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「現場での出面管理が煩雑」「ICカードの忘れや紛失が多くて困っている」など、建設現場の労務管理における課題を解決したいという企業や担当者は多いのではないでしょうか。
このような課題を解決する手段の1つとして、多くの現場で導入が進んでいるのが、「建設現場顔認証forグリーンサイト」です。
本記事では、顔認証システムの概要から導入手順、具体的なメリットや費用まで、利用に必要な情報を詳しく解説します。
グリーンサイトの顔認証とは
建設現場における従来の入退場管理は、カード認証や目視確認といった方法が主流でしたが、カードの紛失や確認作業の煩雑さによる労務管理者への負担、接触による感染症リスクなどの課題点がありました。
グリーンサイトの顔認証は、これらの課題を克服し、より安全で効率的な現場運営を実現するために開発された次世代の入退場管理システムです。
ここでは、具体的に顔認証システムとはどのようなものなのかを詳しく説明します。
顔認証システムの概要
顔認証システムは、顔の情報を読み取り、事前に登録されたデータと照合することで個人を識別する技術です。
建設現場においては、スマートフォンやタブレット端末または専用の顔認証デバイスを使用し、作業員の入退場管理、セキュリティチェック、勤怠管理など多岐にわたる用途で活用されています。
顔認証は非接触型であるため、カードリーダーのような機器の設置が難しい場所や、粉塵や汚れが多い環境でも問題なく利用できます。クラウドと連携し、リアルタイムでのデータ管理や遠隔監視が可能です。
グリーンサイトで利用できる顔認証の種類
グリーンサイトで利用できる顔認証の種類と特徴は、以下のとおりです。
■種類
サービス名 | 特徴 | 提供企業 |
建設現場顔認証 for グリ-ンサイト | 業界最高水準の顔認証精度で、様々な企業や複雑な人員構成の現場でも確実な勤怠管理を実現 | 日本電気株式会社(NEC) |
顔認証システム「FACEma」(フェイスマ) | 手軽に導入できるカードレス認証システム。CCUSとグリーンサイトに対応し、レンタル方式でコストを抑えて運用可能 | 株式会社キッズウェイ |
建設業向け入退場管理システム「FaceAir」 | 低価格で提供される小型顔認証デバイス「DA-L」も選択可能。予算に合わせた導入を実現 | 株式会社リーセントテクノロジー |
顔認証通門管理システム「FSF2」 | 体表面温度測定機能付きの高性能3D顔認証デバイス | 株式会社アクティオ |
HBK建設クラウド顔認証通門管理 | 高性能なAI顔認証カメラによる迅速な本人確認。専用デバイスはレンタルで利用可能 | 原田物産株式会社 |
建設現場顔認証forグリーンサイトの機能
建設現場顔認証forグリーンサイトは、多様な現場ニーズに対応できる機能を備えています。
ここからは、 個人端末と固定端末の各機能について説明します。
個人端末で利用できる機能
個人端末には、以下の機能が備わっています。
- 技能者情報登録機能
- 現場自動表示機能
- 施工体制選択機能
- システムからのお知らせ通知
作業員は自分のスマートフォンのアプリから顔写真を登録でき、現場自動表示機能により現場QRコードの読み込みも不要です。加えて、作業員が在籍している現場を自動的に表示することで、入退場手続きを簡素化します。
施工体制選択機能では、複数の下請企業に所属する作業員が、どの施工体制で入退場するのかを容易に選択でき、正確な労務管理を行えるようになります。
固定端末で利用できる機能
固定端末には、以下の機能が備わっています。
- 施工体制選択機能
- システムからのお知らせ通知
- GPS不要モード
施工体制選択機能は、複雑な請負関係にある現場において、作業員がどの企業の作業員として入場するのかを明確にすることで、労務管理の透明性を高めます。
GPS不要モードは、GPS電波が届きにくい屋内や地下などの現場でも、事前に設定した緯度経度情報に基づいて入退場管理ができるため、どのような現場にも対応可能です。
建設現場顔認証forグリーンサイトを利用するメリット
建設現場顔認証forグリーンサイトは、従来のICカードやカードリーダー方式に代わり、スマートフォンやタブレットを活用して現場入退場管理を行うシステムです。
ここからは、本サービスを利用する主なメリットを3つ紹介します。
本人確認を正確に行える
搭載している顔認証AIエンジン「NeoFace」は、世界最高水準の精度を記録しており、その認証精度は99.6%とされています。GPS位置情報と連携することで、作業員の就業状況を正確に把握できます。
建設現場では現場の安全衛生規定に従った装備が必須ですが、マスク、メガネ、ヘルメットといった保護具を装着した状態でも高精度で本人認証を行えます。
認証の手間を省きながら、なりすましや代理打刻といった不正行為も未然に防ぎセキュリティを強化できる点は、大きなメリットといえます。
出面管理業務を効率化できる
顔認証による入退場データは、労務管理システム「グリーンサイト」とリアルタイムで連携し、作業員ごとの出面情報をクラウド上で一元管理します。手書きやエクセルなどを使っていた従来の方法と比べて、出面管理や報告書の作成にかかる手間が大幅に軽減され、現場担当者の負担が減少します。
さらに、取得した入退場データは、建設キャリアアップシステム(CCUS)へも自動で登録される仕組みです。そのため、技能者の就業履歴の蓄積や技能評価、社会保険手続きへの対応などにも活用可能です。
特別な設備を用意する必要がない
建設現場顔認証forグリーンサイトは、スマートフォンやタブレット端末があればすぐに運用を開始できます。専用の顔認証端末やICカードリーダーの設置が不要なため、初期導入コストや設置作業の手間を最小限に抑えられます。
一度顔情報を登録すれば、複数現場や他現場でもスムーズに利用できる点や、最短1日で導入できる点も、変動性のある現場運営に適しています。
また、各自の端末で認証できるため、カードの紛失や忘れによるトラブル、入退場時の行列や混雑も回避できます。
建設現場顔認証forグリーンサイトを利用する手順
建設現場顔認証forグリーンサイトの導入方法は、初めての方でも迷わず操作できるように、段階を踏んで準備を進められる仕組みです。
ここからは、その手順を詳しく説明します。
1.会員登録ページからメールアドレスを登録する
公式の会員登録ページにアクセスし、メールアドレスを登録します。登録したメールアドレスに認証リンクや重要な案内が送付されるため、メールアドレスを間違えないように注意してください。
2.会員登録する
登録のメールアドレスに送付されたURLをクリックし、メールアドレスの認証を完了します。続いて会員情報の登録に進み、基本情報を入力して利用規約に同意します。この時、建設業許可番号が必要ですので、前もって準備しておいてください。
会員登録が完了すると、管理画面へのアクセス権が付与され、現場の管理や作業員の登録などの操作が可能になります。
3.現場の情報を登録する
登録のメールアドレスに「本登録完了通知」が送られてきますので、通知書に記載されたユーザID・初回パスワードを使用してログインします。
管理画面で、顔認証を運用する建設現場の情報を登録します。
なお、登録は現場発注権限者に限定されますので、注意してください。
4.アプリをインストールして画像を登録する
スマートフォンやタブレットに専用アプリをインストールし、次の流れに沿って作業員の顔画像を登録します。
■モバイル端末での作業員顔画像登録方法
- モバイル端末でQRコードを読み取る
- 画面が表示されたら「登録開始」 をタップする
- グリーンサイト発行の「通門カード」のQRコードを読み取る
- 「個人情報の考え方」を確認し、「同意」にチェックを入れて「次へ」をタップする
- 「生年月日」を選択し、「次へ」をタップする
- 「氏名」を入力し、「ファイルを選択」をタップする
- カメラを起動し、顔画像を撮影する
- 撮影した顔画像を確認し、「次へ」をタップする
- 入力内容・登録画像を確認し、「登録」をタップする
- 登録完了
登録が完了すると、登録完了画面が表示されます。
適切なマスター画像
顔認証の精度を高めるためには、登録する画像の質が重要です。適切な「マスター画像」を用意することで、現場での認証エラーを減らせます。
以下のポイントを押さえて、画像を撮影してください。
- 端末は縦向きで撮影
モバイル端末は縦向きにし正面から撮影します。横向きで撮影すると顔が正しく認識されず、エラーの原因になります。 - 顔がはっきり写るようにする
マスクやサングラスは外し、顔全体が見える状態で、眼鏡は目がしっかり映るようにします。前髪が目にかからないよう注意し、顔が鮮明に映ることが重要です。 - 顔の向きと表情
顔はカメラに対して正面を向け、まっすぐ静止した状態で撮影します。自然な表情で顎を軽く引くと輪郭がはっきりします。 - 照明と背景
明るく均一な照明で撮影し、顔に影ができないようにします。背景はシンプルな単色が望ましいです。 - 静止して撮影
まばたきや顔の動きを避け、静止した状態で撮影します。ピンボケや手ブレを避け、鮮明な画像にしてください。
建設現場顔認証forグリーンサイトの利用にかかる費用
建設現場顔認証forグリーンサイトでは、初期費用と基本料金が一切不要で、使った分だけ支払う従量課金制を採用しています。費用は、実際に顔認証を利用した人数と日数に応じて発生します。
具体的な料金は、以下のとおりです。
■料金体系
通常料金:1人あたり1日30円(税別)
例:10名の作業員が25日間使用した場合
30円 × 10人 × 25日 = 7,500円(税別)
初期投資を最小限に抑えつつ、現場の規模や稼働状況に合わせて柔軟にコスト管理が行えます。
建設現場顔認証forグリーンサイトで通門証のQRが読めない場合の対処法
適切に登録完了しても通門カードのQRコードが読めない場合には、以下の対処法を参考にしてください。
なお、操作方法は使用端末やバージョンによって異なりますので、不明な場合は使用機種のマニュアルを確認してください。
iPhone・iPadの場合
iPhoneやiPadでは、以下の流れに沿ってブラウザのカメラ設定を確認してください。
- 操作例(iPhoneX、基本ブラウザ「Safari」の場合):
- 端末の「設定」>「Safari」を選択
- 「Safari」の設定画面で「カメラ」を選択
- 「カメラ」の設定を「許可」にする
Androidの場合
Androidでは、以下の流れに沿ってデフォルトブラウザとカメラ設定を確認してください。
操作例:
■ブラウザの確認方法
- 端末の「設定」>「アプリと通知」>「詳細設定」>「デフォルトアプリ」>「ブラウザアプリ」を選択
- 「デフォルトアプリ」の設定画面で選択されているブラウザを確認
■カメラの設定方法(デフォルトブラウザがGoogle Chromeの場合)
- 端末の「設定」>「アプリと通知」>「アプリ情報」>「Chrome」を選択
- 「Chrome」の設定画面の「カメラ」を「有効」にする
PCの場合
パソコンの場合は、以下の流れに沿ってカメラ設定を行ってください。
操作例(Microsoft Edgeの場合):
- Webブラウザの設定画面を開く
- 「Cookieとサイトのアクセス許可」>「カメラ」を選択
- 「アクセスする前に確認する」を「ON」に設定
- 「ブロック」欄に「https://dedura.ncon.jp/」が登録されていたら削除する
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【まとめ】グリーンサイトの顔認証システムについてよく理解して活用しよう
建設現場顔認証forグリーンサイトは、正確な本人確認と業務の効率化を同時に行える顔認証システムです。スマートフォン1台から導入でき、出面管理やセキュリティ強化、設備コストの削減にも効果的です。
導入手順もシンプルで、現場の規模や環境に応じた柔軟な運用が可能です。費用面でも無駄がなく、必要な分だけ支払う従量課金制で導入しやすくなっています。
顔認証システムの導入を検討される際には、グリーンサイトの顔認証システムで、安全で効率的な現場づくりを目指してみてはいかがでしょうか。
グリーンサイトに登録する方法についてはこちらの記事で解説しています。ぜひこちらもご確認ください。
