建設業の社長の年収はどのくらい?社長になるのに必要なスキルについても解説!

建設業には大小さまざまな企業があります。現在建設業で勤めている方やこれから建設業に勤める方の中には、企業を動かす社長を志す方もいます。
今回はそんな建設業の社長に求められる能力や気になる年収を紹介します。建設業で社長を目指しているという方はぜひご覧ください。

建設業の社長に必要なスキルは?

まずはじめに建設業の社長に求められる能力を紹介します。建設業で社長になろうと考えている方は、これから紹介する内容を参考に自分が磨くべきものを検討してみましょう。

建設関係の能力・資格

建設業の社長に求められる能力の1つ目は「建設関係の能力・資格」です。建設業で社長をするためには資格が必要な場合もあります。なぜなら建設業界では「土木施工管理技士」や「建築士」などの国家資格がなければ携われない工事も少なくないからです。しかし絶対に資格が必要というわけでもありません。

資格というのはその人に高い知識と能力があることの証明です。そのため、資格を持っていれば業界の人間として高い知識と能力があると誰が見てもわかります。逆に誰から見ても高い知識と能力があるとわかれば、建設業での社長であっても資格は必要ありません。

お金・税金などの知識

建設業の社長に求められる能力の2つ目は「お金・税金などの知識」です。業界を問わず、どんな会社の社長にもお金の知識は必要です。お金に関する知識がなければいくら儲けても利益が残らず、税に関する知識がなければ節税することもできません。

建設業の社長においては建設系の能力の高さよりも、お金や税金の知識など組織を運営していく力の方が重要なこともあります。お金や税に関する知識と言っても税理士のように専門的な知識までは必要ありません。貸借対照表や損益計算書の数字を理解できて、改善するためにはどうすればいいかを検討できれば良いのです。

決断力

建設業の社長に求められる能力の3つ目は「決断力」です。会社の方向性や指針を決定する決定や判断は社長という「マネージャー」にしかできません。社長が現場に出る建設業の企業もありますが、社長はあくまでマネージャーであってプレイヤーではないのです。

企業をマネジメントする社長には、自分が動くのではなく人を動かして問題を解決する能力が求められます。その際、社長の決断力がその後の方向性や結末を左右することもあるため、決断力は社長に最も必要な能力とも言えます。何らかの決断をする際、冷静に会社のためになる決断を下せるような決断力を身につけましょう。

建設業の社長の年収はどのくらい?

建設業の社長を目指すうえで多くの方にとって最も気になるのは、年収です。ある出版社の調査によると中小建設業の社長の年収の平均はおよそ1,500万円となっています。この金額より多くの年収を稼いでいる社長もいれば、もっと低い金額しか稼いでいない社長もいます。

社長の年収は従業員に比べれば当然多額です。しかし、背負う責任の大きさなどを加味すると1,500万円でも多過ぎるということはありません。社長の中には副業や投資で個人的な資産を増やしている方もいます。建設業で社長を目指すという方は、資産形成の方法も検討しておきましょう。

建設業の仕事にはどんなものがある?

建設業という業種にもさまざまな職種があり、仕事の内容もさまざまです。また職種によって必要となる能力も異なります。ここからは建設業にはどんな仕事があるのかを紹介します。紹介する内容を参考に自分にはどの仕事が向いているかを検討してみましょう。

施工管理

1つ目に紹介する仕事は「施工管理」です。施工管理とはあらゆる建設・建築の現場において、施工が適切かつ計画通りに行われるように監督と指導を行う仕事となっています。実際に現場でさまざまな指示をする仕事のため、建設業の中では社長の仕事に近い部分もあります。

施工管理には建設系の広い知識が必要となりますが、主な業務は現場全体の管理です。そのため、専門知識よりも円滑に現場を運営する能力が求められます。材料の手配や作業員の手配、発注者との調整など全体のコントロールが求められる施工管理は、マネージメント能力が最も重要な仕事です。

設計

2つ目に紹介する仕事は「設計」です。建設・建築関係の設計は工事予定地で調査や測量を行い、地形や地質などを確認します。そして発注者の要望に基づいて、調査結果を踏まえ、法令なども確認しながら建物や建設物の設計を行う仕事です。

設計は建設業の中でも特に知識が必要となる仕事です。設計し工事を行うためには建築士などさまざまな資格が必要な場合もあります。設計では設計図を起こす仕事以外にも仕様書の作成や施工用の図面の作成などが必要な場合があります。設計者と施工者が上手く連携できないと現場は成立しません。

技術系

3つ目に紹介する仕事は「技術系」です。技術系は施工管理の指示を受けて実際に現場で作業を行います。技術系にも大工やとび工、庭師や舗装工に配管工などがあり、仕事の内容も職種によってさまざまです。熟練の技術系は高い専門技術と豊富な経験を持つ職人であり、現場において作業の中心となります。

人手不足が叫ばれる建設業では、このような技術力の高い職人が年々減少してきています。また現在建設業に従事している職人は高齢化が進み、若い職人の育成が建設業界全体の急務となっています。建設業で社長を目指す際は、いかに技術力の高い職人を集められるかが重要です。

建設業の社長を目指して日々努力しよう!

この記事では建設業の社長を目指すうえで必要な能力や社長の収入などについて紹介しました。建設業でもさまざまな職種があり、求められる能力が異なります。そういったさまざまな能力を持つ人を集めてまとめあげる能力こそが建設業の社長に最も必要な能力です。
建設業で社長を目指す方は、この記事を参考に今後自分が何を準備し、どういった能力を磨くかを検討してください。そして建設業で社長となれるように自分を磨き上げてください。

建設業の中小企業社長の年収についてはこちらの記事でも解説しています。ぜひこちらもご確認ください。

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