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建設業において、費用の積算は手間のかかる業務です。材料の拾い出しや人件費の計算など細かく数字を積み上げていくためには、少なくない時間をかけなくてはいけません。そうした、積算業務の効率を大幅に向上させる鍵となるのが積算代行サービスです。
積算代行サービスを活用することで、自社で人材の育成や採用をすることなく積算を実行できます。その結果、人手不足の解消や売上の向上につながるでしょう。
本記事では、積算代行の具体的な業務内容や費用、おすすめのサービスをご紹介します。積算業務の効率化を考えている人はぜひ最後までご覧ください。
ツクノビ積算は、時間のかかる積算業務や見積書、発注書の作成などをプロが代行する建設業特化のアウトソーシングサービスです。
積算業務を経験豊富なプロに外注し、現場作業に集中することで、受注できる案件の増加や退職率の低下など、様々なメリットがあります。詳細はぜひこちらからご確認ください。
積算代行サービスとは
積算代行サービスとは、建設工事にかかる費用を算出する積算業務を、外部の専門会社や専門スタッフに委託できるサービスです。
積算では、図面や仕様書をもとに数量を拾い出し、材料費、労務費、機械費、外注費、共通費などを積み上げて工事原価を算出します。工事の利益を左右する重要な業務であり、精度とスピードの両立が求められます。
積算代行サービスでは、積算業務に必要な専門知識や技術を持ったスタッフが、依頼者である建設会社に代わって計算します。場合によっては自社で計算するより正確な費用を計算できる場合もあります。
積算は専門性が高く、担当者の経験に結果が左右されやすい業務です。案件が重なる時期や急ぎの見積対応が増える時期には、社内だけで処理しきれないことも少なくありません。そのような時期だけ代行を依頼するという活用方法も有効です。
積算代行は、次のような課題を抱える会社に向いています。
- 積算担当者が不足している
- 特定の担当者に業務が集中している
- 繁忙期だけ案件対応が追いつかない
- 急ぎの見積依頼が多い
- 公共工事や設備工事など専門性の高い案件が増えている
- 採用よりも先に、まず業務負荷を下げたい
社内に積算の知見がまったくない場合だけでなく、担当者はいるものの処理能力が追いつかないケースでも有効です。
積算の難しさや流れについてはこちらの記事で解説しています。ぜひこちらもご確認ください。
積算代行が注目されている背景
積算代行の需要が高まっている背景には、建設業特有の人材課題と働き方改革があります。
- 建設業の就業者数が減少している
- 属人化を解消できていないケースが多い
- IT人材が不足しており、システム導入が進んでいない
建設業における就業者数は、1997年のピーク時(685万人)より約30%減少し、2023年には483万人となっています。
また、建設業の積算業務は専門性が高く、依然として属人化が解消されていない状況です。特定の担当者に依存し続けることで、精度が安定しない、業務が遅延するなどのリスクが発生します。
建設業は担い手不足が続いており、若手人材の確保や育成が課題です。さらに、ベテラン担当者への依存が強い会社では、退職や休職によって業務が止まるリスクがあります。
また、法改正への対応により、これまでのように長時間労働で積算業務を補うやり方は続けにくくなっています。現場管理、営業、施工計画、書類作成まで抱える中で、積算まで社内で完結させる負担は大きいです。
そのため、必要な業務だけ外注し、社内は判断や顧客対応に集中する体制づくりが重要になっています。
加えて、IT人材の不足によりシステム導入が進まず、作業効率の向上や業務負担の軽減が進んでいない点も積算業務の課題です。
こうした背景から、積算業務の外部委託を検討する企業も増えています。
積算代行サービスおすすめ6選
ここでは、積算代行サービスおすすめ6選を紹介します。それぞれの異なる特徴を把握し、自社に合ったサービスを選びましょう。
ツクノビ積算
引用元:https://tsukunobi.com/sekisan
ツクノビ積算は、時間のかかる積算業務をプロが代行する建設業特化のアウトソーシングサービスです。建築・建設業界に特化した業務代行サービスを提供しており、積算業務の代行支援を行っています。
ツクノビ積算を活用することで、自社での新規採用をすることなく業務を進められるため、業務開始までのタイムラグの短縮や人材を採用できないリスク、業務遅延リスクの軽減につながります。
また、積算だけでなく、CADを利用した図面作成や事務作業、安全書類の作成など、幅広く対応しています。時間のかかる業務を外注し、現場作業に集中できることで、受注できる案件の増加や退職率の低下など、様々なメリットがあります。
日本積算センター株式会社
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引用元:日本積算センター株式会社
日本積算センター株式会社は、公共工事や民間工事で幅広く積算業務を請け負う会社です。参照する歩掛が多いため、あらゆる工事の積算に対応が可能です。コンサルタント会社向けの積算補助や下請会社向けの積算代行も請け負っています。
ホームページでは、過去の実績や価格表も掲載しているため、利用を検討しやすい会社です。
WIREBASE
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引用元:WIREBASE
WIREBASEは、500名の経験豊富なスタッフが積算業務を代行している会社です。積算に対応するスタッフは、社内テストや面談を通じて選抜したプロフェッショナルです。
WIREBASEでは、独自の品質管理体制を構築しているため、算入漏れや見落としを徹底的に回避しています。さらに、最短2日で納品するため、急いでいる場合でも安心して依頼できます。
EmpowerUs
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引用元:EmpowerUs
EmpowerUsは、低価格と短納期が特徴の積算代行サービスです。他社よりも費用を抑えることで継続して利用するハードルを低くしています。費用が安くて納期が短くても、積算を行うのは経験豊富なスタッフです。
そのため、品質や精度を不安に思う必要はありません。複数の案件をまとめて依頼できるため、コストを抑えつつ業務の効率化を図れます。
アイリサーチ
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引用元:アイリサーチ
アイリサーチでは、公共工事も民間工事も問わず幅広く積算を請け負っています。積算の基本的な業務はもちろん、逆算や検算を行い、精度の高い積算が可能です。
さらに、質問書や積算根拠データなどの資料作成や資材メーカーとの交渉も請け負っています。そのため、積算以外の業務支援も可能です。最短で中3日で納品できる場合もあるため、条件が整えば急ぎの積算にも対応可能です。
CORDER
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引用元:CORDER
CORDERでは、工種や工法、資材を問わず幅広い工事の積算が可能です。工事全体の費用計算はもちろん、材料の拾い出しのみといったサービスも提供しています。
積算に対応するスタッフには、一級建築士や一級建築施工管理技士などの有資格者も多く在籍しています。そのため、長年の経験と豊富な知識で精度の高い積算業務の代行が可能です。
積算代行サービスでの積算外注事例
建設業特化の業務代行サービスであるツクノビBPOの活用事例として、拾い出し作業やCADのトレース作業を外注し、元請け工事の受注に向けた体制づくりに活用した事例が挙げられます。
ツクノビBPOでは、発生した事務作業に対して社内の従業員に依頼するのと同様に外注できるため、スムーズに業務を完了させていきました。
ご依頼いただいた企業は、より規模の大きい案件も受けられるようにしていきたいという会社の方針に則り、元請け工事の受注に向けた体制づくりが急務となっていました。
しかし、元請けとしての工事案件に関して十分な準備ができていない状態で、現状のリソースで対応するにはより社内のメンバーの工数が必要となり、疲弊することになります。
その課題に対し、ツクノビBPOが対応した主な業務は、拾い出し作業、CADのトレース作業です。また、他にもパワーポイント作成、PDFをエクセル化する作業など、幅広い業務を代行しています。
月間50時間分の業務を代行したことにより、自社のリソース以外で業務に対応できるシステムを構築し、人手不足の解消につなげています。実際の依頼の背景や導入後の運用などの具体的な内容については、こちらからご確認ください。
積算代行サービスの種類
ここでは、積算代行が提供しているサービスの種類を解説していきます。次に挙げる積算代行が提供している業務を把握して、利用を検討してみてください。
建築など民間工事における積算の代行サービス
積算代行では、建築など民間工事の積算業務を請け負っています。住宅の建築や宅地造成といった民間工事では、平面図を1枚提供するだけで必要な費用を計算するサービスもあります。
民間が発注する工事でも、人件費や資材の拾い出しにかかる手間は少なくありません。そこで、積算代行を利用することで大幅な業務の効率化が期待できます。
土木など公共工事における積算の代行サービス
道路や河川といった公共工事の積算業務の代行は、積算代行が得意とする分野です。公共工事への入札では、予算や見積りの提出が必要です。
予算や見積りを提出する際、積算代行を利用することで正確な金額を算出できます。正確な積算金額の算出は、競合他社との差別化につながり、受注できる可能性の向上を期待できます。
土木積算ソフトおすすめ8選についてはこちらの記事で解説しています。ぜひこちらもご確認ください。
書類作成・一部代行
積算代行では、書類の作成や積算業務の一部だけ代行するサービスを行っている場合もあります。書類作成は、文字通り見積りや契約などで工事に必要な書類の作成を支援してくれるサービスです。
一部代行は、積算業務の中で資材の拾い出しやデータの集計などを部分的に請け負うサービスです。自社の業務の状況に合わせて積算代行を利用することで、効率的かつ費用を抑えたうえで積算を行えます。
積算代行で依頼できる主な業務
積算代行といっても、対応範囲は会社によって異なります。ここでは、一般的に依頼しやすい業務を紹介します。
数量拾い出し
図面や仕様書から、材料や部材の数量を拾い出す業務です。積算の土台になる工程であり、ここに漏れや重複があると、その後の原価計算に大きく影響します。数量拾いのみを外注し、値入れや最終判断は自社で行う形もよく使われます。
内訳書の作成
拾い出した数量をもとに、工事項目ごとの内訳書や数量調書を作成する業務です。公共工事や大規模案件では、書式や根拠の整理まで求められることが多く、社内担当者の手間がかかりやすい部分です。
値入れの補助
単価設定や見積条件の整理など、値入れに関わる作業を補助してもらえる場合があります。ただし、利益率や受注判断に直結する部分は自社で最終確認すべきです。完全に丸投げするのではなく、外注先が算出した内容を社内で精査する運用が向いています。
公共工事向けの積算支援
歩掛や単価資料を踏まえた公共工事向けの積算支援に対応する会社もあります。公共案件は、民間工事と比べてルールや提出書類の理解が重要です。対応実績のある会社に依頼すると、社内の確認負荷を下げやすくなります。
民間工事向けの積算支援
新築、改修、リフォーム、設備工事など、民間案件向けの積算に対応する会社も多いです。案件ごとに図面の精度や条件が異なるため、柔軟な対応力が求められます。マンション改修や戸建て、店舗、オフィスなど、どの領域に強いかを確認することが大切です。
関連書類の作成
会社によっては、見積書、発注書、数量計算書、拾い図、各種申請書類などの関連業務まで対応しています。積算だけでなく、前後の事務作業までまとめて任せたい場合は、対応範囲の広いサービスが向いています。
積算代行サービスを利用するメリット
ここでは、積算代行を利用するメリットを見ていきましょう。積算代行を利用することで、次のようなメリットがあります。それぞれのメリットを把握して自社の現状を考慮し、積算代行の利用を検討してみてください。
積算業務の効率化
積算代行を利用する大きなメリットとして、「積算業務の省力化」が挙げられます。細かな項目の拾い出しと計算を行う積算業務は、1件の工事でも大きな労力を割かなければいけません。
積算代行を利用することで、積算業務を全面的に手放せるため、その分の労力を別の業務へ配置できます。外注できる部分を切り離すことで、注力すべき業務に労力を割き、業績の向上も見込めます。
積算システムおすすめ5選についてはこちらの記事で解説しています。ぜひこちらもご確認ください。
対応できる業務量の増加
積算代行を利用するメリットのひとつとして、業務量を大きく増やせることも挙げられます。
積算代行では、経験豊富なスタッフが体制を整えており、多くの案件を短期間で処理できるため、通常では手が回らない量の積算業務にも対応できます。
大規模工事や複数の現場を同時に進める場合でも、代行サービスを活用すればスケジュールを崩さず進行できるでしょう。また、急な入札や短納期の依頼にも柔軟に対応できるため、機会損失を回避できます。
対応できる業務量が増えることで、安定した受注につなげられます。
専門性の高い案件にも対応しやすい
公共工事、設備工事、改修工事など、社内で経験が少ない分野でも、対応実績のある外注先を活用すれば進めやすくなります。苦手分野だけを補完する使い方もできるため、社内の対応範囲を広げる手段として有効です。
人件費の削減
積算業務は、専門的な知識と経験が必要です。そのため、新たに担当者を採用し、教育・育成する際には、多くの時間とコストがかかります。
積算代行サービスを利用することで、採用活動や研修にかかる費用負担を削減できます。
さらに、繁忙期や突発的な案件の際など、必要なときにのみ専門家を活用できるため、柔軟な人員確保が可能です。結果として、人件費の効率的な運用や無駄なコスト削減を実現できます。
積算の精度向上
積算代行を利用するメリットとして、「積算の精度向上」もあります。積算業務には専門的な知識と技術が必要なため、中途半端な知識や技術を持つ人では正確な計算が行えません。
積算代行では、積算業務に取り組むスタッフはすべて、専門的な知識と技術を持っています。スタッフが積算を行うことで精度が向上し、見積りもより正確に計算できます。
即戦力の人材確保
即戦力の人材を確保すると、専門スキルを持つスタッフを活用できるため、採用や育成に時間をかけずとも積算業務を任せられます。
代行サービスのスタッフは公共工事から民間工事まで幅広い案件を経験しており、最新の積算基準やソフト操作にも精通しています。
新人を育てて一人前にするには長い時間がかかりますが、代行を使えば即日から成果を期待できるのです。
必要に応じて専門性の高い人材を柔軟に活用できるため、社内スタッフの負担を軽くできます。このように、短期間で成果を求める企業にとって、積算代行は有効な選択肢といえるでしょう。
積算代行サービスの選び方
積算代行サービスは、たくさんの企業から提供されています。自社に合う積算代行サービスを選ぶことで、積算業務の負担を軽減でき正確に行えるでしょう。ここでは、積算代行サービスの選び方を解説します。
業務内容に対応できるか
積算代行サービスは、業者や担当者によって対応できる業務内容が異なります。また、費用によって対応できる業務内容が異なる場合もあります。そのため、積算代行サービスを依頼する前に、自社が依頼したい業務内容に対応しているか確認することが大切です。
積算代行サービスに依頼したい業務内容を自社でしっかり洗い出し、依頼前に代行可能か確認することで、お互いスムーズに業務を進められます。
担当者が信頼できるか
担当者が信頼できるかといった点も、積算代行サービスを選ぶ際に重要なポイントです。積算は属人的なスキルであるため、担当者によって品質にばらつきがあります。
経験が浅い、品質が低いなど信頼できない担当者であれば、依頼料金や時間を無駄にしてしまう可能性が高いです。
そのため、建築関連の資格を持っているか、積算業務の経験者が揃っているかなど、事前に確認しておくことが大切です。過去の実績や資格を確認することで信頼できる担当者に依頼できるでしょう。
値段が予算内か
積算代行サービスの値段は業者によって異なります。そのため、依頼する前に見積りを取り、予算内に抑えられるか確認することが大切です。
見積りを取らず依頼した場合、希望する業務に対応してもらえない、想定以上に予算がかかってしまうなどのトラブルが発生する可能性があります。そのため、事前に自社でどの業務をどの程度の予算で依頼したいのか明確にしておくことが重要です。
見積りの段階で業務内容や予算をしっかり確認することでトラブルを回避できます。
積算代行サービスの費用
ここまで、積算業務と積算代行について解説してきました。積算代行の利用を検討する中で、費用はどの程度かかるのか気になっている人も多いのではないでしょうか。
積算代行サービスは日本中で多種多様な会社が提供しており、費用も異なります。多くの積算代行サービスでは工事価格ごとに目安を定めており、工事の規模によって利用料金も高くなります。
例えば、工事価格が500万円未満の場合、積算代行の費用は数万円程度です。しかし、工事価格が1億円を超えるような場合は、数十万円となることもあります。こうした費用感を念頭に置いて、利用を検討しましょう。
積算代行にかかる費用相場についてはこちらの記事で解説しています。ぜひこちらもご確認ください。
積算代行サービスを利用する際の注意点
積算業務を外部の会社に依頼する場合は、積算代行を利用する際の注意点について把握しておくことが大切です。事前に注意点を理解しておけば、積算代行をスムーズに活用できるでしょう。
ここでは、積算代行を利用する際の注意点について解説します。
自社の工事との相性を確認する
積算代行に依頼する際は、自社の工事との相性を確認しましょう。多くの積算代行サービスは幅広い工事に対応しています。しかし、あまり専門的過ぎると対応できない場合もあります。
依頼後に対応できないといったトラブルを避けるためにも、まずは自社の工事の積算に対応できそうか確認してください。そして、自社と相性の良い会社に依頼しましょう。
担当者の能力によって精度が変わる
積算代行も担当するスタッフによって、精度が変わる点に注意しましょう。積算代行サービスに在籍する専門スタッフは、知識と経験が豊富なベテランが中心です。
しかし、スタッフの経験が浅かったり知識が不足していたりするケースも皆無ではありません。そういった担当者の場合、ベテランと比べて精度が甘くなる可能性もあります。確かな精度で積算してもらうためには、担当者の能力を確認しましょう。
費用は事前に見積りしてもらう
積算代行を利用する際は、事前に費用の見積りを依頼しましょう。先ほど、費用の部分で解説したとおり、積算代行の利用料金は会社によってバラバラです。
目安を公開している会社もありますが、特殊な作業や計算が加わることで利用料金が高額になる可能性もあります。想定外の費用請求で驚くことのないように、事前に費用の見積りを依頼しておきましょう。
積算における共通仮設費についてはこちらの記事で解説しています。ぜひこちらもご確認ください。
【まとめ】積算代行サービスを利用して業務の効率化と精度の高い積算を実現しよう
積算業務は専門的な知識と経験が必要なため、専任の担当者を配置しにくい会社もあります。そのような場合には、積算代行サービスを利用して正確な積算を外部に委託しましょう。
積算代行も多様な会社が提供しているため、自社との相性を確認することが重要です。今回解説した内容を参考に、自社の工事と相性の良い積算代行サービスを検討し、効率的な業務運営に努めてください。
積算を学べる本おすすめ10選と選び方やメリットについてはこちらの記事で解説しています。ぜひこちらもご確認ください。


