建築士になるには?資格試験や実務経験・通う学校などを解説

建築物を設計したり、安全性や機能性を考慮して構造を整えたりする建築士は、暮らしや街づくりに深く関わる専門職です。しかし、「建築士になるにはどのような資格が必要なのか」「どんな学校に通えばよいのか」「社会人からでも建築士になれるのか」など、目指すにあたって疑問を感じる人も多いのではないでしょうか。

本記事では、建築士を目指すために必要な資格試験の内容や受験条件、実務経験の積み方、通うべき学校の種類などを幅広く紹介します。建築士になるまでの道筋を具体的に知ることで、将来の進路や準備に役立ててください。社会人や未経験からの挑戦も含め、建築士になるための全体像をわかりやすく解説していきます。

ツクノビワークは、建設業特化のフリーランス・副業案件マッチングサービスです。現場/CAD/BIM/積算/建設事務など、幅広い領域で希望に沿った案件をご紹介します。現場案件からリモート案件までさまざまな案件をご紹介可能です。案件を探している方はぜひお気軽にご登録ください。
\5項目だけで無料登録/ まずは登録してみる

建築士の種類

建築士には、「一級建築士」「二級建築士」「木造建築士」という3つの種類があります。それぞれ設計や工事監理が認められる建築物の規模や構造、用途が異なっており、活躍の場や業務の範囲も大きく変わってきます。

どの建築士を目指すかによって、必要な学歴や実務経験、受験資格にも違いがあります。建築士になるには、まず自分がどの分野で活躍したいのかを明確にし、その目標に合った資格を取得することが大切です。

ここでは、それぞれの建築士の特徴や違いについて紹介します。

一級建築士

一級建築士は、すべての建築物の設計や工事監理、建築確認申請などの業務ができる、建築士資格の中で最上位の国家資格です。戸建て住宅から高層ビル、商業施設、公共建築物まで、規模や用途を問わず幅広く対応できる点が最大の強みです。国際的なプロジェクトに関わるチャンスもあり、活躍の場は国内外を問わず広がっています。

受験資格には、建築系の学校を卒業したうえで一定の実務経験が必要です。大学卒業者は2年以上、短大・専門学校卒業者は3~4年以上、高校卒業者は7年以上の実務経験が求められます。試験は学科と製図の2部構成で、建築全般に関する高度な専門知識と設計能力が求められます。

資格取得後は、ゼネコンや大手設計事務所などで大規模プロジェクトを手掛けたり、自ら設計事務所を開業したりと、幅広いフィールドでの活躍が期待されます。責任も大きい反面、やりがいや社会的評価も非常に高い資格です。

二級建築士

二級建築士は、主に住宅や中小規模の建物を中心に、設計や工事監理ができる国家資格です。木造だけでなく、鉄骨造や鉄筋コンクリート造などの設計にも対応できますが、建築物の延べ面積や階数などには制限があります。個人住宅や小型店舗など、実生活に密接した建築物を手掛けることも多いでしょう。

試験は学科と製図の2部構成で、一級よりも難易度はやや低めとされています。建築系の大学・短大・専門学校卒業後に0~2年の実務経験が必要であり、高校卒業後の場合は3年以上の実務経験が必要です。

住宅設計に特化している点から、工務店や地域密着型の設計事務所などでの活躍が多く、身近な暮らしに貢献できるやりがいがあります。まずは二級建築士として現場経験を積み、将来的に一級建築士を目指す人も少なくありません。

木造建築士

木造建築士は、木造の小規模な建築物に限定して設計・工事監理ができる国家資格で、昭和25年に制定されました。延べ面積300㎡以下、高さ13m以下、軒の高さ9m以下の2階建て以下の木造建築が対象です。安全性を確保しつつ、木造建築の魅力を活かす設計が求められます。

この資格は建築系の高校・専門学校を卒業した場合、実務経験なしで受験できることもあり、比較的早く挑戦できる点が特徴です。もちろん、高校卒業後に実務経験を積んでから受験するルートもあります。試験は学科と製図で構成され、木造特有の構造・耐久性・コスト管理などに関する知識が必要です。

木造建築士は、地域に根ざした住宅設計の分野で需要が高く、木造住宅の専門家として信頼される存在です。実務を通じて知識を深めながら、ゆくゆくは二級や一級建築士を目指すステップアップの第一歩としても活用されています。

建築士になるには?

建築士になるには国家資格の取得が必須ですが、そのためには複数のステップを踏まなくてはなりません。まずは国土交通省が認定する教育機関で建築に関する指定科目を修了し、受験資格を得ることから始まります。そのうえで、建築士試験に合格し、さらに実務経験を積むことで初めて登録が可能になります。

どの段階でも、建築に関する幅広い知識やスキルが問われるため、しっかりとした準備が求められます。ここでは、建築士になるための主な3つのステップについて詳しく紹介します。

国土交通省から認定を受けた学校を卒業する

建築士になるには、まず建築に関する専門的な教育を受ける必要があります。具体的には、国土交通省が認定している大学・短大・専門学校・高等専門学校などで、建築系の指定科目を修了しなくてはなりません。これにより、建築士試験の受験資格が得られます。

指定科目には、設計や構造、施工、環境設備などの実務に直結する内容が含まれており、建築に関する総合的な知識が身につくでしょう。卒業と同時に受験資格が与えられる課程もあれば、卒業後に一定の実務経験が必要となる課程もあります。

認定を受けた学校では、実習や演習など実践的な学びが重視されており、卒業後すぐに建築の現場で活かせる力が養われます。将来的に一級建築士を目指す場合も、最初の土台として非常に重要なステップです。

資格試験を受験する

建築士になるには、国が実施する建築士試験に合格しなくてはなりません。建築士試験は「学科試験」と「設計製図試験」の2つに分かれており、それぞれの建築士資格ごとに出題範囲や難易度が異なります。また、二級建築士と木造建築士の試験は都道府県が実施しますが、一級建築士の試験は国が直接実施します。

学科試験では、建築計画、構造、法規など、建築に関する広範な知識が必要です。設計製図試験では、実際の設計業務に必要な図面作成能力や課題に対する対応力が求められます。受験するためには、建築に関する学歴や実務経験が一定基準を満たしている必要があります。

また、いずれの試験も年1回実施されるため、スケジュールに合わせた計画的な学習と準備が重要です。資格試験に合格して初めて、「建築士」としての登録手続きに進めます。

難易度・合格率

建築士試験は、どの種類も難易度が高いことで知られています。とくに一級建築士試験は最難関とされており、合格率は例年10%台と低水準です。学科試験では出題範囲が広く、各分野の知識をバランスよく身につける必要があります。

さらに、設計製図試験では時間内に的確な図面を仕上げる技術と集中力が必須です。

二級建築士や木造建築士試験も決して簡単ではなく、合格率はおよそ20~30%前後です。いずれの試験も、過去問題の繰り返し演習や模擬試験による実践的な対策が欠かせません。

社会人や学生など、それぞれの立場に合った学習計画を立てるようにしましょう。難易度の高い試験ですが、継続的な努力と準備によって合格は十分に可能です。

実務経験を積む

建築士になるには、試験に合格した後も実務経験を積む必要があります。この実務経験は、建築設計事務所や建設会社、工務店などで、実際の設計・監理・施工に関わる業務を通じて積み上げていきます。

例えば、一級建築士を受験する場合、建築系の大学を卒業していれば2年以上、専門学校や短大を卒業している場合は3~4年、高校卒業者であれば7年以上の実務経験が必要です。二級建築士や木造建築士についても、学歴に応じて1年から数年の経験が必要となります。

実務経験は、単に年数を満たせばよいわけではなく、建築関連の専門業務に実際に携わる必要があります。この経験を通じて、実践的なスキルと責任感、現場での判断力が育まれていきます。また、実務を積むことにより、建築士としての視野が広がり、より高いレベルでの設計業務にも対応できるようになるでしょう。

社会人から建築士になる方法

社会人になってから建築士を目指す人も年々増えています。働きながら資格取得を目指すのは簡単ではありませんが、しっかりとしたルートと計画を立てれば実現可能です。

建築士になるには、建築系の学歴か、一定年数の実務経験のいずれかが必要になります。すでに建築関連の仕事をしている場合は、実務経験を重ねて受験資格を得るといいでしょう。

一方で、異業種からの転職を考えている人は、まず国土交通省認定の建築系学校への入学が一歩目です。夜間や通信制、社会人向けのカリキュラムを用意している学校もあるため、仕事と学びを両立させやすいはずです。

さらに、建築士の受験資格を得るまでの道のりや、試験対策のスケジュールを明確にしておくことも大切です。時間を有効に活用しながら学び、現場経験を積んでいけば、社会人からでも建築士への道を切り拓けるでしょう。

建築士になるために通う学校

建築士を目指すにあたり、どの学校で学ぶかは非常に重要です。建築士試験を受けるためには、国土交通省が認定した学校で指定科目を修了する必要がありますが、進学先によって将来のキャリアや実務経験の年数にも違いが出てきます。

建築系の大学や短大、専門学校、高等専門学校、さらには建築系の高校や職業訓練校など、多様な選択肢があり、それぞれに特徴やメリットがあります。目指す建築士の種類や将来の働き方に合わせて、自分に合った進学先を選ぶことが大切です。

ここでは、建築士になるために進学できる代表的な学校の種類と、その特徴について紹介します。

建築系の大学や短大に通う

建築士を目指す人にとって、建築系の大学や短大に進学するのは代表的なルートの1つです。大学では、構造力学や設計論、建築法規、環境工学など、建築に関する幅広い知識を理論的に学べます。加えて、製図や模型制作といった実習も行われ、設計力や表現力を高められます。

大学卒業後は、一級建築士の受験に必要な実務経験が2年で済むなど、受験資格の面でも有利です。短期大学の場合は、より実践的なカリキュラムで構成されており、卒業後すぐに現場に出て働くことを前提にした教育がされています。

卒業後は建築設計事務所や建設会社に就職する人も多く、将来的に一級建築士を目指したい人にとっても、しっかりとした基礎を築ける進学先といえます。

専門学校や高等専門学校に通う

専門学校は、即戦力としてのスキルを養うための実践的な教育が特徴です。製図・CAD操作・建築材料の知識など、現場で求められる具体的な技術を身につけられるため、卒業後すぐに建築関連の仕事に就きたい人に向いています。

実務経験を重ねれば建築士試験の受験資格も得られます。

一方、高等専門学校(高専)は中学卒業後から入学でき、5年一貫教育で建築について深く学べる点が特徴です。実習や卒業研究を通じて、理論と実技のバランスを重視した教育が行われます。

高専卒業後には、大学3年次に編入できる制度もあり、さらに高度な専門性を身につけられます。

どちらも就職率が高く、実務に直結するスキルを習得できるため、建築士を目指す実践型志向の人に適した選択です。

建築系の高校に通う

建築系の高校では、普通教科に加えて建築に関する専門科目も学べます。製図、構造、施工、材料、建築法規など、基礎的な知識と技術が高校のうちから身につき、早い段階から建築の世界に触れられるでしょう。

卒業後は、建築関連の大学や専門学校に進学するルートもありますが、就職して実務経験を積めば建築士試験の受験資格が得られます。とくに、木造建築士や二級建築士を目指す場合は、高校卒業後に実務経験を重ねるルートも現実的です。

高校卒業時点である程度の技術と知識を備えているため、現場での即戦力として評価されやすく、若いうちから実務に携わりたい人にとって魅力的な選択肢です。

職業訓練校に通う

職業訓練校は、主に社会人や転職希望者を対象にした教育機関で、建築に関する基礎的な技術や知識を短期間で習得できるのが特徴です。授業では、建築設計の基礎、製図、CAD操作、施工管理などの実務的なスキルを重点的に学べ、未経験からでも建築分野にチャレンジしやすい環境が整っています。

訓練期間は数か月から2年程度と比較的短く、就職支援が手厚い点も魅力でしょう。卒業後は、工務店や設計事務所などに就職し、実務経験を積めば建築士試験の受験資格が得られます。

建築士はなるまでに時間がかかる印象がありますが、職業訓練校は実務に直結するステップとして現実的なルートの1つです。とくに、建築未経験からキャリアチェンジを目指す社会人にとっては、実践力を高めながら資格取得を目指せる有効な道です。

建築士になるために通う学校の選び方

建築士を目指す場合、どの学校に通うかがその後の学びやキャリアに大きく関わってきます。学校選びの際には、「建築士試験の受験資格が得られる認定校かどうか」をまず確認する必要があります。そのうえで、就職実績や資格試験の合格率、実習環境の充実度、教員の専門性なども重要な比較ポイントとなるでしょう。

加えて、学校の評判や口コミ、卒業生の進路もチェックしておきたい要素です。とくに、建築士の合格実績が高い学校は、試験対策のサポート体制が整っている場合が多く、安心して学べる環境が整っています。また、実務に直結する授業やインターンシップ制度が充実しているかどうかも、学びの質に直結します。

さらに、アクセスの良さや学費、学びたい分野に特化したカリキュラムの有無も大切な判断材料です。自分のライフスタイルや将来像に合った学校を選ぶことで、建築士への道をより確かなものにできるでしょう。

建築士になる適性を持っている人の特徴

建築士は、設計や構造、安全性、法規に関わる幅広い業務を担う専門職です。そのため、専門知識だけでなく、人としての特性や考え方も重要な資質といえます。建築士を目指す際には、自分がこの職業に向いているかどうかを知ることも大切でしょう。

建築の世界では、空間づくりや構造設計、住まいの提案など「ものづくり」が中心となるため、創造的な発想力や、ものをつくるのが好きという気持ちが大きな原動力になります。また、設計や監理の仕事は多くの人の安全や快適さに関わるため、高い責任感や粘り強さも求められます。

ここでは、建築士に向いているとされる3つの特徴について、具体的に見ていきましょう。

ものづくりが好きな人

建築士は、図面を描き、空間を形にする「ものづくり」のプロフェッショナルです。住まいや店舗、公共施設など、用途も規模も様々な建築物を設計し、実際の建築物として完成させることが仕事の中心になります。自分のアイデアが実際の形として街に残る達成感は、ものづくりが好きな人にとって大きなやりがいになるでしょう。

建築の仕事には、構造や法規、コストなどの制約の中で工夫を凝らす創造性が求められます。ただ形をつくるだけでなく、機能性や快適性、美しさまでを考慮しながらプランを立てる必要があるため、細かなこだわりを大切にできる人にも向いています。

そして、図面だけではなく模型や3Dパースなどを通じて表現する機会も多いため、手を動かす作業が好きな人にとって、建築士の仕事は日々が充実したものになるでしょう。

責任感が強い人

建築士の仕事は、建物を建てるうえで設計の要となるポジションです。建築物の安全性や耐久性はもちろん、使用する人の快適さや利便性にも関わるため、大きな責任が伴います。わずかな設計ミスが大きな事故につながるおそれがあるため、細部まで気を抜かずに業務に取り組める姿勢が欠かせません。

また、設計段階から施工、完成までの工程において、現場の関係者との調整や確認作業も多く発生します。その中で、自分の判断に自信をもち、最後まで責任をもって対応できる力が必要です。

期限の厳守や予算の管理といった要素も多いため、物事を計画的に進める力や、目標を達成するために粘り強く努力できる人は、建築士として大いに活躍できるでしょう。

理系科目が好きな人

建築士は、空間のデザインだけでなく、構造計算や材料の強度評価、設備設計など、理系的な要素が多く求められる職業です。とくに数学や物理の知識は、構造力学や建築法規、施工管理などの分野で日常的に活かされます。建築物の安全性や耐久性を確保するには、数字に強いことが大きな武器になります。

例えば、柱や梁にどの程度の荷重がかかるか、どの構造が効率的かなどを理論的に考える力が必要です。また、CADやBIMなどのソフトウェアを用いる設計作業では、デジタルツールへの理解や操作スキルも重要になります。

理系科目が得意で、計算や論理的な思考を楽しめる人にとって、建築士の業務は非常に相性が良いでしょう。学んだ知識がそのまま設計や施工に直結する実感も得られやすく、理系の学びを活かせる仕事です。

建築士になるために必要なスキル

建築士として長く活躍するには、資格の取得や実務経験だけでなく、日々の業務に役立つ実践的なスキルが必要です。具体的には、専門知識のほかに、現場で求められる判断力や伝える力、感性といった「人としての力」が問われる場面が多くあります。

とくに現代の建築業界では、デザイン性と実用性のバランス、関係者との円滑な連携、さらに柔軟な思考力などが重視されており、幅広いスキルをバランスよくもつことが理想とされています。

ここでは、建築士として仕事をしていくうえで、身につけておきたい基礎的かつ重要なスキルについて紹介します。

アイデアを生み出す創造力

建築士には、建物に求められる機能や条件を満たしながらも、魅力あるデザインを考える創造力が必要です。クライアントの要望を理解したうえで、それを超える提案ができる建築士は、信頼される存在となります。形の美しさだけでなく、使いやすさや心地よさも考慮したデザインが求められるため、豊かな感性と柔軟な発想が大切です。

建築では、土地の条件や法規制、予算などさまざまな制約がありますが、その中で工夫を凝らし、個性や魅力のある空間を生み出す力が問われます。常に新しい視点で物事を考える姿勢が、建築士としての価値を高めていくでしょう。

設計業務を通じて独自のアイデアを形にできる創造力は、建築士という仕事の醍醐味であり、やりがいにつながるスキルの1つです。

空間を把握する空間認識力

建築士は、設計図や図面から完成後の空間を正確にイメージする力が求められます。これは「空間認識力」と呼ばれ、設計の段階から完成後の状態までを頭の中で描きながら作業を進める重要なスキルです。

例えば、天井の高さや光の入り方、家具の配置などを図面だけで想像する力は、使いやすく魅力的な空間を設計するうえで欠かせません。また、CADやBIMといったソフトを使って三次元的に設計する場面も多くなっており、図面から立体をイメージする能力はますます重要になっています。

空間を感覚的に理解し、利用者目線で考えられる建築士は、実際に住む人・使う人にとって快適な建築物が実現できるでしょう。

良質な人間関係を築けるコミュニケーション力

建築士の仕事は、設計だけで完結するものではありません。クライアントとの打ち合わせを通じて要望を引き出し、施工業者や職人との連携を図りながら建物を完成させていくため、コミュニケーション力は非常に大切です。

とくにヒアリング力が重要で、相手の言葉になっていない希望や不安を感じ取り、それを設計に反映させる力が求められます。また、施工現場では専門用語を使いながらも、相手に伝わりやすい説明を心がける必要があります。

人との関わりを大切にし、信頼関係を築きながら業務を進められる人は、建築士として高く評価されます。技術力と同じくらい、丁寧な対話や協調性も重要な資質です。

建築士が活躍する場所

建築士の活躍の場は、建築設計事務所やゼネコン(総合建設業者)だけに限られません。住宅メーカーや工務店、内装会社、不動産会社、官公庁など、建築に関わるさまざまな業界でニーズがあります。

仕事内容は建物の設計や監理だけでなく、企画・営業・コンサルティングといった多様な業務にも広がっており、選ぶ進路によって大きく異なるでしょう。

もちろん、一級建築士や二級建築士など、取得している資格の種類によって関われる案件の規模や業務内容にも違いが出てきます。例えば、一級建築士であれば大規模な商業施設や公共建築物の設計に携わることも可能です。一方、地域密着型の工務店や住宅メーカーでは、二級建築士が戸建て住宅の設計やリフォームなどを担当することもあります。

また、自治体の建築職として働いたり、建築関連を審査する機関に勤務したりと、公的分野で活躍する建築士も少なくありません。自分の興味や得意分野に合った働き方を選べるのも、建築士という職業の大きな魅力の1つです。

建設業で年収を上げるならツクノビワークがおすすめ

ツクノビワーク

建設業で年収を上げたい方には、建設業特化のフリーランス・副業案件マッチングサービス「ツクノビワーク」の活用がおすすめです。

週1~5日で勤務できる案件やリモートワークで勤務できる案件など、幅広い案件の中からご希望の案件をマッチング可能です。大手企業の案件から、即ご活躍いただける中小の企業まで、さまざまな規模の案件を用意しています。

スキマ時間で稼ぎたい方や年収を上げたい方はぜひこちらから詳細をご確認ください。

\5項目だけで無料登録/ まずは確認してみる

【まとめ】建築士になるには実務経験や資格の取得が必要!社会人や未経験も挑戦できる

建築士になるには、国土交通省が認定する学校で建築の基礎を学び、実務経験を積んだうえで、国家試験に合格しなければなりません。一級建築士・二級建築士・木造建築士といった資格にはそれぞれ特徴や受験条件があり、自分の将来像に合った資格を目指しましょう。

進学先としては大学や専門学校、高等専門学校、建築系高校、職業訓練校などがあり、どの学校に通うかによって受験資格や学べる内容にも違いがあります。また、社会人や未経験からの挑戦も可能で、実務経験を重ねて受験資格を得たり、夜間・通信制の学校で学びながら目指したりもできます。

建築士には、創造力・空間認識力・コミュニケーション力といったスキルや、ものづくりへの情熱、責任感、理系の素養なども求められます。活躍の場も幅広く、設計事務所や住宅メーカー、公的機関など、自分に合った働き方が見つかるでしょう。

建築士は、人の暮らしや街の未来に関わる、やりがいのある仕事です。しっかりと段階を踏みながら、自分のペースで目指していきましょう。

設備設計一級建築士の資格を取得するメリット構造設計一級建築士の資格を取得するメリットについてはこちらの記事で解説しています。ぜひこちらもご確認ください。

設備設計一級建築士とは?資格を取得するメリットや試験の概要を解説 構造設計一級建築士とは?資格を取得するメリットや勉強法を解説