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足場を組む仕事は将来にわたって安定した需要が続く将来性のある仕事です。しかし、実際に従事されている足場屋の職人さんの中には「将来仕事がなくなるのでは」と不安を抱えている人が多いといわれています。そこで、この記事では足場屋の現状と将来について、また、足場屋の仕事に向いている人の特徴などをまとめてみました。
足場屋の現状
建設業においても働き方改革が求められる中、足場屋の労働状況を十分把握して、労働条件改善にどう対応するかは大きな課題です。そこで、足場屋の労働実態や課題について次の3点を紹介します。
- 足場屋の人口
- 足場職人の労働環境
- 変化している建設業界
以下項目別に解説します。
足場屋の人口
建設業界では慢性的な人手不足が課題になっています。
特に若手の人材不足は深刻で、建設にかかわる仕事に従事している29歳以下の人口は、全体の1割にすぎません。一方高齢化が進んでいて高齢者人口の割合は全体の3割です。高齢の足場屋職人は長年積み重ねていた技術やノウハウを持ち合わせていますが、それを継承する若手人材が少ないのは深刻な問題です。
足場屋の労働状況
足場の設置は建築施工をするうえで欠かせない重要な仕事です。現場の状況によって的確な判断が要求され、専門知識が必須です。一方で足場屋の作業は危険を伴う作業でもあります。
設置の際には建物の大きさや施工の規模によって仕事量や段取りが異なります。また、設置前には現場の状況を入念に調査し、施工後の解体も視野に入れなければなりません。
変化している建設業界
働き方改革が産業界に浸透し、時間外労働についても厳しく規制されてきました。今まで例外とされてきた建設業界でも、2024年問題に見られるように、労働時間の適正化と業務効率向上が求められています。ただ、足場屋の仕事は天候や現場の規模にも左右されるため、一様に週休2日制などを取り入れるのは困難です。2024年の法改正に向けて、足場屋の労働時間についても、労働条件をどう効率化するか対策が求められています。
足場屋の仕事がないは誤解
足場屋の仕事がない、または将来無くなると思われている方が多いようですが、それは大きな誤解です。足場設営は建設施工現場には欠かせない仕事で、将来性も十分にあるといわれています。そこで、この項目では足場屋の仕事の実態と将来性について解説するとともに、足場屋として活躍するために有利な資格についても言及します。
足場屋の将来性
現在、建設機械の開発による作業の機械化が進んでいることで、足場設置もいつか機械化されて足場屋の仕事がなくなると思っている人も多いようです。しかし、現在の先進技術でも足場設置の建設機械は開発されていません。足場は建築には欠かせないので、建築がある限り足場屋の仕事は存続します。さらに、外壁塗装やリフォーム、屋根の修理修繕など多くの現場に足場は必要です。将来、公共事業が増えていく現状を見ても、足場屋の仕事は将来性・成長性があるといえます。
足場屋として活躍するために有利な資格
足場職人として今後ももっと活躍するためには、経験を積むことと、技術や知識を身につけることが必要です。技術・知識を体得している証明として資格を取得する方法もあります。
足場屋として作業する上で有利な資格は次の3つです。
- 足場の組立て等従事者特別教育(足場作業者必須資格)
- フルハーネス型安全帯使用作業特別教育(足場作業者必須資格)
- とび技能士(受験資格不問)
この3つを取得して実務経験を積み、受験資格を取得し足場屋として有利な資格を取得しましょう。
足場屋の仕事内容
足場屋の仕事は足場を組むことと施工終了後の解体作業です。この項目では作業の流れを説明します。
- 足場材の準備
足場設置に必要な資材を足場材置き場からトラックなどに積み込み現場まで運びます。 - 現場での朝礼
その日の仕事内容や注意事項を共有します。作業員の体調などの確認も重要です。足場の設置には数日かかる場合があるので日程も共有します。 - 足場の組み立て
必要な資材が揃っているか確認し、段取りを確認したあと、チームに分かれて作業に入ります。休憩は昼休憩の他、午前午後に1回とるのが一般的です。 - 解体撤去、清掃
工事が終わった後、足場を解体撤去します。工事日程に合わせて、現場に出向き解体撤去した後、トラックなどに積み込み足場材置き場に返却して一連の仕事は終了です。
足場の設置は、施工現場で他業種の作業員が安全に高所作業を行うために必要です。足場屋は、建築や塗装修繕などの施工の下支えをする重要な役割を担っています。
足場屋が向いている人
この項目では、足場屋に向いている人について、次の6つのタイプを紹介します。
- 注意力や集中力を持っている
- 怖さを忘れずに作業できる
- チームワークを大切にする
- 動き回ることが好き
- 積極的
- 体力がある
以下、それぞれのタイプについて詳細に説明しますので参考にしてください。
注意力や集中力を持っている人
足場屋として作業する上で注意力や集中力は欠かせません。足場を組む作業はほとんど高所で行います。さらに、足場材など重い物を扱うので、大きな事故や危険と常に隣り合わせです。ベテランの職人でも大きな事故を起こす可能性があります。細かい所まで注意を怠らずに集中して作業できることは足場屋として重要なスキルです。
怖さを忘れず作業できる人
高所恐怖症で高い所に立つと足がすくむようでは、足場屋の作業はできません。足場屋はほとんどが高所作業だからです。ただし、高所をまったく恐れない人も足場屋の仕事には向いていません。高所作業では、怖さを楽観視して注意力が散漫になると思わぬ事故につながります。足場屋の作業には「高所での怖さ」を忘れずに常に周囲を確認する注意力が必要なのです。
チームワークを大切にできる人
足場を設置する作業は1人ではできません。仲間の存在を意識して協力しながら作業することが大切です。巨大な足場を組むための足場材の運搬や、組み立てる段取りも数人のチームで手際よく進める必要があります。足場の設置には足場職人同士のコミュニケーションが不可欠なので、チームワークを大切にできないと足場屋は務まりません。
動き回ることが好きな人
足場職人は、現場で常に動いて仕事をしています。一日の作業時間のうち休憩時間以外は、足場材の運搬や各所での足場組みつけなどで1カ所にとどまることはありません。現場以外でも、足場材置き場で資材をトラックへ積み込んだり運搬するなど常に動いています。足場屋に向いている人は、活動的で率先して動こうとする人や、動くことに抵抗を感じない人といえるでしょう。
積極的な人
足場屋の仕事には、実際に作業してみて覚える作業が多々あります。わからないことは積極的に先輩やリーダーにきく姿勢が大切です。また、チームで行う作業なので、困っている作業者がいれば率先して手助けをし、作業を効率よく進める必要があります。周囲に気を使いながら何事も積極的に取り組める人も、足場屋に向いているといえるでしょう。
体力のある人
足場屋の仕事は基本的に屋外です。夏の暑さや寒い冬でも耐えられるよう、健康で体力がある人が向いています。さらに、10キロもあるような重い足場材を持ち上げることもしばしばあります。普段からトレーニングをしている人や学生時代に運動で鍛えていて筋力に自信のある人は存分に活躍できるでしょう。仕事をしていく中で筋力をつける方法もあります。普段の健康管理も大切です。
足場屋が向いていない人
ここでは足場屋の仕事に向いていない人のタイプを3つ紹介します。
- 1人で仕事をするのを好む
- 室内で仕事をしたい
- 仕事で体力を使いたくない
前述した足場屋に向いている人とは逆のタイプです。このような人が現場にいると、工事の安全性や業務効率に支障をきたすことが考えられます。建設業に就職しようと考えている人は事前に確認しておいてください。
仕事を1人でしたい人
誰にも頼らずに1人で黙々と仕事をこなす人は足場屋には向いていません。このタイプの人は特定の分野で成果を上げる優秀な人が多いといえます。しかし、チームワークで作業をこなす足場屋の現場では、逆に様々な問題を起こしかねません。工事の安全性が損なわれたり、業務効率が低下することも考えられます。足場屋の現場では、常に仲間同士のコミュニケーションが重要です。
仕事を室内でしたい人
足場屋の仕事は基本的に屋外なので、真夏の酷暑や極寒の厳冬でも仕事は待ってくれません。屋外での仕事に慣れていない人には足場屋の仕事は難しいでしょう。また、同じ建設業の仕事といっても、年間を通じて空調の効いた室内での業務とは根本的に環境が異なります。足場屋の仕事は室内で仕事をしたい人には向いていません。
仕事で体力を使いたくない人
足場屋の仕事はかなり体力を使う肉体労働です。足場を組むための重い資材も人の力で高い所まで持ち上げる必要があります。十分な体力がないと足場屋の仕事にはついていけません。また体力を消耗するので、最初のうちは仕事の後まで温存するのは難しいでしょう。体力に自信のない人は足場屋の仕事に向いていませんが、足場屋の現場に慣れれば自然と体力が身につくこともあります。
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機械化による省人化が進むと足場屋の仕事がなくなると思っている人も多いと思いますが、全くの誤解です。足場職人の技術や知識に代わる建設機械は、現在の最新科学でも実現していません。建築があるかぎり足場の設置は不可欠で、今後の公共事業も考えると足場設置の需要はさらに伸びると予想されます。足場屋として一人前になるためには、体力やコミュニケーション能力を磨き、必要な資格の取得が必要です。
足場業者の営業のコツについてはこちらの記事で解説しています。ぜひこちらもご確認ください。
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