電験三種で独立できる?独立に必要な条件やメリットを解説

「電験三種を取得すれば独立できるの?」
「独立に必要な条件ってなんだろう…」
「独立するメリットはあるのかな…」
などと考えていませんか。
電験三種で独立する方法やメリットは、会社に勤める人からすればよくわかりませんよね。
そこでこの記事では、
電験三種の所有者が独立するために必要な条件
独立するメリットや注意点
独立して案件を獲得する方法
を紹介していきます。
電験三種で独立し、さまざまな業界での活躍や年収アップを目指せるようになりますので、ぜひ最後までご覧ください。

「電験三種」とは?

まず、電験三種とは何なのか解説していきます。
解説内容は以下のとおりです。
電験三種とは電気に関する国家資格
電験三種を持っているとできる仕事
一つずつ順番に見ていきましょう。

電気に関する国家資格

電験三種とは国家資格「第三種電気主任技術者試験」のことです。
電験三種に合格すると、電気設備を保守・監督する仕事ができるようになります。
資格は取り扱える電圧によって、第一種から第三種までの3種類があり、第三種からチャレンジする人が多いようです。
第三種の合格率は、毎年およそ10%と難易度は高めです。
試験は、一般財団法人電気技術者試験センターが実施しています。

電験三種を持っているとできる仕事

電験三種を持っていれば、電気設備を保守・監督する仕事ができます。
電気にかかわる法律「電気事業法」の43条では、以下のとおりとされています。

「事業用電気工作物を設置する者は、事業用電気工作物の工事、維持及び運用に関する保安の監督をさせるため、主務省令で定めるところにより、主任技術者免状の交付を受けている者のうちから、主任技術者を選任しなければならない。」

引用元:電気事業法 | e-Gov法令検索

つまり、電気設備の保守・監督業務は、電験三種の所有者(電気主任技術者)のみに許された独占業務です。
専門性が高く需要があるため、とても安定した仕事と考えられます。
電験三種の所有者ができる、具体的な業務を簡単にまとめました。
電気設備の点検、清掃、故障対応
電気工事の現場監督
電気設備を整えるためのメーカーへの問い合わせや発注
電験三種の所有者は、電圧5万ボルト未満の事業用電気工作物を取り扱えます。
大規模な現場で活躍するには、第一種、第二種と上位資格の取得が必要です。

電験三種の所有者が独立するために必要な条件

電験三種の所有者が独立するために必要な6つの条件をまとめました。

【独立に必要な6つの条件】

①電気主任技術者免状の交付を受けていること
電気主任技術者試験に合格後、免状交付を申請できます。

②電気主任技術者として実務経験を積んでいること
電験三種は5年、電験二種は4年、電験一種は3年です。

③必要な機械器具を持っていること
絶縁抵抗計や電流計など、8つの機械器具が定められています。

④問題なく業務ができる健康体であること

⑤他の職についていないこと

⑥住まいが仕事現場から遠すぎず、緊急時に連絡がつくこと

参考:入会の手引き | 一般社団法人 九州電気管理技術者協会
詳細は、各電気管理技術者協会に確認してください。

電験三種の所有者が独立するには、経験だけでなく必要な機械器具を準備するまとまったお金も必要ですね。

電験三種の所有者が独立するメリット

ここでは、電験三種の所有者が独立する4つのメリットを紹介していきます。
メリットは以下のとおりです。
好きな仕事を選べる
人間関係のストレスが軽減される
定年を気にせず生涯現役でいられる
年収アップ
一つずつ順番に見ていきましょう。

メリット1:好きな仕事を選べる

電験三種を取得して独立すれば、ある程度好きな仕事を選べるようになります。
会社に勤めていれば、夜勤や担当する場所が多くなるなど、仕事量に悩まされることも少なくありません。
また、専門性のある仕事以外の雑務を担当する場合もあるでしょう。
独立して安定すれば、仕事量や仕事内容を加味してある程度やりたい仕事を選べます。
会社の方針ではなく、自分で仕事を選びたい人には大きなメリットだと考えられます。

メリット2:人間関係のストレスが軽減される

会社で働く人たちの一番の悩みといえば人間関係ですよね。
電験三種の所有者は、電気設備の点検や保守など、一人で行う業務が多くみられます。
しかし、会社に勤めていれば、苦手な人とかかわることもあるでしょう。
その点独立すれば、仕事でかかわる人もある程度自分でコントロールできます。

仕事の人間関係で悩む人に、独立は大きなメリットと考えられます。

メリット3:定年を気にせず生涯現役でいられる

電験三種を取得して独立すれば、個人事業主として年齢関係なく働けることもメリットの一つです。
令和4年1月1日時点で、会社の94.4%が定年制をもうけており、そのうち72.3%が定年を60歳と定めています。
参考: 令和4年就労条件総合調査の概況 – 厚生労働省
そのようななか、将来の年金受給額に不安を感じ、定年後も働きたいと考える人が多いのではないでしょうか。
近年、オール電化や再生可能エネルギーの発電設備など、電気設備は増加しています。
電験三種の所有者の需要は高まる一方であり、生涯現役で働ける可能性は高いでしょう。

メリット4:年収アップ

独立後、安定した仕事があれば年収アップは十分可能です。
会社に勤務する電験三種取得者の平均年収は、およそ350〜500万円といわれています。
一方、独立した人の平均年収は、およそ600〜1,000万円と高収入が期待できます。
ただし、電験三種を取得して独立するだけで、年収がアップするわけではありません。
はじめは、初期費用や仕事を受注するための時間もかかります。
年収1,000万円以上となると、豊富な経験や上位資格を取得し仕事の幅を広げることも必要になるでしょう。

電験三種の所有者が独立する際の注意点

独立したすべての人が、必ず成功するとは限りません。
電験三種の所有者が独立する際の注意点をおさえておきましょう。
注意点は以下のとおり3つです。
案件を維持する営業力が必要
技術力が信頼に直結する
電気管理技術者の資格難易度が高い
こちらも一つずつ順番に紹介していきます。

注意点1:案件を維持する営業力が必要

安定した仕事には、案件を維持する営業力が必要です。
当然ながら、独立後は自分で仕事を見つけなければなりません。
相手と良好な関係を築ければ、長期的な仕事の依頼や新しい仕事を紹介されることも期待できます。
はじめは、積極的な営業による相手との関係づくりが重要なことを理解しておきましょう。

注意点2:技術力が信頼に直結する

独立した個人事業主は、高い技術力で相手から信頼を得ることが大切です。
仕事を依頼する側からすれば、個人事業主より法人のほうが信頼できます。
なぜなら法人は、法律のもと厳格に運営され社会的信用が高いからです。
その点独立した個人事業主は、高い技術力が信頼に直結します。
企業と競争できる高い技術力をもってから独立するのがよいでしょう。

注意点3:電気管理技術者の資格難易度が高い

電験三種の合格率は、毎年およそ10%と資格難易度は高めです。
勉強には、かなり時間がかかると考えられます。
また、独立するための条件にもあったとおり、電験三種の所有者が独立するためには5年の実務経験が必要です。
資格取得にかかる時間、資格取得後からの実務経験期間と独立までかなりの時間を要すると理解しておきましょう。
ちなみに人材不足の懸念から、電験三種の試験回数が、2022年より年一回から年二回に増えました。
資格難易度は変わりませんが、合格するチャンスが増えたのは受験者にとってメリットと考えられます。

電験三種の所有者が独立して案件を獲得する方法

電験三種の所有者は、独立すると案件を自分で獲得しなくてはなりません。
そこで、案件を獲得する方法を以下のとおりまとめました。
ぜひ、案件を獲得するための参考にしてください。

方法1:電気管理技術者協会に登録する

電気管理技術者協会とは、電気主任技術者が技術向上を目的に集まった団体のことです。
同業者とのつながりができ、案件を紹介されることで仕事を受注できます。
また、技術向上のための研修会や講習会、資格取得支援を受けられます。
独立を考える人は、まず電気管理技術者協会への相談・登録がおすすめです。

方法2:転職エージェントを利用する

人とのコミュニケーションが苦手な人、案件を安定して受注できるか不安な人は転職エージェントの利用もおすすめです。
転職エージェントでは、独立して働く人に向けた案件紹介サービスを提供しています。
エージェントとの相談で、希望する条件をある程度満たした案件を紹介してもらえるでしょう。個人でなかなか案件を獲得できない際は、エージェントの手を借りてみてはいかがでしょうか。

方法3:営業経験、人脈を独立前に作っておく

営業経験や人脈を独立前に作っておくことは、案件を獲得するうえで非常に有効的です。
独立後、営業する機会は多くなります。
また、勤務していた会社から案件を紹介してもらえた人も多いようです。
会社に勤務して、ある程度営業経験や人脈を作っておき、独立後の案件獲得に活かしましょう。

方法4:営業代行サービスに相談して営業戦略の提案を受ける

独立後、営業代行サービスに相談して営業戦略の提案を受けるという方法もあります。営業代行には獲得のプロがいますので、営業業務を外部に頼ってみるのもおすすめです。例えば弊社サービスである建築建設特化の営業代行ツクノビセールスは、月に3000社もの企業に御社の営業としてアタックし、かつ成果が出なかったら返金保証もしています。一人親方向けのミニマムプランももちろんご用意しております。
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【まとめ】電験三種の所有者が独立するためには実務経験と許可が必要!独立後に収入を安定させるためのポイントも要チェック

電験三種の所有者が独立するためには、実務経験と電気管理技術者協会が定める条件を満たす必要があります。また、独立後に収入を安定させるためには、営業力や人脈を活かして自ら案件獲得に向けて行動しなければなりません。
仕事が安定しさらに年収アップを目指す場合は、上位資格も取得し仕事の幅を広げるべきでしょう。
まずは、会社に勤務しながら実務経験を積み人脈を作ることで、独立に向けた準備をしてはいかがでしょうか。

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