大規模修繕工事の仮設足場とは?種類や費用の計算方法などを解説

大規模修繕 足場

高層ビルやマンションなどの大規模修繕工事を行う際には作業効率を高め、作業員の安全を確保する仮設足場が欠かせません。仮設足場は様々な種類があり、種類に応じてかかる費用が変わります。
そこで今回は修繕工事に必要な仮設足場について、種類や費用の計算方法について詳しくご紹介します。

大規模修繕工事の仮設足場とは

まずは大規模修繕工事に用いる仮設足場の概要からご紹介します。仮設足場は主にマンションなどの大きな建造物の修繕などを行う際に、作業員並びに居住者の安全を確保するために設営する足場のことです。安全確保と作業の効率化のために欠かせないものが仮設足場なのです。

大切な役割

仮設足場は大規模修繕工事において大切な役割を果たします。修繕工事では外壁の塗装など建物の高所での作業が多くなるため、作業を安全にかつ効率的に行うための設備が必要不可欠です。
仮設足場を組むことは作業員の安全だけではなく、近隣住民や居住者への安全確保のためにも重要であり、限られた期間で修繕工事を行う際の効率上昇のためにも必須であるのです。

大規模修繕工事の仮設足場の種類

それでは続いて仮設足場の具体的な種類をご紹介します。ご紹介する足場は以下の3種類です。

  • 単管足場
  • クサビ緊結式足場
  • 枠組足場

それぞれの足場にメリット・デメリットがあるため、建物や環境に合わせた足場の選択が重要です。

単管足場

単管足場はパイプ状の鋼管を格子状に組み合わせて作る足場です。鋼管はクランプと呼ばれる金具でジョイントします。単管足場のメリットはジョイント位置を変えることによって設置位置を柔軟に変更できる点です。一方で、設置に時間がかかる点、他の足場と比較して強度で劣る点がデメリットです。

クサビ緊結式足場

続いてご紹介する足場はクサビ緊結式足場です。クサビ緊結式足場は足場となる踏み板を、組み上げたパイプに引っ掛けて作る足場です。クサビ緊結式足場の最大のメリットは組み立てと解体の容易さです。資材の組み合わせによって様々な形の足場を組むことができるため、閉所や複雑な形状の建物での高所作業にも対応できます。

枠組足場

枠組足場は仮設足場のなかでももっともポピュラーな足場です。枠組足場は枠状の鉄骨をクレーンなどで組んで足場を作ります。強度があり安全性に優れ、大規模な修繕工事や大きな建物の工事に向いています。一方で設置費用が割高で、狭い箇所での作業には向いていないといったデメリットもあります。

大規模修繕工事で仮設足場を設置する費用の計算方法

大規模修繕工事に仮設足場を設営する際にはどうしても費用がかかります。そこでここでは仮設足場を設置する際の費用の計算方法についてご紹介します。仮設足場の設置費用の計算式は以下の通りです。

  • 費用=足場架面積×平米ごとの単価

ここでの足場架面積とは仮設足場を設置する面積を指し、(建物の外周+8m)×建物の高さで求めることができます。この足場架面積に設置する足場の一平米ごとの単価を掛け合わせることで設置費用を計算することができます。

大規模修繕工事で仮設足場を設置する費用を抑える方法

大規模な修繕工事となると仮設足場の費用もかさんでしまいます。そこで続いて仮設足場の設置費用を抑える方法を何点かご紹介します。

無足場工法を利用する

工事の種類によっては足場を設置せず無足場工法を利用することも手段の一つです。無足場工法は仮設足場を組まずにロープやゴンドラを用いて作業員が工事を行う工法です。
足場を組むことが難しい高層の建物などでよく用いられます。足場設置にかかる費用を節約できますが、足場を設置した場合と比較して作業効率が落ちるといったデメリットも存在します。

相見積もりをとる

修繕工事は頻繁に行うものではないため費用相場がわからないという方も多いでしょう。そこで修繕工事を行う際には足場作用含めた見積もりを複数の施工会社にとるようにしましょう。複数の会社に見積もりをとることで修繕工事や足場設置の適正な費用相場を測ることができるでしょう。

まとめて修繕を行う

仮設足場の設置はその都度費用が発生します。修繕工事が複数回に渡ると、その分費用もかさみます。特に大規模な修繕工事を行う際には工事が一度で終わるような計画をたてましょう。

大規模修繕工事で仮設足場を設置するときの注意点

続いて大規模修繕工事で仮設足場を設置する際の注意点を何点かご紹介します。仮設足場の設置費用から居住者や近隣の住民とのトラブル対策まで注意点を何点かご紹介します。

足場費用が無料の場合はほかの項目をよく確認する

通常であれば修繕工事を依頼する際は、足場費用も見積額の内訳に含まれています。一方で施工会社のなかには足場設置無料を謳う業者も存在します。このような場合はすぐに修繕工事を依頼せずに、足場費用以外の費用が適正価格かどうかをしっかりと確認しましょう。

瑕疵保険に加入している施工会社を選ぶ

瑕疵保険は住宅などに欠陥などが認められた際に補償金が認められる保険制度です。修繕工事後、万が一欠陥が見つかった際に施工会社が瑕疵保険に加入していない場合は、補修費用が自己負担になるケースがあります。施工会社に依頼する前に会社の保険加入状況をしっかりと確認するようにしましょう。

居住者や近隣住民へ説明しておく

修繕工事の告知や伝達が十分では無い場合、居住者や近隣住民とのトラブルが発生する可能性があります。仮設足場を設置する際には住民の日当たりなどが悪くなることがあります。また仮設足場の組み立てには騒音が発生するため、居住者だけではなく近隣住民からのクレームも想定されます。修繕工事を行う際には事前に居住者や近隣の住民としっかりとコミュニケーションを取るようにしましょう。

空き巣対策をする

修繕工事の期間中は建物全体を仮設足場やメッシュシートが覆うため、視認性の悪さを利用して空き巣に狙われる危険性があります。しっかりとした戸締りを呼びかける、防犯意識を高める告知を出すなど、期間中の空き巣対策は入念に行いましょう。

【まとめ】大規模修繕工事の仮設足場は大切な役割を持っている!

今回はマンションなどの大規模修繕工事に用いる仮設足場について、その種類や設置費用をご紹介しました。仮設足場は高所での作業の安全と効率を担保する大切な役割を持っています。仮設足場には様々な種類があり設置費用も種類ごとに異なります。ぜひ今回の記事を参考に修繕工事の計画を立ててみてください。

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