電気工事士はお金持ちになれる?年収例や年収アップの方法も解説

電気工事士になりたい人は、「年収や稼ぎはどうなの?」「独立することは可能なのか?」と気になることが多いでしょう。
日本の平均年収は443万円に対して、電気工事士は「令和3年賃金構造基本統計調査」によると約417万円と少し低いです。
参考:令和3年分民間給与実態統計調査求人ボックス
しかし電気工事士の収入は、取得資格や働き方によって異なるので一概には言えません。
当記事では、電気工事士の仕事内容や資格、カテゴリー別の年収の目安にくわえて収入を増やす3つの方法も解説します。
電気工事士を目指している人や、現在働いている人も参考にしてください。

電気工事士の仕事内容

電気工事士は、建物の電気設備の工事に携わる仕事で、次の2つの種類に分けられます。
・建設電気工事
・鉄道電気工事
建設電気工事は建物全般の電気工事を行うのに対して、鉄道電気工事は安全に電車を走らすための電気工事を行います。
一般住宅や公共施設などの電気工事は、建設電気工事に含まれます。
これらは同じ電気工事でも作業場所や仕事内容、環境が異なるので注意してください。
自身が目指している電気工事は、どちらかなのを改めて確認しておきましょう。

建設電気工事

建設電気工事は工場や公共施設、一般住宅など幅広く建物の電気工事を行います。
建物全般の電気工事を行う、建設電気工事の内容は次の5つです。
・電線の敷設や配線
・大型電子機器の回路の管理・修理
・配電盤の取り付け
・コンセントや照明器具などの設置
・その他電気工事に関する作業
電気工事は、建物に電気を供給するために欠かせません。
仕事の現場もさまざまで設備や建築の業者と協力して、建物を作り上げるやりがいのある仕事です。

鉄道電気工事

鉄道電気工事は、電車を安全に走らせるために必要な工事です。
電車は電気で動いており、踏切や信号、駅の照明も電気工事が必要となります。
これらを安全に動かすために、鉄道電気工事は次の作業をします。
・架線の取り付けと張り替え
・変電所の建設、修理、管理
・信号機の設置と点検
・駅の改札や照明などの設置と検査
鉄道電気工事は、鉄道に必要な電気設備を作ったり直したりする仕事です。
電気設備には、電車が走るための電力や信号、駅で使う照明や通信などが含まれます。
普通の電気工事と違って、鉄道を安全かつ正しく動かすための大切な仕事です。
電気工事士になりたい人は、建設電気工事と鉄道電気工事の違いは把握しておきましょう。

この記事では、電気工事士の仕事内容や資格の違いについて解説しています。

電気工事士とは?仕事内容や資格の違い、試験内容も解説

電気工事士に向いている人の特徴

電気工事士の仕事は、細かくて丁寧な作業が好きな人や、体力に自信がある人に向いています。
電気設備の配線や設置をしたり、故障を直したりすることが多く、間違えると事故になるケースがあるので、細かい作業が好きで丁寧にできる人はおすすめです。
さらに、新しい建物や鉄道の工事では屋外で行われることが多いので、夏は暑さがしんどく、冬は厳しい寒さに耐えないといけません。
そのため、体力や忍耐力がない人は辛い仕事だと感じるでしょう。
以上から、細かい作業や体力的な作業が好きで、電気に興味がある人は電気工事士にぴったりの人材だと言えます。

電気工事士の平均年収

電気工事士の平均年収は、400万~500万円ほどです。
日本の平均年収は約443万円なので、必ずしも高収入になるわけではありません。
しかし、電気工事士の年収は年齢、雇用形態、資格、地域、企業規模などによってさまざまです。
中には、日本の平均年収を大きく上回るケースもあります。
ここでは、次の4つのカテゴリーを取り上げて年収の目安を解説します。
・年齢
・資格
・企業規模
・地域
それぞれについて、自分の状況に合った目安となる年収を把握しておきましょう。

年代別年収

電気工事士は、年齢によって年収と賞与に差があります。
ここでは、求人ボックスのデータを参考に年齢別にまとめました。

年代別平均年収賞与
20~24 歳361万円54.0万円
25~29 歳453万円82.5万円
30~34 歳485万円90.5万円
35~39 歳543万円108.4万円
40~44歳560万円93.4万円
45~49歳616万円104.3万円
50~54歳583万円102.4万円
55~59歳570万円101.2万円

参考:求人ボックス

電気工事は年齢が上がると、平均年収も上がります。
男女別では、20代から40代までに男性は約200万円もの年収アップがありますが、女性は30代で年収が下がってしまいます。
女性は40代になると年収が大きく回復し、440万円ほどまで伸びます。
また、男女間の平均年収の差は約200万円です。
どの年齢層でも、男性の方が女性よりも高い年収を得ており、平均年収は年齢や性別によって大きく異なると言えます。

資格別年収

電気工事士は「第一種電気工事士」と「第二種電気工事士」で、年収が違います。
ここでは、求人ボックスを参考に資格別の平均年収を集計しました。

資格年収
第一種電気工事士330万~510万円
第二種電気工事士240万~459万円

参考:求人ボックス

第一種電気工事士は第二種電気工事士に比べて、約60万~100万円の間で変わります。
しかし、実際の求人情報を参考に平均年収を算出しているので、求人によって年収は多少変動します。
第一種電気工事士の方が、行える作業の範囲が第二種に比べて大きいので、平均年収は少し高いです。

企業規模別年収

年齢や性別ほどではありませんが、就職する企業の規模によっても平均年収が変わる傾向があります。

企業規模平均年収賞与
10~99人476万円72.2万円
100~999人463万円81.4万円
1000人以上577万円127.9万円

参考:求人ボックス

企業規模によって平均年収が異なるものの、比例関係はありません。
賞与は比例関係が見られ、小規模の会社が低く、大規模な企業は高い傾向にあります。
中規模な企業は月収は低いですが、賞与は小規模な会社よりも高いです。
職種や雇用形態などによって、男女の平均年収の差もあり、資本力のある企業ほど男女間の差が大きくなります。
まとめると、賞与は大規模の方が高いですが、平均年収は企業規模と直接関係しないと言えます。

地域別年収

電気工事の年収は、地域別でも変わります。

地域平均年収平均時給(派遣)
北海道・東北367万円1,526円
甲信越・北陸380万円
関東428万円1,576円
東海401万円1,469円
関西409万円1,572円
中国363万円1,600円
四国381万円
九州・沖縄365万円1,417円

参考:求人ボックス

平均年収は、都市部や地方部などの地域によって大きく変わります。
関東や関西などの大都市圏では、高い年収を得られる人が多いですが、九州や沖縄などの離島では、低い年収になることが多いです。
例えば、関東と九州・沖縄の平均年収は約63万円も違います。
人口が多くて経済活動が盛んな地域では、需要が高くて競争力がある仕事が多くあります。
しかし、派遣の場合は中国地方がもっとも時給が高いです。
大都市は基本的に給与が高いですが、雇用形態によっては地方部の方が稼げるケースもあります。

電気工事士の年収についてはこちらの記事でより詳しく解説しています。

電気工事士 年収電気工事士の平均年収は?年収をあげる方法も徹底解説!

電気工事士がお金持ちになる方法

日本の平均年収に比べると、少し低い水準にある電気工事士ですが給料を上げる方法が3つあります。
・有効な資格を取得する
・より良い条件の良い職場に転職する
・独立する
電気工事士が給料を伸ばす方法は、これら3つです。
もっともリスクなく給料を伸ばすなら、資格を取得しましょう。
資格を取れさえすれば、機械的に年収が上がることが多いです。先ほど説明した第一種と第二種でも年収が数十万変わります。
他にも給料を上げるための資格があるので、詳しく解説します。

方法1:有効な資格を取得する

電気工事士の年収を上げられる資格は、第一種電気工事士の他に電気工事施工管理技士と、第三種電気主任技術者があります。それぞれの資格と概要を紹介します。

第一種電気工事士

自家用電気工作物、自分で使うために作った電気設備の中で、最大電力が500キロワットより小さいものを扱う電気工事ができます。最大電力が500キロワットより小さい自家用電気工作物を持っている工場やビルなどで働いている場合、特別な許可をもらえば、電気主任技術者(許可主任技術者)として仕事ができます。
第一種国家試験(学科/技能)合格と3年以上の実務経験が必要です。取得後は定期講習を受けることになります。

第二種電気工事士

一般の住宅や小規模の店舗、事務所など、身近で小規模な電気工事(600V以下)のみ従事可能です。
第二種国家試験(学科/技能)合格で取得できます。資格の有効期限はありません。

電気工事施工管理技士

建設業の許可をもらった営業所には、専任技術者が必要で、その役割を担うことができます。工事の監督や管理をすることができます。
資格を持っていると、建設業の許可をもらう際の技術力の評価が、5点プラスされます(1級電気工事施工管理技士の場合)。

第三種電気主任技術者

事業用電気工作物(出力5,000kWh以上の発電所を除く)で電圧が5万ボルト未満であれば、工事、維持、運用に関する保安の監督ができます。

電気工事士と関連する資格を取れば、年収アップが期待できるので積極的に取りに行きましょう。

電気工事士 資格 難易度電気工事士の資格試験の難易度は?取得するメリットなども解説

方法2:より条件の良い職場に転職する

電気工事士に限らず、会社員で給料を上げる方法の一つとして代表的なのが転職です。
電気工事士も例外ではなく、就職する企業によって給料は大きく変わります。

順位企業名平均年収
1位ダイダン937万円
2位コムシスHD897万円
3位きんでん887万円
3位東邦電気工業887万円
5位NECネッツエスアイ805万円
6位東光電気工事803万円
7位エクシオグループ771万円
8位富士古河E&C769万円
9位関電工745万円
10位中電工742万円

参考:電気通信工事業界 平均年収ランキング(2021-2022年)

建設業に強い求人サイトはこちらの記事で紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
建設業に強い求人サイト!建築の転職でおすすめのサイトを紹介建設業に強い求人サイト18選!建築の転職でおすすめのサイトを紹介

方法3:独立する

一人親方という職業に対して、多くの人が「お金持ち」という印象を持っているかもしれません。
しかし、実際に独自に調査してみると、平均年収は400~650万円程度であることが多いようです。
参考:ツクノビマガジン「一人親方の職種別の平均年収は?年収を上げる方法も解説!」

一人親方が年収を上げることができるかどうかは、個人のスキルや営業力によって異なりますが、700万円以上を稼ぐことも可能です。一人親方になって収入をあげるには、営業代行サービスに相談して営業戦略の提案を受けるという方法もあります。営業代行には獲得のプロがいますので、営業になかなか時間がかけられない個人事業主でも安心して任せられます。

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電気工事士が独立・開業する方法は、こちらの記事で解説しています。ぜひこちらもご確認ください。
電気工事士 独立電気工事士が独立・開業するには?必要な資金や資格から年収まで紹介

【まとめ】電気工事士でお金持ちになるなら転職or独立がおすすめ!

電気工事士は、建設電気工事と鉄道電気工事の2つに分けられるので、自身が目指しているのはどちらなのかを再度確認しましょう。
電気工事士の年収は、400万~500万円と日本の平均年収よりも必ず高くなるわけではなく、一人親方も同じです。
現在の給料で満足できていない方は、資格を取得したり転職をしたりして給料を上げましょう。
資格を取得すれば、機械的に給料が上がることが多いのでおすすめです。
また、資格を多く持っていれば、転職もしやすくなります。

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