足場組立作業主任者とは?受講内容や資格を取得するメリットも解説

足場組立作業主任者

  • 足場組立作業主任者って具体的にはどのようなものなのだろう
  • 足場組立作業主任者の資格取得を考えていて、試験内容を知りたい
  • 足場組立作業主任者の資格を取得するメリットってあるのだろうか

などと疑問に思ったことがある方もいるはず。そこで今回の記事では、足場組立作業主任者の概要や受講内容、資格を取得するメリットなどについて解説していきます。

足場組立作業主任者とは

足場組立作業主任者とは、足場工事の現場で作業員を指揮監督する立場となる役職、及び、その役職につくうえで必要な国家資格のことを言います。足場工事は高い場所での作業も多いため、転落や墜落による労働災害が起こるリスクがあります。このような労働災害を防ぐためにも、現場を指揮監督する足場組立作業主任者という立場の人が必要となります。

足場組立作業主任者になるには講習を受ける必要がある

足場組立作業主任者になるには、足場の組立て等作業主任者技能講習を受けて修了試験に受かり、資格を取得することが必要です。作業主任者の技能講習は、作業者の特別教育とは内容が異なります。作業者の特別教育は事業者ごとに行われる安全衛生教育のことを言いますが、技能講習は、作業主任者として現場の作業員を指揮するための講習のことを言います。

足場組立作業主任者は選任義務がある

高さが5m以上の場所で作業を行う際には、資格を持った足場組立作業主任者を選任することが必要不可欠です。現場に足場組立作業主任者がいないのに作業を行ってしまった場合、取り締まりの対象となってしまいます。違法行為が発覚すると、作業者・使用者・現場責任者などが書類送検されてしまう可能性もあります。

また、足場組立作業主任者を選任せずに作業を行い、労働災害が発生してしまった場合には、労働災害保険が適用されないことがあるので、必ず足場組立作業主任者を選任するようにしましょう。

足場特別教育との違い

足場組立に関係する技能資格として、「足場特別教育」というものもあります。足場特別教育の対象者は、作業主任者の指示によって足場の組立て、解体又は変更作業に関わる業務を直接作業する従事者です。足場特別教育は特別教育としての位置づけとなるため、各教育機関は都道府県労働局の登録を受ける必要がありません。それに対し、足場組立作業主任者は技能講習という位置づけで、教育機関は各都道府県労働局の登録を受けなければなりません。

足場組立作業主任者の講習について

  • ここでは、以下のことについて解説していきます。
  • 受講資格
  • 受講費用
  • 講習内容
  • 合格基準・難易度
  • 試験内容

受講資格

技能講習を受講できるのは、足場の組立て、解体、変更作業に3年以上従事した経験のある満21歳以上の人です。また、満20歳以上で大学、高等専門学校、高等学校、中学において土木・建築または造船に関する学科を専攻して、その後2年以上足場の組立て、解体または変更に関する作業に従事した経験がある人も受講資格があります。

受講費用

受講費用は自治体によって異なる場合もありますが、テキスト代込みで約1万6,000円です。それほど高額ではありませんが、資格取得の支援をしてくれる制度のある会社なら、受講費用を会社に負担してもらえます。足場作業員としてのキャリアを本格的に上げるためには、足場組立作業主任者の資格の他にも様々な資格を取得する必要があるので、会社に資格取得の支援制度があるかどうかは重要なポイントです。会社を選ぶ際にはこうした資格支援制度に注目してみるのもおすすめです。

講習内容

講習内容は、以下の通りです。

  • 作業の方法に関する知識:7時間
  • 工事用設備・機械・器具・作業環境等に関する知識:3時間
  • 作業者に対する教育等に関する知識:1.5時間
  • 関係法令:1.5時間
  • 学科試験:1時間

講習はこのような内容で2日間、1日7時間ずつ行われ、学科試験は2日目の最後に実施されます。なお、講習コースはA・B・Cの3つに分けられ、どの受講資格を満たすかによって受講するコースが異なります。

受講科目が免除されるケース

前述の通り、講習コースはA・B・Cの3つに分けられます。なぜなら、すでに持っている資格や実務経験によって免除される受講科目があるからです。例えば、満20歳以上で指定された訓練を修了し、足場作業に2年以上従事した経験がある、または、とびに係る1級、もしくは2級の技能検定に合格した人はBコースとなり、一部の受講科目が免除されます。免除される科目は、作業の方法に関する知識と工事用設備、機械、器具、作業環境等に関する知識です。また、とび科の職種に係る職業訓練指導員免許を受けた人はCコースとなり、作業の方法に関する知識と工事用設備、機械、器具、作業環境等に関する知識、そして作業者に対する教育等に関する知識が免除されます。

合格基準・難易度

修了試験に合格するには、全科目合計で60点以上を取り、各科目40%以上の正解率を出さなければなりません。講師からは「これは試験に出てきます」「これは大事なので必ず覚えてください」といったことを教えてもらえるので、きちんと講習を聞いていれば不合格になってしまうことはほとんどありません。そのため、合格率はほぼ100%です。

試験内容

修了試験の形式は、3択または5択の選択問題です。試験では主に、

  • 足場の種類や材料、足場の構造及び組立図、足場の点検などに関する問題
  • 工事用設備及び機械の取り扱い、器具及び工具、電気などに関する問題
  • 作業者に対する教育及び指導の方法、作業標準、災害発生時における措置などに関する問題
  • 労働安全衛生法、労働安全衛生法施行令、クレーン等安全規則の関係条項などに関する問題

が出題されます。

足場組立作業主任者講習の資格を取得するメリット

前述の通り、高さ5m以上の場所での作業には足場組立作業主任者の選任は必要不可欠です。そのため、足場組立作業主任者の資格は建築業界の中でも需要の高い資格だと言えます。足場組立作業主任者は責任重大な役割であるため、その分待遇が良くなり、給料も上がるはずです。また、足場組立作業主任者としての経験を積み上げ、そこから仕事の幅を広げると、さらなるステップアップに繋げられるでしょう。

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【まとめ】足場組立作業主任者は需要の高い資格!きちんと講習を受ければ取得も可能

この記事では、足場組立作業主任者の概要や受講内容、資格を取得するメリットなどについて解説してきました。足場組立作業主任者はとても需要の高い資格ですので、資格を取得することで給料アップやキャリアアップに繋げられます。試験の難易度もそれほど高くなく、きちんと講習を受ければ足場組立作業主任者の資格を取得できるはずです。

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