電気設備設計士はフリーランスとして働ける!メリットなどを解説

電気設備設計士は、電気設備の図面「電気設備図」を設計する専門職です。住宅や商業施設など、さまざまな建物の電気設備の設計に携われることから、高い需要のある職業だと言えるでしょう。

そんな電気設備設計士として働く際には、会社に所属せずにフリーランスとして仕事を請け負う方法もあります。フリーランスは自分らしい働き方を実現しやすく、スキル次第では高収入を得ることも可能です。しかし、「本当にフリーランスの電気設備設計士として生活していけるのか」不安になり、最初の一歩を踏み出せない人もいるでしょう。

そこで今回は、電気設備設計士のフリーランスになる方法やメリット・デメリット、成功するためのコツについて解説します。

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電気設備設計の仕事内容

電気設備設計士は、電気に関する業務を担うプロフェッショナルです。電気設備設計士だからこそ対応できる仕事も多く、さまざまなシーンで重宝されています。

具体的には建物に設置する電気設備の図面を、設計図書を参考にして書き出すのが電気設備設計士の仕事です。例えば設計図書に合わせて照明をコントロールするスイッチ・コンセント・通信設備などを適切な場所に配置します。

そのほか、火災報知器設備・避雷設備・消防設備など、安全管理に必要な設備も対象になります。設備の配置に加えて、電気設備設計士は電気設備の配線・レイアウトなどを考えて、適切な形に収めるのも仕事です。

建築の設計業務は、意匠設計・構造設計・設備設計の3つが基本となっています。電気設備設計士が担当するのは「設備設計」の部分で、建物を快適な環境とするために欠かせない仕事です。

電気設備設計士はフリーランスとして働ける

電気設備設計士は、フリーランスとして独立して働くことも可能な職業です。会社に所属するだけでなく、個人で仕事を受注するフリーランスとして働く方法も選択肢に入るため、自分に合った仕事のスタイルを追求できるでしょう。

フリーランス人口は増加傾向にあり、内閣官房日本経済再生総合事務局の「フリーランス実態調査結果」によると、フリーランスの試算人数は462万人となっています。「ランサーズ株式会社の調査」では、2019年から2021年にかけてフリーランスの割合が16.7%から22.8%に急増したこともあり、今後も人口は増える可能性があるでしょう。

フリーランスとして働く人が増えると、関連する支援サービスが充実するなど、働く側にとってのメリットが大きくなると予想できます。電気設備設計士の仕事に興味があり、かつ個人で働きたいと考えているのなら、フリーランスとして働くことも1つです。

電気設備設計士がフリーランスになる前に行うこと

電気設備設計士のフリーランスになるのなら、独立前に準備しておくべきことがいくつかあります。以下を参考に、電気設備設計士のフリーランスとして働く前にすべきことをチェックしておきましょう。

実務経験を積む

電気設備設計士のフリーランスになるのなら、まず実務経験を重ねて現場での働き方やスキルを学ぶことが大切です。電気設備設計士になるのに特別な条件はなく、電気や建築設計の知識・技術があれば仕事を請け負えます。

しかし、電気設備設計士の仕事が未経験の状態では、適切に業務をこなすことが難しくなり、そもそもフリーランス向けの案件を獲得できない可能性も懸念されます。

まずは電気設備設計士を必要としている企業に就職して実務経験を積み、プロとして活躍できるスキルを身につけましょう。

実務経験は仕事のやり方・注意点だけでなく、クライアントとうまくコミュニケーションを取る実践的な能力や、フリーランスとして働く自信をつけることにもつながります。

良好な人間関係を築く

電気設備設計士のフリーランスとして活動し続けるには、良好な人間関係が欠かせません。フリーランスには、会社員のように毎月決まった給料が入るわけではないため、できるだけ長く働ける案件を見つけて収入を安定させることが重要です。

良好な人間関係が築けていると、仕事を紹介してもらえたり、新規プロジェクトの立ち上げに誘われたりする可能性が高まります。

フリーランスになる場合は、実務経験を積む間に取引先や会社の同僚・先輩・上司など、あらゆる人たちと関係を構築していくことがポイントです。

資格を取得する

電気設備設計士のフリーランスになる際に、必須となる資格はありません。しかし、フリーランスとして新しい案件を獲得し続けるためには、自分のスキルを客観的にアピールできる資格取得にメリットがあります。そのため、フリーランスになる前に、電気設備設計士の仕事で役立つ資格を取得しておくことがおすすめです。

電気設備設計士の仕事では、「電気工事士」「電気工事施工管理技士」「建築士」「建築設備士」「電気通信工事施工管理技士」などの資格がアピールポイントとして使えます。

電気設備設計士がフリーランスとして働くメリット

電気設備設計士がフリーランスになる場合、さまざまなメリットを得られます。具体的に電気設備設計士がフリーランスとして働くことで、どのようなメリットがあるのか以下で解説します。

自分の都合に合わせた働き方を実現できる

電気設備設計士のフリーランスになることで、自分の生活や都合に合わせて働きやすい環境を構築できます。基本的にフリーランスは、自分で仕事の量や働くタイミングを決められます。会社員のように勤務時間・日数が決められているわけではないため、ワークライフバランスを意識した働き方を実現できるでしょう。

「忙しい日が続いたから、来月は休みを多くしよう」などと、状況に合わせて働き方を変えることも可能なので、自分らしい労働スタイルを維持しやすい点はメリットです。

収入アップを目指せる

フリーランスの電気設備設計士になることで、会社員時代よりも収入がアップする可能性もあります。会社員は基本給が軸となっているため、実際の労働量や負担によって収入が増えることはありません。

一方、フリーランスは労働時間や仕事の量が増えるほど収入が高まる、成果主義となっています。そのため、仕事をすればするほど、収入アップにつながります。

「頑張った分だけ収入が増える」というわかりやすい図式は、仕事へのモチベーションにも影響するでしょう。

難しい業務や納期が短い案件など、仕事内容次第で報酬が高まるケースもあります。電気設備設計士として高いスキルや豊富な実績があると、最初から高待遇で仕事を依頼されることが増え、年収アップにつながる可能性にも期待できるでしょう。

受注する仕事を選べる

電気設備設計士のフリーランスは、自分の意思で受注する仕事を選べる点もメリットです。会社員はやりたくない仕事も、任された限りは責任を持ってやり通さなければなりません。

その点、フリーランスはやりたくない仕事・自分に向いていない仕事は、依頼された段階で断ることが可能です。仕事量に対して報酬が少ない案件や、業務外の拘束時間が長い案件などは避けて、効率良く稼げる仕事を優先することも考えられます。

一方で、実績の少ないフリーランスは、なるべく多くの案件を経験しておくことがおすすめです。最初から実入りの良い案件ばかり探していると、なかなか仕事を得られず、収入につながらないという状況に陥るケースも懸念されます。

電気設備設計士のフリーランスとしての実績作りのためにも、最初はある程度妥協して仕事を請け負うことも必要です。

電気設備設計士がフリーランスとして働くデメリット

電気設備設計士がフリーランスとして働く場合、メリットだけでなくデメリットも踏まえて行動する必要があります。以下では、電気設備設計士がフリーランスとして仕事をする際のデメリットについて紹介します。

収入が安定しにくい

電気設備設計士のフリーランスは、収入が安定しにくい点が大きなデメリットになります。給料制ではないため、毎月の収入にばらつきがでてしまい、ときには赤字になってしまうことも考えられるでしょう。

フリーランスになりたての頃は、なかなか良い案件に出会えず、収入がほとんどないという状況に追い込まれるケースもあり得ます。また、ケガや病気などで仕事ができなくなると、収入保障保険などに加入していない限り、収入がゼロになるリスクもあります。

収入が不安定になりやすいことを考慮して、普段から貯蓄をしたり、複数のクライアントから案件を受注して収入源を確保したり、健康に気を遣った生活をしたりといった対策を行いましょう。

仕事を確保するために営業を行う必要がある

電気設備設計士のフリーランスとして働く際には、自ら仕事を確保するための営業をしなければなりません。依頼された仕事をこなしつつ、新規の案件を探すことが求められるケースもあるでしょう。

電気設備設計士として実績が増えれば、長期継続を前提とした案件が受注できるようになり、営業をかける機会が少しずつ減っていくことも期待できます。

高い技術や専門的な知識を求められる

電気設備設計士のフリーランスは、高い技術や専門的な知識が仕事で必要になります。建築を計画しているハウスメーカーは、実績や価格が優れている法人に仕事を依頼するケースが多いです。

そういった状況で電気設備設計士のフリーランスとして案件を獲得するには、法人にはない魅力をアピールし、独自のメリットを提示していかなければなりません。

高い技術や専門的な知識を獲得しつつ、業界トレンドや新しい技術も積極的に取り入れる必要がある点は、忙しさの面においてデメリットだと言えるでしょう。

電気設備設計士がフリーランスとして働く方法

電気設備設計士がフリーランスとして働く際には、案件の獲得方法を確認しておくのも重要です。以下を参考に、電気設備設計士のフリーランスが働く具体的な方法を解説します。

クラウドソーシングを活用する

クラウドソーシングを活用し、電気設備設計士の案件を探すのが1つの方法です。クラウドソーシングでは、クライアントとなる企業や個人と、仕事を探しているフリーランスなどを結びつけるシステムが利用できます。

誰でも登録が可能なため、フリーランスとして実績が少ない時期でも、案件を獲得できる可能性があります。一方で、クラウドソーシングの利用時には手数料がかかったり、相場より単価が低い案件があったりといった、デメリットに注意が必要です。

マッチングサービスなどを活用する

フリーランス向けの案件紹介に特化したマッチングサービスを使うことも、独立してから仕事を探す際の選択肢になります。マッチングサービスのなかには、1つの業界に特化したものもあります。

電気設備設計士として働くのなら、建設業界の案件紹介に特化したマッチングサービスを使うのがおすすめです。

建設業界に特化したマッチングサービスなら、クライアント側が電気設備設計士の仕事内容をきちんと理解してくれていることが多く、ミスマッチが起きづらい点も魅力になります。

電気設備設計士がフリーランスとして成功する方法

電気設備設計士がフリーランスとして独立して成功するには、いくつかのポイントを踏まえておくことが重要です。以下では、電気設備設計士がフリーランスになってから成功するための方法を紹介します。

人脈を広げる

電気設備設計士がフリーランスとして成功するには、常に人脈を広げていく努力が必要になります。高いスキル・実績があっても、仕事を提供してくれるクライアントに出会えないと、フリーランスとして生活していくことはできません。

独立前から積極的に人間関係の構築に励み、人脈を拡大して仕事を受注しやすい環境を作ることが1つのポイントです。

経営を学ぶ

フリーランスは仕事だけでなく、事務作業や経理業務なども1人で対応する必要があります。そのため経営に関する知識を身につけて、利益を上げるための方法を自分で考えていく姿勢も重要です。

売上と支出のバランスを確認したり、業務効率を高めて短時間で収入を確保したりと、経営面で役立つ知識を学び続けることも電気設備設計士のフリーランスが成功するポイントです。

新しい技術を身につける

電気設備設計士のフリーランスとして働き続けるには、新しい技術を身につけて、スキルをアップデートしていくことも重要です。高単価の案件を獲得するには、報酬に見合うスキルが求められます。

将来的に高単価の案件だけで仕事を回せるように、早い段階からスキルアップを目指して勉強を始めるのがおすすめです。

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【まとめ】電気設備設計士がフリーランスとして働く際は事前に資格やスキルを取得しよう!

電気設備設計士は建設業界において、必要不可欠な存在です。需要の高い電気設備設計士はフリーランスとして働くことも可能なので、この機会に独立することを考えてみるのもおすすめです。

電気設備設計士がフリーランスとして活躍するには、事前に案件の獲得方法や成功のポイントを把握しておくことが重要です。紹介した情報を参考に、電気設備設計士のフリーランスとして働くための準備を進めてみてはいかがでしょうか。

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