一人親方が現場に入れない原因や入るときに必要な書類などを解説!

一人親方 現場に入れない

一人親方として建設現場で仕事をしているが、なかなか現場に入れないという悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。現場に入れない理由や解決方法がわからないと不安になってしまいますよね。

この記事では、一人親方が現場に入れない原因や必要な社会保険、現場で求められる書類などについて解説します。ぜひ参考にしてください。

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一人親方が現場に入れない原因は社会保険への未加入

一人親方が現場に入れない主な原因は、社会保険への未加入です。国土交通省が策定した「社会保険の加入に関する下請指導ガイドライン」では、元請企業に対し、社会保険に未加入の下請企業や一人親方の現場入場を認めないよう求めています。

社会保険への加入は一人親方にとって負担となる面もありますが、仕事を続けるうえで避けては通れません。元請企業としても、社会保険に加入していない一人親方を現場に入れることはリスクとなります。トラブルを防ぐためにも、一人親方は社会保険加入の必要性を理解し、適切に対応することが求められます。

参考:国土交通省|社会保険の加入に関する下請指導ガイドライン

社会保険へ加入する必要性

社会保険は、国民の生活を支える重要な制度です。もしもの時に備えて、健康保険や年金保険、労災保険に加入することで安心して働くことができます。一人親方も例外ではなく、社会保険への加入が義務付けられています。

一人親方が加入すべき社会保険

一人親方が加入すべき主な社会保険は、医療保険、年金保険、労災保険の3つです。それぞれの保険の特徴や加入方法について、詳しく見ていきましょう。

医療保険

医療保険は、病気やケガをした際の医療費負担を軽減するための保険です。一人親方は国民健康保険か国民健康保険組合のどちらかに加入する必要があります。

国民健康保険と国民健康保険組合は、加入対象者や保険料の設定方法などに違いがあります。自分に合った医療保険を選ぶためには、それぞれの特徴をよく理解しておく必要があります。

参考:手軽に医療保険やがん保険、死亡保険を資料請求|オリックス生命

国民健康保険

国民健康保険は、自営業者や農林水産業者、学生などが加入する公的医療保険です。加入手続きは居住地の市区町村役場で行います。保険料は、前年の所得や世帯の状況などによって決まります。

国民健康保険の保険料は所得に応じて変動するため、収入が多いほど保険料も高くなる傾向がある点に注意が必要です。

国民健康保険組合

国民健康保険組合は、同じ業種の自営業者などで構成される公的医療保険組合です。建設業の場合は建設国保があります。国保組合は、独自の保険料の設定や付加給付を行っていることが多いのが特徴です。

国民健康保険組合の保険料は、組合ごとに異なります。所得に関わらず定額の保険料を設定している組合もあれば、所得に応じて保険料が変動する組合もあります。加入する前に、保険料の設定方法をよく確認しておきましょう。

年金保険

年金保険は、老後の生活を支えるための保険です。一人親方は国民年金に加入します。保険料は定額で、毎月の支払いが必要です。40年以上保険料を納めると、65歳から老齢基礎年金を受給できます。

労災保険

労災保険は、仕事中や通勤途中のケガや病気に対する補償を行う保険です。労災保険は本来、労働者のみが加入できる保険ですが、一人親方は特別加入することができます。労災保険に加入していれば、仕事中のケガで休業しても補償が受けられます。

一人親方が現場へ入るときに必要な書類

社会保険に加入した後は、現場に入る際に必要な書類を準備しましょう。主に必要な書類は以下の3つです。

労災保険番号

労災保険に特別加入している証明となる番号です。現場管理者や安全衛生責任者が確認することがあるので、現場に入る前に伝えておきましょう。

労災保険番号は、特別加入申請の際に発行されます。万が一、労災事故が発生した場合は、この番号を伝えることで手続きがスムーズに進みます。日頃から番号を把握して必要な時にすぐに提示できるよう、準備しておくことが大切です。

会員カード

所属している一人親方団体の会員であることを証明するカードです。一人親方として手続きをしているかを示すことができます。会員カードは一人親方団体への加入時に発行されます。現場への入場時に提示を求められる場合もあるので、常に携帯しておくとよいでしょう。

加入証明書

加入証明書は、社会保険に加入している証明書となります。現場に入る際の必須アイテムです。社会保険の加入状況を示す重要な書類なので、紛失しないよう注意しましょう。また、常に最新の保険証を携帯するよう心がけることも大切です。

偽一人親方を指摘されても現場に入れない

社会保険に加入しただけでは、現場に入れない可能性もあります。万が一、偽装一人親方と指摘された場合、元請企業から入場を拒否されてしまうのです。偽装一人親方問題は、建設業界の大きな課題の一つとなっています。

実態は労働者でありながら、一人親方として扱われることで、社会保険料の負担を逃れるケースが後を絶ちません。元請企業としては、偽装一人親方を現場に入れることで、ペナルティを課されるリスクがあります。

偽一人親方問題

偽装一人親方とは、実態は労働者でありながら、一人親方として契約を結ぶことです。会社側は社会保険料の負担を免れることができ、一方で労働者側は雇用保険などの適用を受けられないデメリットがあります。

国土交通省は、偽装一人親方の排除に向けてさまざまな対策を講じています。下請企業や一人親方に対する指導を強化し、社会保険への加入状況を厳しくチェックしているのもその一環です。

偽一人親方と指摘されないための対処法

偽装一人親方と指摘されないためには、請負契約の実態が伴っていることが重要です。具体的には、以下のような点に注意が必要です。

  • 仕事の内容や期間、報酬額などを明確にした請負契約書を交わす
  • 仕事の進め方や時間配分などは自分の裁量で決められる
  • 必要な機材や材料は自分で用意して維持管理も行う
  • 報酬は労働時間ではなく成果物に対して支払われる

これらの条件を満たしていれば、一人親方としての働き方が認められる可能性が高くなります。

一人親方が現場へ入るときに把握すること

現場に入場する際は、仕事に関する情報をしっかりと把握しておくことが大切です。工事の全体像から、安全や品質に関するルールまで、幅広い情報を収集し、理解しておく必要があります。

工事全体の概要

工事名称、期間、施工者などの基本情報を確認します。また、工事の目的や施工方法といった全体像を理解しておきましょう。工事の概要を把握することで、自分の担当業務の位置づけを明確にできます。

施工管理体制

現場の責任者や連絡先を把握します。報告や連絡、相談をする際に迷わないよう、しっかりと確認しておくことが重要です。
施工管理体制は、工事の規模や内容によって異なります。元請企業の現場代理人や監理技術者、安全管理者などの役割を理解し、それぞれとのコミュニケーション方法を確認しておきましょう。

現場の配置図

資材置き場や休憩所、喫煙所など、現場内の主要な場所を確認します。作業の合間の移動がスムーズにできるよう、現場の見取り図を頭に入れておきましょう。
現場の配置図は、安全管理の面でも重要です。避難経路や緊急時の集合場所なども確認し、非常時に迅速に行動できるよう準備しておく必要があります。

車両の運用ルール

現場への出入りや、車両の駐車位置などのルールを確認します。建設現場では、大型車両の出入りが頻繁に行われます。一人親方が車両を利用する場合は、交通ルールを遵守することが大前提です。他の作業員の迷惑にならないよう、ルールは必ず守りましょう。

安全に関するルール

現場での服装や保護具の着用、危険箇所への立ち入り禁止など、安全に関するルールを理解しておく必要があります。
建設現場にはさまざまな危険が潜んでいます。日頃から安全意識を高め、ルールを遵守することが何より大切です。自分自身の命を守るために、妥協のない安全管理が求められます。

品質・環境に関するルール

施工方法や使用する材料、廃棄物の処理方法など、品質と環境に関するルールにも注意が必要です。手抜き工事をしたり、ルールを守らなかったりすると、信用を失ってしまうかもしれません。自分の仕事に誇りを持ち、品質の高い施工を心がけることが大切です。

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【まとめ】一人親方が現場へ入るための条件は厳しくなっている!保険に加入するなど事前に対処しよう

一人親方が現場に入るためには、社会保険への加入が不可欠です。請負契約の実態を伴った働き方を心がけ、元請企業から信頼される存在となりましょう。現場に入ってからは、工事の全体像や安全ルール、品質・環境基準など、把握すべき情報が数多くあります。事前の確認をしっかり行い、トラブルのないよう準備を整えておくことも大切です。

一人親方を取り巻く環境は厳しさを増していますが、自分自身の身を守るためにも、必要な手続きや準備は怠らずに行ってください。建設業界で長く活躍するためには、一人親方としての自覚と責任感を持つことが何より大切です。社会保険への加入や、元請企業とのコミュニケーションを大切にし、信頼される一人親方を目指していきましょう。

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