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防水工事はベランダでも行われます。
- 防水工事がベランダに必要な理由
- ベランダの防水工事はどうやるのか
- 各工事のメリットやデメリットはある?
こんな疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。
そこで今回はベランダの防水工事について詳しく紹介していきます。また、防水工事を行うときの金額や種類なども解説しているのでぜひ参考にしてください。
防水工事はベランダにも必要
ベランダは年数が経過すると劣化が進んできます。劣化が進むと防水性がなくなり、雨がベランダの内部に染み込み、雨漏りになる可能性があります。ベランダに水が残らず排水溝に流れるように少し傾斜になっているベランダもあります。しかしベランダ自体が広かったり日光に当たらない場所だと床部分が乾きにくく染み込んでしまいます。雨漏りしないためにも防水工事は必要です。
防水工事をベランダへ施工するしくみ
通常、ベランダの床部分はトップコートの下に防水層を作り、その下に下地がある3断構造で作られています。そのほかにも塩化ビニール樹脂や合成ゴムなどで作られた防水シートを貼って作り上げる方法もあります。アスファルト防水工法で補修するやり方もありますが、ほとんどが屋上で使われる手法なので、ベランダには使用されません。
防水工事のベランダへ施工する種類と費用
ベランダ防水工事には4種類の素材があり、それぞれの費用は以下の通りです。(それぞれ単位㎡)
- トップコート(2,000円~3,000円)
- ウレタン防水(3,000円~8,000円)
- FRP(4,000円~8,000円)
- シート防水(2,500円~8,000円)
シート防水は2種類に分けられており、塩化ビニールシートは3,500円〜8,000円、合成ゴムシートは2,500円〜7,000円かかります。
ベランダ防水工事にかかる費用はこちらの記事で解説しています。ぜひこちらもご確認ください。
ベランダ防水工事にかかる費用を工法別に紹介!業者の選び方も解説
トップコート
トップコートとは、ベランダの表面部分をコーティングする防水材です。ベランダの床部分の表面がグリーンやグレーになっている部分がトップコートです。トップコートにはウレタン系とポリエステル系の2種類あります。
ウレタン系はポリエステル系と比較すると伸縮性が高く、重ねて塗ると効果的です。ポリエステル系は伸縮性が低いですが、耐摩耗性が高いです。
トップコートは紫外線や雨・風などでダメージを受けて傷んでいます。そうすると下の層にある防水部分が痛み始めるので、ダメージを受ける前に補修作業をしましょう。5年〜10年の間にメンテナンスするのがおすすめです。
メリット
トップコートは自分でもメンテナンスができます。
塗料などの材料費を合わせて約10,000円で補修可能です。業者にトップコートの塗り替え作業を頼むと30,000円〜50,000円ほどかかります。ほかの補修工事と比べると費用は安いですが、自分好みの色で手軽にメンテナンスができるのでおすすめです。
デメリット
トップコートのメンテナンス作業はあくまでも表面のみの補修です。防水層に雨水などが浸透してしまった場合、トップコートを補修しても直りません。
ベランダの床が剥がれてしまったり裂け目が目立つ場合は劣化が進んでいる可能性があるので、防水層を補修する必要があります。
施工の流れ
トップコートの塗り替え作業手順を紹介します。
- 高圧洗浄などでベランダの汚れやカビをなくしてきれいにし、下地を調整します。
- アセトン(トップコートで使われている油分を分解する溶液)を使ってトップコートのワックスを拭き取ります。
- プライマー(トップコートと防水層の吸着力を上げる接着剤)を塗ります。
- 2回目のトップコートを塗ります。(塗り残しやムラなどもチェック)
すべての作業が終了したらトップコート作業は完了です。
ウレタン防水
ウレタン防水とは、液体になっているウレタン樹脂をベランダの床に塗る手法です。
ウレタン樹脂をベランダに塗ると、硬くなり弾力のある防水層が作れます。複雑な形をしている場所や狭いところでもきれいな防水層が作れるのが特徴です。ふくれが起きにくいので、ベランダをはじめ、屋上など屋根がない場所にもおすすめです。
メリット
ウレタン防水は大きさや形を気にしないで使えるのがメリットです。ほかの手法では狭すぎたり、床に適していなかったりと使える条件が一致しない場合があります。ウレタン防水ならどこでも使えます。また、どんな床でも使えるので、きれいな見た目の防水層が完成します。
デメリット
ウレタン防水作業は経験豊富な職人の手作業で行われるため、施工期間が長いです。一晩で乾く量だけの樹脂をベランダの床に塗り、それを数回繰り返して作り上げます。一般家庭のベランダの場合、約1週間前後、広い場所なら10日前後かかります。
施工の流れ
ウレタン防水の塗り替え作業手順を紹介します。
- 高圧洗浄などでベランダの汚れやカビをなくしてきれいにし、下地を調整します。
- プライマー(トップコートと防水層の吸着力を上げる接着剤)を塗ります。
- 通気緩衝シートをベランダ全体に貼りつけます。通気シートが重なった部分をさらにテープで止めて水蒸気を外へ逃がすための脱気筒をつけます。
- ウレタン樹脂を流し込みます。
- トップコートを塗ります。(塗り残しやムラなどもチェック)
すべての作業が終了したらウレタン防水作業は完了です。
上記は通気暖衛工法ですが、密着工法の場合、2、工程のあとに通気暖衛シートを使わずに、ウレタン樹脂を2回流し込みます。全部で3回のウレタン樹脂を流し込み、トップコートを塗って完成です。
FRP防水
FRP防水とはFiber Reinforced Plastics(繊維強化プラスチック)の略称で、ベランダにFRPシートを敷いて使います。様々なプラスチック素材がありますが、その中でも耐水性や衝撃性に強いため、ベランダにおすすめです。
メリット
FRP防水は非常に軽く、耐久性が高いのがメリットです。また、強度があり作業期間が短いため、多くの建物に使われています。重さがあるシートは建物全体にダメージを受けてしまうため、リフォームをする住宅や狭いベランダなどにも使われています。
デメリット
FRP防水はプラスチック素材で作られているため、紫外線などの直射日光に弱いです。念入りにトップコートのメンテナンスが必要です。また、ベランダの床部分が木造や鉄の場合はあまりおすすめできません。木造のベランダは外部の影響により床が伸縮します。しかし、FRPは伸縮機能が備わっていないため、ひび割れが発生する可能性があります。ベランダの床が鉄の場合はFRP防水が使えないので注意しましょう。
施工の流れ
- 高圧洗浄などでベランダの汚れやカビをなくしてきれいにし、下地を調整します。
- プライマー(トップコートと防水層の吸着力を上げる接着剤)を塗ります。
- FRPシートを使って防水層を作ります。(シートの中に空気が入らないようにぴったり貼りつける)
- トップコートを2回塗ります。(塗り残しやムラなどもチェック)
すべての作業が終了したらFRP防水作業は完了です。
FRP防水のトップコートはウレタンやアクリル系の塗料を使って行われます。
シート防水
シート防水とは、塩化ビニール製のゴム製シートをベランダ床面に貼りつける手法です。シートの厚さはおよそ1mm〜2mmと薄く、費用が安くコストパフォーマンスに優れています。大きいシートを貼りつけて防水層を作るので、床があまりボコボコしていない大きくて平らな状態のベランダにおすすめです。
塩化ビニールシート
塩化ビニールシートをベランダに使うときは、すでにできあがっている防水層の上から貼り付けます。貼り付けるときは熱くなっている円盤ディスクを使って行う機械固定工法か、床に直接貼る接着工を使います。
メリット
塩化ビニールシートは熱や紫外線に強く耐摩耗性に優れています。塩化ビニールシートは紫外線に強いため、トップコートを使わない業者も多いです。また、摩擦に強いことから、防水層にひび割れなどの穴が発生しにくいです。
デメリット
塩化ビニールシートはシートを貼りつけて行う手法のため、平らなベランダにしか施工できません。また、シート同士の継ぎはぎ部分の処理をしっかり行わないと防水層に雨水や紫外線が当たってしまいます。そのため、塩化ビニールシートは熟練の職人が行うことが多いです。
ゴムシート
ゴムシートは耐久力と伸縮性があります。非加硫ゴムと加硫ゴムの2タイプがあり、どちらも耐久力に優れています。貼り付け方法は塩化ビニールシートと同じです。また、軽いため建物に負担をかけたくない木造住宅に使われています。
メリット
ゴムシートは防水層のひび割れが少なく熱などに強いメリットがあります。そして、ゴムは伸縮性に優れています。そのため、強い衝撃や地震などが発生してもゴムが伸び縮みしてくれるので、ひび割れになる可能性が少ないです。
また、ゴムシートは材料の費用も安いのでコストパフォーマンスに優れた施工方法です。
デメリット
ゴムシートは塩化ビニールシートと同様、平らなベランダにしか施工できません。また、熱には強いですが紫外線はほかの施工方法と同様、年月が経つと劣化します。そのため、トップコートのメンテナンスが必要です。トップコートのメンテナンスを怠ると防水層にダメージを与えてしまうので、早めの対応が必要です。
施工の流れ
- 高圧洗浄などでベランダの汚れやカビをなくしてきれいにし、下地を調整します。
- プライマー(トップコートと防水層の吸着力を上げる接着剤)を塗ります。
- 機械固定工法か接着工を使い防水シートを貼りつけます。
- シートの継ぎはぎ部分にシーリング材を使って防水層を作ります。
- ゴムシートの場合、トップコートを塗ります。(塗り残しやムラなどもチェック)
すべての作業が終了したらシート防水作業は完了です。
防水工事をベランダへ施工する必要がある症状
ベランダの床は定期的なメンテナンスが必要です。
- 色褪せ
- ひび割れ
- 膨れや葉枯れ
- 植物の繁殖
- 水たまり
- 雨漏り
などが発生した場合は防水層がダメージを受けているので、早めの補修作業が必要です。
色褪せ
ベランダの床表面が色あせてきたら、トップコートが剥がれてきている合図です。色あせたトップコート部分をそのままにしておくと、防水層に雨水や紫外線が直接あたります。トップコートのメンテナンスが必要になるので業者に頼むか、自身でDIYを行いましょう。
ひび割れ
ひび割れが見つかったら防水のメンテナンスが必要です。ひび割れは防水層、トップコートどこから発生しているのかを業者に確認してもらう必要があります。
床が浮き上がったりめくれていたりしていると、下地に問題が発生している場合もあります。
膨れや剥がれ
大きな剥がれや膨れがあると、ベランダに限らず、家全体が腐ってしまう可能性があります。そうするとベランダ工事だけではなく家全体の修理が必要になるため、早めに対処しましょう。
植物や藻の繁殖
ベランダから植物や藻が繁殖している場合は注意しましょう。ベランダに生えた植物は非常に根深く強いため、成長すると下地部分が壊れる可能性があります。発見したらすぐにメンテナンスを行いましょう。
水たまり
排水口にゴミがあったりベランダに水が溜まっていたりすると、防水効果が減る可能性があります。水が溜まっている場合は、排水口を掃除して水の流れを確認しましょう。
雨漏り
ベランダから雨漏りがでてきているときは、防水層を作り直す必要があります。雨漏りが発生すると、建物内に水が入り、木材が腐る可能性があります。雨漏りがあったらすぐに業者を呼びましょう。
防水工事のベランダ別おすすめ施工法
防水工事には3つの施工方法があります。
- FRP防水
- シート防水
- ウレタン防水
3つそれぞれに特徴があるので、自分に合わせた施工方法で行いましょう。
多くのベランダに対応できるFPR防水
FRP防水シートを使うと、簡単に防水層が作れます。ウレタン防水に比べると施工費用がかかりますが、安い値段で防水効果を発揮したい場合におすすめです。FRP防水シートは耐久年数もウレタン防水より高いです。
床面積が広いベランダにはシート防水
シート防水はベランダの床が広い場合におすすめの工法です。シート防水はウレタン防水よりも使い勝手が良く費用が安いため、費用を抑えたい人におすすめです。また、はがれにくく耐久年数も高いため、コストパフォーマンスに優れています。
ほかの工法で対応できない場合はウレタン防水
FRP防水やシート防水が対応していないベランダにはウレタン防水が採用されます。ベランダの床部分がボコボコしていたり、狭かったりなどがある場合はウレタン防水がおすすめです。ほかの工法に比べると費用が安く耐久性もいいので、少し特徴のあるベランダに使いたい場合はウレタン防水工法にしましょう。
防水工事をベランダへ施工するときは業者依頼が安心
ベランダ部分の防水工事は自分でも行うことが可能です。しかし、DIY感覚で防水作業を行うと、雨漏りやひび割れなど様々なトラブルが発生する可能性が高いです。防水層作業はベランダ工事で重要な部分です。トラブルを避けるためにも業者に依頼するのがおすすめです。
防水工事をベランダへ施工依頼するときのポイント
ベランダの防水工事を依頼するときの選び方を4つ紹介します。
- 専門業者へ依頼する
- 複数業者に見積もりをしてもらう
- 写真撮影をしてもらう
- ベランダの状態に合わせた施工方法を行ってもらう
自分の状態を必ず確認してもらってから依頼しましょう。
防水工事専門業者へ依頼をする
ベランダ防水工事は
- 塗装メインの業者
- 防水工事の専門会社
- ハウスメーカー
上記3ヵ所が対応しています。その中で一番おすすめなのが防水工事の専門会社です。ハウスメーカーに依頼した場合、実際に防水層を作るのは下請け会社(塗装メインの業者)です。ハウスメーカーに仲介手数料を払ってしまうので、値段が割高になる可能性があります。
複数の業者から見積もりをとる
ベランダの防水工事を業者に頼む場合は会社によって金額が変わるため、様々な業者の見積もりをとりましょう。また、業者を選ぶときは金額のほかにも、担当者の対応や工事内容、期間、追加費用などの確認も重要です。
施工中の写真撮影をしてもらう
トップコートは表面のメンテナンス作業なので、その場で確認することが可能です。しかし、防水層工事はトップコートの下にあるため、どのような作業を行っているのかわかりません。作業の段階ごとに写真撮影をしてもらうと、その後のトラブルにもすぐに対応できます。
ベランダの状態に合う施工を行う
防水層を作るときはベランダの状態に合わせましょう。ほとんどがウレタン防水かシート防水の2種類で行われます。
- ベランダが狭い場合、ボコボコしているときはウレタン防水
- 平らで広いベランダの場合、シート工法
見積もり段階で様々な業者とカウンセリングを行いながら、無理のない施工を実施しましょう。
ウレタン防水とは?メリット・デメリットやかかる費用などを解説
【まとめ】防水工事をベランダへリフォーム施工するときは業者へ依頼が安心
ベランダは下地、防水層、トップコートの3層で作られています。紫外線や雨水などで耐久力が低下するため、定期的なメンテナンスが必要です。また、ベランダの種類や大きさなどの条件によって、防水層の工法が変わります。経験豊富な業者に依頼して適切なベランダを作ってもらいましょう。
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