工程管理ソフトおすすめ10選!無料ソフトや特徴も紹介!

工程管理ソフトおすすめ!無料ソフトや特徴も紹介!

建設業界では「2025年の壁」問題を踏まえて、建設DXの推進が求められています。2025年の壁とは、団塊の世代が2025年に75歳を迎えることから、急激な人材不足の可能性があるという課題のことです。人材不足を解決するためには、大幅な業務効率改善が必要なので、建設DXを推進して作業をデジタル化する必要があります。

今回は、工程管理の効率改善に役立つ「工程管理ソフト」を厳選しました。ソフトの特徴を紹介しますので参考にしてみてください。

工程管理ソフトとは?

工程管理システムとは、一般的に工程のスケジュールの策定やその進捗状況をリアルに可視化して実績との差異を専用のソフトで分析管理できるものです。建設業においては、工事の受注や発注から施工状況の管理、図面や工程の共有や経理作業までを一元管理できるシステムをいいます。

紙ベースでの管理や、複数の現場情報を抱えていると情報が煩雑になりがちです。それらの情報を専用の工程管理ソフトで一括管理すれば、業務効率も向上し見落としなどのミスが防止できます。

工程管理ソフトの主な機能/どんなことができる?

工事の進捗状況を管理するために、エクセルなどのソフトを使ってガントチャートを作成しそのシステム内で管理されている方も多いでしょう。

工程管理ソフトを活用すれば、工事の受注状況のチェックから施工のスケジュール立案、ガントチャートの作成、進捗状況まで一括で管理できます。ネットワーク上で共有すれば、現場にいてもタブレットなどで確認することも可能です。ここでは、工程管理ソフトの機能として、進捗管理とコスト管理の2点を説明します。

進捗管理

工程管理ソフトの主要な機能として、プロジェクトの進捗管理があります。主な工程管理ソフトではネットワーク上のシステムにアクセスするだけで、プロジェクトの進捗確認が可能です。

バーチャート・ガントチャート・ネットワーク図のフォーマットも簡単に作成でき、社内で共有できます。システム内でイナズマ線を表示すれば、当初の計画に対して遅れている工程がひと目でわかるのでスピーディな対応が可能です。進捗管理機能を活用すれば、施工計画からスケジュール管理の業務効率が劇的に改善できます。

コスト管理

工程管理ソフトでは、施工管理以外にも、人件費や資材費、経費などを可視化して、コストをコントロールできます。建設事業者は、施工管理でプロジェクトの納期を守るだけでなく、資材や労務費などのコストを管理して利益を創出しなければなりません。

プロジェクトを推進しながら最終的な利益創出に導く算段ができるのも工程管理ソフトの利点です。新規プロジェクトを受注する際も、従来の実績を見ながら最終的な利益予算を組めます。

工程管理ソフトを導入した時のメリット・効果

工程管理ソフトを導入するメリットや効果について触れていきます。以下の3つがソフト導入した場合に考えられるメリットです。

  • 書類作成や管理業務の作業効率化
  • リアルタイムで進捗を把握できるため現場管理の負担が軽減される
  • 現場の作業効率が向上するので人件費が削減できる
  • 施工計画に対する進捗管理の精度が上がるため工期の遵守が可能になる

以下、それぞれの項目について詳しく解説します。

作業の効率化

工程管理システムを導入すれば、紙媒体の作業指示書を探し出して記録台帳に書き込み、日報を作成するといった煩雑な書類管理もPC上で完結します。書類の整理や管理がスムーズになるため、安全管理や業務フローの改善など、本質的な業務に集中できます。

また、スマホやタブレット端末などから実績入力も可能です。作業の開始や中断などのステータスをバーコードで読み取れば、実績は自動で反映されるため、連絡業務の効率化にも最適です。

リアルタイムで進捗を把握できる

従来の施工現場での工程管理は、エクセルなどで作成した工程計画表をもとに日々の進捗を現場管理者が管理していました。工事の進捗状況に遅れがあった場合は、日報などの進捗管理データからリカバリー計画を作成し、是正計画を各方面に発信して了解を得るのが通常のフローです。

その結果、現場管理の負担が増して時間外労働の温床にもなっていました。工程管理ソフトでシステム管理すると、リアルタイムに進捗状況が把握できます。システム上で一つの作業実績が共有できるため、大幅な現場管理の負担軽減が可能です。

人件費の削減

工程管理システムを導入すると、作業効率が大幅に改善されることで、時間外労働をはじめとする人件費の削減が可能です。従来の紙媒体の工程管理では、工程計画表や日報による進捗状況の管理が必要でした。そのため、書類を探したり整理するといった本来の業務とは異なる仕事が増えたのです。

工程管理システムを導入すると施工計画と進捗状況が共有できます。スマートフォンやタブレットで進捗状況をいつでも閲覧できるので、日報を書く時間などの無駄な作業時間が減ります。工程管理システムの導入は、無駄な作業を減らして本来の仕事に集中できるので業務効率向上が可能です。

工期の遵守

工程管理システムを導入することで、施工計画に対する実績の精度が上がり工期が遵守できます。工程管理システムでは、システム上で管理された過去の実績から施工計画作成が可能です。

必然的に施工計画に対する工事出来高や進捗状況の精度が上がるため、納期に対するズレが最小限におさえられます。天候の変化などで、やむなく計画変更となった場合でも、システム上で客観的に是正計画を閲覧でき、お客さまへの早期対応が可能です。

工程管理ソフトの選び方

この項目では、工程管理ソフトの選び方について説明します。工程ソフトや管理ツールにはそのシステム内だけで使用するスタンドアロンのものや、ネットワーク環境で工程管理データが共有できるものまでさまざまです。自社で導入する場合は、

  • ランニングコストの維持
  • 対応端末などの利用環境
  • 外部ツールとの互換性

これらの視点で選ぶとよいでしょう。以下それぞれについて詳しく紹介していきます。

ランニングコストはかかりすぎないか

ほとんどの工程管理ソフトは月々の運用費用がかかります。買い切りのツールもありますが、バグが発生した時のバージョンアップや、法改正など、その時々の社会環境の変化に対応する関係からあまりおすすめできません。

導入時には、予算と工程管理ソフト導入によるメリットを照らし合わせて費用対効果を考慮する必要があります。結果的にコスト削減につながれば費用の回収も可能です。プロジェクトの規模とソフトの機能についても良く考えましょう。

対応端末や利用環境は問題ないか

導入する工程管理ソフトの利用環境は事前に十分確認しておきましょう。使用できる端末やアプリのOSなどは、ソフトの種類によって異なることがあります。

ネットワーク環境の状態を知っておくことも重要です。ネット上のプラットフォームを利用するアプリケーションを導入する際に、ネットワーク環境が十分でないと環境を整備する費用やネットワーク運用費用が別にかかります。

工程管理ソフトを選ぶときには、利用する環境を考えて費用対効果を確認しておきましょう

他のツールと連携はできるか

施工現場では、工程管理表や進捗管理表を提出する場面もあります。その場合、提出する資料が、紙媒体ではなくPDFやエクセルファイルで要求されることもあるでしょう。工程管理ソフトの中には、独自のファイル形式で運用するものもあります。

そのため、導入するソフトのファイル形式や環境と外部ツールとの互換性を知っておくことは重要です。互換性がないと、ファイル変換する場合に修正が必要になり、余計な時間がかかります。どの媒体なのか、外部のツール(PDFやエクセルなど)に変換が可能なのかは、工程管理ソフト選択時に十分確認しておきましょう。

工程管理表の重要性やおすすめテンプレート・システム5選は、こちらの記事で解説しています。ぜひこちらもご確認ください。
工程管理表工程管理表の重要性やおすすめテンプレート・システム5選を紹介

工程管理ソフトおすすめ10選

ここからは、建設現場の工程管理をするうえで、利便性の高い工程管理ソフトを10本紹介します。工程表やガントチャートの作成と情報共有に特化した工程管理専用ソフトや、工程管理の他に、経営や原価情報などもセットしたオールインワンのシステムなど、バラエティに富んだ管理ソフトを厳選しました。ぜひ参考にしてみてください。

アイピア

引用元:アイピア公式サイト

アイピアは操作しやすさにこだわった建設業向けのクラウド業務管理システムです。現場から経理事務、営業、経営とあらゆる業務がこれ1つのシステムで効率化できます。また、導入時のリモート研修は何度でも無料なため、「導入後使い方が分からくて活用できない」というトラブルも防げます。
クラウド型なので場所や時間を問わず、ネット環境さえあればスマホでもPCでもどんな端末からでも利用可能です。

主な機能工程管理、案件管理、営業管理、見積作成、原価管理など
※その他の機能の詳細はこちら

アイピアの料金や詳細についてはこちらから

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Project Canvas

Project Canvas

引用元:https://www.rumix.co/.jp/pc

Project Canvasは、工事の工程表やガントチャートが作成できるプロジェクト管理ソフトです。作成した工程表などは、それぞれの端末で共有できます。OSはWindows で情報の共有を前提に設計されており、10人から100人程度まで共有可能です。

もちろん、1人でも使用できます。1つの行に1つのタスクを表示するガントチャートも、タスクを横列に並べて配置する工程表も、これ1本であれば大丈夫です。建設業では、工事の施工計画を閲覧できるだけでなく、進捗管理や実績管理などのプロジェクト管理全般に使えます。

MeetsOne

引用元:https://meetsone.com/
MeetsOneは、企業に必須の機能を多く搭載したオールインワン管理ソフトです。その機能は、現場のプロジェクト管理から、売上げやコスト状況と連動した原価管理、契約状況も含めた営業状況の共有や勤怠管理など多岐に渡っています。

現場作業だけでなく、書類作成に至るまで網羅しているので、導入すると現場から経営までのさまざまな課題解決が可能です。現場業務から、経営、営業、経理までの一括管理により、業務効率の飛躍的な向上が見こめるでしょう。

工程さん

工程さん引用元:https://hanasoft.net/HOTEI.htm
工程さんは、使いやすさに特化した工程表作成ソフトです。使い方は表計算ソフトのエクセルとほぼ同じなので誰にでも手軽に使えます。工程さんはエクセルと同じ操作で工程表が作れるように設計されました。

使い方はシンプルです。一般的な工程表なら初期設定ウィザードの簡単操作ですぐにフォーマットが作れます。編集も簡単なマウス操作でガンチャートやマイルストンも簡単に作れます。導入コストが安価なのも工程さんの魅力です。週間工程表ならいつでも無料。すべての機能が使える無料お試し期間が終了しても導入価格は5000円以下です。

DandALL

DandALL引用元:https://hd.fukuicompu.co.jp/company/hd_its_dandall.html
DandALLは、建設現場における資材や機材搬入のスケジュールを管理するシステムです。
中長期的な予定もさまざまなビューで可視化できます。搬入予定の確定や、空き時間の予約、悪天候などによる予定変更も、関係者のスマートフォンにプッシュ通知が可能です。

協力会社や関係者との情報共有もリアルタイムで行えます。協力会社の参加登録も、現場ごとに自動発行されたQRコードをスマートフォンで読み込むだけです。

工程’s Orario工程’s Orario

引用元:https://www.webi.co.jp/
工程’s Orarioは、株式会社ウェッブアイが提供するWindowsアプリケーションです。従来からの工程管理者の考え方を踏襲しながら、多角的な視点から最も効率的な工程設計が行えます。

使用環境は快適で、マウスの簡単な操作で工程表を作ることができ、クリック&ドラッグで編集が可能です。複数の業者の工程計画や階層別の計画を一括管理できるマルチビュー機能や、外部システムとも連携可能なネットワーク機能で、協力会社との情報共有もできます。

工程表作成KtWin

工程表作成KtWin

引用元:https://www.ichiho.co.jp/
KtWinは、株式会社イチホコンピュータが提供する工程管理ソフトです。バーチャートやネットワーク工程表が作成できます。テンプレートやサンプルが用意されているので、初めての方でも簡単です。

作業出来高を入力するだけで実行予算が算出でき、面倒な出来高予想曲線や出来高実績曲線も自動で作成できます。現場での原価管理や日々の日報作成にも使えて便利です。建設現場での業務が大幅に改善するので、現場監督の方には欠かせないツールといえるでしょう。

PatPro+

PatPro+

引用元:https://www.mti-osk.com/PatPro.html
PatPro+は、アローダイアグラムの工程表を、簡単に作成できるツールです。工程表のスタイルを決めれば、マウスをクリックするだけで、矢印線や囲み、バーチャートを含む工程表がワープロで文章を書くような感覚で作れます。

USBのプロダクトキーを使えば複数のパソコンでも操作が可能です。原稿への加筆や修正が簡単にできるので、計画変更があったときでもすぐに対応できます。また、後日同じような工程表を作るときでも再利用できるので便利です。Windowsアプリケーションの経験がある人なら、誰でも感覚的に基本的な操作ができます。

Smaetsheet

Smaetsheet

引用元:https://jp.smartsheet.com/
Smaetsheetは、工程計画表だけでなく工事全体のプロジェクト管理(予算に対する原価管理や労務管理など)が可能なプラットフォームです。自動化されたワークフローで素早く計画から進捗管理まで表示できます。プラットフォーム上で協力会社との共同作業も可能です。操作性も直感的で、プログラムやコード記述などのスキルは必要ありません。

関係者からのリクエストも受けられるのでコミュニケーション機能も充実しています。導入プランはさまざまです。共同作業する場合の編集者の数やプロジェクトの規模を考慮して導入すればコストもおさえられます。

コストナビ工程表

コストナビ工程表

引用元:https://www.kentiku.co.jp/koutei.html
コストナビ工程表は、簡単な操作でネットワーク工程表やバーチャート工程表が作成できる多機能の工程管理ソフトです。簡単なマウス操作だけで、作業線の作成や移動などの編集ができます。

描画の速度が早いので、画面の拡大縮小やコピーや貼り付けなどもストレスを感じません。このソフトは、ネットワーク工程表とバーチャート工程表を両方作ることができ、それぞれの切り換えもワンクリックで可能です。出来高曲線の表示や稲妻線でも進捗が管理できます。

工作2プラス

工作2プラス

引用元:https://www.miyasys.co.jp/products/kousaku2/
工作2プラスは、日頃使い慣れている表計算ソフトのような操作で、修正なども簡単にできる工程表作成ソフトです。バーチャート工程表はラインの命名と作業時間を入力して工程表作成のボタンをクリックする3つのステップでできあがります。

ネットワーク工程表も、バーチャート工程表に先行工程欄を記入するだけです。他にも、出来高の進捗や日報の作成、実行予算もリンクできるなど、施工管理の現場で欠かせない機能が付帯しています。

IT導入補助金を使えばお得に導入できる

IT導入補助金とは、中小企業・小規模事業者の労働生産性向上を目的とした、事業者がITツールを導入する際にもらえる補助金です。
条件に当てはまれば、工程管理アプリを導入する際も使うことができます。

補助金は最大で4/5まで補助してもらえます。(通常枠は1/2、インボイス枠は50万円以下まで小規模事業者4/5・中小企業3/4、50万円超〜350万円以下は一律2/3の補助)

IT導入補助金に関する詳細はこちらの記事で紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。

IT導入補助金とは?建設・建築業で採択率を上げるコツも解説!

【まとめ】自社に合った工程管理ソフトを使って業務の効率化をはかろう

工程管理ソフトを導入すると、施工現場での業務効率改善が可能になります。人件費を含めたコスト削減も見込めるでしょう。工程管理ソフトといっても、種類や機能はさまざまです。

自社での導入を考える場合は、ソフトのランニングコストやシステムの構築も含めた初期費用を考慮し、自社のプロジェクトに対する費用対効果を見極めてソフトを選びましょう。自社の導入環境の事前確認も必要です。自社プロジェクトの規模に合った工程管理ソフトやシステムを導入して、無駄な作業を省き、人件費削減も含めた施工現場の効率化をはかりましょう。

工程表の作り方やエクセルを使うメリットは、こちらの記事で解説しています。ぜひこちらもご確認ください。
工程表 作り方工程表の作り方やエクセルを使うメリット・デメリットなどを解説

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