井戸の息抜きとは?埋め戻しまでの5つの手順や注意点などを解説

井戸 息抜き

井戸の息抜きとは宗教的な儀式の1つで、解体作業をする前に行われます。

  • 井戸の息抜きとは?
  • 息抜きはやらなくてもいいの?
  • 井戸の解体費用はいくら?

このような疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。そこで今回は井戸の息抜きについて詳しく紹介していきます。また、井戸の解体工事を行う手順やお祓いとの違いなども詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

井戸の息抜きとは

井戸の解体で行われる息抜きとは、井戸の底部分からパイプを通す作業のことをいいます。

  • 井戸から発生しているガスを外に逃がす
  • 井戸に住んでいる神様が外に行けるようにする

上記のように井戸の息抜きには風習や信仰なども含まれています。井戸の息抜きは解体工事を行う業者に依頼ができるので、問い合わせてみましょう。

お祓いとの違い

井戸の埋め戻し作業では「息抜き」とは別で「井戸祓い」というお払いを行うことがあります。お祓いには、厄災やけがれ、罪などを取り除く効果があるとされています。

井戸の息抜きに明確な期間はない

井戸の息抜きには決められた期間はありません。宗教的なものなので、井戸の解体を依頼してきた人の考えに基づいて行います。依頼者の事情や解体する地域によって、風習が異なるので、臨機応変に対応しましょう。

井戸の息抜きを行う2つの理由

井戸の息抜きは宗教的な理由で行うこともあれば、地盤沈下を防ぐための物理的な用途で実行する場合もあります。1つずつ詳しく見ていきましょう。

井戸は信仰対象

井戸は昔から神様として扱われてきました。そのため、井戸にいる神様を外に出られるようにするという意味を込めて息抜きを行うこともあります。
昔は井戸に行かないと水がなかった為、大変貴重なものでした。そのため、井戸は大切な存在であり、聖なる力や神様が宿ると言われてきました。

地盤沈下を防ぐ

井戸の地盤沈下を防ぐために息抜きをするケースもあります。パイプを通すことで井戸の中のガスなどを外に逃がす役割があります。
井戸が設置されている場所は地盤がゆるく、沈下しやすいと言われています。そのため、井戸の埋め戻しを行い、新たに建物を建てる際には息抜きをしてから工事をした方が良いでしょう。

井戸の息抜きから埋め戻しまで5つの手順

井戸の解体工事を行うときは息抜きをし、その後作業を開始します。

  • 1.お祓いをする
  • 2.井戸を掃除する
  • 3.息抜きをする
  • 4.井戸の埋め戻しをする
  • 5.井戸の枠を撤去し整地する

埋め戻しまでの手順を紹介します。

1.お祓いをする

井戸の埋め戻しを行う前にお祓いをします。お祓いは宗教的な儀式なので、神主さんに依頼して井戸の敷地内で行います。お祓いのときに使うお供え物や儀式については作業を行う地域や人によって違ってくるため、神主さんにしっかり確認しましょう。また、お祓いを行うときはラフな格好は避けましょう。

2.井戸を掃除する

お祓いが終わったら井戸を掃除します。井戸に水が残っている場合は水抜きを行いますが、長い期間使われていないときは、ゴミが底に溜まっています。その場合、井戸の中をきれいに掃除します。奥深い井戸の中をしっかり掃除しなければならないので、かなりの時間がかかります。

3.息抜きをする

井戸の水やゴミがなくなったら、息抜きを行います。井戸の息抜きにはパイプや竹を使って下の地面まで通します。息抜きをしないで埋め戻し作業を行うと、下に溜まったガスが残ったまま埋めてしまうため、地盤沈下の恐れがでてきます。

4.井戸の埋め戻しをする

息抜きが終わったら砂や砕いた石を使って井戸を埋めていきます。きれいな砂や砕いた石を使って埋め戻し作業を行わないと、地下の水が悪くなってしまったり地盤が劣化したりする恐れがあります。自分で作業を行わず、必ず解体業者に頼みましょう。

5.井戸の枠を撤去し整地する

井戸の中を砂や砕いた石を使って地面の高さまで埋めつくします。埋め終わったら井戸の枠を取り外し周りの地面に馴染むように整地を行います。井戸を整地したあとは、息抜きに使用したパイプだけ残ります。井戸があった場所に何かを建てる場合はパイプを取り除いて作業を行います。

井戸の解体にかかる費用相場

井戸の解体を業者に依頼すると、10万円前後の金額がかかります。ただし工事を行う井戸の大きさや深さによって金額が変わってきま。また、住宅の解体を行っているときに井戸を発見するケースもあり、その場合は追加費用としてお金がかかります。

井戸の解体を行うときの注意点

井戸の解体作業は地域や宗教的な観点もあるため、とても繊細な工事です。

  • お祓いが必要か考える
  • 解体が必要か考える
  • 地下に建造物や埋設物がないことを確認する
  • 水質保全を意識する
  • 井戸が隠れている場合もある
  • 信頼できる解体業者に依頼する

井戸の解体工事を考えている人は行う前に、上記内容を一度確認しましょう。

お祓いが必要か考える

井戸の解体工事を行うときにするお祓いは、依頼主の考えや解体する地域によって変わります。土地の売買を行う場合、お祓いを行うかどうかで契約内容が変わってくる可能性があります。将来、土地や井戸の解体や売却を行おうと考えている人は、お祓いについても頭に入れておきましょう。お祓いを依頼するとお金がかかるので、予算も変わります。

解体が必要か考える

井戸は水がでてくる貴重な場所です。将来井戸があった場所を売る予定であれば、解体が必要です。しかし、井戸は災害時にも使えるため、売却などを考えていなければ解体する必要はないかもしれません。井戸の解体にはお金や時間がかかるため、必要かどうかをしっかり考えましょう。

地下に建造物や埋設物がないことを確認する

井戸の解体作業を行っていると、まれに埋設物や建造物が見つかります。地下に何かがある場合は、周囲の地盤にかなりの影響が生じるため、解体作業を行う前にしっかり確認しましょう。

水質保全を意識する

井戸の取り壊し作業を行うときは、水質保全について考える必要があります。解体手順や埋め戻しなどに使う土が汚いと、井戸からでていた水が汚れる可能性があります。水質を守るためにも知識を持った業者に依頼しましょう。

井戸が隠れている場合もある

長年井戸が使われていないと、穴がふさがれていたりそのまま埋もれている場合があります。解体工事を行っている途中に地下から井戸が見つかったときは、追加でお金がかかる可能性があります。追加料金の発生や業者とのトラブルを避けるためにも、解体工事を行う前に、現地の調査もお願いしましょう。

信頼できる解体業者に依頼する

井戸は水質汚染の問題や建造物による地盤の影響などが発生する可能性があります。そのため、実績や知識があって信頼できる解体業者に依頼しましょう。井戸の解体業者を探すときは、できるだけ多くの業者から見積もり依頼を行い、金額、現地調査の有無など作業内容もしっかり確認しましょう。

【まとめ】井戸の息抜きは土地の風習や信仰に応じて行おう

井戸の解体工事は住宅やマンションなどの解体とは違い、専門的な知識やスキルが必要です。また、金額や作業内容も業者によって異なります。井戸の解体作業を行うときは、息抜きやお祓いなどの理解がある業者を選びましょう。

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