1級管工事施工管理技士の難易度は?試験内容や合格率・勉強方法などもご紹介!

建設工事で、配管の工事は必ず行う作業だと言っても過言ではありません。そんな配管工事関連の資格には、管工事施工管理技士があります。管工事施工管理技士には2級と1級があります。
今回は1級管工事施工管理技士の難易度や、合格率はどの程度なのか、どのような勉強をして対策すればよいのかを詳しく見ていきたいと思います。

1級管工事施工管理技士の難易度は?

1級管工事施工管理技士の難易度について、以下の3点から、1級管工事施工管理技士の難易度を確認してみましょう。

  • 出願資格
  • 試験内容
  • 受験者層

出願資格からみた難易度

1級管工事施工管理技士の試験には、第一次検定と第二次検定が存在しています。両方とも出願資格が異なっているのが特徴です。第一次検定は令和6年からは実務経験を必要としない予定となっています。その理由は2級管工事施工管理技士の出願資格に、実務経験が必要になるからです。第二次検定は現場での指導や監督などの経験が1年以上必要になります。経験に関しては、会社で実務経験証明書を作成してもらわなければいけません。そのため、普段の仕事ぶりがよいことも重要です。

試験内容からみた難易度

1級管工事施工管理技士の試験内容は、第一次検定はマークシート式です。第二次検定は記述式なので、マークシート式である第一次検定の方が難しいと思う人も多いでしょう。しかし、実際は第一次検定の方が合格率は低くなっています。マークシートだからと言って甘く見ず、しっかりと勉強することが大切です。第二次検定も簡単というわけではありません。十分経験を積んだ上で、試験対策をきちんと行うことが合格への早道だと言えるでしょう。

受験者層からみた難易度

1級管工事施工管理技士の試験を受ける人の多くは、最低でも3年以上経験を積んだベテランです。十分な経験を積んでいても第一次検定の合格率は低く、50%から75%の人が不合格となります。第二次検定はもっと合格率は高いものの、不合格になる人がいないわけではありません。確実に合格を目指すのであれば、試験対策は必要不可欠です。現場で実務経験を積むことも重要ですし、独自で勉強時間を設ける必要もあります。中には通信教育を利用する人もいます。

1級管工事施工管理技士の合格率

1級管工事施工管理技士の資格を取得したいと考えている人であれば、合格率は気になるでしょう。1級管工事施工管理技士には、第一次検定と第二次検定があります。双方で合格率は異なるので、個別に確認していきたいと思います。その年によって合格率は異なるので、過去5年間の合格率を見ていきましょう。

【第一次検定】の合格率

第一次検定の合格率は、
・平成30年33.2%
・令和元年52.1%
・令和2年35%
・令和3年24%
・令和4年42.9%
という結果になっています。合格率を平均してみると、5年間で37.73%となるので、大体3分の1の人しか合格していません。受験者数は1万5千人前後となっていることが多く、合格している人は5千人前後の年が多いです。令和3年度以前は学科試験と呼ばれていたのですが、令和3年からは第一次検定と呼ばれるようになりました。出題内容も従来の学科問題にプラスされ、能力問題も追加されています。

【第二次検定】の合格率

第二次試験の合格率は、
・平成29年63.2%
・平成30年52.7%
・令和元年52.7%
・令和2年61.1%
・令和3年73.3%
という結果が出ています。第一次検定よりは合格率が高く、近年は合格率が上昇傾向にあります。平均すると59.28%で、6割近くの人が合格となっています。第二次検定と呼ばれるようになったのは令和3年からで、それ以前は実地試験と呼ばれていました。試験に出題される範囲をしっかりと把握し、十分に勉強をしていれば対応が可能な内容となっています。

1級管工事施工管理技士の試験日

令和5年の1級管工事施工管理技士の試験日及び受付期間、合格発表日を紹介します。受付期間は5月8日から5月22日までです。申し込みはインターネットと書面で受け付けています。試験日と合格発表日は第一次検定と第二次検定で異なっています。第一次検定の試験日は9月3日です。第二次検定の試験日は12月3日になります。
第一次検定の合格発表日は10月5日です。第二次検定の合格発表日は令和6年3月6日と、年をまたいでの発表となります。

1級管工事施工管理技士の試験内容

しっかりと試験対策を行うのであれば、ある程度試験内容を知っていないといけません。そこで1級管工事施工管理技士の試験内容を、第一次検定と第二次検定に分けて確認してみましょう。

【第一次検定】試験内容

第一次検定はマークシート方式になります。合格するためには、試験全体で6割以上正解していないといけません。さらに能力問題だけで5割以上正解する必要があります。能力問題は全部で7問、第一次検定全体で60問です。試験は午前と午後に分けて行われ、午前が2時間30分、午後が2時間になります。午前は
・原論
・建築学
・電気工学
・設備
・空調や衛生
・設計図書
に関する問題が出題されます。午後は施工管理法と法規に関する問題です。大半の問題は、4つの中から正解を選ぶという解答形式になります。

【第二次検定】試験内容

第二次検定は記述方式で、全体の6割以上正解していれば合格となります。第一次検定とは異なり、出題数は6問、回答数は4問です。出題数と回答数が違うのは、2問ある中から正しい答えを選択する方式の問題が存在するからです。問題数は少ないですが、試験時間は2時間45分設けられています。答えを出すまでに時間が掛かる問題であることがわかるでしょう。配点に関しては公開されていないため、全問正解するつもりで勉強するのが望ましいです。

1級管工事施工管理技士合格に必要な学習時間

1級管工事施工管理技士の試験に合格するには、第一次検定で50時間から90時間必要と言われています。しかし、勉強時間はスキルや勉強方法などによっても異なります。第一次検定は合格率が低いので、目安と言われている時間よりも多めに取るのがよいでしょう。第二次検定は80時間から120時間と言われています。合格率は第一次検定より高いですが、問題数が少ないので、全て正解できるように十分時間を掛けて勉強することをおすすめします。

1級管工事施工管理技士の勉強方法

しっかり勉強して対策をするとは言っても、勉強方法を知らなければ意味がありません。そこで1級管工事施工管理技士に合格するためには、どのような勉強方法が適しているのかを紹介します。

答え合わせ時に解説も読む

1級管工事施工管理技士の試験に受かるための対策として、市販されている問題集を解く方法があります。市販されている問題集には、ただ問題だけが並べられているわけではありません。なぜこのような答えになるのか、などの解説が書かれているのが一般的です。問題を解き終わって答え合わせをするときには、必ず解説にも目を通すようにしましょう。答えだけを丸暗記しても、合格できる確率は高くなりません。問題の本質を理解することが重要なポイントになります。

通信講座や講習も利用する

1級管工事施工管理技士の試験に合格するための対策には、講習を受ける、通信講座を活用する方法もあります。通える範囲内に資格を取得するための学校などがあれば、講習を受けるのもおすすめです。なければオンライン講習や通信講座を利用するのがよいでしょう。オンライン講習や通信講座であれば、場所を選ばずに勉強できます。通信講座や講習を受けるときには、費用やスケジュールにも目を向け、無理なく行えるか確認しておきましょう。

スキマ時間はアプリを使う

仕事が忙しくて、勉強に避ける時間がないという人もいると思います。そんなときには隙間時間を利用して勉強しましょう。隙間時間を利用するのであれば、アプリが最適です。スマートフォンやタブレットがあれば、どこでも気軽に勉強できるからです。施工管理求人.comというサイトには、管工事施工管理技士過去問クイズというページがあります。クイズ形式で過去に出題された問題が解けるサイトです。登録不要で無料となっているため、誰でも気軽に利用できます。

1級管工事施工管理技士は2級に合格していなくても受けられる?

資格に2級や1級が存在している場合、2級に合格しないと1級の試験を受けられないことが多々あります。では、管工事施工管理技士はどうなのかというと、2級に合格していなくても、条件を満たしていれば受験が可能です。2級に合格していれば、2021年に受験資格が緩和されたことで、無条件で受験資格を得られます。2級に合格していなければ、4年半以上の実務経験がある、もしくは指定学科の大学を卒業し、3年以上の実務経験を積む必要があります。

【まとめ】1級管工事施工管理技士の難易度は高くない!十分に勉強してしっかり対策を行おう

現在たくさんの資格が存在していますが、全体的に1級管工事施工管理技士の難易度は、そこまで高くはありません。合格ラインも第一次検定は60%以上と低めですし、第二次検定も十分に経験を積んでいれば答えられる問題です。ただし、第一次検定は合格率が低めなので、試験対策を十分に行わないと合格は難しいでしょう。出題される問題数も多く、専門知識も必要とされます。過去の問題をしっかり解いておくなどの対策は必ず行うべきでしょう。

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