塗装屋が知るべき見積書の作り方!信頼されるポイントや相場も紹介

「そもそも見積書は何のために必要?」「見積書を書くポイントが知りたい」「単価の相場が気になる」とお悩みの方はいませんか?塗装屋に見積書は不可欠です。しかし見積書の項目が不明瞭だと、顧客の信頼度に影響するでしょう。そこで今回は塗装屋が知るべき見積書の作り方について解説しました。
信頼されるポイントや相場についても紹介するので、ぜひ最後までお読みいただき参考にしてみてください。

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信頼される見積書のポイント

信頼される見積書のポイントを紹介します。塗装屋の見積書を書く上で注意すべきポイントがいくつかあります。正しい見積書の書き方を心得ておくと、顧客の信頼を得られるでしょう。

工程ごとに詳しく書く

塗装工事には様々な工程が含まれます。そのため「外壁塗装一式」のような書き方ではなく、工程ごとに詳細を書くのが一般的です。たとえば足場の設置・高圧洗浄・養生などの工程とその費用について細かく明記しなければなりません。詳細が分からないとトラブルに発展する可能性もあります。工事の内容が分かるよう、詳しく書くようにしてください。

3度塗りをする内容を書く

外壁塗装の基本は下塗り・中塗り・上塗りの3工程です。はじめに塗料が密着しやすいよう下塗りをして、次に塗料を2回に分けて中塗り・上塗りをします。3度塗りをすると塗料が綺麗に塗れるだけでなく、塗料の効果が十分に発揮されるようになります。そのため3度塗りを想定した見積書には下塗り・中塗り・上塗りの項目ごとに費用を記載するようにしてください。しかし2度塗りが基本の塗料もあるので、見積書を作成する際は工程に誤りがないかよく確認しましょう。

塗料の製品名を書く

下塗り材と中塗り・上塗りで使用する塗料は異なります。外壁塗装では基本的に2種類の塗料を扱うので、見積書には3工程で使用する塗料の製品名をそれぞれ記載してください。3工程の項目に製品名と費用の詳細が書かれていると、顧客の信頼度にもつながるでしょう。

足場代も書く

足場を設置する費用も必ず記載してください。足場の仕入れや運搬、設置作業、解体には費用がかかり、工事の規模が大きくなれば費用も上がります。さらに人件費も考慮すると足場代を無料にすることはまずないでしょう。足場代無料を宣伝して別の項目に上乗せする業者もいるので、顧客に不信感を持たれないよう、足場代は忘れずに記載してください。

有効期限を書く

塗装屋の見積書には有効期限が記載されていることが多いです。外壁・屋根は天候や紫外線の影響を受けて、日々劣化が進んでいます。もし見積もりから施工するまでの期間が空くと外壁・屋根の状態が変化してしまい、見積もり時の材料費、施工期間、工事費用とは差異が生じる可能性があります。そのため見積書には有効期限を設けると良いでしょう。ただし短すぎる有効期限は顧客に不信感を与えてしまうので、有効期限は1ヶ月以上を目安にしてみてください。

単価と作業面積を書く

塗装費用には塗料の単価と作業面積が分かるように記載してください。「外壁塗装一式」のような書き方では単価と作業面積の記載がなく、不明瞭な見積書になってしまいます。塗装費用は塗料ごとの単価と作業面積によって変わるため、必ず明記するようにしてください。

保証期間を書く

塗装の保証期間とは工事後に塗装が剥がれた場合、保証期間内なら無償で補償してくれるものです。これは塗膜(とまく)保証と呼ばれ、塗料の種類によって保証期間は異なります。保証期間が書かれていると顧客の信頼度にもつながるため、忘れずに記載してください。

塗装屋が知るべき見積書の作り方

見積書に記載する項目は「宛名・差出人の名前・見積書の通し番号・発行日・納期や有効期限・支払い条件・見積もり内容・各項目の小計、消費税、合計金額・備考欄」です。

まずは見積書と一目で分かるように「御見積書」と記載します。
宛名には顧客の名前や取引先の会社名を記載しましょう。
名前・住所・担当部署・担当者名も忘れずに書いてください。
見積書の通し番号は内容を確認する際に探しやすくなります。
発行日を記載したら有効期限や納期、支払い条件を設定してください。
見積もり内容には工程ごとの作業内容、単価、数量が分かるように記載しましょう。塗料は製品名を正しく記載すると費用の詳細が分かるので、顧客の安心感・信頼感にもつながります。金額の欄には小計・消費税・合計を記載し、追加情報があれば備考欄に記入してください。見積書の内容が正しく書かれていると、顧客の信頼を得られるでしょう。
分かりやすい見積書を作成するように心掛け、信頼される塗装屋を目指しましょう。

そもそも見積書はなんのためにある?

見積書の役割とは何でしょうか。見積書は仕事を受ける際の取引条件を確認したり、発注を検討したりするための資料です。依頼主から依頼を受けて見積書を作成し、価格交渉は見積書を元に行います。見積書は仕事の取引上で発行され、保存が義務付けられています。

塗装屋が知るべき相場

塗装屋が知るべき相場を紹介します。塗装の見積書の内訳は「塗料代・人件費・その他」に分けられます。塗装屋の塗料・人件費・その他の相場と注意事項について紹介するので参考にしてみてください。

塗料

塗料は種類によって費用が異なります。たとえば1平方メートルあたりの単価相場はアクリル塗料が1,200〜1,600円、ウレタン塗料は1,800〜2,000円、シリコン塗料は2,000〜3,000円ほどです。基本的に塗料は耐久性の高さに応じて費用が高くなります。また塗料は設計価格表の費用を目安にすることが多いです。設計価格表に塗料の種類や費用、下塗り・中塗り・上塗りごとの費用相場を掲載しています。見積書の項目にも詳細を記載すると信頼感につながるでしょう。

人件費

塗装工事には様々な工程があります。人件費は高圧洗浄や養生、塗装など作業する項目によって単価相場が異なります。たとえば職人が高圧洗浄を行う場合、1平方メートルあたりの相場はおよそ200〜300円です。養生の場合、300〜400円ほどになります。また塗装は作業する場所によっても異なります。雨樋は1mあたり500〜1000円ほどですが、雨戸は1枚あたり3,000〜5,000円ほどです。単価相場は工事項目や塗装箇所によって費用が異なるので注意してください。

その他

その他の費用は主に足場代や雑費が含まれます。基本的に足場費用は1平方メートルあたりの単価をもとに算出します。足場費用は「足場の外周(長さ)×足場の高さ」で求められ、1平方メートルあたり700〜800円が一般的な相場です。また費用には足場の組立、運搬、解体費などの項目が含まれます。

塗装屋は正しく見積書を作って信頼されよう

いかがだったでしょうか。塗装屋が知るべき見積書の作り方について解説しました。見積書は工程ごとに詳しく記載することが大切です。塗装工事に含まれる工程や項目ごとの費用を分かりやすく明記してください。不明瞭な見積書では顧客に不信感を与えてしまい、トラブルにも発展しかねません。また下塗り・中塗り・上塗りの3工程は費用だけでなく、塗料の製品名も分かるように記載しましょう。見積書は単価と作業面積に加えて、足場代や保証期間、有効期限についても明記してください。単価は塗料・作業項目によっても異なります。顧客からの信頼を得られるように正しい見積書を作成しましょう。

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