塗装業者の下請けの募集方法3選!下請けに依頼するメリット・デメリットも紹介!

「自社の抱える塗装工だけでは工期が間に合わない」
「リフォーム案件を受注したが、塗装部分は他社にお願いしたい」
というように、下請けとなる塗装業者を探したいと考えている経営者の方も多いのではないでしょうか。資格や許可などがなくても塗装業者を名乗ることはできるため、塗装業者のなかには技術力が不足していたり、安さだけを売りにするような業者が存在することも事実です。
この記事では、塗装業で下請けを募集する方法や、そのメリット・デメリットについてご紹介します。

そもそも塗装業の下請けとは?

下請けを募集するといっても、具体的に塗装業者がどのような仕事を行っているのか、また下請けとはどのような受注体系なのか、ということを理解する必要があります。ここでは、塗装業の仕事内容と下請けの意味について解説します。

塗装業

塗装業とは、建築物や道路、自動車などに塗料を塗る仕事です。色を塗るというだけでなく、防水や断熱、耐火、紫外線対策など、様々な役割を担っています。塗装の仕上がりが建物全体の仕上がりに直結するといっても過言ではないほど、塗装は建築物に大きな影響を与える工程です。また塗装工にも専門知識や得意分野があり、建築物を中心に塗装を行う建築塗装工と、自動車などを中心に塗装を行う板金塗装工に分かれています。

下請け

下請けという言葉は、IT業界やクリエイティブ業界、建設業界などで一般的に使われています。意味は「元請けが引き受けた仕事の全てや一部を、別の会社や人が引き受けること」です。例えば、家屋のリノベーションを依頼された工務店が、外壁塗装の部分のみ塗装業者に依頼する場合は、工務店が元請けとなり、塗装業者が下請けに該当します。下請けとなる塗装業者は、発注者から報酬をもらうのではなく、元請けとなる工務店の指示のもと作業を行い、工務店から報酬をもらいます。

塗装業者の下請けの募集方法3選

それでは、下請けとして塗装業者を探したい場合、どのような方法があるのでしょうか。ここでは主な手段として、①マッチングサイトを使う、②自社ホームページで募集する、③知り合いに声をかける、という3つについて解説します。

➀Indeedやマッチングサイトを使う

塗装工を雇いたい場合に最も代表的な方法は、求人企業と求職者がそれぞれ登録するマッチングサイトを使って、塗装工を探すという方法です。マッチングサイトには、大量の求職者が登録しているため、自社の求人情報が多くの求職者の目に留まることが期待できます。マッチングサイトによっては、塗装技術や経験をもつ塗装工に絞って検索し、スカウトすることも可能です。
また、協力会社として塗装業者を探したい場合にも、企業検索サービスなどを使用して効率的に塗装業者を探すことができます。

②自社のホームページで募集をする

自社のホームページが充実しており、ある程度の閲覧者数が期待できる場合は、自社のホームページで塗装業者を募集するという方法も有効です。そもそも自社のホームページを閲覧している人は、自社に何らかの興味を持っていることが期待されます。そのため、自社ホームページを経由して応募のあった業者は、ぜひその会社と仕事をしたいという熱意をもった塗装業者である可能性が高いでしょう。

③知り合いに声をかける

また、昔ながらのやり方ではありますが、仕事仲間や知り合いに声をかけ、下請けとして塗装業を行ってくれる人を探すという方法もあります。声をかけられる範囲は限られているものの、紹介してもらえる場合は業者の身元や技術力などを事前に把握できるという点で、最も安心できる方法かもしれません。一方でせっかく紹介してもらったものの、自社の求める業者ではなかった場合に断りにくい、といったデメリットも考えられます。

塗装業が下請けを募集するデメリット

塗装業において下請けへ仕事を依頼する際に、注意しなければならない点があります。それは、「下請けのミスについても責任を負う」ということです。ここでは下請けを募集する際のデメリットについて、詳しく解説します。

責任を負わないといけない

下請けに仕事を依頼し、元請けの立場になったとき、元請けは依頼した仕事に関する全ての責任を負わなければなりません。万が一、下請けが怪我をしても補償を受けられるよう、工事中の労災保険は元請け側が下請分も含めて一括加入する必要があります。また、下請けの施工ミスについても責任を負うため、施工完了後に不具合等がある場合は、元請けが発注者との窓口に立たなければなりません。
いくら破格の値段で工事を引き受けてくれるような塗装業者があったとしても、施工ミスばかりでは、元請けとしての信頼も失いかねません。そのため下請け業者は慎重に選ぶことが大切です。

塗装業が下請けを募集するメリット

下請けの仕事にも責任をもたねばならないというデメリットはあるものの、塗装業において下請けを募集するメリットは多くあります。ここでは、有利な条件で料金設定ができるという点と、今までできなかった業務も受注できる、という2点について詳しく解説します。

有利な条件で料金設定ができる

元請けは発注者と直接交渉することで、価格や工期、工事の進め方などを自由に決定することができます。また下請けに対しても、発注価格を自由に設定し、施工内容や工法について指定できるため、施工価格を抑えて利幅を増やすことが可能です。

今までできなかった業務を受注できる

自社の対応能力を超えた業務であっても、下請けも含めて対応できれば、より大きな案件を受注することができるほか、これまでに対応していなかった業務にも対応でき、業務の幅が広がります。また、自社の不得意分野を下請けに依頼することで、自社で対応するよりも質のいい仕事をすることも可能です。自社で対応できる仕事と下請けに依頼する仕事を切り分け、下請け業者をうまく活用することができれば、元請けとしての評価を上げることもできるでしょう。

塗装業者は下請けを募集して利益を上げよう!

この記事では塗装業者の下請けを募集する方法や、そのメリット・デメリットについてご紹介しました。一定の技術力をもち、信頼できる塗装業者を探すのは大変ですが、今回ご紹介した募集方法を使い、できるだけ多くの人に塗装業者の募集について周知することが大切です。下請けをうまく活用できれば、自社の仕事をより発展させることができます。良い塗装業者を見つけ、利益をあげる方法について検討してみてはいかがでしょうか。