建設アウトソーシングとは?必要性やメリット・注意点を解説

建設業 アウトソーシング

建設アウトソーシングとは、建設業の業務の一部を外部の専門業者に委託することで別名「BPO」とも言います。建設業界が人材不足や高齢化などの問題を抱えるなか、解決策の一つとして注目されています。今回は、建設アウトソーシングの詳細や、導入するメリットや注意点などについて解説します。

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建設アウトソーシングとは

建設業界のアウトソーシングとは、前述したように業務を外部業者に委託することを指します。建設アウトソーシングの詳細について、以下の2つに分けて解説します。

  • 従来のアウトソーシング
  • 建設アウトソーシング

従来のアウトソーシングとは

従来から、業務を外部業者に委託するアウトソーシングはありました。しかし、「人材不足」という問題を解決するという側面が強く、目的は「業務の一部を遂行する」ことに留まるケースが多く見受けられました。

そのため、専門性に欠けるケースが多く、企業の問題の抜本的な解決には至らないという課題がありました。

建設アウトソーシングとは

建設アウトソーシングとは、建設業の特定の業務を外部の会社やスタッフに委託することを指します。そして、建設アウトソーシングの1つに、建設BPOがあります。

BPOとは「ビジネスプロセスアウトソーシング」の略称で、企業の企画・設計から実施までを一括して委託するサービスです。

従来のアウトソーシングが人材不足の解消を目的にしているのに対し、BPOは経営戦略の見直しや、業務の効率化など企業の体制の改善を分析・実行しているという特徴があります。

建設業では主に、経理、人事、カスタマーサポートなどのバックオフィス業務を委託するケースが多く見受けられます。

事務業務

建設業におけるアウトソーシングの必要性

建設業界では、これまでも自社で対応できない業務は外注していました。ただし、自社独自で行っている業務効率化や、生産性向上の仕組みを外注先に当てはめることが難しい部分もありました。

また、現場の急速な高齢化や若者離れにより、労働力の確保そのものが難しくなっています。

生産性向上や人材不足など、建設業の様々な課題を解決する方法の1つが、建設アウトソーシングサービスです。アウトソーシングサービスを活用することで、業務効率化や労働力不足など、建設業の課題の改善が見込まれています。

人手が不足している

建設業界がアウトソーシングを必要とする背景には、深刻な労働力不足という構造的な課題があります。

国土交通省の資料によれば、平成27年度末時点の建設業者数は約47万業者となっており、ピークであった平成11年度末と比較して約22%も減少しました。

また、現場を支える就業者数も同様に厳しい状況です。平成28年平均の就業者数は492万人で、ピーク時の平成9年と比較すると約28%もの大幅な減少を記録しています。

このように、業界全体で企業数と働き手の双方が右肩下がりとなっており、自社のリソースだけで全業務を完結させることは、もはや現実的ではありません。

限られた人材を主業務に集中させるためにも、外部への委託による効率化が不可欠な局面に立たされています。

参照:地域建設業を取り巻く現状・課題|国土交通省

採用活動が難航している

建設業界で採用が難航している理由は、他産業との人材獲得競争における劣勢にあります。

全産業と比較して休日数が少なく、長時間労働が常態化しやすい労働環境が、ワークライフバランスを重視する若年層から敬遠される要因です。

さらに、少子高齢化の影響で若手入職者そのものが減少しており、数少ない候補者を多くの企業で奪い合っているのが現状です。

国土交通省の資料によると、建設業就業者のうち29歳以下は約1割に留まり、55歳以上が約3割を占めています。

こうした年齢の歪みが、「将来的に技術を継承できる若手が採れない」という深刻な事態を招いています。

自社努力による求人だけでは人材を集めることが難しいため、採用コストの増大も企業にとって大きな負担となっています。

参照:地域建設業を取り巻く現状・課題|国土交通省

業務効率化が求められている

建設業界で業務効率化が急務となっている背景には、労働時間の是正を求める社会的な圧力と、法規制の強化があります。

かつての建設現場では「工期優先」の長時間労働が当たり前とされてきましたが、働き方改革関連法の適用により、時間外労働の上限規制(いわゆる2024年問題)への対応が全企業に義務付けられました。

また、他産業に比べてIT化が遅れている点も課題です。依然として紙ベースの管理やアナログな事務作業が多く、現場監督が本来の施工管理に専念できない状況が続いています。

人手が減り続ける中で従来通りのやり方を踏襲していては、事業の継続自体が危ぶまれます。

そのため、ICTの活用やアウトソーシングを通して無駄な工程を削ぎ落とし、限られた時間内で生産性を最大化させる仕組み作りが必要です。

建設アウトソーシングを導入するメリット

建設業界の方がアウトソーシングやBPOを導入することで、様々なメリットが期待できます。ここでは、建設業で業務をアウトソーシングするメリットについて解説します。

即戦力人材を速やかに確保できる

自社で専門スタッフを雇用・育成するには多大な時間とコストを要しますが、アウトソーシングなら高度なスキルを持つ即戦力を必要な時に確保できます。

BPO業者は専門性のある高品質なサービスとスキルを提供します。そのため、業務の効率化だけでなく、品質の向上にも大きく貢献するでしょう。

また、第三者の立場からの客観的なアドバイスや提案を受け入れることで、自社の課題解決につながるケースも少なくありません。

教育不要で即座に機能する外部リソースの活用は、人材難に悩む建設企業が競争力を維持するための手段となります。

メイン業務に集中できる

ICTツールを導入する際、自社ですべて対応しようとすれば知識の習得などに時間がかかります。通常業務が滞る可能性もある場合、アウトソーシングすることでメイン業務にリソースを集中できます。

外部の専門知識を持っているプロに委託すれば、ICTツールの活用にリソースを割く必要がありません。自社の従業員をコア業務へ専念させられるでしょう。

業務を効率的に行える

経理や人事などのバックオフィス業務を外部に委託することで、コア業務に集中でき業務効率化につながるというメリットがあります。

今までバックオフィス業務に配置していた人材をコア部門に配置転換をすれば、高いパフォーマンスで業務を遂行することができるようになるでしょう。

人件費などのコストを削減できる

固定費として発生していた事務部門の人件費を、変動費としてBPO業者に委託することでコストの削減につながります。

必要な時間だけサービス分として委託すればよいため、本来発生する固定費として発生する人件費を変動費化できます。したがって、人件費の見直しに非常に効果的です。

柔軟性と効率性を重視し、必要最低限のコストでバックオフィスの業務を運営できるようになります。

属人化リスクを抑制できる

建設業界では、特定の担当者しか現場の進捗や事務手続きの細部を把握していない「属人化」が頻繁に起こります。担当者の急な離職や休職によって業務が停滞し、工期に悪影響を及ぼすリスクは無視できません。

そこで、アウトソーシングを導入すれば、業務フローが標準化され外部のチームで情報を共有する体制が整います。

個人の経験や記憶に頼っていた作業が可視化されるため、誰でも一定の品質で業務を継続できる環境が構築されます。

属人化を排除し、組織として業務を回す仕組みを作ることは、予期せぬトラブルから現場を守り、長期的な経営の安定性を確保するために有効です。

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工事図面作成、書類作成、事務作業などの幅広い業務を代行できるため、現場作業に集中できることで、受注できる案件の増加や退職率の低下など、様々なメリットがあります。

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建設業でアウトソーシングできる業務

具体的に建設業でアウトソーシングできる業務にはどのような業務があるのでしょうか。ここでは、建設業でアウトソーシングできる業務について解説します。

安全書類作成・事務作業

手間や時間がかかる安全書類作成・事務作業はアウトソーシングできる業務の1つです。専門知識と経験があるプロのスタッフが効率的に安全書類作成・事務作業を行います。

また、BPO業者が建設業の実績を持っている場合、建設業の特殊性や法的要件を深く理解しているため、スムーズに作業を進められるでしょう。

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図面作成

建設工事で使用する図面作成もアウトソーシングできる業務です。専門知識と高度なスキルを持つプロのスタッフが効率的に図面作成を行います。

図面作成をアウトソーシングすることで、自社で作成するよりも正確で見やすい図面が期待できるでしょう。また、高品質な図面は顧客からの品質に対する信頼性向上につながる可能性があります。

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積算

材料の拾い出しや人件費の計算など、細かく数字を積み上げていく積算業務は手間のかかる作業です。積算業務も、建設業でアウトソーシングできる業務の1つです。

積算業務に必要な知識やスキルを持ったスタッフが、自社の従業員に代わって計算してくれます。また、サービスによっては自社で計算するより正確な費用を計算できるでしょう。

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営業

建設業界において案件を獲得するために必要な営業もアウトソーシングできる業務です。人手が足りなくて営業が難しいという場合も、営業経験や集客ノウハウがあるスタッフが営業活動を行ってくれます。

営業経験豊富なスタッフが自社の従業員に代わり営業活動に取り組むことで、高い効果を期待できるでしょう。また、サービスによっては成果を出せなかった場合は返金するなどの対応をしています。

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建設アウトソーシングを導入する際の注意点

建設業にアウトソーシングやBPOを導入する際には、以下の点に注意しましょう。

  • 導入費用が低ければよいとは限らない
  • セキュリティ品質の基準を確認する
  • 対応業務の範囲を決めておく
  • 契約中は組織変更や体制変更が行いにくい

導入費用が低ければよいとは限らない

「低価格」というだけで業者を選ばないようにしましょう。コストパフォーマンスが高い業者を選ぶことは大切ですが、価格以上に自社の求める品質のサービスを提供できるか、安全性が高いかということが大切です。

想定外のリスクが発生した際の対応が費用に含まれているかなども含めて、契約前に入念にチェックしましょう。

セキュリティ品質の基準を確認する

業者のセキュリティに関する体制を確かめ、信頼できる業者かを見極める必要があります。人事業務や事務作業を委託する場合、社内や顧客の個人情報も共有する可能性もあるため、情報漏洩になれば企業にとって大きな損失になります。

具体的には、過去の実績が豊富にあり、以下の認証資格に適合した企業を選ぶことをおすすめします。

  • ISO/IEC27001
  • JIS Q27001
  • プライバシーマーク

対応業務の範囲を決めておく

業務委託をする範囲を明確に定めておきましょう。業者によっては、得意分野と不得意分野があり、対応できないサービスがある可能性もあります。

「平日の○~○時の電話対応や人事、経理業務」「国内の業務に限定する」など、範囲を具体的に定めることでコストパフォーマンスが高まるだけでなく、トラブルがあった際の責任の所在も明確になります。

契約中は組織変更や体制変更が行いにくい

アウトソーシングやBPOは、委託契約期間中に大きな業務内容の変更や手順の変更があった場合、対応が難しいという特徴があります。

そのため、頻繁に体制や業務が変わるベンチャー企業などは、適していないという一面もあります。また、業務の一部を委託することで効率は実現しますが、社内にノウハウは蓄積されません。

【まとめ】建設アウトソーシングを導入することにより業務を効率化できる!

建設業のアウトソーシングやBPOは、人事や経理などの事務作業の一部を外部企業に委託することで、業務効率化やコスト削減を実現するサービスです。

建設業の人材不足や高齢化を解決するサービスとして注目を集めていますが、業者を選ぶ際はセキュリティ面や業務範囲などに慎重に吟味する必要があります。

専門性の高いスタッフによる質の高いサービスや業務改善を求めている方は、導入を検討してみてください。

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