建設業でパワハラは当たり前?対処法や辞めるメリットも紹介!

会社に勤めていて、パワハラを受けた経験のある人は少なくありません。今回はそんな中でも建設業におけるパワハラについて解説していきます。パワハラでお悩みの方は今回の記事をご覧いただき、解決の参考にしてみてください。

建設業でパワハラが当たり前だと言われている原因

建設業は多業種に比べてパワハラが多いと言われています。それは何故かと言うと、建設業ならではの理由があるのです。ここからは建設業でなぜパワハラが多いのか、その理由を解説していきます。

原因1:危険な仕事による咄嗟の行動

建設業という業種は他の業種に比べて特に危険が多い業界です。高所での作業や重量物の運搬など、建設業ほど業務中に怪我をする危険性が高い業界はありません。そのため、作業員は互いに声を掛け合い、怪我や事故が無いように注意を払っています。

しかし注意する際、本当に危険を回避するために咄嗟に強い口調で相手を𠮟りつけるような場面も少なくありません。相手を思っての注意ですが、言葉や口調によってはパワハラと受け取る人もいるのです。

原因2:仕事環境が閉鎖的

建設業という業種は閉鎖的な仕事環境になりやすいこともパワハラが生まれる理由の1つです。建設業では1つの工事がはじまってから終わるまで作業員が入れ替わらないことも少なくありません。

しかし同じ現場に同じ作業員だけでいると、どうしても閉鎖的な雰囲気になります。また建設業に従事する作業員や職人はコミュニケーションを重視しません。そのためどうしてもコミュニケーション不足になってしまい、その結果パワハラが生じると解決が難しい面もあります。

原因3:男社会

建設業では危険が多く、作業着や顔が汚れることが当たり前のため、女性が働くことが少ない業界です。そのため建設業は今も男性主体の男社会となっています。それに加えて年功序列や業界での経験が豊富な人が重宝される傾向があるのも建設業の特徴です。

年齢が上だったり経験豊富な立場が上の人の中で、若い作業員に横柄な態度を取ることも珍しくありません。こういった男社会特有の上下関係が建設業にはあるため、パワハラが横行してしまうのです。

建設業で当たり前に起こるパワハラの例

まずは建設業でパワハラが起こる理由について解説してきました。ここからは建設業で実際に起きたパワハラの例を紹介します。これから紹介する内容をご覧いただき、パワハラが起こらないような対策を検討してみてください。

①暴言

パワハラの具体例1つ目は「暴言を吐かれる」ことです。建設業の現場では暴言を当たり前のように吐く人も少なくありません。どこの現場にも1人はおります。特に技能や知識、経験があり自分が偉いと思っているような人は暴言を吐きやすい傾向です。

何年か建設業に従事していて、1度も暴言を浴びたことがないという人はまずおりません。建設業の現場ではそれほど日常的に暴言が飛び交っているのです。相手の注意を促すための暴言であればやむを得ない面もあります。しかし個人的な不満やイライラをぶつけるような暴言は立派なパワハラです。

②人格否定

パワハラの具体例2つ目は「人格を否定される」ことです。暴言を吐かれる中で、自分のそれまでの経験をバカにされたり、家族を貶されたことがあるという人も珍しくありません。こういった仕事と全く関係ないことで精神的な苦痛を与えることはパワハラになります。

危険を回避するための言葉や作業方法を指導するような言葉は、多少口調が乱暴でも業務上必要なことです。しかし立場や年齢をかさに着て相手の人格を否定することは、侮辱罪や名誉棄損罪に当たることもあります。そのため、こういったパワハラを受けている場合は速やかに信頼できる相手に相談しましょう。

③休みが取れない

パワハラの具体例3つ目は「休みが取れない」ことです。建設業では1つの現場を任されると、その現場の工事が落ち着くまで休みを取れないということは珍しくありません。しかし休みを取ることは従業員の権利であり、希望した際は休暇を取得できて当然なのです。

そんな従業員として当たり前の権利を使わせないという人もいます。現場でトラブルが起きたため休まずに現場で作業をするように言われれば、納得できる人も少なくありません。しかし理由もなく休みを取らせないというのは完全にパワハラです。すぐに会社に相談してください。

④無視

パワハラの具体例4つ目は「無視される」ことです。暴言や人格の否定だけがパワハラではありません。無視をするという行為もパワハラに該当します。無視をされる人に何か不満や原因があり、結果としてその人を無視をするということはあり得ることです。

無視される人も、「無視する人とはそりが合わないから無視してくれた方がありがたい」ということもあります。本人同士はそれでいいかもしれませんが無視も立派なパワハラです。作業と関係ないところで無視はし合っても構いませんが、報告や連絡が必要な際も無視してはいけません。

⑤多く仕事を振られる

パワハラの具体例5つ目は「過度な量の仕事を振られる」ことです。建設業で働いていて、若い頃に先輩や上司から過度な仕事を任された経験のある人は少なくありません。多くの仕事を任せることには期待もあるかもしれませんが、過度な仕事の割り振りはパワハラにあたります。

物理的に達成が不可能な量の仕事を与えたり、複数人でやる作業を1人でやらせるといった行為は完全にパワハラです。建設業では施工管理でこういったパワハラが起こりやすく、離職者の増加にもつながりかねません。建設業界全体のためにもこういったパワハラは撲滅する必要があります。

⑥暴力

パワハラの具体例6つ目は「暴力・小突かれる」ことです。昔から男社会で力仕事の建設業では暴力的な行為も少なくありませんでした。昔はまかり通っていた暴力や小突きといった行為は現在では完全にパワハラにあたります。

パワハラが問題視されるようになり、直接的な暴力は減少しました。しかし小突いたり物を叩いて威嚇するといった行為は無くなっていません。小突かれたり威嚇するようなパワハラを受けたら速やかに会社に報告しましょう。また、暴力を振るわれた場合、暴行罪が適用される可能性もありますので、悪質な場合は警察への相談も有効です。

⑦長時間の説教

パワハラの具体例7つ目は「長時間の説教をされる」ことです。社会人として仕事をしていてミスの注意や仕事のやり方などで上司や先輩から説教を受けることはあります。正当な理由による説教であれば問題にはなりません。しかし説教の時間が2時間、3時間と長すぎるとパワハラに該当します。

そもそも仕事上の注意であれば長時間の説教は必要ありません。注意すべきことを教えたらそれで終わりなのです。にも関わらず長時間説教をするというのは説教を受ける人の時間を不当に奪い、拘束しているようにも見えます。不当な説教だと感じたら、まずは会社に相談しましょう。

⑧無茶振り

パワハラの具体例8つ目は「酒の席での無茶振りされる」ことです。建設業で働いていると酒の席へのお誘いも少なくありません。楽しく飲んで話すことができれば良いのですが、中には酒癖の悪い人もいます。そして酒癖の悪い人に絡まれた経験がある人は少なくありません。

酒癖の悪い人の中でも「一発芸をしろ」「一気飲みをしろ」などの無茶振りをしてくる人もいますが、こういった無茶ぶりもパワハラです。こういった無茶ぶりをする人はお酒の席を無礼講の場などと言います。しかしお酒の場であろうと礼儀やマナーはあるため、無茶ぶりは毅然とした態度で断りましょう。

⑨圧力をかけられる

パワハラの具体例9つ目は「働き方改革を理由にした圧力をかけられる」ことです。近年は働き方改革によって残業の削減や有給休暇の取得を促す企業が増えてきました。それは建設業界も同様で、週休2日制の現場も珍しくありません。こうした取り組み自体は歓迎されるものですが、そうした中でもパワハラをする人はいます。

例えば名目上の残業を減らすために、タイムカードを切った後で作業をさせるサービス残業を強要された人は大勢います。また休暇届を出しているにも関わらず出勤させられた人もいるのです。こうした行為は全てパワハラに該当します。

建設業においてパワハラを受けたときの対処法

このようなパワハラが未だに横行する建設業界において、パワハラを受けたらどうすべきか。ここからはパワハラを受けた際の対処法を紹介します。パワハラを受けた際はこれから紹介する内容を参考に対処してください。

対処法1:録音・録画

パワハラを受けた際の対処法の1つ目は「録音・録画」することです。もしパワハラを受けても自分の証言だけでは真摯な対応を取ってもらえない可能性もあります。そういったことにならないように暴言を受けた際は録音しておき、威圧された際にその様子を録画しておくと効果的です。

録音や録画は交通事故の際のドライブレコーダーのように動かぬ証拠となり、被害を受けたことを立証してくれます。最近では小型のボイスレコーダーやカメラも販売されているため、そういった機器を利用してパワハラの証拠を集めましょう。

対処法2:人事部へ相談

パワハラを受けた際の対処法の2つ目は「人事部へ通報」することです。直属の上司からパワハラを受けると、誰に相談すればいいかわからず1人で抱え込んでしまうという人もいます。同僚にも相談できず、抱え込んでしまい精神的に不調をきたすことは誰にとっても良くありません。

パワハラを受けて、同僚などに相談しにくい時は会社の人事部へ通報しましょう。会社の人事部はこういったトラブルを解決することも業務の1つです。また、大きな企業ほどパワハラなどへの対処は厳格になりますのでしっかりとした対応をとってくれます。

対処法3:異動希望

パワハラを受けた際の対処法の3つ目は「現場異動を希望」することです。パワハラを受けても社内で大ごとにしたくないと考える人もいます。そういった方は自分の配属先の現場を変えてもらいましょう。

建設業では現場が変わっても作業に大きな違いがなければ、勤務を継続することが可能です。問題のある上司のいる現場から離れることが出来ればパワハラから開放されるため、仕事にも取り組みやすくなります。真面目な人は現場を途中で投げ出せないと考えるかもしれません。しかし現場より何よりまず身体と命が大切ということを考えてください。

対処法4:転職

パワハラを受けた際の対処法の4つ目は「転職を検討」することです。パワハラから完全かつ簡単に開放されるには転職が最も効率的です。転職をしてしまえばパワハラをしてくる人と完全に離れられる上、職場環境が変わるため仕事に対するモチベーションが上がります。

転職というと一からキャリアのやり直しを思い浮かべるかもしれません。しかし建設業界内であればキャリアは継続可能です。これまでとは違う企業に勤めることで経験したことのない現場でキャリアを積めるため、スキルアップにもつながります。パワハラに耐えられない時は転職することも視野に入れましょう。

建設業をパワハラで辞めるメリット

パワハラにより建設業から離れていく人は今もゼロではありません。パワハラにより、建設業界から離れることにはいくつかメリットがあるのです。ここからはパワハラによって建設業を離れることで訪れるメリットを紹介します。

メリット1:プライベートが確保できる

パワハラで建設業を辞めるメリットの1つ目は「プライベートを確保できる」ことです。建設業の中でも施工管理のように多忙な仕事はプライベートも確保できません。その上パワハラを受けていてはプライベートなどつくることなど不可能です。

プライベートというのは心身をリフレッシュするだけでなく、自分を磨くこともできる貴重な時間です。パワハラによってそんな時間が削られていたとしても、建設業から離れれば、プライベートを取り戻せます。そしてプライベートを楽しみ、仕事以外の時間を自分や家族のために使うことで仕事にも意欲的に取り組めるのです。

メリット2:パワハラがないのが当たり前になる

パワハラで建設業を辞めるメリットの2つ目は「パワハラがないのが当たり前になる」ことです。建設業でパワハラを受けていると、パワハラされることが当たり前に感じてしまいます。しかし、パワハラなど存在しない会社が当たり前であるべきなのです。

実際に建設業でパワハラを受けた後に違う業界で働くと、建設業で受けていたパワハラがいかに異常かを実感できます。サービス業、小売業、製造業と業種は多岐にわたりますが、建設業ほどパワハラが蔓延している業界というのは多くありません。パワハラは当たり前ではないことに建設業で働く全ての人が気付く必要があります。

メリット3:精神的負担から解放される

パワハラで建設業を辞めるメリットの3つ目は「精神的負担から解放される」ことです。精神的に楽になることこそ、パワハラが原因で建設業を辞める最も大きなメリットと言えます。パワハラを受けていると大きなストレスにより精神的にも肉体的にも悪い影響が現れます。

しかしパワハラの元となっていた建設業を離れると、ストレスが全てなくなるのです。パワハラを受けることで精神が消耗し、何かを楽しむ余裕もなくなります。人生を楽しむという人としてごく当たり前の生き方を取り戻す。そのためにも建設業でパワハラを受けている人は業界から離れることを検討しましょう。

社内のパワハラに困ったときの相談先

パワハラといった労務に関する悩みは専門家である「社労士」に相談するのがおすすめです。
また、社内のパワハラを防止するうえで大切なのは、「就業規則を見直す」ことです。具体的には、何がパワハラにあたるのか、そして加害者にはどのような処分を行うのかを決める必要があります。

そうした労務に関することは専門家である社労士に相談するのが良いでしょう。就業規則の見直しだけでなく、実際にパワハラが起きてしまった時にも相談できます。
おすすめの社労士は、1年間無料サービスを提供している社会保険労務士法人TSCです。

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建設業ではパワハラが当たり前のようにあるケースも。悩んでいる人は対処法を要チェック

ここまで建設業界におけるパワハラについて解説してきました。今、建設業で働いていてパワハラに悩んでいるという方は、転職や異動を検討してください。パワハラが当たり前の会社だけではありません。建設業界は人手不足の業界なので、転職もしやすいケースが多いです。いい会社もたくさんありますので、自分を追い詰めないで、環境を変えることも視野に入れてみてくださいね。

こちらの記事では、建設業の課題と解決策について解説しています。

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