建設業の労働生産性が低い理由や向上させる4つの方法などを解説!

建設業 生産性

建設業は労働生産性が低いと言われています。

  • 生産性とは?
  • 生産性はどのように向上させるの?
  • 労働生産性はなぜ低いの?

このような疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は建設業の労働生産性について詳しく紹介します。また、生産性の計算方法や業務効率化と業務改善の違いについても解説するので、ぜひ参考にしてください。

生産性とは

生産性とは、「業務時間を有意義に利用できたか」を表す言葉です。生産性を上げるためには従業員や材料、機械の設備などあらゆる要素が重要です。ここでは、生産性を向上させる方法や計算式など、生産性について解説します。

生産性の向上

生産性を上げるためには、人材、設備、お金など会社を経営していくために必要な場面で投資をします。

  • 経営するために必要な資源は増やさずに、今まで以上の結果をだす
  • 経営するために必要な資源を減らして、現状を維持する

生産性を上げるためには上記のような対策が必要です。

生産性の計算方法

生産性を上げるためには、計算をする必要があります。下記の計算式では、1時間あたりの生産性、もしくは、従業員1人あたりの生産性が算出できます。

  • 1時間あたりの生産性=生産量/(労働時間×労働者数)
  • 1人あたりの生産性=生産量/労働者の数

業務効率化と業務改善の使い分け

業務効率化と業務改善は似ていますが、それぞれ異なる意味を持ちます。業務効率化は、上記で紹介した通り生産性を上げるための資源に対してどのくらい結果がでたかを示します。

一方、業務改善は仕事をする上で発生する費用や時間を減らして、生産性を上げることを指します。業務効率化と業務改善は、意味が異なるため企業の状況に合わせて使い分けましょう。

建設業で労働生産性の向上が必要とされる理由

建設業は人手不足で長時間労働が多く、労働について重要視されています。建設業の労働生産性は2002年で2,760円、2019年では3,008円となっており、あまり増えていません。全産業の平均生産は4,799円なので、建設業界はかなり下回っていることが分かります。

建設業界の生産性が悪い理由は、1人あたりの労働時間が長いことです。そこで建設業界では、労働時間を減らす目的として2024年に時間外労働の上限が設けられました。労働時間を減らすと労働者のモチベーションが上がり、生産性が向上すると考えられています。

建設業の労働生産性が低い原因

建設業の生産性は、ほかの業界に比べ低いといわれています。ここでは、建設業の労働生産性が低い理由を詳しく紹介します。

人手不足が深刻化している

建設業界では高齢化が進んでおり、かなりの人手不足です。国土交通省が発表した「建設業の現状と課題」によると1997年では685万人の労働者がいましたが、2022年には479万人まで減少しました。

2022年の479万人のうち、55歳以上の労働者は35.9%という結果がでています。新しい人を採用しても教育に人材を回せず、現場で働く人に負担をかけてしまいます。

長時間労働で業務効率が低下している

建設業では、長時間労働が多く作業員の業務効率が下がりやすいです。長時間労働が当たり前として考えられている建設業では、若い人を採用してもすぐに辞めてしまう場合が多く安定した作業員を採用できません。

長い期間働いてもらうためにも、長時間労働について真剣に考える必要があります。

建設業の業務効率化が必要な理由や活用できるツール4選はこちらの記事で解説しています。ぜひこちらもご確認ください。

建設業の業務効率化が必要な理由や活用できるツール5選などを解説

事務作業が膨大にある

建設業では工事現場での仕事はもちろん、事務作業も重要です。工事をするときは、見積もりから施工、各工程のスケジュール管理、完成など様々な場面で書類を作成します。

建設業は事務作業も多いので、人手が足りないと長時間労働になり生産性が下がる可能性があります。事務作業の効率化についてもしっかりと対策をしましょう。

建設業の労働生産性を向上させる4つの方法

建設業では、人手不足の解消や利益向上のためにも、生産性を向上させる必要があります。ここでは、建設業の労働生産性を向上させる方法を紹介します。

働き方改革に取り組む

  • 残業時間を減らす
  • リモートワークの導入
  • 人事評価制度の取り入れや見直し

建設業の労働生産性を上げるためには、上記のような働き方改革を積極的に取り入れましょう。例えば、残業時間を削減するには、業務効率化が不可欠です。オンラインで現場の状況をチェックできる環境を構築することで、移動時間を削減できます。

また、成果や努力に応じた人事評価体制を取り入れることで、イメージアップを図れます。結果として、人材を確保しやすくなるでしょう。従業員のやる気を上げるためには、福利厚生や給与の見直し、経験者待遇の改善などスキルに合わせた対応も必要です。

待遇を改善する

給与の見直しや充実した福利厚生など、待遇の改善は、生産性向上を期待できるでしょう。従業員のスキルや経験に合わせ待遇を改善することで、従業員のモチベーションを高められます。

従業員のモチベーションが高まれば、仕事に積極的になり、生産性の向上に繋がります。人事評価制度の見直しや能力に合わせて適切に人員を配置することも、従業員のモチベーション向上に有効です。

従業員や職人のスキルを向上させる

新しい従業員を採用するための対策は必要ですが、現在働いている職人さんや従業員に対しても何かしらの対応が必要です。今働いている従業員には新たなスキルを身につけてもらい、専門的な業務を行ってもらうと、労働生産性が向上します。専門的な業務をしている人が休んでしまったり、辞めても代わりに対応できる人がいると、新しく人材を採用しなくても良くなるので人手不足の解消に繋がります。

ITツールを取り入れる

労働生産性を向上するためには、ITツールを利用しましょう。最近では企業でIT技術が進んでおり、スマートフォンやタブレットを使って出退勤管理や書類の作成などができるようになりました。

ITツールはすぐに始められ、低コストで利用できることから、様々な企業で導入されています。しかし、使い方が複雑なITツールを選んでしまうと、作業員が使えない場合があるので、気をつけましょう。

IT導入補助金を活用する

中小企業でITツールを導入すると、IT導入補助金が使えます。IT導入補助金はITツールを使いたいと考えている企業を対象とし、最大で使用した経費の2/3が補助金として支給されます。

中小企業経営強化税制を活用する

生産性を向上させるためにITツールを導入する際は、中小企業経営強化税制を活用できます。中小企業経営強化税制は、生産性向上や働き方改革の推進をサポートするための制度です。中小企業等経営強化法の認定を受けた経営力向上計画に基づき、対象設備の取得や制作などをした場合に、税制上の優遇措置が適用されます。

機械装置やソフトウェアなどが対象です。勤怠管理システムやWeb会議システム、ビジネスチャットなど、テレワークに必要なツールが該当します。制度の対象者は細かく決められているため、事前に確認しておくと安心です。

ただし、制度の適用を受ける際は、経営力向上計画や認定書のコピー、償却限度額の明細書などを添付し、確定申告を行う必要があります。国税庁のホームページで詳しく確認しましょう。

参照:中小企業経営強化税制

ITツールを導入したいけれどコストに悩んでいる企業は費用の負担が抑えられるため、生産性向上のためにも導入しましょう。

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DX化が進んでいない業界とその理由はこちらの記事で解説しています。ぜひこちらもご確認ください。

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【まとめ】建設業でも労働生産性の向上を実現し業務の効率化を図ろう!

生産性を向上させるためには人手不足を解消したり、長時間労働の見直しが必要です。また、ITツールを使うとスマートフォンやタブレットで書類作成や図面管理、出退勤管理などができます。業務の効率化を見直して、生産性をアップさせましょう。

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