特定非営利活動法人建設政策研究所も公表しているデータによると、一人親方の過半数を占める職種は大工です。大工とは、主に木造建築の工事や修理をおこなう担当者を指します。大工として会社に勤めていたり、親方に付いて修行をしたりしている方の中には、将来一人親方になりたいと考えている方もいらっしゃるでしょう。
この記事は、一人親方の労災加入をサポートしている「一人親方団体労災センター」が、一人親方として大工で働くことのメリットや注意点を解説します。
大工の一人親方の仕事内容とは
大工と言えば家を建てるというイメージがありますが、さまざまな仕事をしています。
木材を使い、建築物のフレームから壁や床や天井などの土台を作る仕事です。
現場で加工して組み立てますが、自社の作業場での仕事も多いです。
建築士が書いた設計図をもとにして、専用の工具を使って加工し現場に持ち込むことがあります。
単純に組み立てるだけの作業ではなく、設計図通りに組み立てられるようにする加工技術や、そのための知識や経験も必要となる仕事です。
さらに建設計画の提案や、人によっては手書きや製図ソフトを使って図面を引く場合もあります。
一人親方の大工の年収はどのくらいか?
気になる一人親方の年収はどのくらいなのでしょうか。
会社員と比較して説明します。
一人親方の大工の平均年収
一人親方の平均年収は800~900万円と言われています。
会社員としての大工の平均年収が400万円前後なので、会社員よりも断然に増えます。
しかし、全て一人なので単価は技術力や営業力により、年収は個人によってバラバラです。
工事案件を獲得できなければ、平均よりも低い年収になるという実力がものを言います。
一人親方と会社員の違い
一人親方の場合は給与ではなく、報酬です。
会社員の様に固定給では無いので、単価と案件数で変わります。
また、残業代やボーナスもありません。
別の角度から見ると、自身で給与としての報酬を決めることができるのです。
大工の一人親方で年収を上げていくポイントとは?
一人親方の年収は自身次第ということがわかりました。
それではどのようにして年収を上げればいいのか、いくつかのポイントをご紹介します。
資格を取得して仕事の単価を上げる
大工の仕事で取得すると有利な資格が2つあります。
建築大工技能士
建築施工管理技士
両方とも国家資格です。
建築大工技能士は1~3級まで、建築施工管理技士は1~2級まであります。
新規の取引先の方には、資格を持つことで技術の腕前を証明することができます。
そのことにより仕事の発注の機会が増え、単価を上げることにも繋がります。
また建築施工管理技士は一人親方は取得しなくても問題ないのですが、会社員だと取得するべき資格です。
- 建築大工技能士
技能検定制度の1つに建築大工技能士という資格があります。
受験資格は以下のようになっています。
1級 実務経験7年以上、2級合格後2年以上、3級合格後4年以上のどれか
2級 実務経験2年以上、3級合格者のどちらか
3級 不問
このことから資格を持っていれば、大工の技術を持っていると証明することができます。
知り合いなどのつてで仕事をする分には必要ないですが、それだけになると収入は一定で上がりません。
新しい施主さんや元請さんから仕事をもらう時に、技術を持っているという証明ができるので非常に有利になります。
特に1級は大工として、上級者の証になります。
- 建築施工管理技士
建築施工管理技能士は、国土交通省管轄の施工管理技士の資格の1つになります。
大きな規模の現場になると主任技術者などを配置しなければなりませんが、建築施工管理技士はその有資格者になります。
大手ゼネコンなどでは資格手当なども多くなり、年収がぐっと上がります。
学歴により受験資格は異なりますが、実務経験があれば中卒でも1級の取得はできます。
1級は2級を取得してからも実務経験が必要な国家資格になり、合格率は20%以下と難しい資格です。
しかし、この資格を取得し大手や中堅のゼネコンに就職すれば、収入アップは間違いないと言えるでしょう。
実践経験・技術力を磨く
一人親方として一番大事なのは、やはり技術です。
技術が高いと単価の高い案件へ声がかかりやすくなります。
また同じ仕事内容でも効率よく最短時間で完成することができるので、1時間当たりの単価が上がります。
引き受けた仕事をハイレベルの技術で対応していくと、新規の請負元からも継続して案件を受注することができるのです。
人脈を大切にして仕事受注のチャンスを増やす
より良い案件を受注するには技術だけではいけません。
請負元や取引先と良好な関係を築くことが、大切です。
現在、建設業界では大工が不足しています。
そのため、何かしら仕事は入ってきますが、良好な関係性が築けていれば良い案件を受けることもできます。
WebサイトやSNSを運用して集客をする
昨今ではインターネットなどで、さまざまなことを調べられます。
そこでホームページやSNSで集客する方法も、1つの方法です。
ホームページを見に来ている人は、すでに見込み客になりさらに有益な情報を求めています。
施工例やお客様の悩みを解決した方法、依頼する前の質問など書かれていると安心します。
ホームページはプロとしての強みを知ってもらうことで、集客にも繋がります。
営業代行サービスに相談して営業戦略の提案を受ける
営業代行サービスに相談して営業戦略の提案を受けるという方法もあります。営業代行には獲得のプロがいますので、外部に頼ってみるのもおすすめです。例えば弊社サービスである建築建設特化の営業代行ツクノビは、月に3000社もの企業に御社の営業としてアタックし、かつ成果が出なかったら返金保証もしています。一人親方向けのミニマムプランももちろんご用意しております。
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【まとめ】大工で年収を上げるためには資格・人脈・経験が重要
大工の一人親方の年収は平均800~900万円です。
それは資格の取得、良好な関係性を持つ人脈、SNSやWebサイトなどでの集客できているなどの結果もあります。
自身の頑張り次第で大きな年収アップも夢ではありません。ぜひ今回の記事を参考に収入アップを目指してみてください!