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施工管理は建設工事や土木工事の管理や、現場技術者の指揮を行う非常に重要な業務です。しかし、施工管理と検索すると「やめとけ」という関連ワードが出てくることに戸惑う方も多いのではないでしょうか。
今回は、なぜ施工管理はやめとけと言われるのかという理由と、業務の魅力や適性について解説していきます。
施工管理はやめとけといわれる7つの理由
施工管理は以下の7つの理由から「やめとけ」と言われています。
- 労働時間が長い
- 休日が少ない
- 危険な作業がある
- 業務量が多い
- 体力が必要
- 転勤がある
- 人間関係が難しい
以下でその理由について説明します。
労働時間が長い
施工管理は労働時間が長い職種です。
日本建設産業職員労働組合協議会の調査によると月の平均残業時間は30〜50時間ほどになります。これは日本の平均労働時間の1.5〜2倍にも及びます。建設業界自体が長時間労働で問題視されており、他業種と比較すると年間の労働時間が90時間も長いというデータがあります。
働き方改革により改善の見通しはありますが、長時間労働の建設業界の中でも施工管理は残業が比較的多いことから、ブラックな職種という印象を与えているのです。
参照元:日本建設産業職員労働組合協議会「2022時短アンケートの概要」
休日が少ない
残業が多いだけではなく、休日が少ないのも施工管理が嫌煙される理由の1つです。
国土交通省のデータでは建設業の平均的な休日取得状況は「4週6休程度」が36.8%で最も多く、半数近くが週休2日を実現していないことが分かりました。
中でも責任ある立場の施工管理はその傾向が特に顕著で、休日出勤が常態化してる現場も少なくありません。
しかし国全体で休日が確保できるよう業界の仕組みを変えようとしており、少しずつ休日が取りやすい環境に改善されています。
参照元:国土交通省「令和3年度 働き方改革における週休二日制、専門工事業の適正な評価に関する調査結果」
危険な作業がある
業務に危険が伴うことも、施工管理が「やめとけ」と言われる理由の1つです。
施工管理の業務内容には書類作成などのオフィスワークも含まれますが、多くの場合1日の半分以上は現場で過ごします。
建設業は他業種と比較すると業務中の事故発生率が非常に高く、厚生労働省の調査によると令和4年の業種別死亡災害発生数では全体の36.3%もの割合を占めました。高所からの転落や落下物による事故のリスクから、施工管理を危険だと考える方が多いと考えられます。
参照元:厚生労働省「令和4年 労働災害発生状況」
業務量が多い
施工管理は業務量が多いことでも知られています。具体的な業務内容は
- 工事スケジュールや予算の管理
- 工事現場の巡回や点検、工事内容の記録
- 現場監督や所長との打ち合わせ
- 進捗状況の確認
- 作業報告書や作業工程表の作成
- 役所への届け出
など多岐にわたります。通常業務だけでも時間内に処理できないケースが多いのに、さらにイレギュラーな事態が起きれば対応にも追われます。
このような激務のイメージも「施工管理はやめとけ」の風潮を後押ししています。
業務効率化をはかるためには、施工管理アプリを活用しましょう。場合によってはIT補助金で費用の負担を抑えて導入できます。
おすすめの施工管理アプリ11選についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
体力が必要
施工管理は体力勝負の職種です。
理由は3つあり1つ目は業務がマルチにあるために現場から現場へ、現場からオフィスへと仕事中の移動が非常に多いことです。
2つ目の理由は、納期を厳守するために納期近くになると残業が発生することが多いことが挙げられます。
3つ目の理由は、現場で指揮だけではなく実際に肉体労働を行うことも少なくないからです。さらにその後報告書作成などのオフィスワークも行わなければなりません。
以上の理由から、施工管理はタフでないと業務を乗り越えられないという一面もあります。
転勤がある
就職先にもよりますが、施工管理は転勤する可能性が高いのも、若い人を中心に嫌がられる理由の1つです。
施工管理は担当するプロジェクトが終わるごとに違う現場で働くようになります。そのため、とくに大手の建設会社では、プロジェクトの終了とともに違う支店、営業所での勤務ということもあるでしょう。ただ、地域密着型の会社のように、現場が特定のエリア内に限定されるケースもあります。
人間関係が難しい
施工管理は人間関係が難しいとも言われています。なぜなら、幅広い職種や年齢層の人とコミュニケーションをとりながら業務を進めていかなければならないからです。特に、建設業界は昔ながらの慣習や古い価値観が横行していることも多いため、意思疎通がうまく取れず疲弊する可能性もあります。
施工管理の魅力
時間外労働や休日出勤の多さや業務範囲の広さから、「やめとけ」と言われる施工管理ですが実は魅力も多くある職種です。施工管理に就くメリットを
- 未経験も年収が高い
- 需要が安定している
- 社会貢献できる
- 進歩しているIT技術
の4つに分けて解説します。
未経験も年収が高い
未経験からでも高収入が目指せるのは、施工管理の大きな魅力です。
施工管理の平均年収は約445万円で、日本国内の平均年収をやや上回ります。
また現場で経験を数年積み、2級施工管理技士や1級施工管理技士の資格を取得すればさらに高収入を目指せます。建設業界自体が人手不足なので施工管理の求人も多く、キャリアがあれば大手企業に転職できる可能性もあります。未経験からスタートすることは決して簡単ではありませんが、頑張り次第でキャリアアップできるのは施工管理に就くメリットと言えるでしょう。
参照元:求人ボックス
需要が安定している
施工管理は需要が安定している職種です。今後は高度経済成長期に作られたインフラや建物の建て替えのため、需要がさらに伸びるといわれています。
また、建て替え以外にもメンテナンス増築など、人々の生活があるかぎり工事の需要は常にあります。また、様々な業務がAIに取って代わられていますが、施工管理が行う現場の調整や指揮といった業務は機械にはできません。そのため、今度も仕事がなくなるリスクがないのは、施工管理を目指す大きなメリットの1つと言えるでしょう。
社会貢献できる
直接社会貢献ができることも施工管理の大きなメリットです。工事の進捗状況が日々目で確認でき、建物やインフラとして形に残るため、やりがいを大きく感じられるでしょう。地域や社会に貢献しているという実感が得られるのは他の職種にはない魅力です。
進歩しているIT技術
施工管理の業務の煩雑さは、IT技術の進歩によって改善されつつあります。
例えば、工事の記録もタブレットで写真を撮りコメントを残せば現場で完了できるというシステムも増えました。また、現場監督や所長との打ち合わせもリモートでできる機能や、工程表もアプリ上で作成、共有できるものも多くリリースされています。DX化により、長時間労働や休日出勤が不必要になる未来も遠くないと考えられているのです。
施工管理に向いている人
施工管理に適性がある人の特徴を、以下の5つにまとめました。
- 人と接することが好きな人
- ものづくりに関わりたい人
- マルチタスクが得意な人
- 柔軟性のある人
- 体力に自信のある人
人と接することが好きな人
コミュニケーション力がある人は、施工管理に適性があります。
現場での仕事は、職人や関係者など様々な人との関わりあいながら進行していきます。そのため、業務をスムーズに行うためには、周囲と信頼関係を築いていくのが一番の近道なのです。例えば職人への指示や確認ひとつにしても、相手の立場に立った言い方ができる人であればいやな印象を与えません。そのため、人と関わることが楽しい、得意と感じる方は施工管理に向いているといえます。
ものづくりに関わりたい人
モノづくりに関わりたいという思いが強い人に、施工管理はお勧めの職種です。ゼロから建物や橋などのスケールが大きいものを作っていく達成感は、他の業界では感じられないでしょう。さらに、作り上げたものがこの先何十年も残り多くの人に利用されていくため、やりがいはかなり大きなものになります。
マルチタスクが得意な人
マルチタスクが得意な人は、施工管理においても優秀な成果を収められるでしょう。前述したように施工管理は複数の現場指揮や管理に加えてオフィスワークなど、業務が幅広いことで知られています。そのため、幅広い視野を持って複数の業務を同時進行でこなせる要領の良い人にはぴったりの職種です。
柔軟性のある人
柔軟性のある人は、施工管理に適性があります。現場では天候の影響や予期せぬトラブルなどで、スケジュール通りに工事が進行しないこともあります。その際もパニックにならず臨機応変に対応できる柔軟さは、施工管理において非常に大切です。現場で場数を踏むうちに養われていくものでもありますが、どのような場面でも冷静さを保てる人は施工管理にとても向いています。
体力に自信のある人
体力に自信がある人は、施工管理の激務も乗り越えられるでしょう。先ほど述べたように施工管理の現場での業務は力仕事や移動が多く、その後も書類の管理などの事務作業をこなさなければなりません。体力に自信があれば過密なスケジュールもペースを落とさずこなせますし、からだを動かすことが好きであれば現場の業務も負担に感じないでしょう。
施工管理に向いていない人
以下の特徴がある人は、残念ながら施工管理に向いていないかもしれません。
- コミュニケーションが苦手な人
- マネジメント経験が浅い人
- 危機管理力が不足している人
以下でくわしく説明していきましょう。
コミュニケーションが苦手な人
施工管理は現場監督や職人とコミュニケーションを取らなければ業務を進行できないので、人と関わるのが苦手な人にはおすすめできません。
特に気が弱い人だと、職人に指示する際も委縮してしまうなどする恐れがあります。納期に間に合うよう工事の品質を保つためには、様々な人に適切に指示や確認を行わなければなりません。人と関わることがストレスになる方にとっては、荷が重い作業になるでしょう。
マネジメント経験が浅い人
マネジメントの経験が浅い人は、施工管理で苦労するかもしれません。管理職についたことがなく指示を出すことに不慣れな場合現場の職人が困惑し、業務がスムーズに進まない可能性があります。下積みの経験が浅いため現場の全体像が見えず、適切に指示を出せない人は、残念ながら施工管理に向いていないといえるでしょう。
危機管理力が不足している人
危機管理能力に欠ける人は、施工管理を目指すべきではありません。なぜなら安全管理の徹底は施工管理の業務において最も大切なことだからです。工事の成功は建物やインフラの完成だけでなく、事故なく安全に終えられることにもあります。現場の職人だけではなく、近隣への配慮や重機や機材の管理なども徹底しリスク管理ができる人でなければ、施工管理の業務を全うできないでしょう。
施工管理のキャリアアップ
施工管理でキャリアのポイントを、以下の3つのステップに分けました。
- 未経験から施工管理職に就職した場合
- 資格を取る
- 独立や転職
以下で詳細を解説します。
未経験から施工管理職に就職した場合
未経験から施工管理職を目指すのであれば、まずは未経験社を募集している企業に応募しましょう。技術者派遣の会社に正社員として入社することをおすすめします。技術派遣会社の多くは1〜2か月の研修を経てから現場に配属するため、未経験者でも業界の知識や基本を学んだうえで仕事を始められます。さらに、残業時間も比較的少なく、残業代は満額で支給されます。技術派遣会社は施工管理の業務を覚える最初のステップとして最適の環境と言えるでしょう。
資格を取る
基本的な業務を覚えたら、資格を取得しましょう。前述したように施工管理技士で役立つ資格は
- 2級施工管理技士
- 1級建築施工管理技士
- 土木施工管理技士
などです。2級の施工管理技士の資格を取得するだけでも、施工管理としての市場価値は大幅にアップします。2級施工管理技士になると現場で「主任技術者」となれるので、より責任感の強い仕事に就けるため、年収アップが期待できるでしょう。
独立や転職
1級施工管理技士を取得すると外注総額4,000万円以上の大型工事の監理技術者になれるため、転職の際に大きな武器になります。それだけではなくフリーランスとしての独立も視野に入ってくるでしょう。また、労働安全衛生コンサルタントや社会保険労務士などへのキャリアチェンジや、海外での活動という選択肢もあります。このように、施工管理のキャリアには様々な選択肢があるのです。
建設業に強い求人サイトはこちらの記事で紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
建設業に強い求人サイト18選!建築の転職でおすすめのサイトを紹介
施工管理の将来性
施工管理は将来性がある職種です。まず、先ほども述べたようにインフラや建物の建て替えが控えているため需要が非常に高いことが理由としてあげられます。それだけではなく、高齢の職人の退職から、引く手あまたになるとも考えられているのです。問題視されていた長時間労働は働き方改革によって改善されつつありますし、業務の多さもDX化によりだいぶ簡略化されつつあります。このような理由から施工管理の未来はとても明るいと考えられているのです。
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施工管理は激務、ブラックのイメージから多くの人から「やめとけ」と言われていました。しかし、その原因の多くは改善に向かっています。そして、施工管理は未経験からでも高収入が目指せ、キャリアの選択肢が広いという、大きなメリットがあります。今後も需要が大きく、安定している施工管理を目指してみませんか?皆が「やめとけ」と思っている今こそチャンスかもしれません。
施工管理が人手不足になる理由についてはこちらの記事で解説しています。ぜひこちらもご確認ください。
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