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読者の皆様は「DX」という言葉をご存じでしょうか。DXが指すものはデジタル技術を活用して世の中をより良くすることですが、まだまだ世間には浸透していません。
空調設備業界ではなおさらです。しかし、DXを導入すれば、空調設備業界の課題を解決できる可能性があります。
この記事では、DXの概要、具体的な事例、メリット・デメリットをご紹介します。
記事の内容を参考に、空調設備業界の課題を解決するためにDXの導入を検討してはいかがでしょうか。
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空調設備のDXとはなに?
空調設備のDXについて知るために、空調設備とDXをそれぞれ分けて解説します。
空調設備とは?
空調設備とは、「空気調和設備」の略称であり、温湿度や気流などの調整、空気の清浄などをする設備のことです。一般的にはエアコンのことを指します。空調設備の取付だけでなく修理やメンテナンスも需要が高く、業界の将来性は高いといえます。
しかし空調設備業界を含む建設業界では、慢性的な人手不足が課題となっており、少子高齢化による労働力の減少によってさらに悪化する恐れがあります。
また、職人の多くが定年退職を控えているため、新人の教育・育成が急務となっています。
DXとは?
DXとは、「Digital Transformation(デジタルトランスフォーメーション)」の略称で、AI、IoT、ビッグデータなどの情報技術を用いて課題を解決することです。
DXと混同しやすい言葉のひとつに「IT化」が挙げられます。
IT化が指すものは、紙でやり取りしていた書類を電子化するような、既存のアナログな業務をデジタル化して効率を良くすることです。
DXが本来目指すものは、デジタル技術によって社会や組織、ビジネスそのものを変革するという、IT化よりも革新的なものです。
DXの事例7つご紹介
情報技術による変革と聞いても、どのようなものなのかイメージしにくいかもしれません。
空調設備業界ではありませんが、DXの具体的な事例を7つご紹介します。
➀ソニー損害保険
ソニー損害保険株式会社は、AIを用いて自動車保険の新しいサービスを提供しました。
誰でも無料で利用できるスマホアプリ「GOOD DRIVE」を使うと、運転者のスキルや傾向を測定できます。アプリで運転中のデータを収集し、同社が持つ過去の事故データと照らし合わせることで、保険加入者の事故リスクを算出し経営に役立てます。
ユーザーは自身の運転を客観的に吟味でき、さらに、事故リスクが低ければキャッシュバックされます。提供者・消費者双方にメリットがある、理想的なDX活用事例といえるでしょう。
②LIXIL
株式会社LIXILは、DXを活用した様々なサービスを展開しています。
特に、Web会議サービスの「Zoom」を用いてリモートでリフォームの相談に応じるサービスである「オンラインショールーム」は、AIによる音声認識・文字起こしで利便性や機能性が向上し、人気を博しています。
他にも、水道のわずかな水漏れや凍結のリスクを感知して自動的に水の供給を遮断する「GROHE Sense Guard」、AIが公共トイレの利用状況をモニタリングして最適な清掃・メンテナンスの方法や頻度を提案する「LIXIL Toilet Cloud」といった多岐にわたるサービスをDXで実現しています。
③クボタ
株式会社クボタは、3DモデルとARを活用して建設機械の故障診断アプリ「Kubota Diagnostics」を開発し、今までサービスエンジニアが故障診断に費やしていた時間や手間を削減し、迅速で効率的な修理を実現しました。また、クボタは2020年にマイクロソフトコーポレーションと提携して、基幹システムをマイクロソフトのクラウドプラットフォームに移行しています。データを集約して分析することで、DXのさらなる推進が期待されます。
④Netflix
既存の映像コンテンツだけでなくオリジナル作品も高い人気を誇るNetflixは、DXでビジネスを成功させてきました。
元々DVDレンタルサービスをしていたNetflixは、独自のプラットフォームを開発して動画配信サービスを始めたことで、ビジネスが急成長を遂げました。
会員の評価に基づいてお勧めの作品を提示するレコメンド機能にも力を入れており、システムを改善したチームには100万ドルの賞金を与えるというコンテストをしてきました。
⑤BMW
BMWはARを活用して、新型車種をスマホの画面で確認できるサービスを提供しています。
AR上でカラーリング、ホイール、インテリアのカスタマイズ、ドアの開閉やライトの点灯などができるため、細部を細かくチェック可能です。また、スマホを車の鍵として使用できたり、AIスマートスピーカーのAmazon Alexaと連動して操作できたりする機能が実車に搭載されています。BMWは製造工程にもDXを適用しており、人間とロボットが高いレベルで協働しています。
⑥日本交通
日本で最大級のタクシー事業を展開する日本交通株式会社は、2011年に日本初のタクシー配車アプリを提供しました。米国の「Uber」よりも2年も早くサービスを始めています。
さらに、AIを活用して、過去のタクシー運航実績、気象情報、交通機関の運行状況、イベント開催情報などからタクシー需要を予測し、無駄なく配車するシステムを開発しました。
自社が作ったアプリを他社や個人タクシーでも利用可能にしており、まさにビジネスの変革といえる事例です。
⑦スペースリー
株式会社スペースリーが提供するクラウドソフトを用いると、誰でも簡単に、360°のVRコンテンツを制作・編集でき、ブラウザやVRデバイスで再生できます。このソフトによって、不動産業は大きな変革を遂げました。
VRによってユーザーは、自宅にいながら実際に現地で内覧をするかのように、気になる物件の間取りや、部屋からの外の眺めを昼夜それぞれ切り替えて確認できるようになりました。不動産営業者側にも、内覧の手間を解消できるというメリットがあります。
DXのメリット
次にDXのメリットを2つ紹介します。
業務が効率化する
DXの導入によるメリットのひとつに、業務の効率化、生産性の向上が挙げられます。
単純作業の自動化やAIによるビッグデータの収集・分析・見える化といったデジタル技術の導入が上手くいけば、従業員の手間や労力が減少し、残業時間や人件費の削減につながるでしょう。また、DXの実現によりヒューマンエラーが減少すれば、業務の信頼性が上がり余計な経費も減らせます。DXによって空いた時間を使って、より高度な業務に取り組めるでしょう。
新規ビジネスの開発ができる
DXの本来の導入目的は、これまでの仕事の置き換えではなく、ビジネスの変革です。
DXを導入すれば、上述の事例のように、今までの世の中にはない新しい価値を生み出せるかもしれません。単純にITを取り入れるだけでなく、空調設備業界における人手不足や新人育成といった課題を解決するようなDX施策を考えてみましょう。
また、DX導入を検討することは、これまでの業務を見直す良い機会であるといえます。
DX導入に成功すれば、業界のリーディングカンパニーにまで成長できるでしょう。
DXのデメリット
メリットが多くあるDXには、いくつかデメリットがあるため注意が必要です。
つぎはDXのデメリットを2つ紹介します。
費用が必要
DXのデメリットのひとつとして、初期投資や運用にコストがかかることが挙げられます。
新たにシステムを開発し既存のものに置き換えるには、どうしても人手と時間がかかるため、費用がかさみます。自社で一からシステム開発するのであれば特に、従業員の人件費だけでなく、DXに詳しい人材を集めるための費用もかかるでしょう。
しかし、長期的に見ればDXによってコストが削減できるので、損益を考えて自社に合った方法でのDX導入を検討してください。
絶対に結果が出るわけではない
多大なコストをかけてDXを推進しても、理想の成果が出るとは限りません。
成果が出るにしても、時間がかかることが多い傾向があります。
DXはまだまだ新しい取り組みなので、導入すれば必ず上手くいくものではありません。
空調設備業界でも、具体的な事例が少ないのが現状です。
しかし、DXの導入が上手くいけば、ライバル他社に大きな差を付けられるでしょう。
長期にわたる試行錯誤が必要なケースもあることを念頭に置いて、焦らずに取り組みましょう。
【まとめ】空調設備業界でもDXをすすめて生産性を向上させよう!
今回はDXの概要、具体的な事例、メリット・デメリットをご紹介しました。
空調設備業界において、このDXを取り入れれば絶対に上手くいくというシステムはまだありません。未開拓の分野であるため、上手くDXを導入できれば、業界をリードする存在になるでしょう。
この記事で紹介した事例がヒントになって、新しいビジネスが生まれるかもしれません。
結果が出るまで焦らず取り組むことが大切です。
ぜひこの記事の内容を参考に、DXの推進を検討してください。