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「ベランダの防水工事ってどれぐらい費用がかかるの?」このような疑問を持っている方に向けてこの記事では、ベランダ防水工事にかかる費用を工法別に紹介します。
またベランダ防水工事3種類の特徴や業者の選び方についても紹介します。
これからベランダの防水工事をしようと考えている方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
ベランダ防水工事にかかる費用
ベランダの防水工事は、どれを行うかによって費用が変わってきます。ベランダの劣化具合によって6つの方法があります。具体的には、下記の通りです。
- トップコート
- FRP防水
- ウレタン防水
- シート防水
- 外壁塗装も行う場合
- 下地からリフォーム施工する場合
防水工事をしようと思っているベランダが6つのどれに向いているのか、確認していきましょう。
トップコート
トップコートのみを防水塗装する場合の費用相場は、3万〜5万程度と言われています。具体的にはベランダ(約20㎡)で必要な塗装の費用は、約3万円です。
トップコートとは、防水性能よりも防水層を雨や紫外線から守る役割のほうが強いため、ほかの方法と比べて比較的費用が安いのが特徴です。またトップコートを5年に一度ぐらいの目安で塗り替えると、ベランダの防水層が長持ちします。
FRP防水
FRP防水の費用は、1㎡あたり、5,000円〜8,000円です。
FRP防水とは、樹脂やガラス繊維を混ぜ合わせたプラスチックを材料に用いる防水工事の種類です。FRP防水は、耐摩擦性や耐衝撃性に優れています。そのため、耐久性の高いベランダを防水工事する場合は、FRP防水が最適でしょう。
ただ、値段がほかの方法と比べて高額になる傾向があります。また、地震などがきた際にひびが入りやすい、というデメリットも見られます。
耐用年数は、10年〜13年と言われています。
<h3ウレタン防水
ウレタン防水の費用は、1㎡あたり4,500円〜7,500円ほどと言われています。
ウレタン防水とは、液状になっているウレタン樹脂を塗り、防水層を作る工事の種類です。材料が液体なので、複雑な形状でもきれいに仕上げられます。ほかの工法と比べて費用が安いのがメリットでしょう。
またデメリットとして、塗りムラが起こりやすいということがあげられます。
ウレタン防水の耐用年数は、10年〜13年ほどです。ウレタン防水は、雨水の侵入を防いでくれる役割があり、別の素材の防水材があっても上から塗り重ねられるため、メリットの多い工法でもあります。
シート防水
シート防水の費用相場は、1㎡あたり2,500円〜7,500円です。
シート防水とは、塩化ビニール樹脂などでできているシート状になった防水材1枚で防水層を作っていく工法です。
シート防水には、塩化ビニールとゴムシートの2種類があります。それぞれの特徴は、下記の通りです。
- 塩化ビニール・・・紫外線に強く耐久性に優れているが、凸凹の場所には向いていない
- ゴムシート・・・びひ割れが少なく、高温で変形しにくいが、紫外線に弱い
外装塗装も行う場合
ベランダで防水塗装と外壁塗装どちらも行う場合の費用相場は、15万〜50万円です。一方、外壁塗装だけの場合は、15万〜30万円となっています。ほかにも、防水塗装のみの場合は、5万〜30万円と金額の幅が広い傾向です。
上記の金額は、塗装工事のみの金額です。ベランダの床から作り直す場合は、費用が50万円を超える場合もあります。
下地からリフォーム施工する場合
下地から補修する場合、一般的なベランダだと50万円以上費用がかかってきます。また、3〜10㎡のベランダやバルコニーを補修する場合、約12万〜25万円ほどかかってくる場合が多いです。
ベランダを歩いている際パタパタと音がする場合は、リフォームをするようにしましょう。長期間放っておくと、雨漏りやひび割れを起こす可能性もあります。また防水層の劣化が酷い場合は、ベランダの下地から補修する必要があります。
ベランダ防水工事3種類の特徴
ベランダの防水工事といっても種類はさまざまです。具体的には、下記の3種類があります。
- FRP防水
- ウレタン防水
- シート防水
それぞれの種類の特徴を下記で詳しく紹介します。
FRP防水
FRP防水とは、「繊維強化プラスチック(Fiber Reinforced Plastics)」を省略したものです。上記でも紹介しましたが、FRP防水は、摩擦や衝撃に対する耐久性が高いのがメリットです。
またFRP防水は、硬化が早いため、約1日〜2日で施工が完了する場合が多いです。ほかにもFRP防水は、下記のような場所にも使われています。
- 自動車
- ボード
- バスタブ
- 太陽光発電
上記のように、日常の防水性が求められているあらゆるところで使用されているのです。
ウレタン防水
ウレタン防水とは液体状のウレタン樹脂を塗り、塗装していく防水方法です。ウレタン防水のメリットは、下記の通りです。
- 複雑な箇所や狭い場所でも、きれいに仕上がる
- 値段を抑えて防水塗装したい方におすすめ
また雨漏りがしている場合は、通気緩衝工法を選択するのがおすすめです。通気緩衝工法とは、通気緩衝シートや通気筒を使用して、湿気を逃さないようにする工法です。ウレタン防水は、ルーフバルコニーや屋上など、屋根のない場所に向いています。
ウレタン防水については記事で解説しています。ぜひこちらもご確認ください。
ウレタン防水とは?メリット・デメリットやかかる費用などを解説
シート防水
シートを使用した工法として、塩化ビニール・ゴムシートなどがあります。それぞれの特徴を下記で紹介しましょう。
塩化ビニール
塩化ビニール樹脂シートは、既存の防水材の上から施工することができます。塩化ビニールのメリットは、下記の通りです。
- 耐摩擦性が高い
- 紫外線に強い
一方、塩化ビニールは、凸凹した場所の施工には不向きです。ほかにも寿命は、約15年と言われているため、定期的にメンテナンスする必要があります。また紫外線に強いので、塩化ビニールシートの上にはトップコートを塗装しない場合もあります。
ゴムシート
ゴムシートは、ゴムの伸縮性を活かして作られている建材です。ゴムの中でも「加硫ゴム系」と「非加硫ゴム系」の2種類あります。ゴムシートのメリットは、下記の通りです。
- 伸縮性がある
- 低価格で施工できる
- 温度変化に強い
一方デメリットとして、紫外線に弱いことが挙げられます。また、凸凹している場所での施工は難しい場合が多いでしょう。
ベランダ防水工事が必要な劣化サイン
「ベランダの防水工事の劣化のサインっていまいちよく分からない」という方も多いかと思います。具体的な劣化のサインは、下記の通りです。
- ひび割れ・剥がれ
- 水たまり
- 雨漏り
下記で詳細に解説していきましょう。
ひび割れ・剥がれ
びひ割れや剥がれが見られた場合は、防水工事のリフォームが必要です。トップコートのひび割れや剥がれは5年ぐらいでも発生します。放置してしまうと、防水層が劣化してしまうため、早急に対応しましょう。
またひび割れや剥がれは、トップコートだけなのか、防水層まで劣化してしまっているのか業者にしっかりと確認してもらうようにしましょう。
水たまり
通常ベランダは床が傾いており、排水口に水が流れるようになっています。水たまりができている場合は、傾きが正常ではないということです。
また、ベランダの床に水たまりができる場合は、ベランダの勾配が変化してしまっている可能性があります。その場合は、下地から補修していく必要があるでしょう。水たまりができた場所は、ほかの場所と比べて劣化しやすいです。
雨漏り
ベランダやバルコニーから雨漏りが発生している場合は、防水層から作り直す必要があります。ベランダの周辺は屋根と同じように雨漏りが発生しやすいです。ベランダの床の防水性がなくなると、水が建物の中まで入ってきてしまいます。
雨漏りはベランダの劣化の中でも緊急性が高い状態です。雨漏りを見つけた場合は、早急に業者に連絡してリフォームを行うことが大切です。
防水工事をベランダへ施工する必要性や種類については、こちらの記事で解説しています。ぜひこちらもご確認ください。
防水工事をベランダへ施工する必要性や種類などをわかりやすく解説
ベランダ環境に合わせた工法の選び方
ベランダの防水工事は、ベランダの環境に合わせて工法を選ぶことが重要です。具体的には、下記の2種類があります。
- ベランダの使用環境で選ぶ
- 下地の状態から選ぶ
ここからは、上記の2種類について詳しく解説していきます。
ベランダの使用環境で選ぶ
「ウレタン防水とFRP防水、どちらの工法がベランダに合っているか分からない」このような方も多いでしょう。ベランダで洗濯物を干すのみであればウレタン防水が向いています。洗濯物を干すだけでなく、ガーデニングやBBQを楽しみたい場合は、FRP防水がおすすめです。
ウレタン防水は工事費用が比較的安くすむのがメリットです。またFRP防水は、防水性に優れており、薬品に強く安心して肥料が使えるためガーデニングに最適です。
下地の状態から選ぶ
下地の状態によって、選ぶ素材も変わってきます。雨漏りしている場合や下地に水分が多く含まれている場合は、ウレタン通気緩衝工法がおすすめです。ほかにも複雑な形状の下地でもウレタンが向いています。
また、FRPは鉄や木造の下地には向いていません。理由としてFRPの防水層は伸縮性がなくひび割れの可能性があるからです。
ベランダ防水工事の費用を抑える方法
ベランダの防水工事費用を抑える方法としては、主に下記の3種類あります。
- メンテナンスを行う
- 外装塗装とベランダ防水を同時に行う
- DIYでトップコート防水を行う
上記の方法は具体的にどういったものなのか、下記で詳細に解説します。
メンテナンスを行う
ベランダ防水工事の費用を抑える方法として、劣化症状が軽い状態から定期的にメンテナンスを行うことが大切です。
定期的にトップコートを塗り替えると防水層までの劣化を防げます。症状が軽い状態からメンテナンスを行うことで、劣化の状況が深刻な場合よりも費用が抑えられます。「トップコートが劣化したな」と感じたらメンテナンスするようにしましょう。
外装塗装とベランダ防水を同時に行う
ベランダの防水工事の費用を抑える方法として、外装塗装とベランダ防水を同時に行うことが大切です。まとめて工事することで、足場の設置など塗装前の付帯工事が一回でまとめられます。また、付帯工事の費用の発生回数も減らせます。
外装塗装とベランダ防水を同時にリフォームすると、耐用年数が揃えられるため次回以降のリフォームのタイミングが合わせやすいです。
DIYでトップコート防水を行う
「ベランダの防水工事はDIYでも可能?」このような疑問を持っている方も多いです。
結論から言うと、DIYできるのはトップコートのみです。ベランダの防水工事は、防水層とトップコートの2つを塗る必要があります。
防水層の塗り替えは素人ではどうしても難しいでしょう。なるべくベランダ防水工事の費用を抑えたい場合は、トップコートをDIYするのがおすすめです。
DIYでトップコートを施工する手順
トップコートの具体的なDIY方法は、下記の通りです。
ただし、専門的な技術が必要になるので、不安な場合は専門業者に依頼しましょう。
- デッキブラシや高圧洗浄機を使用して下地の汚れを取り除いていきます
- トップコートを塗らない部分は、マスキングテープで養生します
- 下塗り塗料の下地プライマーをローラーやハケを使用して塗っていきます
- 下地プライマーが乾いたら、ローラーやハケでトップコートを塗ります。2回塗ることで耐久性が増します
ベランダ防水工事業者の選び方
「ベランダ防水工事業者の選び方を具体的に教えて欲しい」このような方も多いでしょう。ここからは、下記の内容を中心に紹介していきます。
- 相見積もりをとる
- 見積書の内訳が詳細に記載されている
- 防水工事専門業者へ依頼する
- 施工を自社職人で行っている
相見積もりをとる
相見積もりとは、複数の業者から同じ条件で見積もりを依頼することです。相見積もりをするメリットとしては、悪徳業者を見抜きやすいことが挙げられます。また、通常の見積もりとは違い複数の業者に見積もりを依頼するため、手間がかかってしまうデメリットもあります。
ベランダ防水の劣化症状に合わせて、最適な提案を受けることで、適切な費用や工事方法を把握できます。
見積書の内訳が詳細に記載されている
ベランダ防水業者の選び方として、見積書の内訳が詳細に記載されているかもしっかりチェックしておくのが大切です。何にどの程度お金がかかるのか、しっかりと記載してくれる業者を選びましょう。
金額の安さだけで選んでしまった場合、正しい順番で工事が行われず防水効果が見られないといったことも考えられます。
防水工事専門業者へ依頼する
外壁塗装と時期が重ならない場合は、防水工事専門業者へ依頼するほうが費用が安い場合もあります。外壁塗装業者によっては、トップコートは自社で行っていても防水性などの形成をほかの業者に外注している場合もあります。ベランダ防水のみを行う場合は、防水工事専門業者へ依頼するようにしましょう。
また外壁塗装と防水塗装は違う分野なので、専門の職人が対応してくれるところのほうが良いです。事前にそういった防水専門の職人がいるか確認しておきましょう。
施工を自社職人で行っている
施工を自社職人で行っている会社を選択すると、質が良くコストが抑えられます。
別の会社の職人に手助けしてもらっている会社だとその分コストがかかってきます。自社の職人かどうかは、企業のHPなどに記載されている場合もありますので、チェックしておきましょう。
ベランダ防水工事業者へ確認したい2つのポイント
ベランダ防水工事を行う際、工事前に業者にあらかじめ確認しておくことで、手抜き工事や工程の抜けが防げます。具体的には、下記の通りです。
- 作業日に進捗を報告してもらえるか
- 施工中の写真撮影を行ってくれるか
上記の内容をそれぞれ詳しく解説していきます。
作業日に進捗を報告してもらえるか
作業日誌などに、作業を行った日の工程を業者に記入してもらうことも可能です。日中だと、お仕事やお出かけなどで留守にしている場合も多いでしょう。作業日誌にすることで、後から見返せるため、留守の間でも安心して工事を任せられます。
ほかにも、作業内容を記載してもらうことで、工程に抜けがないか確認できます。作業日の進捗を報告してもらえるかは、業者によって異なりますので、あらかじめ確認しておくといいでしょう。
施工中の写真撮影を行ってくれるか
防水工事の手抜きを防ぐためにも、施工中の写真撮影を行ってくれるか、業者に確認しておきましょう。防水層の場合、上からトップコートを塗るため手抜きされていても気づかない場合が多いです。
業者によっては、点検の写真は◯◯枚以上、施工中は、一工程で◯〜◯枚前後を撮影する、といった業者もあります。安心して工事を任せるためにも、事前に確認しておくのが大切です。
【まとめ】ベランダ防水工事の費用は工法によって変わる!優良業者へ依頼しよう
いかがでしたか?ベランダの防水工事の費用は、作業する工法によって大きく変わってきます。また劣化したベランダの床を長期間放っておくと防水層まで劣化してしまい、多くの工事費用がかかってしまう場合もあります。
ベランダをきれいに健康に維持するためにも、上記で紹介したベランダ防水工事にかかる費用・劣化のサインなどにしっかり目を通し対応していきましょう。
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