【2024年】建設業でおすすめの助成金・補助金一覧!申請時のポイントについても徹底解説!

建設業 補助金

働き方改革や新型コロナの影響等で、建設業者にも職場環境改善が求められる時代となりました。

しかし、助成金や補助金等は膨大な種類や条件があり、自社が利用できる助成金等が分からないという建設事業者も多いのではないでしょうか。
建設業が身近に利用できる助成金の例として、人材開発支援助成金やトライアル雇用助成金等が挙げられます。こうした助成金を利用することで、新規雇用のハードルを下げたり、職場環境を整備する負担を軽減できたりすることができます。

本記事では建設業者におすすめの助成金・補助金の一覧や、申請をするときに押さえておきたいポイント等について紹介します。ぜひこの記事を参考に自社が利用できる助成金を見つけてみてください。

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建設業でおすすめの助成金一覧

建設業に特化したおすすめの助成金は、下記一覧の通りです。

  • 人材開発支援助成金
  • トライアル雇用助成金
  • 職場環境改善計画助成金

建設業は3K(きつい・危険・汚い)といわれていて入職率が低く、従業員の高齢化が進み、人手不足が深刻な問題となっています。これから紹介する助成金は、建設業の労働者や事業主にとっても有益になるような制度です。
助成金を受注できる事業主条件や、助成内容を確認し、自社に適切な制度を活用しましょう。

人材開発支援助成金

人材開発支援助成金は労働者の訓練経費や訓練期間中の賃金を一部補償する制度で、従業員のスキルや技能習得を事業者が補助した際に国から助成されます。 人材育成支援コースや教育訓練休暇付与コースなど全7コースあります。

人材不足が進んでおり、自社で労働者を育成する必要がある建設業におすすめの助成金です。

以下で人材開発支援助成金について一覧にしたので、対象者や助成内容について確認しましょう。

コース支給対象事業主・事業主団体経費助成額賃金助成額
人材育成訓練
①雇用保険適用事業所の事業主であること
②事業内職業能力開発計画の作成・周知
③職業訓練実施計画書の作成・周知
④職業能力開発推進者の選任
⑤職業訓練実施計画書に基づいて被保険者を訓練させる
⑥計画書提出日から希さんして6ヶ月以内に雇用する被保険者を解雇当事業主の都合で離職させていない
⑦上記同様6ヶ月以内に雇った被保険者の離職理由のうち離職区分1A・3Aに区分される割合が6%を超えていない
⑧賃金を適正に支払っている
⑨助成金の審査に係る書類等の整備、5年保存
⑩管轄労働局長の審査に協力する
⑪定期的なキャリアコンサルティングの実施している
正規:45%
非正規:60%
正社員化:70%
760円(※360円)/時間
認定実習併用職業訓練45%(※30%)
有期実習型訓練上記1,3,5,6,7,8,9,10はと同じ
有期契約労働者当等を雇用する・新たに雇う事業主であること
正規・非正規:60%
正社員化:70%

(参考:厚生労働省「人材開発支援助成金」支給対象事業主等)

人材確保等支援助成金

人材確保支援助成金とは、雇用環境の整備や生産力向上を図るために人材確保や設備導入をする事業主に助成金が支給される制度です。従業員から「働き続けたい」と思われる職場づくりを整備することで、人材の確保や職業定着率を高めることを目的としています。

2023年現在9種類のコースがあり、申請内容に関して一定の成果が認められた場合に助成金を受けられます。人材不足や機器導入に関して、資金の観点でお悩みの事業者の方におすすめの助成金です。

人材確保等支援助成金について一覧にしたので、コースの内容・目標達成要件等を確認しましょう。

コース目標達成要件/助成金
a雇用管理制度助成コース離職率低下/57万円
b介護福祉機器助成コース離職率低下/導入費用20%(上限150万円)
c中小企業団体助成コース労働環境向上事業の実施/費用の2/3(上限は600~1,000万円)
d人事評価改善等助成コース離職率低下・賃金アップ/80万円
e建設キャリアアップシステム等普及促進コース建設キャリアアップシステムの事業者登録等/支給対象経費の2/3~1/2(企業規模による)
f若年者及び女性に魅力ある職場づくり事業コース(建設分野)若年及び女性労働者の入職の整備等/支給対象経費の3/5~1/2(企業規模による)
g作業員宿舎等設置助成コース(建設分野)該当する作業施設、賃貸住宅を賃借した中小建設事業主等/支給対象経費の2/3~1/2(要件による)
h外国人労働者就労環境整備助成コース外国人の就労環境の整備/支給対象経費の2/3~1/2(72万円)
iテレワークコーステレワーク制度の導入/支給対象経費の20%~30%

(参考:厚生労働省「人材確保等支援助成額のご案内」)

自社がどのような分野において、労働環境の向上を図れるのかよく検討する必要があります。ぜひ人材確保等支援助成金を利用して、従業員が平等かつ適正に評価される事業者を目指しましょう。

トライアル雇用助成金

トライアル雇用助成金とは、トライアル雇用を行った事業主への助成金です。35歳未満の若年者や女性の求職者等を原則3か月間のお試し雇用を行うことで、事業主が助成金を受給できます。

また、お試し雇用期間中に自社に合う人材かどうか慎重に見極めることができるのがメリットです。万が一採用ミスマッチが起きたとしても、支払った賃金を助成金である程度カバーできます。
以下でトライアル雇用助成金について一覧にしたので、建設事業主・労働者の条件や助成額について確認しましょう。

受給できる建設事業主の条件・中小建設事業主
・雇用管理責任者の選任
・建設事業の雇用保険料率12/1,000
建設労働者1人あたりの助成額・4万円/月(※)×3ヶ月
※就労した日数により、減額となる場合がある
試用雇用する労働者の条件・35歳未満
・女性
・建設工事現場での現場作業に従事していた人

(参考:厚生労働省・都道府県労働局・ハローワーク「建設事業主等に対する助成金

トライアル雇用は、本採用を前提とした「試用期間」とは違い、トライアル期間の3ヶ月後に求職者を採用しなければならないという義務はありません。ぜひこうした制度を活用し、自社に合う人材を見つけましょう。

職場環境改善計画助成金

職場環境改善計画助成金は、専門家の指導によって職場環境改善計画を作成し、計画に基づいて職場環境の改善を実施した事業者が指導や設備費用等の助成が受けられる制度です。
従業員のストレスチェックや集団分析結果を把握することで、従業員のメンタルヘルスによる不調の防止、離職率の低下が期待できます。

以下で職場環境改善計画助成金について一覧にしたので、受給できる条件・助成金額等について確認してみてください。

受給できる建設事業主の条件・労働者を雇用している法人・個人事業主
・労働保険の適用事業場
助成金を受け取れる要件・ストレスチェック実施後の集団分析の実施している
・平成29年以降、専門家と職場改善指導に係る契約をしている
・ストレスチェック実施と集団分析後に専門家から職場環境の評価を受け、改善すべき事項について指導を受けている
・専門家の指導に基づき職場環境改善計画を作成し、職場環境の改善を実施している
・職場環境改善計画に基づいて、職場改善が実施されたということが専門家に確認が取れている
助成金額1事業場あたり100,000円を上限

(参考:独立行政法人労働者健康安全機構勤労者医療・産業保健部「職場環境改善計画助成金 建設現場コースの手引き」)

平成26年の労働安全衛生法の一部を改正する法律により、従業員50人以上の事業場にストレスチェック・面談指導の実施が義務付けられています。
建設業界は肉体労働が多かったり、入れ替わりが激しかったりするため、他の業種と比べてもストレスが溜まりやすい環境にあるといえます。助成金を利用しつつ、従業員が働きやすい環境に整備することが必要不可欠です。

建設業でおすすめの補助金一覧

建設業でおすすめの補助金は、下記一覧の通りです。

  • 事業再構築補助金
  • IT導入補助金
  • 小規模事業者持続化補助金
  • ものづくり補助金
  • 持続化給付金

これらの補助金は、建設業だけでなくさまざまな業種で活用されています。近年の物価高騰や新型コロナウイルス拡大の影響で、経営状態が悪化した事業主等に事業再構築等の取り組みをサポートする資金の一部を給付してくれます。

受給できる事業主の条件や規定が細かく定められているため、自社がどの条件で利用できるのか一覧を確認しておきましょう。

事業再構築補助金

事業再構築補助金とは、物価高や新型コロナ感染拡大に伴う経営環境悪化を改善するため、中小企業や中堅企業の事業の再構築を支援する制度です。新事業への進出や展開、業態転換、事業・業種転換等、思い切った挑戦を支援してくれます。
実際に建設業から解体業への参入や、コンテナハウス事業等に展開した例や、全く違う賃貸管理業や学習塾運営等の進出事例もあります。

建設業者が事業再構築補助金は、6種類の枠が設けられています。2023年4月に発表された概要について、下記一覧にしたので確認しておきましょう。

補助金額補助率対象の事業者
成長枠2,000万~7,000万円
中小企業:1/2(※3/2)
中堅企業:3/1(※1/2)
※大幅な賃上げを行った場合は引上げ
1/2
※大幅な賃上げを行った場合は2/3に引上げ
成長分野への大幅な事業再構築に取り組む事業主
グリーン成長枠(エントリー)中小企業:4,000万~8,000万円
中堅企業:最大1億円
グリーン成長戦略「実行計画」14分野の課題の解決に資する取り組みを行い、研究開発・技術開発または人材育成を行う事業者
グリーン成長枠(スタンダード)中小企業:最大1億円
中堅企業:最大1.5億円
最低賃金枠最大500万~1,500万円中小企業:3/4
中堅企業:2/3
最低賃金の引上げの影響で、原資の確保が難しい事業者
物価高騰対策・回復再生応援枠1,000万~3,000万円中小企業:2/3
中堅企業:1/2
業績が厳しい事業者
・事業再生に取り組む事業者・原油価格・物価高騰などの被害を受ける事業者
産業構造転換枠2,000万~7,000万円中小企業:2/3
中堅企業:1/2
国内市場縮小等の構造的な課題に直面する事業者
サプライチェーン強靭化枠最大5億円中小企業:1/2
中堅企業:1/3
国内サプライチェーンの強靭化・地域産業の活性化に資する取り組みを行う事業者

(参考:経済産業省「事業再構築補助金の概要」)

事業再構築補助金は、申請すればすべて採択される訳ではありません。そのため、戦略的に事業計画書を作成するのが採択への重要なポイントとなります。

過去の採択結果を見てみると、新型コロナの克服や環境への取り組み等の事業計画書が採択されやすい傾向にあります。今までに採択された建設業の他社の事例を参考にしてみましょう。

IT導入補助金

IT導入補助金とは、中小企業・小規模事業者等のITツールの導入をサポートする補助金です。自社の需要に合ったITツールの導入経費等を補助することで、業務効率の向上や売上アップが狙えます。

また、補助金は3種類の枠で構成されていて、通常枠・セキュリティ対策推進枠・デジタル化基板導入枠があります。以下で事業再構築補助金について一覧にしたので、確認しておきましょう。

補助金の具体例
通常枠ITツールの導入経費
セキュリティ対策推進枠情報セキュリティに対する事故や事件の防止策に伴うサービス利用料
デジタル化基盤導入枠会計ソフト・受発注ソフト・決済ソフト等の経費の一部

補助額は5万~450万が上限で、業種や従業員数等の規模によって細かい規定があります。それぞれの要件を確認し、課題や需要に合ったITツールの導入を検討してみましょう。

小規模事業者持続化補助金

小規模事業者持続化補助金とは、小規模事業者が地域の商工会・商工会議所の支援を受けながら経営計画を作成し、販路開拓や業務効率化の取り組みを支援する補助金です。具体的には、販路開拓等を図るためにかかるシステムの導入費や、広報費・ウェブサイト関連費等の経費が補助されます。

以下で小規模事業者持続化補助金について一覧にしたので、確認しておきましょう。

補助額上限補助率
通常枠50万
2/3(賃金引き上げ枠の赤字企業者は3/4)
賃金引上げ枠・卒業枠・後継者支援枠・創業枠200万
(インボイス特例対象事業者は50万上乗せ)

(参考:全国商工会連合会「小規模事業者持続化補助金<一般型>」)

また、補助対象は小規模事業者であること等が条件ですが、業種ごとに従業員数で小規模事業者に当てはまるかどうか判断しています。自社が条件に当てはまるかどうか以下で確認し、生産性の向上や物価高騰や賃上げへの課題を改善しましょう。

商業・サービス業(※を除く)常時使用する従業員の数が5人以下
サービス業のうち(※)宿泊業・娯楽業
常時使用する従業員の数が20人以下
製造業・その他の業種

(参考:全国商工会連合会「小規模事業者持続化補助金<一般型>」)

ものづくり補助金

ものづくり補助金は、中小企業や小規模事業者が取り組む新たなサービス開発や、試作品開発、生産プロセスの改善等にかかる設備投資の補助金です。正式名称は、「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」といい、働き方改革やインボイス導入制度等の制度変更に対応するために支援されます。
以下で、ものづくり補助金の概要について一覧したので、補助金額と補助率について簡単に確認しましょう。

補助金額補助率
通常枠100万~1,250万円1/2(小規模事業者・小規模企業者等は2/3)
回復型賃上げ・雇用拡大枠100万~1,250万円2/3
デジタル枠100万~1,250万円2/3
グリーン枠エントリー類型:100万~1,250万円
スタンダード類型:750万円~2,000万円
アドバンス類型:1,000万円~4,000万円
2/3
グローバル市場開拓枠100万~3,000万円1/2(小規模事業者・小規模企業者は2/3)

(参考:ものづくり・商業・サービス補助金事務局「公募要領(15次締切分)」)

補助金額については、企業の従業員数によって異なります。補助金が受け取れる要件についても、各枠ごとに細かい設定があるので確認しておきましょう。

持続化給付金

持続化給付金は、新型コロナ感染症拡大の影響によって、売上が前年同月比で50%以上減少している事業者に給付金を支給する制度です。事業の継続や再起の糧となる目的で作られた制度で、事業全般に幅広く使える資金となります。

法人は最大200万、個人事業主は最大100万の支給がされていましたが、2021年2月15日時点で申請受付を終了しています。別の制度として補助金や助成金が受け取れる可能性もあるので、他の制度の利用も検討してみてください。

建設業に助成金がおすすめな理由

建設業に助成金がおすすめな理由は、以下の3つの理由が挙げられます。

  • 深刻な人材不足問題を解決する
  • キャリアアップシステムの活用
  • 豊富な種類の助成金・補助金がある

建設業界では、人材確保や育成が大きな課題となっています。このような課題には、処遇の改善、職場環境の改善等が必要不可欠です。助成金や補助金は、このような職場環境の改善にかかる経費等を補助してくれるため、事業者の費用の負担が減る非常に便利な制度です。

以下で建設業に助成金がおすすめな理由について説明するので、ぜひ建設業の課題と向き合ってみてください。

深刻な人材不足問題を解決する

建設業は助成金を利用すると、深刻な人材不足問題を解消できると考えられています。助成金によって人材育成等にかかる企業側の費用の負担が軽減できるため、雇用のハードルが下がり人材確保へと繋がる仕組みです。

しかし、新規雇用だけでは人材不足は解消しないため、従業員の定着率を高めることも重要です。そのために助成金を活用し、従業員が働きやすい職場づくりに整備する必要があります。建設業は人手不足以外にも高齢化も進んでいるため、早めに人材不足問題に対処しましょう。

キャリアアップシステムの活用

キャリアアップシステムを活用すると、技能者の処遇改善や技術の向上が期待できます。キャリアアップシステムとは、技能者の就業履歴や資格・技能・社会保険加入状況等を業界共通のICカードに登録・蓄積するシステムです
技能者は適切な処遇を得られるようになり、事業者側にとっても技能者の経験や技能能力を確認できるようになります。

他にも従業員の就業状況や入職希望者の経歴を確認できたり、書類作成の簡素化が図れたり、さまざまなメリットがあります。技能や経験を視覚化して、処遇に反映させることで若い世代がやりがいを持って働く企業を目指せます。

豊富な種類の助成金・補助金がある

さまざまな業界の中でも、建設業は豊富な種類の助成金・補助金があるのがメリットです。それぞれ内容や目的が違う助成金や補助金が3,000種類以上あるともいわれているため、自社に合った支援を受けられるでしょう。

ただし、助成金や補助金を受けるには、定められた条件等を確認したり、申請書書類等を作成したりする必要があります。豊富な補助金・助成金の中から自社に合う制度を見つけるためには、社会保険労務士などの専門家のサポートを受けるのがおすすめです。

電子申請制度が導入されている

電子申請制度が導入されたことにより、申請が手軽にできるようになりました。jGrants(ジェイ・グランツ)は無料で利用できる電子申請システムで、職場や現場などいつでもインターネット環境があれば申請できるサービスです。

今までの助成金等の申請は、煩わしい手続きが課題でしたが、このシステムが導入されたことで申請業務の簡素化やコストの負担がなくなる等さまざまなメリットがあります。jGrantsを使うためには、アカウント「GビスID」が必要になるため登録しておきましょう。

建設業が助成金を申請するときに押さえておきたいポイント

建設業が助成金を申請するときに押さえておきたいポイントは、以下の通りです。

  • 社労士に依頼する
  • 助成金を受ける対象者を確認する
  • 申請書の提出期限を守る
  • キャリアアップシステムに登録する

建設業の助成金や補助金は3,000種類以上用意されていて、それぞれ細かい要件等が設けられています。また、申請書類の提出や手続きは、提出期限に間に合うように準備しなければいけません。まずは社労士に依頼して、助成金の対象者や必要書類等を確認した上で、助成金申請に備えましょう。

専門家である社労士に相談する

社労士は厚生労働省が支給する助成金の申請のプロで、ほかの士業では扱えません。
そのため、「建設労働者確保育成助成金」などの助成金の申請を行う場合は一度社労士に相談すると良いでしょう。社労士に相談するメリットは以下です。

  • 条件クリアするための助言がもらえる
  • 自社に適した助成金を教えてもらえる
  • 書類作成から申請などの業務を丸ごと依頼できる

おすすめの社労士は「社会保険労務士法人TSC」

社労士TSC社会保険労務士法人TSCは1年間無料でサービス利用できる社労士です。そのため「お試しで社労士に依頼したい」という方にもおすすめです。社会保険や労務関係の業務を丸ごと委託できるだけでなく、助成金の相談もできます。全国に拠点があるため、エリアを問わず利用できます。

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助成金を受ける対象者を確認する

建設業関連の助成金申請の際は、助成金を受ける対象者を確認しましょう。

助成金や補助金は膨大な種類やコースがあり、それぞれ対象者が異なります。例えば助成金等の対象が「建設事業主」であっても、一人親方や同居親族のみの事業者は対象外になるので注意が必要です。事業の規模や事業内容等、労働者の年齢や雇用期間等の判断によって、助成額や補助額の制限があるケースや補助される割合が異なるケースもあります。

自社がどの助成金の対象者になるのかしっかりと要件を確認し、分からない場合は社会保険労務士等の専門家のサポートを受けるようにしましょう。

申請書の提出期限を守る

助成金や補助金の申請書の提出期限は必ず守りましょう。期限に1日でも遅れてしまうと、受け付けてもらえません。計画書の提出が必要な場合は、提出期限に間に合うように各段階のスケジュールを立て、計画的に申請を行いましょう。
電子システムを使ってすぐに申請できるといっても、ギリギリに提出して申請内容に不備があると期限に間に合わなくなってしまう可能性もあります。

各申請書の提出期限を確認し、提出期限に余裕を持って提出するのがおすすめです。

キャリアアップシステムに登録する

建設業関連の助成金申請には、キャリアアップシステムに登録しておくのがおすすめです。国がキャリアアップシステムの登録を推進しており、助成金の種類によってはキャリアアップシステムに登録していることで、通常より多く助成金が受け取れるケースがあります。
それ以外にも、技能者の処遇改善や技術の向上によって建設業のイメージアップを図り、離職率の抑制や若年層の入職などが期待できる等のメリットが豊富なので、ぜひ登録を検討してみてください。

ものづくり 補助金 建設業ものづくり補助金は建設業でも活用できる!申請ポイントなどを解説

事業再構築補助金 建設業事業再構築補助金は建設業も活用できる!採択事例や申請手順を紹介

小規模事業者持続化 補助金 建設業小規模事業者持続化補助金は建設業も活用できる!申請要件などを解説

建設機械の購入・導入におすすめの補助金5選や申請手順などを解説

人材確保等支援 助成金人材確保等支援助成金とは?9つのコースや申請手順などを解説

人材開発支援 助成金人材開発支援助成金とは?7つのコースや申請手順などを解説

助成金を申請する流れ

続いて助成金の申請フローをご紹介します。助成金はそれぞれ申請手順が異なりますが、ここではおおまかな手順を開設します。

① 申請要項の確認: どの助成金を申請するか決まったら、支給の要項を確認しましょう。
② 書類準備: 申請要項に書かれている必要書類を準備しましょう。すぐに発行できない証明書類がある場合は、余裕をもって準備しましょう。
③ 書類提出: 必要書類を集めて、実際に申請を行います。申請後は審査が行われて、結果が通知されます。
④ 事業の実施: 審査に通った場合は、申請書に記載した事業を実施しましょう。
⑤ 実施報告: 事業を実施後に、実施内容をまとめて報告しましょう。
⑥ 助成金の支給: 完了報告が審査されて、要件を満たしていると判断されると助成金を受けられます。

建設業で助成金を申請する時の注意点

ここでは建設業で助成金を申請する時の注意点を解説します。下記の2項目をチェックしましょう。

・早めに終了する場合もある
・申請しても確実に助成金が受けられるわけではない

早めに終了する場合もある

助成金には予算の上限があります。申請期限前であっても、申込数が多いと早期に受付が終了することがあります。申請期限に余裕を持って申し込みましょう。

申請しても確実に助成金が受けられるわけではない

助成金は必ず受けられるわけではありません。助成金には2度審査があり、申請した事業完了報告が不十分だと判断された場合、助成金の中止や減額になる可能性もあります。この際事業に投資したコストは補償されないため、申請内容の実行と報告は入念に行いましょう。

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建設業の助成金・補助金は豊富に用意されている!ポイントを確認し自社に合った助成金を選ぼう

建設業界は人手不足の問題を速やかに改善する必要があり、職場定着率や若年者や女性の雇用等を積極的に行っていく必要があります。問題の改善のためには、建設業が利用できる助成金や補助金を利用しつつ、職場環境や処遇等を適切に整備していくことが必要不可欠です。

一口に助成金や補助金といっても、人材育成を補助するものから、生産性向上のための経費費用補助等、建設業が利用できるさまざまな助成金や補助金が用意されています。ただし、複雑な要件や書類作成等が必要なので、専門家の力を借りながら自社が利用できる助成金等を活用していきましょう。

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