足場の積算方法とは?費用相場・効率化方法などを解説!

足場の積算は、建物を立てるときや解体工事をするときなどに使う足場の費用や面積を計上する方法です。

足場の重要性や足場の積算方法、足場の相場などについて知りたい方もいるのではないでしょうか。

そこで今回は足場の積算について詳しく紹介していきます。また、足場の種類や算出事例についても解説しているので、ぜひ参考にしてください。

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建設現場における足場の重要性

足場は屋根の塗装や外壁の工事に使う重要な資材です。工事で建物のまわりや高いところの作業で足場を使うと、安全性や効率アップ、工事の質を向上できます。足場が主流ではないときは、はしごを使って作業を行っていました。

しかし、はしごは設置するのに時間がかかるのはもちろん、バランスが崩れると転倒する恐れがありました。その点、足場は地面にしっかりと設置するので、のぼっても安定感があり作業がしやすいです。

足場とは

建設業における足場とは、主に高所作業をする際の足場を指します。高所作業では、建設作業員の安全確保のため、鉄パイプなどを組んで足場を作成します。

足場が用いられる工事は、外壁の塗装工事の、新築工事、解体工事などです。

足場の重要な役割

高所作業で足場を設置する理由は建設作業員の安全確保です。高所での作業では、安定した足場がなければ作業員の安全を確保できません。作業員の落下事故を防止するために、足場の仮設は欠かせません。

高所作業で足場を設置するもう1つの理由は作業の効率化です。屋上や屋根上などの高所作業では、安定した足場がないと作業員が効率的に作業できません。安全面に加えて、効率的な作業のために足場が欠かせません。

足場の積算方法

現場によって足場に必要なパイプや板の量は異なります。作業員の安全確保や資材コストの適正化のためにも、足場の積算は正確であることが大切です。ここでは、足場の積算方法を紹介します。

公共建築数量積算基準を把握する

足場を計算するには、「公共建築数量積算基準」を把握しておくと良いでしょう。公共建築数量積算基準は工事の設計図を見ながら、足場の計算方法や数量の計測を決めるために必要な基準です。公共の建築工事の積算基準として使われますが、民間工事にも使用できます。

足場の外周を算出する

足場の積算には、足場の外周を算出しましょう。ここでは、足場の外周を算出するための手順を確認してみましょう。

足場は建物と距離を取り設置する

足場は工事をする建物の外周から距離をとって設置しましょう。足場が外壁から遠すぎても作業が困難ですが、壁に近すぎても作業に支障をきたします。

足場は外壁から50cmほど間隔をあけて設置しましょう。

足場の外周を算出する

続いて足場の外周の算出方法を解説します。外周は建物の縦面、横面それぞれを2倍したものを足すことで求められます。

足場工事では、上記で解説したとおり足場を外壁から一定距離あけて設置するため、縦・横の長さにその間隔を足して計算します。

外壁から足場への間隔を50cmとしたときの外周計算方法は下記のとおりです。

  • ①縦の長さ(50cm+外壁縦の長さ+50cm)×2
  • ②横の長さ(50cm+外壁横の長さ+50cm)×2
  • 足場の外周=①+②

足場の面積を算出する

足場の面積の算出方法は「足場の高さ×足場の外周」です。

建物の周りに設置して使う足場は、作業のしやすさと設置するときのスペースなども考えて、建築物の外壁から約0.5メートル(前後左右合計で+4メートル)ほどの間を空けて置きます。そのため、足場の外周を計算するときは建物よりもひと回り大きく計上しましょう。

足場の高さを求めるときも、外周と同様0.5メートル高く計上すると失敗しません。

足場の面積の算出事例

足場面積の算出例を2つ紹介します。

建物の横幅:8メートル、高さ:6メートル、奥行き:12メートルの場合を見ていきましょう。

建物の外周は「(8×2)+(12×2)=40」です。そこからひと回り大きく算出したいので「40+4=44」と計上します。

足場の高さは「6+0.5=6.5」なので、「44×6.5=286」足場の外周と高さ合わせた面積は286㎡という計算になりました。

建物の横幅:15メートル、高さ:8メートル、奥行き:10メートルの場合を見ていきましょう。

建物の外周は「(15×2)+(10×2)=50」です。そこからひと回り大きく算出したいので「50+4=54」と計上します。

足場の高さは「8+0.5=8.5」なので、「54×8.5=459」足場の外周と高さ合わせた面積は459㎡という計算になります。

足場の積算を効率化させる方法

足場の積算を効率化させる方法は、情報を整理し無駄を減らす取り組みを徹底することです。

効率化を図る手段としては、社内でのノウハウ共有、外部委託の活用、専用ソフトの導入が有効です。

ここでは、足場の積算を効率化させる方法について、詳しく解説します。

ノウハウやナレッジを社内で共有する

足場の積算を効率化させる方法は、ノウハウやナレッジを社内で共有することです。

積算作業は担当者の経験や判断に左右されやすく、知識が属人化すると精度や効率に差が生じます。

そのため、積算マニュアルを整備したり、過去の事例や計算方法をデータベース化したりする取り組みが効果的です。

さらに、定期的な勉強会や情報共有の場を設ければ、知識を横展開でき担当者ごとのスキル差を埋められます。

共有体制を構築すると、作業のばらつきを抑え、誰が担当しても一定の精度を維持できる環境を整備できます。

社内全体の積算能力が底上げされ、効率化と品質向上を同時に実現できるでしょう。

アウトソーシングを活用する

足場の積算を効率化させる方法は、アウトソーシングを活用することです。

積算業務を外部の専門会社に委託すれば、社内の負担を軽減しながら精度の高い結果を得られます。

専門会社は豊富な知識と経験を持つため、短期間で大量の積算を処理できる点も強みです。

さらに、繁忙期や人材不足の場面でも柔軟に対応でき、工期遅延の防止につながります。

外部の視点が加わると、社内の方法だけでは見落としていた改善点を発見できる可能性もあります。

コストは発生しますが、効率性や正確性を踏まえれば十分に投資価値のある手段です。

アウトソーシングを適切に導入すると、業務全体の安定化と効率化を実現できます。

積算ソフトを導入する

足場の積算を効率化させる方法は、積算ソフトを導入することです。

ソフトを活用すれば従来手作業で行っていた外周や面積の計算を自動化でき、作業時間を大幅に短縮できます。

入力データを基に正確な算出が行えるため、人為的な計算ミスを防ぐ効果もあります。

さらに、過去データを蓄積して比較できる機能や、見積書を自動作成できる機能を備えたソフトも多く、実務全体を効率化が可能です。

導入にはコストがかかりますが、長期的には作業時間の削減や精度向上によるメリットが大きいといえます。

積算ソフトは現場に即した効率化を支える重要なツールであり、導入により業務の質とスピードを両立できます。

足場の価格相場

足場の価格は、足場面積や種類によって異なります。ここでは、足場の価格相場を解説します。

坪数ごとの面積・価格相場

一般的な2階建て住宅の足場面積と価格の相場を紹介します。

足場面積155㎡~169㎡の場合 12.4万円~13.5万円(20坪)
足場面積170㎡~184㎡の場合 13.6万円~14.7万円(25坪)
足場面積185㎡~199㎡の場合 14.8万円~15.9万円(30坪)
足場面積200㎡~214㎡の場合 16.0万円~17.1万円(35坪)
足場面積215㎡~229㎡の場合 17.2万円~18.3万円(40坪)
足場面積230㎡~244㎡の場合 18.4万円~19.5万円(45坪)
足場面積245㎡~259㎡の場合 19.6万円~20.7万円(50坪)

上記は足場単価800円/1㎡とした場合の価格です。相場を決めるための目安基準なので、足場の種類や依頼する業者によって値段が変わります。

足場の種類ごとの価格相場

ここでは、足場の種類ごとの価格相場を解説します。

クサビ足場

クサビ足場は最も使われている足場で、相場は1㎡あたり600円〜1,200円です。安定感があり、設置が簡単なので組み立てや解体がスムーズに行えます。また、作業スペースが確保できるので、効率的で安全に工事ができます。

しかし、建物の形が複雑な場合や設置スペースが狭いときは使えませんので気をつけましょう。

単管足場

単管足場は鉄パイプのようなもので作られた足場で、相場は1㎡あたり400円〜800円です。単管足場は形を変えられるので、狭い場所に設置することも可能です。

しかし、鉄パイプのようなものだけで作られた足場なので、安全性が低く現在ではあまり使われていません。

単管ブラケット足場

単管ブラケット足場とは、ブラケットという金具を単管足場に付けて使う足場で、相場は1㎡あたり600円〜1,000円です。単管ブラケット足場は単管足場と比べると安全性が高く、建物の形に合わせて設置することが可能です。

しかし、ほかの足場と比べると設置するのに時間がかかります。

積算のリソースやノウハウがない場合は積算代行サービスの活用がおすすめです。積算の代行サービスはこちらの記事で解説しています。ぜひこちらもご確認ください。

積算代行サービスおすすめ4選!種類や選び方・メリットを解説 積算代行サービスおすすめ4選!種類や選び方・メリットを解説

足場の積算を正確に行うポイント

足場の積算は正確に行うことが大切です。ここでは、足場の積算を正確に行うためのポイントを解説します。

現場に合わせた積算を行う

足場の面積は「足場の高さ×足場の外周」で、外周には+4メートル、高さには+0.5メートルで積算を行います。面積を図るときは高さや広さは建物ごとに違うため、設計図などを確認して正確に算出しましょう。

また、解体工事やリフォームなどで足場を使う場合は、実際の現場に合わせて積算を行うため、現地調査が必要です。足場の種類や建物の面積によって値段が変わるので、気をつけましょう。

クランクなどの出っ張りや干渉物の長さを測る

足場の積算を正確に行うポイントは、クランクなどの出っ張りや干渉物の長さを測ることです。

建物の形状は必ずしも四角形や長方形とは限らず、複雑な構造や出っ張りがある場合も少なくありません。

これらを正確に把握しないまま積算すると、資材不足や過剰発注につながるリスクがあります。

そのため、現場調査ではクランクやバルコニー、外壁の凹凸部分を正確に採寸することが不可欠です。

さらに、干渉物を計算に含めれば、安全性を考慮した施工計画を立てられます。

結果として施工効率を高め、工期遅延やコスト増加を防ぐためには、細部の長さまで正確に測定することが重要です。

拾い出しソフトを利用する

足場は設計図や実際の現場を見ながら手間と時間をかけて積算するので、経験と専門知識が必要です。少しでも時間と手間を減らすために、拾い出しソフトを利用しましょう。拾い出しソフトにCADやPDF図面を取り込むと、足場の面積や数量、体積などを簡単に拾い出してくれます。

足場の種類を適切に選ぶ

足場の積算を正しく行うためには、工事に合わせて適切な足場を選ぶことが重要です。上記で解説したように、足場には様々な種類があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。

建物の種類や外周の長さ、面積に応じて適切な足場を選択しましょう。

第三者によるダブルチェックを行う

足場の積算を正確に行うポイントは、第三者によるダブルチェックを実施することです。

積算業務は数値の入力や計算が中心であるため、小さな見落としが大きな誤差につながる可能性があります。

担当者本人だけで確認すると、思い込みや慣れによるミスを見逃す恐れがあります。

そこで、別の担当者が同じ資料を確認するダブルチェック体制を導入すれば効果的です。

第三者の視点が加わることで見落としや誤記を早期に発見でき、信頼性の高い積算結果を得られます。

さらに、この仕組みを標準化すれば組織全体の精度が安定し、顧客や現場からの信頼を確保できます。

正確な積算を実現するには、複数の目で確認する体制が欠かせません。

足場工事の見積書に記載する内容ビケ足場の特徴などについてはこちらの記事で解説しています。ぜひこちらもご確認ください。

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足場の積算業務はアウトソーシングもおすすめ

建設業界で必要な積算業務は、アウトソーシングサービスの利用もおすすめです。

従業員のリソースがひっ迫している場合や、積算業務に対応できる人材が不足している場合などは、アウトソーシングサービスを活用すると、遅延なく業務を進められます。

専門的な知識を持っているスタッフが対応するため、場合によっては自社で積算を実施するよりもミスなく早く進められることもあるでしょう。

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【まとめ】足場の積算は正確性が大切!現場調査をしっかり行い適切に算出しよう

足場は解体工事、新築工事、リフォームなどで使われ、作業員の安全性や効率を上昇させる大切な資材です。足場を積算するときは足場面積を正確に計上することが大切なので、経験や専門知識が必要です。図面や現地調査をしっかり行って、ミスのないようにしましょう。

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