内装施工管理とは?5つの仕事内容や必要なスキル・役立つ資格を解説

内装施工管理

内装施工管理という言葉は聞いたことあるけど、

  • 具体的にどんな仕事内容なんだろう
  • 内装施工管理の仕事をするにはどんなスキルが必要なんだろう
  • 役に立つ資格はあるんだろうか

などと疑問に思ったことがある人もいるのではないでしょうか。そこで今回の記事では、内装施工管理の仕事や必要なスキル、役立つ資格などについて解説していきます。

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内装施工管理とは

内装施工管理とは、内装工事の監督をしながら期限内に工事が終わるように工事全体の管理をすることを言います。内装施工管理では、内装についての専門的な知識や経験などが必要です。内装工事と言っても、塗装、大工、ボート、電気など、工事内容は様々です。特にリフォームや改修などを主に行っている会社では、内装工事の他に電気工事などの工事を請け負うこともあります。

内装施工管理の5つの仕事内容

内装施工管理の仕事内容は、以下の5つです。

  • 工程管理
  • 安全管理
  • 品質管理
  • 原価管理
  • その他

工程管理

工程管理は、期限内に工事を終わらせられるようにスケジュールの管理をする仕事です。内装工事の工期は長くても2、3か月、短いと数日の場合も多く、通常の工事よりも厳重な工程管理が必要になります。

内装工事では現場が狭いことも多く、作業スペースや資材スペースをキープするのが難しい場合があります。そのため、搬出入のスケジュールを立てておくことが大切です。

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安全管理

安全管理は、事故を防止するために作業員の管理や危険箇所の確認を行うことです。具体的には、作業員の健康チェック、ヘルメットや安全靴、ハーネスなどを適切に装備しているかの確認などを行います。

内装工事は高いところでの作業や電動工具を使用した作業も多く、気を抜いていると事故が起きてしまう恐れもあります。内装施工管理者は何よりもまず安全を優先しなければなりません。

品質管理

品質管理は、内装工事が自社の基準に従って実行されているか、図面通りに行われているのかを管理する仕事のことです。内装工事の品質は建物の見た目への影響が大きいです。

少しでも施工不良があると見た目が悪くなり、クレームに繋がることがあります。クレームが発生すると施主からの信頼を失うことがあるため、品質管理は非常に重要です。

原価管理

原価管理は、予算内で工事を終わらせるために、原価を管理することです。予算を超えてしまうようなら、コストを改善する必要があります。コスト改善には、「施工方法や使用する材料を見直す」「協力業者と話し合い、配置人数を減らしてもらう」などという方法があります。ただし、作業員の追加や資材の追加を求められるケースも少なくないので、臨機応変な対応が必要です。

建設業でのおすすめの原価管理システム紹介の記事はこちら

建設業における工事原価管理とは?原価管理のメリットや難しい理由も解説!

その他

会社によっては上記の4つの仕事の他にも、PCでの工事書類の作成、協力業者の選定や発注、クライアントや設計事務所との打ち合わせなど、様々な業務を行う場合があります。

これらの業務は上記4つの仕事とも密接に関わっており、スムーズに工事を進めるうえで重要な業務です。特に、協力業者の選定や発注は工事原価や品質に大きく影響するので、慎重に行わなければなりません。

内装施工管理の仕事に必要なスキル

内装施工管理の仕事に必要なスキルは以下の通りです。

  • 計画を立てる能力
  • 臨機応変な対応力
  • コミュニケーション能力
  • マネジメント力

計画を立てる能力

内装施工管理の仕事をするには、計画を立てる能力が必要です。期限内に内装工事を終わらせるためには、仕事の流れを確認した上で、工事関係者が滞りなく動けるようにしなければなりません。

内装施工管理では様々な内装工事の業者と関わっているので、どの業者がいつ施工するのかなどを考えることも求められます。上手に計画を立てなければ工事が停滞してしまうので、計画を立てる能力が必要なのです。

臨機応変な対応力

臨機応変な対応力も内装施工管理に必要なスキルです。内装工事では、壁・天井・クロス・床などの工事を行うことも多いので、とても幅の広い工事だと言えます。また、オフィスや商業施設で内装工事を行うときには夜間の作業が必要になる場合もあり、各現場で求められる対応は様々です。

そのため、細かく計画を立てていたとしても、必ずその計画通りに進むわけではありません。現場で思わぬトラブルが発生することも考えられます。だからこそ、内装施工管理では臨機応変な対応力が求められるのです。

コミュニケーション能力

内装施工管理では、コミュニケーション能力も必要になります。内装施工管理者が担う役割は多いので、現場の作業員はもちろん、営業や事務の担当者、建物の持ち主など、様々な人と関わることになります。

関わる人数が増えると、関係者間での意見がぶつかってしまうこともあるかもしれません。そのため内装施工管理者は関係者たちと意思疎通をし、スムーズに工事を進行させるためのコミュニケーション能力が求められるのです。

マネジメント力

内装施工管理の仕事には、マネジメント力も必要です。マネジメント力とは、管理能力のことです。工期までに工事を終わらせ、無事に引き渡すことは内装施工管理で最も重要な役割であると言えます。

工期までに工事を終わらせるためには、無理のないスケジュールを立て、適切な作業員配置や資材発注を行い、スムーズに工事を進めるためのマネジメント力が必要です。

内装施工管理の魅力

内装施工管理の魅力は、以下の3つです。

  • 達成感を味わえる
  • 成長を実感できる
  • 経験が昇給・昇格に繋がりやすい

達成感を味わえる

内装施工管理の魅力の1つ目は、達成感を味わえることです。内装施工管理者は司令塔として多くの人と関わりながらたくさんの業務を行うため、苦労することも多いでしょう。しかし苦労した分、期限内に無事に工事が完了したり、クライアントに喜んでもらえる空間が完成したりすると、大きな達成感や充実感を味わえるはずです。

成長を実感できる

内装施工管理の魅力の2つ目は、成長を実感できることです。内装施工管理には一般住宅から店舗まで様々な現場があるので全く同じ現場はほとんどなく、工事内容も違うことが多いです。

現場で実際に経験し、覚えたことがそのまま自身の経験値になります。この経験値は座学では身に付けられません。現場で経験を重ねていく中で身に付いたことが増え、成長を実感できるようになります。

経験が昇給・昇格に繋がりやすい

内装施工管理の魅力の3つ目は、経験が昇給・昇格に繋がりやすいことです。内装施工管理者としての経験を積み重ねていくと、その経験値がキャリアにも影響を与え、昇給・昇格に繋がりやすくなります。

また、建築士や内装仕上げ施工技能士などの資格を取ると、昇給・昇格に繋がるだけでなく、転職の際にも役に立ちます。より収入の高い企業への転職を検討するなら、経験を重ねながら資格を取ると有利です。

内装施工管理の大変なところ

内装施工管理の大変なところは、以下の2点です。

  • 作業する範囲が幅広い
  • 夜間工事がある

作業する範囲が幅広い

前述の通り、内装工事では壁・天井・クロス・床などの工事を行うことがあるので、作業する範囲が幅広いです。そのため、各業者の選定や関係者とのやり取り、資材発注などが難しくなってきます。内装施工管理は作業する範囲が幅広いという点が大変なところではありますが、色々な業種の人とのやり取りを通して幅広い知識や人脈を得られるというのは良いところだと言えます。

夜間工事がある

前述の通り、内装工事は一般家庭だけでなく店舗やオフィスなどで行うこともあります。一般家庭であれば日中に工事を行えますが、店舗やオフィスの場合は業務終了後に工事を行わなければなりません。そのため、夜間工事になることもあるでしょう。夜間工事になると体調を崩してしまう可能性があるので、体調管理を徹底する必要があります。

内装施工管理の平均年収

内装施工管理の平均年収は589万円です。ただし、年齢・経歴・スキル・資格の有無などによっても年収の上限は変わり、最低年収は約240万円、最高年収は約1,150万円と幅広いのが特徴です。年齢が高く、たくさんの現場を経験しており、施工管理技士などの資格を取得している人には高い年収を提示している企業がほとんどでしょう。

内装施工管理に役立つ資格

内装施工管理に役立つ資格は、以下の通りです。

  • 建築士
  • 内装仕上げ施工技能士
  • 建築施工管理技士
  • インテリアプランナー
  • インテリアコーディネーター

建築士

建築士は施工管理を行う上で必ず取得しなければならない資格ではありません。しかし、建築士の資格を取得しているとクライアントからの信頼も獲得しやすいですし、建築士としての視点を持って施工管理できるので、設計上の問題に気が付きやすいです。

また、施工後に問題が発生してしまうことを事前に防止することにも役立つでしょう。

内装仕上げ施工技能士

内装仕上げ施工技能士は、鋼製下地工事作業、ボード仕上げ工事作業、プラスチック系床仕上げ工事作業、カーテン工事作業などのような内装工事を行う上で必要な知識やスキルを持っていることを証明する資格です。

内装仕上げ施工技能士は3級、2級、1級に分かれていて、実務経験がなくても受験できます。内装仕上げ施工技能士の資格も内装施工管理を行ううえで必ず取得しなければならないわけではありません。しかし、この資格を持っていれば内装仕上げ作業に関する相談に対して的確なアドバイスができます。

建築施工管理技士

建築施工管理技士は建設業法で定められた国家資格です。建築施工管理技士の資格は建築工事全般に関わる資格なので、内装工事のみではなく外装や躯体など、幅広い知識を身につけなければなりません。

また、この資格を取得することで、一般住宅やオフィスビルなどの建築工事の管理責任者にもなれます。建築施工管理技士の資格は1級と2級に分かれています。1級建築施工管理技士は監理技術者、2級建築施工管理技士は主任技術者になることが可能です。

インテリアプランナー

インテリアプランナーとは、公益財団法人建築技術教育普及センターによる民間資格のことです。インテリアプランナーは主に、一般住宅やオフィス、店舗、公共施設などのインテリア設計を行います。

インテリアプランナーの資格を取得するためには、インテリアに関する専門知識に加え、流行を掴むための感性も必要です。インテリアプランナーはインテリアに関する資格の中でも、特に内装施工管理に役立つ資格だと言えます。

インテリアコーディネーター

インテリアコーディネーターとは、インテリア産業協会が認定している民間資格のことです。インテリアコーディネーターの仕事は、住宅に住む人に対して快適な空間を作るための提言や助言を行うことです。内装の他にもインテリアに関する様々な知識が求められます。

インテリアコーディネーターの資格を取得していると、施主が希望する家具に適した内装を提案ができ、内装施工管理にも役立つでしょう。

内装施工管理の1日

内装施工管理者の仕事は、現場の進行具合や昼間作業か夜間作業かによって1日のスケジュールは変わってきます。ここでは、昼間の作業の場合の内装施工管理の1日についてご紹介します。

  • 8~9時頃:現場確認もしくは出社
    直接現場に直行するケースと、一旦会社に出社した後に現場に向かうケースがあります。
  • 12時頃:昼休憩
  • 13時頃:管理業務や打ち合わせなど
  • 17時頃:現場終了、確認作業
  • 19時頃:退社

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【まとめ】内装施工管理は室内空間を形作るやりがい豊富な仕事!

この記事では、内装施工管理の仕事内容や必要なスキル、役立つ資格などについて解説してきました。内装施工管理には工程管理や安全管理、品質管理や原価管理など、多くの仕事があります。そのため、大変なことも多くありますが、その分やりがい豊富な仕事です。経験を積み重ねることで昇給や昇格なども目指せるので、仕事へのモチベーションも向上するでしょう。

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