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足場工事の見積書には、足場の種類や単価、合計金額などが記載されています。
足場工事の必要性や相場、種類についてこのような疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は足場工事について詳しく紹介していきます。また、足場とセットで行う作業についても解説しているので、ぜひ参考にしてください。
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足場工事が必要な理由
足場工事は高い場所で塗料を塗ったりする作業がしやすくなるためだけでなく、工事現場の近くにある住宅への被害を抑えるためにも必要な作業です。
- 作業員の安全確保と落下防止
- 足場が安定するので細かい場所の作業がしやすい
- 足場にネットやシートを設置することで近隣住宅への被害を抑えられる
工事現場で特に多い事故が転落事故と言われています。
しかし、足場を使うと高い場所での作業も安定して工事ができ、作業員が安全に集中して作業をするためにも足場は必要な工事です。また、足場にネットやシートを設置すると、解体工事やリフォーム工事で発生するちりやほこり等の飛び散りを防いでくれます。
足場を取り付けないでリフォーム工事や新築工事をすると、労働安全性法令に違反してしまうので気をつけましょう。
足場工事と一緒に行う作業
足場工事をする際に別の工事が発生する場合があり、シート貼り工事とセットで行うことが多いです。
- メッシュシート
- 養生シート
- 防音シート
上記内容をそれぞれ見ていきましょう。
メッシュシート
工事をするときは、工具の落下を防止するためにメッシュシートの取り付けが必要です。工事をするときは多くの工具を現場に持ちより足場を使って作業をします。
作業員は安全に工事を行いますが、万が一使っている工具を落としてしまったときでも、メッシュシートがあれば足場近くにいる人に当たることはありません。
養生シート
養生シートは粉じんシートとも呼ばれており、主に建物の解体作業に使われます。建物を解体したときに発生するチリやほこりなどの粉じんが近隣住民に飛び散るとかなり迷惑がかかりトラブルになる可能性があります。
気持ちよく作業をするためにも解体時の足場工事のときは養生シートも一緒に取りつけましょう。
防音シート
工事中は大きな音が発生することも多いため、防音シートの取りつけが必要です。工事に防音シートを使うと近隣住民への騒音被害を最小限に抑えることができます。
また、工事の大きさによっては防音シートではなく防音パネルを使うこともあります。
足場工事の見積書に記載する内容
足場工事の見積書には以下のような内容が記載されています。
- 仮設工事(足場工事について)
- 枠組み足場(設置する足場の種類)
- 防音シート
- メッシュシート
足場の見積書には足場の種類やシートが記載されており、それぞれの項目に単価と数、合計金額が書かれています。工事全体の見積書にはメイン工事(屋根葺き替え工事、外壁塗装工事など)について記載されていて、その中に仮設工事(足場工事)について書かれています。
業者によっては「工事費用一式」と書かれているだけの見積書もありますが、この場合、何が費用に含まれているのかが分からないので、確認しておきましょう。
建設業の見積ソフトについてはこちらの記事で解説しています。ぜひこちらもご確認ください。
建設業の見積もりソフトおすすめランキング!選び方や費用も紹介足場工事の価格相場
足場工事の価格相場は以下の通りです。
- 足場面積が200㎡~214㎡の場合、160,000円~171,200円(35坪)
- 足場面積が245㎡~259㎡の場合、196,000円~207,000円(50坪)
足場工事の単価は700円〜800円/㎡で計上しています。足場設置は施工するときに必ず行う工事なので、相場をしっかり確認しておきましょう。
足場工事の価格が高くなる理由
足場工事は状況によって値段が高くなる可能性があります。
- 建物の高さが3階以上ある
- 足場を設置するスペースが狭い
- 道幅が狭い
上記内容をそれぞれ見ていきましょう。
建物の高さが3階以上ある
3階以上の高さがある建物は2階建ての建物よりも1㎡あたり200円〜300円ほど値段が上がります。
3階以上の建物はより頑丈に組む必要があるので、足場に必要な資材が多くなり、労力や工事作業時間も増えます。工事をするときは高さを確認しましょう。
足場を設置するスペースが狭い
足場を設置する場所が狭い場合は、一般的な足場工事価格よりも値段が高くなる場合があります。
足場設置スペースが狭いと作業場所が限られるので、作業時間と手間がかかります。足場設置に職人さんの人数が増えてしまうため、人件費がプラスされ相場よりも高くなってしまいます。
道幅が狭い
足場工事をするときに道幅が狭いと値段が高くなる可能性があります。足場に使う資材の運搬車が現場に入れないと近くで車を停車し、そこから工事現場まで手作業で材料を運ぶので足場工事に運搬費がプラスされます。
運搬車が現場に通れるかの確認もしっかり行いましょう。
足場工事の種類
足場は工事をするときの高さや配置できるスペースによって必要な足場が変わります。また、足場で使う種類やつけやすさによって金額も変わります。
- 単管足場
- 単管ブラケット足場
- クサビ足場
上記内容をそれぞれ見ていきましょう。
単管足場
単管足場は48.6mmの鉄管を使って組み立てる足場です。熟練の職人さんや専門的なスキルをもつ従業員以外でも組み立てられる簡単な足場です。足場板などを使って設置しないため、パイプにのって工事作業を行います。
しかし、鉄パイプなので資材が重く設置まで時間がかかることや、作業員が危険にさらされる可能性があります。ただ、小規模工事や狭い場所での工事に対応できるメリットもあります。
単管ブラケット足場
単管ブラケット足場は上記の単管足場に支柱(ブラケット)を使った足場です。建築現場や高層マンションなど特に安全性に配慮しなければならない現場で使われます。
クサビ足場
クサビ足場はビケ足場とも呼ばれており、資材にくさびという金具をハンマーで撃ち込んで足場を作ります。金具はユニット化されているので、組み立てが簡単で誰でも設置できます。
クサビ足場は主にリフォーム工事や新築工事などに使用されます。強度のある足場が簡単にできるほか、複雑な形の建物でも付けられるので、使われることが多い足場です。
足場工事で起きやすいトラブル防止法
足場工事でのトラブルを防止する方法を紹介します。
- 足場を組立・解体時の騒音
- 足場の敷地外設置
- ミスや事故による器物損壊
- 不法侵入
上記内容をそれぞれ見ていきましょう。
足場を組立・解体時の騒音
工事中の足場の組み立てや解体をするときは、非常に大きな音が響き渡り、近隣住民に迷惑をかけてしまう可能性があります。
そのため、足場の組み立てや解体については工事を始める前に近隣住民にしっかり挨拶をする必要があります。挨拶時には作業内容や作業時間をしっかり説明し、足場の作業は日中を選びましょう。
足場の敷地外設置
足場を組み立てるときは、建築スペースよりも大きいため通行人に迷惑がかかる可能性があります。
建築工事をするときは足場設置の計画段階で敷地外についても考える必要があります。敷地外に足場を建てて人が通りづらいと感じたら、計画段階で関係者に連絡をしましょう。
ミスや事故による器物損壊
足場の設置作業中に作業者の事故やミスにより、敷地内のものが壊れる可能性があります。
足場工事を始める前に敷地内の安全確認をして、事故になりそうなものは安全なところへ移動させましょう。また、万が一事故が発生する可能性もあるので、損害保険の保証内容を今一度確認しましょう。
不法侵入
足場を使って不審者が不法侵入する可能性があり、長い期間足場が設置されている建物の場合は狙われやすいです。
足場からの侵入を防ぐために足場カバーを設置したりセキュリティカメラを置いたりして対策をしましょう。
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足場の見積書には仮設工事、枠組み足場、防音シート、メッシュシートなどの値段や数量が記載されています。また、足場工事には相場金額が設けられていますが、建築物の高さや設置する場所によって値段が変わります。足場工事の詳細を見積書に細かく記入して、顧客を安心させましょう。
工事見積書の書き方や作成方法・注意点はこちらの記事で、工事見積書の構成や記載項目・作成するときのポイントはこちらの記事で解説しています。ぜひこちらもご確認ください。
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