積算代行にかかる費用相場は?メリットや依頼する際の流れなどを解説

積算 代行 費用

建設工事を進める上で、正確な費用見積もりが必要ですが、社内で積算業務を行うのは時間と作業量の面で負担が大きいです。そこで注目されているのが積算代行サービスです。

本記事では、積算代行の費用相場や、サービスを利用するメリット、依頼する際の具体的な流れについて詳しく解説します。積算業務の外部委託を検討されている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

積算代行の種類

積算代行サービスには、工事や業務内容によって様々な種類があります。ここでは、積算代行の種類について、公共工事、民間工事、そして書類作成など、作業内容ごとに特徴や業務を解説します。

土木などの公共工事の積算代行

公共工事の積算代行は、主に道路、橋梁、河川などの土木工事を対象としています。これらの工事は国や地方自治体が発注するため、厳格な積算基準に従う必要があります。

積算代行業者は、公共工事の積算に特化した知識と経験を持ち、最新の積算基準や単価情報を活用して正確な見積もりを作成可能です。発注者の要求に合致した精度の高い積算書類を効率的に作成して、入札や契約手続きをスムーズに進めることができます。

建築など民間工事の積算代行

民間工事の積算代行は、オフィスビル、マンション、商業施設などの建築工事、または土木工事も対象としています。公共工事とは異なり、積算基準がより柔軟で、発注者の要望に応じた見積もり作成が可能です。

積算代行業者は、建築資材や工法に関する知識を持ち、市場の最新動向や価格情報を反映した精度の高い見積もりを作成します。予算管理の精度向上や競争力のある価格設定に期待できます。

事務や書類作成など一部代行

積算業務の一部代行は、時間のかかる事務作業や書類作成を外部に委託するサービスです。見積書や数量計算書の作成、CADデータの入力、積算ソフトへのデータ入力などが対象となります。

自社のノウハウや機密情報を保持しながら、業務の効率化を図りたい企業に適しています。特に繁忙期や大規模工事のときに、社内リソースの不足を補うために活用されます。

積算代行にかかる費用相場

積算代行の費用は、工事の規模や複雑さ、依頼する業務の範囲によって変動します。ここでは、公共工事と民間工事の費用相場と、料金設定の基準について解説します。

公共工事の積算代行にかかる費用相場

公共工事の積算代行は、一般的な相場として工事費の0.3%程度といわれています。例えば、1億円規模の工事であれば、30万程度の積算代行費用となります。

積算代行会社を複数比較した費用相場(税込)は以下の通りです。

積算価格 工事価格/公表なし 工事価格/公表あり 最低制限価格

経費逆計算

500万円まで 44,000円 44,000円 11,000円
1,000万円まで 44,000円 44,000円 11,000円
2,000万円まで 66,000円 55,000円 11,000円
3,000万円まで 88,000円 66,000円 22,000円
4,000万円まで 110,000円 77,000円 22,000円
5,000万円まで 143,000円 99,000円 22,000円
6,000万円まで 176,000円 121,000円 33,000円
7,000万円まで 209,000円 143,000円 33,000円
8,000万円まで 242,000円 165,000円 33,000円
9,000万円まで 275,000円 187,000円 33,000円
1億円まで 308,000円 209,000円 33,000円
2億円まで 363,000円 264,000円 44,000円
3億円まで 418,000円 319,000円 44,000円
4億円まで 473,000円 374,000円 44,000円
5億円まで 528,000円 429,000円 44,000円
6億円まで 583,000円 484,000円 44,000円
7億円まで 638,000円 539,000円 55,000円
8億円まで 693,000円 594,000円 55,000円
9億円まで 748,000円 649,000円 55,000円
10億円まで 803,000円 704,000円 55,000円

民間工事の積算代行にかかる費用相場

民間工事の積算代行費用は、公共工事と比べてやや高めの傾向があります。積算代行会社を複数比較した費用相場(税込)は以下の通りです。

積算価格 代価数量有り 数量有り 図面のみ 土量拾い必要
1,000万円まで 44,000円 55,000円 66,000円 77,000円
2,000万円まで 88,000円 110,000円 132,000円 154,000円
3,000万円まで 132,000円 165,000円 198,000円 231,000円
4,000万円まで 176,000円 220,000円 264,000円 308,000円
5,000万円まで 220,000円 275,000円 330,000円 385,000円
6,000万円まで 242,000円 308,000円 374,000円 429,000円
7,000万円まで 264,000円 341,000円 418,000円 473,000円
8,000万円まで 286,000円 374,000円 462,000円 517,000円
9,000万円まで 308,000円 407,000円 506,000円 561,000円
1億円まで 330,000円 440,000円 550,000円 605,000円
2億円まで 440,000円 550,000円 660,000円 715,000円
3億円まで 550,000円 660,000円 770,000円 825,000円
4億円まで 660,000円 770,000円 880,000円 935,000円
5億円まで 770,000円 880,000円 990,000円 1,045,000円
6億円まで 880,000円 990,000円 1,100,000円 1,155,000円
7億円まで 990,000円 1,100,000円 1,210,000円 1,265,000円
8億円まで 1,100,000円 1,210,000円 1,320,000円 1,375,000円
9億円まで 1,210,000円 1,320,000円 1,430,000円 1,485,000円
10億円まで 1,320,000円 1,430,000円 1,540,000円 1,595,000円
15億円まで 1,870,000円 1,980,000円 2,090,000円 2,145,000円
20億円まで 2,420,000円 2,530,000円 2,640,000円 2,695,000円

積算代行を依頼するメリット

積算代行サービスの利用には、様々なメリットがあります。ここでは、積算業務を外部委託することで得られる利点について解説します。

積算作業の品質を向上できる

積算代行を外部委託することで、専門家による正確な積算作業に期待できます。専門の積算士は、最新の積算ソフトや市場動向を熟知しており、ミスを減らし、精度の高い作業をしています。

複雑な工事内容でも臨機応変に対応できるでしょう。社内で作業するよりも正確なので、品質の向上につながります。

メイン業務に注力できる

積算代行を利用することで、企業は本来のメイン業務に専念できます。積算作業は時間と労力を要するため、社内で作業していると別の重要な業務が疎かになる場合があります。

外部に委託することで社内のリソースを効率的に活用でき、別のクリエイティブな業務に注力できるでしょう。社員のストレスを減少させる効果もあります。結果として、企業全体の生産性が向上します。

積算スキルを統一化できる

積算代行を依頼することで、企業内の積算スキルを統一化できます。外部の専門家はルール化された手法や最新の積算技術を使用して積算を行うため、品質が一定に保たれます。

この結果、社内の担当者間でのスキルのばらつきを減らし、一貫した結果を得られるでしょう。積算代行業者は継続的にスキルをアップデートしており、最新の市場情報や技術に基づいた積算を提供されることもメリットです。

積算についてはこちらの記事で解説しています。ぜひこちらもご確認ください。

積算代行を依頼する際の流れ

積算代行を依頼する際は、まず依頼内容を明確にし、信頼できる業者に委託することが重要です。具体的な作業範囲やスケジュールを業者と確認し、契約を締結しましょう。積算代行を依頼する流れについて解説します。

1.積算代行を依頼

積算代行を依頼する際は、まず自社のニーズや工事の内容を明確にすることが重要です。次に、信頼できる積算代行業者を選び、過去の実績や専門性を確認します。業者とメールやLINEで連絡を取り、具体的な要求事項や期待する成果を伝えましょう。

2.費用の計算

積算代行の費用を計算する際は、業者から提示された見積もりをもとに、各項目の費用を確認します。業者の経験や専門性が費用に反映されるため、上乗せ金額がどのくらいあるのか必ず確認しましょう。

追加費用が発生する可能性がある場合は、その条件についても事前に明確にしておきます。契約前に、予算内で収まるかどうかを慎重に検討してください。必要に応じて、複数の業者から見積もりを取り、比較検討することで、最適なコストパフォーマンスを実現できます。

3.契約

契約を締結する際は、まず積算代行業者との間で合意した内容を文書化します。契約書には、業務範囲やスケジュール、費用、支払い条件などの詳細を明記します。

また、成果物の品質基準や納品期限についても具体的に記載し、双方の理解を一致させましょう。契約には、万が一のトラブルに備えた責任範囲や解約条件も含めることが重要です。双方が契約内容に同意したら、正式に署名を行います。

4.拾い作業

拾い作業は、まず設計図や仕様書をもとに、必要な材料や数量を詳細にリストアップします。次に、リストアップした項目を確認し、漏れや重複がないかをチェックしましょう。拾い作業が完了したら、結果を業者と共有し、必要に応じて修正を行います。

5.納品

積算代行の成果物として、積算書や様々な報告書が納品されます。納品された書類の品質を確認しましょう。契約で定めた基準を満たしているか、また誤りがないかを慎重にチェックします。必要に応じて、業者に質問や修正依頼を行い、書類の精度を高めます。

納品内容に問題がなければ、正式に受け入れを行い、支払い手続きを進めます。以上が、積算代行サービスを利用する流れです。

積算代行を依頼する際の注意点

積算代行を依頼する際、いくつかの注意点があります。

まず、業者の対応範囲を確認し、自社のニーズに合ったサービスを提供できるか見極めましょう。次に、業者のスキルや経験を確認し、過去の実績や専門性をチェックすることが重要です。契約前に、費用やスケジュール、品質基準について明確にし、双方の理解を一致させることも重要です。

トラブル発生時の責任範囲や解約条件を事前に確認しておくことも必要です。これらの注意点を踏まえて、積算代行を活用しましょう。

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【まとめ】積算代行にかかる費用相場を把握して上手に業務効率化を図ろう!

この記事では、積算代行の種類や費用相場、メリット、利用する流れを解説しました。

積算代行の費用は、工事の規模や複雑さ、依頼する業者のスキルや経験によって異なります。費用相場を踏まえて利用を検討してください。

積算代行業者は専門的な知識と技術を持っており、正確で効率的な積算を得られることがメリットです。業者を選ぶ際には、過去の実績や提供するサービスの範囲を確認して、信頼できるパートナーを見つけましょう。また、複数の業者から見積もりを取得して比較検討することで、費用を抑えられます。積算業務の委託で業務効率化を実現し、工事の成功につなげましょう。

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