2級土木施工管理技士の合格率や勉強法をご紹介します!

2級土木施工管理技士の資格を取得したい人はいらっしゃいますか。2級土木施工管理技士になれば専任技術者や主任技術者になれます。合格の難易度や適切な勉強方法がわからず困っている人も多いかもしれません。合格率は決して高くはないので、十分に対策することが必要です。仕事が忙しくなかなか勉強時間が取れないかもしれませんが、スマートフォンアプリや通信講座を活用して勉強しましょう。本記事では、2級土木施工管理技士の合格率、試験内容、勉強方法などを解説します。

土木施工管理技士とは

土木施工管理技士とは、施工管理技士国家資格のうちのひとつです。一般財団法人全国建設研修センターが試験を実施します。土木施工管理技士2級を取得すると、一般建設業許可の取得要件のひとつである「専任技術者」になれます。「監理技術者」や「主任技術者」になることも可能です。特定建設業者が元請として総額4,500万円以上(建築一式工事は7,000万円以上)の下請契約を締結した場合、監理技術者を配置しなければなりません。主任技術者の配置は、請負金額を問わずすべての工事現場で義務付けられています。

2級土木施工管理技士の合格率

2級土木施工管理技士の第一次検定と第二次検定それぞれの合格率を解説します。

第一次検定

平成30年~令和4年の第一次検定の合格率は平均すると約67%です。合格率は低くはありませんが、十分に勉強しないと合格できないでしょう。各年度の受検者数、合格者数、合格率は以下のとおりです。

実施年度 受検者数 合格者数 合格率
令和4年度 27,915人 17,814人 63.80%
令和3年度 30,160人 21,876人 72.50%
令和2年度 33,625人 23,562人 70.10%
令和元年度 27,374人 17,506人 64.00%
平成30年度 27,845人 17,319人 62.20%

※参照:日本建設情報センター「土木施工管理技士 合格率の推移」

第二次検定

平成30年~令和4年の第二次検定の平均合格率は約39%です。例年5人中2人程度しか合格できないので、十分対策する必要があります。各年度の受検者数、合格者数、合格率を以下に示します。

実施年度 受検者数 合格者数 合格率
令和4年度 32,916人 12,409人 37.70%
令和3年度 29,112人 11,838人 40.70%
令和2年度 29,640人 13,014人 43.90%
令和元年度 32,303人 12,768人 39.50%
平成30年度 34,026人 11,878人 34.90%

※参照:日本建設情報センター「土木施工管理技士 合格率の推移」

2級土木施工管理技士の試験内容・合格基準

一次・二次どちらも2級土木施工管理技士の合格基準は、総得点が60%以上です。2級土木施工管理技士の試験内容を第一次検定と第二次検定に分けて解説します。

第一次検定

2級土木施工管理技士の第一次検定はマークシート方式の学科試験です。詳細は以下のとおりです。

<概要>
試験時間:2時間10分
解答形式:全問四肢択一式(マークシート方式)
出題数・解答数:出題数61問のうち40問を選択して解答

分野 出題数 必要解答数
土木一般 11問 9問
専門土木 20問 6問
法規 11問 6問
共通工学 4問 4問すべて
施工管理法 15問 15問すべて

第二次検定

2級土木施工管理技士の第二次検定は記述式の学科試験です。詳細は以下のとおりです。

<概要>
試験時間:2時間
解答形式:全問記述形式
出題数・解答数:出題数9問のうち7問を選択して解答

<科目>

番号 出題区分 出題数 必要回答数
施工経験記述 1問 1問すべて
コンクリート 1問 1問すべて
安全管理 1問 1問すべて
土工 1問 1問すべて
コンクリート 1問 1問すべて
土工 1問 ⑥または⑦のどちらか1問
品質管理 1問 ⑥または⑦のどちらか1問
安全管理 1問 ⑧または⑨のどちらか1問
工程管理 1問 ⑧または⑨のどちらか1問

①~⑤の必須問題5問、選択問題⑥または⑦のいずれか1問、選択問題⑧または⑨のいずれか1問の合計7問に回答します。

2級土木施工管理技術検定の受検料

2級土木施工管理技士の受検料は、第一次検定と第二次検定を同時に受検する場合は10,500円です。第一次・第二次検定をそれぞれ別に受検する場合は、それぞれ5,250円の受検料がかかります。また、書面で申し込む人は、申込用紙を購入しなければなりません。申込用紙は1部につき600円かかります。以下の方法で入手してください。インターネットで申し込むのであれば申込用紙は不要です。

  • 全国建設研修センター申込書購入サイト
  • コールセンター
  • 現金書留
  • 申込用紙販売窓口(全国建設研修センター、各地域づくり協会など)

2級土木施工管理技術検定の受検資格

2級土木施工管理技術検定の受検資格は以下のとおりです。自分に受検資格があるか十分に確認してください。

<第一次検定のみ受検>
試験実施年度において満17歳以上

<第一次検定・第二次検定を同時に受検>
上記の第一次検定の受験資格に加え、以下の表で示すように実務経験が必要です。

学歴 指定学科卒業後の実務経験 指定学科以外卒業後の実務経験
大学
専門学校「高度専門士」
1年以上 1年6か月以上
短期大学
高等専門学校
専門学校「専門士」
2年以上 3年以上
高等学校
中等教育学校
専門学校(高度専門士・専門士を除く)
3年以上 4年6ヶ月以上
その他 8年以上 8年以上

<第二次検定のみ受検>
以下の1.~3.のいずれかを満たしている人は第一次検定の免除対象です。

平成28年度から令和2年度の2級土木施工管理技術検定「学科試験」を合格し、実務経験を満たした者
技術士法による第二次試験のうち、以下のいずれかの技術部門に合格した者で、第二次検定の受験資格を有する者

  • 建設部門
  • 上下水道部門
  • 農業部門(選択科目は「農業農村工学」のみ)
  • 森林部門(選択科目は「森林土木」のみ)、水産部門(選択科目は「水産土木」のみ)
  • 総合技術監理部門(選択科目は建設部門もしくは上下水道部門に関わるもの、「農業農村工学」、「森林土木」、「水産土木」のみ)

以下の条件を満たし、土木施工管理に関する1年以上の実務経験を有する者

  • 学校教育法による高等学校または中等教育学校を卒業した
  • 平成27
  • 年度までの2級技術検定の学科試験に合格後、学校教育法による大学を卒業した
    高等学校・中等教育学校・大学在学中に指定学科を修め、高等学校・中等教育学校を卒業後、8年以内に実施される連続する2回の実地試験(第二次検定)を受検しようとしている

令和5年度の受検スケジュール

令和5年度の試験はすでに終了しています。令和6年度の2級土木施工管理技術検定受検スケジュールを以下に解説します。

申込受付期間

申し込み受付期間は以下のとおりです。前期試験は一次検定のみであることに注意してください。後期試験は一次・二次、一次のみ、二次のみのいずれかを選択できます。

<前期試験:一次のみ>
願書発売開始:令和6年2月中旬※原則インターネット申込のみ
願書受付期間:令和6年3月6日(水)~3月21日(木)

<後期試験 : 一次・二次 / 一次のみ / 二次のみ>
願書発売開始:令和6年6月17日(月)
願書受付期間:令和6年7月3日(水)~7月17日(水)

試験日

試験日は以下のとおりです。

<前期試験:一次のみ>
試験日:令和6年6月2日(日)

<後期試験 : 一次・二次 / 一次のみ / 二次のみ>
試験日:令和6年10月27日(日)

合格発表日

合格発表日は以下のとおりです。

<前期試験:一次のみ>
合格発表日:令和6年7月2日(火)

<後期試験 : 一次・二次 / 一次のみ / 二次のみ>
合格発表日:
[第一次検定] 令和6年12月4日(水)
[第二次検定] 令和7年2月5日(水)

2級土木施工管理技士のおすすめの勉強方法3選

2級土木施工管理技士のおすすめの勉強方法は以下の3つです。

  • アプリを利用して隙間時間をうまく活用
  • 問題集を解き、解説も確認する
  • 講習や通信講座を活用する

それぞれの特徴を解説します。

アプリを活用して隙間時間をうまく活用

忙しくてまとまった勉強時間を確保できない人には、スマートフォンアプリの利用をおすすめします。アプリであれば通勤や休憩の隙間時間も有効に活用して勉強できるでしょう。近年、土木施工管理技士の試験対策アプリが数多くリリースされています。有料のものだけでなく無料で利用できるものもあります。ただし、中には解説が少ないアプリもあり、知識の習得が難しいかもしれません。以下の勉強方法も併用すると合格率が高まるでしょう。

問題集を解き、解説も確認する

まとまった時間を確保できたら、問題集を解きましょう。過去に実際に出題された問題を掲載している問題集が多く販売されています。問題を解いたら、正誤を確認するだけでなく解説も十分に確認することが大切です。多くの問題を解いても、問題の正誤を確認するだけでは知識が身に付きません。解説の内容も十分に理解することで、出題形式が変化しても正しい答えを導き出す力が身に付きます。可能であれば同じ問題集を何度も解いて知識を定着させましょう。

講習や通信講座を活用する

講習や通信講座を活用することも有効です。特に第二次検定の記述式問題は、自分の記述がどのくらいの点数を取れるのか把握しづらいため、独学では試験対策が難しいかもしれません。講師に添削してもらえる講習・通信講座を選べば、第二次検定の合格率が高まるでしょう。実際に学校に通って学ぶ講座だけでなく、ストリーミングで好きな時間に受講できる講座もあります。予算やスケジュールに合わせて、続けやすい講座を選んでください。

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【まとめ】2級土木施工管理技士の合格率は高くはない。しっかりした対策が必要!

2級土木施工管理技士の合格率、試験内容、勉強方法などを解説しました。2級土木施工管理技士に合格すると、専任技術者、監理技術者、主任技術者になれます。第一次検定の合格率は約67%、第二次検定の合格率は約39%であり、十分に対策しないと合格は困難です。仕事をしながら勉強することは難しいかもしれませんが、アプリや通信講座を活用して十分に対策しましょう。ぜひ本記事を参考に2級土木施工管理技士の受検対策をして合格を目指してください。

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