は対象外です。労災上乗せ保険に加入することで補償が十分に受けられ、なおかつ事業主・役員も補償対象になります。

取引信用保険

取引先の倒産や破産によって売掛金の回収が滞ってしまった際に補償されるのが「取引信用保険」です。取引していた企業が経営不振に陥ると、自社に大きな影響を及ぼします。例えば売掛金の回収ができなければ、従業員に給与が支払えない、自社も倒産に追い込まれるといったリスクが考えられるでしょう。

取引信用保険とは、このように取引先の企業に対しての補償が受けられる保険です。なお、取引信用保険の対象期間は工事期間になるため、引き渡し後に発生したトラブルには対応できません。

工事保険の選び方

「どのように工事保険を選べばいいの?」とお悩みの人もいるでしょう。工事保険の選び方は下記のとおりです。

  • 必要な補償を把握する
  • 事業規模に合う保険を把握する
  • 早めに保険会社へ相談する

詳しく解説するのでぜひ参考にしてください。

必要な補償を把握する

まずは、自社に必要な補償を把握することから始めましょう。保険を選ぶ前に、過去に起こった事故やトラブルはどんなものか、どんなリスクが起こりうるのかをよく考えることが大切です。同業者などの意見を参考にして情報収集するのも良いでしょう。

保険は、万が一事故や損害があった際に使えなければ加入する意味がありません。必ず加入前に自社に必要な補償を把握することを心がけましょう。

事業規模に合う保険を把握する

保険を選ぶ際は、事業規模に合った保険を把握しなければなりません。事業規模の大きさによって、選ぶべき保険は異なります。下記では、中堅〜大企業向けの損害保険と、中小企業〜個人事業主向けの損害保険の選び方を解説します。あなたの会社の規模と照らし合わせながら、ぜひ参考にしてください。

中堅~大企業

中堅〜大企業のように事業規模が大きいと、抱える可能性があるリスクも大きくなります。そのため、幅広く補償の薄い保険に加入するよりも、さまざまなリスクにしっかりと対応できる保険を選びましょう。業種によってもおすすめの保険は異なります。例えば、住宅やマンション、ビルの工事が多い業者は「建設工事保険」を、土木工事が中心の業者であれば「土木工事保険」をと、それぞれに特化した保険を選ぶと良いでしょう。

中小企業~個人事業主

中小企業〜個人事業主の方は、幅広いリスクに対応できる損害保険がおすすめです。中堅や大企業と比べて人員不足や金銭的な負担に悩みを抱えている人もいるでしょう。そのため、必要な補償を確保しながらも保険料を抑え、事務手続きなども最小限で済む「建設業総合保険」がおすすめです。

早めに保険会社へ相談する

損害保険に限らず、現在はインターネット上で簡単に保険に加入できる時代です。しかし建設業の損害保険は業種、工事の内容、事業規模などによって必要な補償も保険料も異なります。「モデルプラン」のような保険に加入するのではなく、自社に必要な補償をカスタマイズするのが望ましいと言えるでしょう。そのため、早めに保険会社に相談し、プロの意見を聞いたうえで保険を選ぶことをおすすめします。

工事保険おすすめ6社

ここからは、おすすめの工事保険6社を紹介します。

  • 損保ジャパン
  • 三井住友海上
  • 東京海上日動
  • 日新火災
  • AIG損保
  • あいおいニッセイ同和損保

損保ジャパン

引用元:https://www.sompo-japan.co.jp/hinsurance/
特徴
損保ジャパンは建設業に関するさまざまな保険を揃えています。例えば、建設工事保険の場合は自然災害や自動車・航空機の衝突、工事中の火災・爆発・地盤沈下などさまざまな事故が補償対象です。

三井住友海上

引用元:https://www.ms-ins.com/business/construction/
特徴
三井住友海上は、中堅〜大企業向けに建設工事保険、土木工事保険、組立保険をメインに提供しています。包括契約にすると、保険の申し込み・保険料の支払いが一括で済むため、事務処理が簡単になります。

東京海上日動

引用元:https://www.tokiomarine-nichido.co.jp/hojin/koji/construction/
特徴
東京海上日動では、建設業に関するさまざまな保険を揃えています。自然災害や盗難の補償はもちろん、損害を受けた後の復旧費や残存物の片付け費用も補償対象です。

日新火災

引用元:https://www.nisshinfire.co.jp/
特徴
工事保険では自然災害から作業ミス、事故などによる損害を幅広くカバーできます。また、労働災害リスクを守る保険もあり、従業員の業務中のケガだけでなく、うつ病や過労による脳・心疾患、セクハラやモラハラまで幅広くサポートしている点が特徴です。

AIG損保

引用元:https://www.aig.co.jp/sonpo/business/industry/constructor
特徴
AIG損保は、とくに中小企業〜個人事業主の方におすすめの保険を扱っています。総合事業者保険では、業務災害・雇用リスク・賠償リスク・財産の4つの分野から自社に必要な部分だけ組み合わせられます。

あいおいニッセイ同和損保

引用元:https://www.aioinissaydowa.co.jp/business/product/toughbiz/koji/
特徴
あいおいニッセイ同和損保は、対象物に対しての補償の他に、残存物の撤去費用や臨時にかかる費用もカバーできます。包括契約方式なので、事務処理の負担の軽減や手配漏れ防止になり、業務に集中できるでしょう。

 

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【まとめ】工事保険は自社に合う補償内容を見極め加入しよう!

工事保険について解説を行いました。「工事保険」といっても被った損害をカバーしてくれる保険もあれば、従業員や役員の給与を補償してくれる保険もあり、種類はさまざまです。また、どの工事保険に適しているかは、事業規模や業種などによって異なります。ぜひこの記事を参考にして、あなたの会社にぴったりの工事保険を見つけましょう。

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