建築現場で必要な工程表の種類や作成手順をわかりやすく解説

建築 工程表

建築現場では納期に合わせて工事を進めることが必須です。そこで役立つのが工事のスケジュールを管理する工程表です。工程表を使うと納期に合わせた工事が実行できます。
今回は工程表の種類や作成手順などを紹介しますので、参考にしてください。

工程表とは

建築現場で使われる工程表とは、着工日から竣工日までに行う工事のスケジュールを管理した表です。
工程表には様々な種類があります。「総合工程表」は、全体の工事内容や作業員の動きをまとめた工程表です。「細部工程表」は工事期間が短く工事場所が狭い場所によく使われます。細かく設定されているため、ミーティングの際に使われるケースが多いです。「週間工程表」は1週間〜3週間の期間が短い工事に使われる場合が多いです。午前と午後にわけて工程を記入できるので、ミーティングや工事がスムーズに進みます。追加工事などに使われるケースが多いです。「月間工程表」は、1ヵ月ごとの工事内容を記入した工程表です。主に定例会議に使われることが多く、工程表は2週間に1回新しい内容に更新されます。

工事担当者や職人さんは月間工程表を確認しながら工事の動きを確認します。工事の大小に関わらず、工事現場では納期に間に合うように計画を立てて作業を行う必要があります。

行程表との違い

工程表は上記の通り建築現場で行われるスケジュールを管理します。行程表は大まかな目標をまとめたものをいいます。「〇月×日までに△をやる」といった大きい工事全体の目標表示が多いので、スケジュールを細かく管理するのには向いていません。

工程表の目的

建築業で使われる工程表の目的を3つ紹介します。工程表を利用すると「納期の管理」「トラブルの対応」「コスト削減」など様々なメリットがあります。

納期の管理

工程表を管理すると納期通りに工事を終わらせることができます。建築工事で工程表を作成すると工事の進捗(しんちょく)状況を把握でき、工事の遅れなどが発生したときにすぐ対応が可能です。

トラブル対応

工程表を作成しておくとトラブルの対応ができます。工程表は工事現場全体を把握することができるため、万が一工事が遅延していても、工期の調整ができるので、トラブルに対してもすぐに対応ができます。

コスト削減

工程表を一覧で作成すると作業全体の流れがひと目で分かります。進捗管理が分かれば、必要以上の人件費や、工期遅れでの備品レンタルなどもなくなるので、コスト削減になります。

工程表の種類

工程表には様々な種類があります。業務名を書く「バーチャート工程表」、達成率を記入する「ガントチャート工程表」、進捗率を記入する「グラフ式工程表」「出来高累計曲線」、やじるしとまるを使って作る「ネットワーク式工程表」を紹介します。

バーチャート工程表

バーチャート工程表は横軸に日付、縦軸に業務名を記入して使う工程表です。作業の開始時や終了時がひと目で分かるのが特徴です。作成が簡単で現場スケジュールがすぐに分かります。しかし、細かいことが書けないため、作業の種類が多くて複雑な現場ではあまり向いていません。

ガントチャート工程表

ガントチャート工程表は縦軸に建物の作業名を記入し、横軸に作業達成率を書きます。複数の作業を同時に始めている会社でも、現場の進捗が分かります。作成が簡単なので、工程表を使ったことが無い人でも記入ができます。しかし、作業達成率を表す工程表なので、細かい内容や工数が分かりにくいです。

グラフ式工程表

グラフ式工程表はガンチャートとバーチャート工程表を一緒にしたものです。縦軸に進捗率、横軸に日にちを記入します。グラフ工程表は作業間の関連性や進捗状況などが把握できるので、作業の遅れがすぐに分かります。グラフ式工程表は作業予定の日にちや今の進捗率を同時に把握できる分、複雑になっているため、慣れるまで少し時間がかかります。

出来高累計曲線

出来高累計曲線は縦軸に進捗(しんちょく)、横軸に日にちを書いて作ります。「工程管理曲線」「Sカーブ」「バナナ曲線」とも呼ばれています。作業全体の進捗状況がすぐに分かるので、工事がどのくらい遅れているか、などひと目で分かります。ただし、作業の個別化ができないため、1つ1つの進捗率の把握はできません。

ネットワーク式工程表

ネットワーク式工程表はやじるし(→)と、まる(〇)を使って記入します。やじるしの上には業務名、下には作業日数を記入します。工事内容が一緒になる部分にはまるを使って表示します。まるが表示されている部分の工事内容が終わらないと次には進めないので気をつけましょう。ネットワーク式工程表は工程の流れや作業に必要な工数などの把握に適しています。

工程表の作成手順

工程表は手順が分かると簡単に作成できます。

  • 施工手順や範囲を決める
  • 施工期間を決める
  • 人員や工事の配分調整をする
  • 工程表の作成方法や種類を決める

などの項目があります。1つずつ見ていきましょう。

1.施工手順や範囲を決める

最初は工事範囲を確認します。工事を着手する作業ごとに細かく設定しておきましょう。施工手順を決める際に必要な備品や材料があれば、そちらもしっかり決めておくとスムーズに進みます。施工手順や工事範囲の確認を怠ると工事全体のトラブルになるので、しっかりと確認しましょう。

2.施工期間を決める

施工手順や範囲が決まったら施工期間を決めましょう。施工期間を短くすると従業員をはじめ、様々な人に負担がかかります。逆に長く設定しすぎると作業中のトラブル時に対応できず、納期が遅れる可能性があるため、適切な期間を設定しましょう。

3.人員や工事の配分調整をする

次に人員や工事の配分を調整します。施工図や設計図を確認して工事状況のシミュレーションをします。重機や備品の使用がほかの工事現場と被ってしまった場合は、工事日をずらしたり時間をずらすなどの調整が必要です。また、その通りに工事が進むのかを確認することも大切です。

4.工程表の作成方法や種類を決める

上記すべての確認が完了したら、工程表の作成や種類を決めます。工事完了日からさかのぼって計算する「逆算法」や施工順で行う「順行法」などを使って工程表を作成します。自社の目的に合わせた工程表を作成しましょう。

見やすい工程表を書くコツ

見やすい工程表を書くにはコツが3つあります。

  • 専門用語は使わない
  • 工程表に使う色を決める
  • 作成の目的を明確にする

専門用語を使用すると建築業界に詳しくない人や発注者が分からない可能性があります。一般的な言葉を使ったり、解説を入れたりすると分かりやすい工程表が作れます。
工程表に使う色を決めておくと、どこが重要かひと目で分かります。会社内でルールを決めて使いやすい工程表を作りましょう。
工程表の作成目的を明確にすると作成が簡単になります。工期全体の管理、月間工程が知りたい、細かい進捗が知りたいなど、目的ごとに使用する工程表が変わります。
工程表には様々な種類の書式があるので、作成する前に確認しましょう。

工程表を作成する3つの方法

総合工程表は様々な方法で作成することが可能です。しかし、

  • Excel
  • 手書き
  • 工程表作成システムやソフト

を使って作成すると簡単にできます。今回は3つの方法での作成方法を紹介します。

Excel

Excelは自由にレイアウトができるので、オリジナルの工程表が作成できます。また、会社でExcelが導入されている場合、導入費用がかからないため、コストがかかりません。Excelを使って工程表を作成する際は、テンプレートファイルがインターネット上で無料ダウンロードできるので、お金をかけずに作ることができます。

手書き

建築工事の工程表は手書きで書くこともできます。手書きの場合パソコンがなくても簡単にできるので、長く働いている職人さんやデジタルが苦手な人も使えます。しかし、作成時間がかかり、グラフの作成が難しいデメリットもあります。

工程表作成システムやソフト

工程表作成システムやソフトを使うと、クラウド上でデータの管理が行えます。工程表を作成するためのシステムやソフトなので、簡単な作業で工程表の作成ができます。また、インターネット上で簡単に工程表の共有ができるため、担当者がいなくても確認が可能です。テンプレートを使うと全員が同じ書式で工程表の作成ができるメリットがあります。しかし、専用システムやソフトを使って作成するので導入するのにお金がかかります。

 

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【まとめ】建築現場に適した工程表を作成し作業効率も向上させよう

建築現場で使う工程表について紹介しました。工程表を使うと作業効率がアップするほか、納期に間に合わせることができます。また、施工主や従業員同士とのトラブルを避けられるので、工程表を取り入れて無理のない作業を行いましょう。

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