一人親方に必要な売上台帳とは?記載項目や書き方・注意点を解説

一人親方 売上台帳

一人親方が受けられる助成金や補助金は?探し方や注意点なども解説「一人親方に必要な売上台帳ってどのようなもの?」
「一人親方の売上台帳の書き方ってどうするの?」

このような方に向けて今回は、一人親方に必要な売上台帳について・注意点などについて紹介します。

これから売上台帳の記入をしようと思っている方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

一人親方に必要な売上台帳とは

まずは、一人親方に必要な売上台帳とはどのようなものなのか見ていきましょう。

  • 売上を集計した帳簿
  • 売上台帳が必要な場面
  • 売上台帳として認められないもの
  • 売上台帳をつけない場合はペナルティを課される可能性がある

売上を集計した帳簿

一人親方には、売上を集計してある帳簿が要ります。売上台帳とは、企業や個人事業主が業務内で発生した取引の売上を集計する目的の帳簿のことです。

個人事業主が確定申告をする場合は、青色申告・白色申告、どちらで申告しても売上台帳を作成する必要があります。売上台帳は売上だけを記入するため、利益とは異なるため、気をつけるようにしてください。

売上台帳が必要な場面

一人親方は個人事業主にあたるため、開業届を提出する必要があります。開業届けを提出することで、確定申告をする必要が生じて下記の管理が必要です。

収支管理

一人親方として事業を営む際は、収入を収支が上回らないように気を付けてください。収入がマイナスになり、給料がなくなってしまう場合もあるので気を付けてください。しっかりと収支管理をすることが大切です。売上台帳には下記の情報を入力する必要があります。

  • 日付
  • 取引先
  • 売上内容
  • 売上金額

売上について具体的に確認できるため、問題点を見つけやすくなるのが特徴です。

確定申告

確定申告をする場合は、売上金額を確かめる必要があります。確定申告は年に1回、2月〜3月にかけて行われるのが特徴です。毎月定期的に作成する習慣を付けておくことで、直前になってからの手間が省けます。

確定申告の提出期限直前にまとめて集計を行うと間に合わなくなる場合もあります。また確定申告の書類は、提出期限の翌日から7年間保管しておく必要があるので気を付けてください。

所得税の計算

業務を行う場合、納税をしなければいけません。所得税などの税金を納める必要があります。

所得税とは、その年に得た収入金額から経費や基礎控除・配偶者控除などを差し引いた金額のことです。売上台帳を作成しておくことで、所得税の計算が簡単にできます。また1年分の売上を、簡単に集計できるメリットもあります。

補助金などの申請

売上台帳を作成すると、持続化給付金・補助金の申請を行う際にも役立ちます。給付金・補助金を申請するためには、売上が減ったことを示す書類の提出が求められます。

一人親方として事業を行っていくうちに収入が安定せず経営が厳しくなった際、給付金や補助金を頼る必要になった場合に備えて、事前に準備しておくことが重要です。

売上台帳として認められないもの

売上台帳として認知されていないものは、下記の通りです。

  • 通帳の写し
  • 請求書
  • 給与明細
  • レシート
  • 領収書

上記のようなものは、持続化給付金の申請ができないため気を付けてください。また売上台帳は手書きのものでもよく、書式は問わないといったケースが多いです。提出する売上台帳の要件はあまり厳しくないため、提出方法を心配する必要はないでしょう。

売上台帳をつけない場合はペナルティを課される可能性がある

売上台帳を作成しないとペナルティが課せられる可能性があります。例えば、確定申告で記載内容に不備がある場合、税務署から帳簿の提出が求められる場合もあるでしょう。

売上台帳をつけておらずペナルティが発覚した場合は、重加算税が課されます。具体的には本来支払うはずの税金に対して、35〜40%上乗せされて課税される可能性があるので、気を付けてください。

一人親方の売上台帳に記載する項目

ここからは、一人親方の売上台帳に記載する項目を下記の順に紹介します。

  • タイトル・期間
  • 申請者名
  • 売上日
  • 取引先
  • 売上が発生した要因
  • 売上金額
  • 補助金・助成金の申請月

タイトル・期間

売上台帳を作成する際、作成した書類がどんなものなのか分かるようにタイトルを記載しておく必要があります。タイトルを記載しておくことで、見ただけで素早く理解することが可能です。

また売上台帳では、期間も記載しておきましょう。具体的には「2023年9月1〜9月30日」といったように記載しておくことで、探したい月をスムーズに探せます。

申請者名

売上台帳では、氏名や屋号を記載しておく必要があります。屋号は、個人事業主が使う商業上の名前のことです。

また、売上台帳に申請者名の記載がないと誰のものであるかの把握ができません。売上を証明する書類でなくなるため、必ず申請者名を記載するようにしましょう。一人親方で屋号の取得をしたい方は、開業届けに屋号を記載してください。

売上日

売上日を記載しておくのも、売上台帳を作成していく上で重要です。具体的には、取引で発生した日付を記入していくのが特徴です。

例えば、9月5日に発生した売上であれば、「9/5」「9 5」といった具合で記載していきます。売上の発生する基準は取り組んでいる事業によって異なります。自分自身の基準で売上日を記載することが大切です。

取引先

売上台帳では、取引先を記入することが大切です。取引先を記入する際、企業名は正式な名称で記載することが大切です。注意点として、企業名を省略しても分かる場合は、省略してもいいでしょう。

どの企業と取引をしたのか分かりやすくするためにも、売上台帳には必ず取引先を記載するようにしましょう。また自分が見返した際も、取引先を記載しておくと分かりやすいです。

売上が発生した要因

売上台帳には売上が発生した要因も記載する必要があります。例えば、水道工事の売上の場合「株式会社〇〇からの水道工事依頼に関する報酬(9月分)」、電気工事の場合は「株式会社△△からの電気工事依頼に関する報酬(10月分)」といった具合に記載していきます。

売上が発生した要因は売上台帳の中でも大切な部分なので、記入ミスや記入漏れがないか必ず確かめることが大切です。

売上金額

売上台帳を記載する際、売上金額の記入を忘れないようにしてください。また消費税を払っている場合は、税込みなのか税抜きなのか分かりやすく記載しておくことが重要です。

売上台帳では、項目別に月ごとに売上を集計し管理していく必要があります。例えば、設備工事を60万円で請け負った場合、売上金額の欄に60万円と記載します。

補助金・助成金の申請月

持続化給付金・補助金などを申請する際は、昨年と比べて売上が減っている月を申請する必要があります。売上が下がっている証明をするためなので、覚えておきましょう。

また、売上台帳にはどの月を申請しているのか分かりやすく記載しておくことが重要です。補助金や助成金は、誰でも貰えるわけではありません。審査があったり、一定の資格を必要とする場合もあります。

一人親方の売上台帳の書き方

ここからは、一人親方の売上台帳の書き方を下記の順に紹介します。

  • 白色申告
  • 青色申告

白色申告

白色申告の記載する項目としては、下記のようなものが挙げられます。気をつける点として、区分別に独立して記載することが大切です。

区分 記載事項
売上 取引した日付
相手方の名前
売上金額
仕入 取引した年月日
相手方の名前
仕入金額
雑収入等 取引した年月日
事由や相手方の名称
金額
経費 取引した年月日
事由・相手方の名称
必要経費の金額

青色申告

青色申告についても解説します。青色申告特別控除の申請した金額によって売上台帳の記載の仕方が異なる場合があるため、気を付けてください。

55万円または65万円の青色申告特別控除を受ける場合

55万円または65万円の青色申告特別控除を受ける場合は、複式簿記で帳簿を付ける必要があります。また気をつける点として、売上を含めて全部の取引を仕分けして作成していくのが特徴です。

またフォーマットは、青色申告でも売上台帳でもどちらでもいいです。具体的には、「2023年5月2日にZ会社から100万円で工事を受注し、売上を計上した。なお、入金は工事完了の2ヶ月後とする」といった場合の仕分けは、下記です。

(借方)
売掛金1,000,000
(貸方)
売上1,000,000

10万円の青色申告特別申告控除を受ける場合

10万円の青色申告特別申告控除を受ける場合は、単式簿記を使用した帳簿付けが必要です。また下記の5つの保存や作成をしておく必要があります。

  • 固定資産台帳
  • 経費帳
  • 買掛帳
  • 売掛帳
  • 現金出納帳

また、10万円の青色申告特別申告控除を受ける場合フォーマットは、とくに決まっていません。手書きや会計ソフトなど、自分に合った方法で作成するのがよいでしょう。

一人親方の売上台帳の作成方法

ここからは、一人親方の売上台帳の作成方法を下記の順に紹介します。

  • 手書き
  • 表計算ソフト
  • 会計ソフト
  • 税理士へ依頼

手書き

ひとつ目の作成方法として、手書きで作る方法があります。ルーズリーフやノートなどに必要項目を記載していくのが特徴です。手書きのメリットとしては、下記の2点が挙げられます。

  • お金がかからない
  • すぐに始められる

一方で、手書きのデメリットとしては間違いがある場合は修正が難しいです。会計の知識がない方の場合、手書きでは慣れるまで時間がかかってしまう場合があります。

表計算ソフト

売上台帳を作成する方法のふたつ目として、スプレッドシートやエクセルなどの表計算ソフトを使用する方法もあります。

関数などをあらかじめ入力しておくと、売上金額を入力するだけで、自動で計算してくれるため大変便利です。自分が使用しやすいようにカスタマイズできるのがメリットです。効率よく売上台帳を作成したい方は、ぜひ表会計ソフトを使用してみてください。

会計ソフト

売上台帳は、会計ソフトを使用して作成できます。アカウントを取得するものからクラウド型のものまで様々な種類があるのが特徴です。

ほとんどの会計ソフトには、使い方ガイドが搭載されているため、初心者の方でも安心して利用できます。トライアルとしてお試しできるものも多いので、気になるソフトがある場合はぜひ試してみてください。

建設業におすすめの会計ソフトはこちらの記事で紹介していますのでぜひ参考にしてみてください。

建設業におすすめの会計ソフトとは?会計ソフトの選び方やメリットなどをご紹介!建設業におすすめの会計ソフト5選!会計ソフトの選び方やメリットなども紹介!

税理士へ依頼

パソコンやスマホなどに慣れていない方であれば、税理士に売上台帳の作成を依頼するのも1つの方法です。

税理士へ依頼すると、売上台帳を作成する手間が必要ないため、ほかの業務に集中できるメリットがあります。またデメリットとして、費用がかかってしまうことが挙げられます。現状忙しくて売上台帳の作成まで手が回らないといった方は、税理士ドットコムなどを活用して税理士へ依頼してみましょう。

一人親方が売上台帳を作成するときの注意点

ここからは、一人親方が売上台帳を作成するときの注意点を下記の順に紹介します。

  • 記帳を定期的に行う
  • 売上がない月も記帳する
  • 必ず印刷しておく
  • 決められた保存期間を守る

記帳を定期的に行う

売上台帳は、記帳を定期的に行うことが大切です。溜め込んでしまうと記入漏れやミスが発生してしまう可能性が高いです。

また、時間が経過してから記帳してしまうと、どんな内容だったのか思い出せなくなります。一人親方の場合、売上台帳の作成は1人で行わなければならないため、ルールを決めて、記帳を定期的に行うようにしましょう。

記入漏れに注意する

売上台帳の記帳を行う際、記入漏れに注意しましょう。記入漏れが発生してしまうと、税務調査が厳しくなってしまう可能性もあります。

ほかにも、給付金や補助金の申請ができなくなる場合もあります。売上台帳に記帳したら、必ず確認する癖を付けるなどして、記入ミスや記入漏れを防ぎましょう。また定期的に台帳を見直すのも1つの方法です。

売上がない月も記帳する

売上台帳は、売上がない月も記帳する必要があります。理由として、売上がなかったという証明をするためです。

具体的には、売上台帳の一行目に「◯◯月売上なし」と記載し、合計欄に0円と記載しましょう。また、売上がなかった月はなぜ売上にならなかったのかを振り返ってみてください。これから事業を拡大していくヒントです。

必ず印刷しておく

売上台帳は、必ず印刷しておくようにしましょう。原則、売上台帳は紙で保存するのが一般的です。

また、電子帳簿保存法に基づいた方法で行う場合は、一定の要件を満たした場合であれば電子データで保存できます。心配な場合は、税理士や会計士などに相談するのも1つの方法です。条件を守れるような体制や設備を整えるのが大切です。

決められた保存期間を守る

法律で決められた売上台帳の保存期間は守るようにしましょう。具体的には確定申告を行ってから税法では7年・会社法では10年です。保存期間はしっかりと確認し、守ることが大切です。

注意点として、確定申告を行ったらすぐに捨ててしまわないように気を付けてください。長期保存できるように、データのバックアップやファイリングするのがおすすめです。

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【まとめ】一人親方には売上台帳が必須!基本的なルールを押さえ早めに着手しよう

一人親方として働く場合は、売上台帳が必要です。一人親方として事業を行う場合は、収入を収支が上回らないようにしましょう。しっかりと収支管理することが大切です。

また定期的に売上台帳を作成しておくことで、直前になって作成する手間が省けます。これから一人親方として事業を行っていく場合は、ぜひ上記で紹介した内容を参考にしてみてください。

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