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CCUSの登録は非常に手間がかかるうえに、グリーンサイトへの登録とともに求められるようになりました。現場によっては、奏法の登録が完了していないと入ることもできない場所も増えています。
CCUSの登録にかかる手間や時間を軽減する方法に、グリーンサイトのCCUS連携サービスがあります。本記事では、CCUSとグリーンサイトの基本的な内容とともに、連携サービスの内容やその利用方法について解説します。
グリーンサイトとCCUSの違い
グリーンサイトと混同されがちなものに「建設キャリアアップシステム(CCUS)」があります。機能が似ているため同じように考える方も多いですが、実際はまったく別のシステムです。それぞれの違いについて解説します。
グリーンサイトとは
グリーンサイトとは、現場でいうところの安全書類、つまりグリーンファイルを、インターネット上で簡単に作成できるシステムです。システムを通せば提出や書類の確認などもできます。
これは元請け業者のための書類作成や管理・共有システムで、民間会社が提供しています。国が提供しているわけではないのが、CCUSとの大きな違いです。
CCUSとは
CCUSは技能者、つまり建設職人が資金や待遇を改善するためのインターネットシステムです。官民連携施策パッケージとして、一般財団法人興基金が運営しています。
グリーンサイトとの大きな違いとして、国が運営していることと、建設職人のためのシステムである点が挙げられます。混同しそうになったら、誰のために何が運営しているのかに注目しましょう。
グリーンサイトのCCUS連携サービスとは
民間企業や元請に向けて提供しているグリーンサイトは、CCUSの「職業履歴データ登録標準API連携システム」として認定を受けた関係から「建設キャリアアップシステム技能者上布尾登録支援機能」の提供を開始しました。
このサービスにより、グリーンサイトに登録された建設職人の就業履歴データを、CCUSに自動で連携できるようになりました。従来かかっていた登録や更新の手間や時間を、大幅に減らせます。
グリーンサイトのCCUS連携サービスを利用するメリット
CCUS連携サービスには、登録や更新にかかる手間を軽減させるだけでなく、様々なメリットがあります。次は利用の際に覚えておきたいメリットについて解説します。
CCUS側で情報登録や更新する手間を省ける
CCUS連携サービスを利用すれば、グリーンサイトにすでに登録された情報を、そのままCCUSに入力・更新できます。これはこのサービス最大のメリットです。
連携サービスを利用していない場合、すでに登録している情報を再度別のサイトに入力しなくてはなりません。数人分の作業が必要となると、手間も時間もかかってしまいます。
サービスを使えば、この作業に必要な手間や時間を別のことに注力できます。入力する回数が少なければ、その分ミスも減るため効率的です。
作業員の入場情報をCCUSに蓄積できる
連携サービスを利用することで、グリーンサイト運用の延長でCCUSに就業履歴を蓄積できます。入場情報がそのまま就業履歴として活用できるため、ここでもまた入力の手間や時間・ミスの削減などの効果が見込めます。
CCUSの利用を促進するサービス機能が充実している
グリーンサイト連携サービスは、情報のやり取りだけでなく利用促進に役立つ機能も充実しています。使いこなせればサービスの利用促進に役立つでしょう。具体的なものとしては、以下の機能が挙げられます。
機能一覧
連携システムに登録されている機能としては、以下の物があります。
機能 | 内容 |
現場情報・施工体制情報施工体制技術者情報の連携 | グリーンサイトで入力・更新した内容をそのままCCUSに登録できる |
CCUSの現場自動作成 | グリーンサイトに蓄積された入場記録を就業履歴としてCCUSに自動で入力できる |
就業履歴の連携 | グリーンサイトに登録された入場履歴を承認・連携できる |
入場記録の承認 | グリーンサイトに登録された入場履歴を承認・連携できる |
CCUS-グリーンサイト連携状況一覧(企業・作業員) | 元請会社は編成に存在する下請会社のCCUS事業者IDや技能者IDを画面上で確認し、エラーがある場合はメールで修正を促せる |
これらの機能を活用すれば、より効率的に事業者や技術者を管理できます。
協力会社向けオプション機能
連携サービスでは、技能者IDとCCUSカード発行に必要な技術者情報を登録する際、グリーンサイトに登録した情報を利用できます。従来ならグリーンサイトと同じ内容を再度入力しなくてはなりませんでしたが、この機能を使えばその手間がかかりません。
CCUSを導入した現場での技術者登録者数にもつながり、現場管理も効率化できます。
グリーンサイトのCCUS連携サービスを利用する手順
様々なメリットや機能があるCCUS連携サービスは、利用の際に手続きが必要です。登録を求められた場合は、以下の手順に沿って行動しましょう。
事業者IDを登録する手順
事業者IDを登録する際は、以下の手順で作業します。
- CCUSの事業者登録を行いIDを発行する
- IDを発行されたら事業者がグリーンサイトに登録支援機能へ申し込む
- 申し込み後グリーンサイト側で登録済みの従業員情報をCCUSの技能者登録申請画面に反映できる
- 登録を反応させたらグリーンサイト上にはない項目を登録する
- すべての必須項目を登録し終えたら登録申請作業を行う
- 申請後は入力内容に不備がなければ1か月程度で登録が完了しカードが発行される
なお、6までの段階で不備があると、エラーが発生してしまいます。元請からエラー修正指示を促すメールを受け取った際は、内容に従って修正作業が必要です。
修正作業にかかる手間や時間を発生させないためにも、登録前に間違った情報を入力していないか確認しながら作業しましょう。
技能者IDを登録する手順
次に、技能者IDを登録する手順です。以下の流れで作業します。
- グリーンサイトにログイン後企業管理ボタンを押す
- CCUS技能者情報登録支援機能にアクセスする
- 技能者ID登録をクリックして必要な情報を入力する
- 登録ボタンをクリックする
作業自体は簡単なため、入力ミスなどがないよう毎回確認しながら作業しましょう。
グリーンサイトのCCUS連携サービスにかかる費用
グリーンサイトの技能者情報登録支援機能は、一律4〜3月・年1回で5,000円です。グリーンサイトの利用料金とは別にかかります。この機能の利用を検討する際はオプション利用料金に注意しましょう。
グリーンサイトのCCUS連携サービスでエラーになる原因
グリーンサイトのCCUS連携サービスを利用する際、まれにエラーが発生することがあります。エラー発生の原因としてありがちなのが、以下のものです。登録の際は注意しましょう。
会社情報が一致していない
エラー発生原因の中でも特にありがちなものです。CCUSとグリーンサイトでそれぞれ入力した企業情報が一致しないと、エラーになります。
CCUSで技能者登録する際「主たる所属事業者」を設定します。これは現在勤務している会社と技能者を関連付けるための作業です。この設定ミスや更新のし忘れがエラーになる場合もあります。
エラー個所をチェックする際は、主たる所属事業者の情報に誤りがないか確認してください。
CCUSにて会社情報を確認・変更する方法
エラーをチェックする際は、CCUSに技能者IDでログインしたうえで、10番の技能者情報をチェックすると判明します。技能者情報内にある「現在の所属事業所」が、主たる所属事業者にあたるものです。
事業者IDが空欄だと、事業者の記載があっても関連付けはされていない状態のため、変更申請しましょう。
また、現在の所属事業者の詳細表示ボタンをクリックして、事業者情報がきちんとグリーンサイトに登録されているものかも欠かさず確認してください。
技能者情報に誤りがある
技能者情報に誤りがある場合も、エラーとして処理されます。ミスしがちなものとしては、以下の項目が挙げられます。
- 氏名やそのカナ
- 本人確認番号
- 生年月日
- 住所
エラー表記されたらこれらの情報が双方のサイトで合っているか確認しましょう。誤入力などがあった場合は速やかに修正してください。
CCUS技能者カードが更新されていない
CCUS技能者カードには有効期限が設定されています。有効期限は、カード発行日から発行9年経過後最初の誕生日までです。心当たりがある場合は、有効期限を確認してください。
CCUSは2019年から運用されたサービスなので、有効期限が切れている可能性は低いですが、一応確認しておきましょう。このようなミスは、今は問題なくてもこれから発生する可能性があります。ミスを予防するためにも、更新時期をいつでも確認できるようにしておきましょう。
カレンダーアプリなどに更新作業近くの日程を登録しておき、リマインダー機能などで時期が近付いたらわかるようにしておくとより安心です。
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【まとめ】グリーンサイトのCCUS連携サービスについてよく理解して活用しよう
グリーンサイトのCCUS連携サービスを使えば、登録にかかる手間や時間を別のことに注力できるようになります。
また、これらのサービスの連携が完了していない作業員は、現場に入場できないケースも増えてきました。連携や登録作業が完了していない場合は、できるだけ早めにこれらの手続きを済ませておきましょう。
グリーンサイトに登録する方法についてはこちらの記事で解説しています。ぜひこちらもご確認ください。
