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近年、従来の黒板に代わって電子小黒板を採用する会社が増えています。なんとなく従来の黒板より便利そうと感じながらも、まだ導入していない建設会社も少なくありません。今回は、電子小黒板の中でもおすすめの7つのアプリを紹介します。導入するメリットや注意点についても解説するため、採用を検討している人は参考にしてみてください。
電子小黒板とは
電子小黒板は、建設工事の写真を撮影する際に使用していた従来の黒板を、デジタル化したアプリやツールです。使用方法を理解して習熟しなければいけませんが、多くのメリットがあります。そのため、公共や民間を問わず数多くの現場で採用する建設会社が増えています。従来の黒板とは異なり、電子小黒板は天候や作業状況に左右されなません。それ以外にも、後ほど解説するような多くのメリットがあり、使い勝手が良い点が評価されています。
電子小黒板アプリのメリット
電子小黒板は、従来の黒板に比べて数多くのメリットがあります。ここではそうした電子小黒板を利用するメリットを解説します。利用を検討している人は次の4つのメリットを把握して、導入を前向きに考えてみてください。
- 撮影時間の短縮化
- 1人で撮影できる
- 写真を自動で整理・台帳保存できる
- 改ざんを検知できる
撮影時間の短縮化
電子小黒板を導入することで、写真撮影にかかる時間の短縮が可能です。従来の黒板の場合、黒板が写真のフレームに入るように調整しながら撮影しなければいけませんでした。そのため、微調整に多大な時間がかかり、撮影だけでも多くの時間が必要でした。
しかし、電子小黒板であれば自動的にフレーム内に電子小黒板が挿入されるため、そういった手間も時間もかかりません。
1人で撮影できる
従来の黒板を使用すると、1人で撮影するのは困難でした。しかし、電子小黒板であれば1人で簡単に現場での写真を撮影できる点が大きなメリットです。これまでは撮影者と黒板を支える人という2人体制での撮影が基本でした。しかし、電子小黒板は写真のフレーム内に自動的に挿入されるため、1人で撮影ができます。そのため、風景写真を撮影する感覚で作業状況の写真などが撮れます。
写真を自動で整理・台帳保存できる
電子小黒板アプリを使えば、撮影した写真が自動で整理され、台帳に保存されます。従来の黒板を使った現場写真では、カメラから取り込んでデータを仕分けして台帳に保存する必要がありました。
しかし、電子小黒板では事前に設定する必要がありますが、それさえ行えば撮影後に仕分けや整理をする必要がありません。そのため、写真の仕分けや整理に費やしていた時間を大幅に削減できます。
改ざんを検知できる
多くの電子小黒板アプリでは、写真が改ざんされたら、検知する機能があります。発注者に提出する工事写真は、基本的にデータを変更してはいけません。しかし、何らかの事情で写真のデータを改ざんする人もいます。
しかし、多くの電子小黒板では写真のデータが改ざんされたら、それを検知する機能があります。そのため、写真の信憑性が低下する恐れもありません。
電子小黒板アプリの注意点
ここまで解説したように、電子小黒板には数多くのメリットがありますが、使用する上で注意点もあります。ここでは、そうした電子小黒板を使用する際の注意点を解説します。電子小黒板の導入を検討している人は、これから解説する注意点を把握したうえで、採用を決めてください。
- アプリを使えない現場では導入が難しい
- 国土交通省に認可されているアプリから選ぶ
アプリを使えない現場では導入が難しい
電子小黒板は、アプリが使えない現場では導入が困難です。なぜなら、電子小黒板アプリはスマートフォンやタブレットといった精密機器で使用するからです。道路や建築物の建設などの工事であれば従来通りに使えますが、粉塵が多く湿度が高いような現場では撮影危機に異常をきたす恐れがあります。
また、現場の状況が特殊でスマートフォンやタブレットのカメラでは性能が足りないこともあります。こうしたことから、電子小黒板が向いていない現場では使用が困難です。
国土交通省に認可されているアプリから選ぶ
電子小黒板アプリは、国土交通省の認可しているものでなければ使用しても現場写真として認められないことがあります。なぜなら、国土交通省の認可を受けている電子小黒板アプリは、画像が編集できないようになっているからです。
画像編集ができなければデータが改ざんされる心配もなく、従来同様に写真の信憑性が担保できます。こうした理由から、電子小黒板アプリを選ぶ際は、国土交通省の認可を受けているものを選びましょう。
電子小黒板アプリおすすめ7選
ここでは、数ある電子小黒板アプリの中でもおすすめの7つを紹介します。特徴や便利な機能を解説するので、自社に適した電子小黒板アプリを選ぶ際の参考にしてください。
- 電子小黒板PhotoManager
- SiteBox
- ANDPAD
- 蔵衛門工事黒板
- ミライ工事
- Photoruction
- 現場DEカメラ
電子小黒板PhotoManager
引用元:https://www.wise.co.jp/quickproject/pmm/
特徴:電子小黒板PhotoManagerは、iOSとandroidの両方に対応している電子小黒板アプリです。撮影する際、ディスプレイに黒板のデータが挿入されるため、1回の撮影で作業状況などの写真の撮影が完了します。
工事写真のレイヤ化に対応しているため、SVG形式で撮影した工事写真に注釈の追加が可能です。撮影した写真はクラウドサービスにアップされ、自動で整理も行われるため写真の整理にかかる時間を大幅に削減できます。
SiteBox
引用元:https://www.kentem.jp/product-service/sitebox/
特徴:SiteBoxは、撮影画面への黒板の挿入やクラウドへのアップロードなど電子小黒板アプリとしての基本的な機能が充実しています。また、写真の自動振り分けはもちろん帳票の自動作成も可能なため、撮影後の事務作業を大幅に削減可能です。
さらに、出来形測定やコンクリート受け入れ試験、圧縮強度試験などのデータ管理も可能です。SiteBoxだけで現場のさまざまな情報管理ができます。
ANDPAD
引用元:https://andpad.jp/
特徴:ANDPADは、建設業界での導入シェア6年連続No.1の電子小黒板を含む多機能アプリです。電子小黒板はもちろん、施工管理や図面への書き込み、検査結果の共有など建設現場で必要な数多くの機能があります。
ANDPADは電波の届かない環境でも現場状況の撮影が可能です。そのため、分厚いコンクリートで囲まれるような現場でも作業状況の撮影とデータの保存が可能です。
蔵衛門工事黒板
引用元:https://www.kuraemon.com/kokuban/
特徴:蔵衛門工事黒板は、国土交通省認定の改ざん検知機能を持つ電子小黒板アプリです。データの信憑性をチェックし、その結果を出力できるため、写真の信憑性を担保できます。現場ごとに異なる黒板の種類に対応するため、蔵衛門工事黒板では約5,000種類のテンプレートを用意しています。
また、現場の状況にあわせてカメラの解像度を変更できるため、撮影箇所にあわせて最適な画質で撮影が可能です。
ミライ工事
引用元:https://www.miraikoji.com/
特徴:ミライ工事は、初期費用0円から利用できる電子小黒板アプリです。オフラインでの撮影も可能なため、電波が届きにくい現場でも撮影後にまとめてクラウドなどに保存が可能です。
1回台帳を作成すれば2回目以降にテンプレートとして利用できるため、事務作業の効率化につながります。エクセルへのデータ出力も可能なため、顧客ごとに違うフォーマットへも対応可能です。
Photoruction
引用元:https://www.photoruction.com/
特徴:Photoructionは、電子小黒板や写真管理機能以外にも、数多くの機能を搭載したアプリです。撮影した工事写真は事前に設定することで自動で整理され、工種や部位などの属性情報を付加することで管理手間の削減と台帳作成の時間が短縮できます。
電子小黒板は、使用履歴から簡単に入力したり現場で内容を修正できたりするため、現場の状況に応じて柔軟な対応が可能です。
現場DEカメラ
引用元:https://www.genba21.com/genbadecamera/
特徴:現場DEカメラは、電子納品にも対応した電子小黒板アプリです。連携するパソコン用ソフトウェアを利用することで、事前に撮影リストを作成し、写真データの自動振り分けも可能です。
有料版の現場DEカメラPROを使用すると、黒板への図面の貼付けが可能になります。また、撮影写真への書き込みやフラッシュの制御といった機能も利用可能です。無料版では利用できる機能に制限があるため、全ての機能を使いたい人は有料版がおすすめです。
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電子小黒板は大変便利なため、現在日本中の数多くの建設現場で利用されています。特に撮影の省力化や写真の仕分けと整理、台帳作成の手間を大幅に削減できるため、業務効率の改善に大きく役立ちます。
今回紹介した7つの電子小黒板アプリは、それぞれ特徴が異なるため、自社に適した製品を入念に比較しなければいけません。必要な機能や料金を比較し、自社に適した電子小黒板アプリを採用しましょう。
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