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「高齢者就労報告書ってどのような書類なの?」
「高齢者就労報告書の詳しい書き方を知りたい」
こうした疑問を持っている方に向けて、この記事では高齢者就労報告書の詳細や必要な理由、記入例を紹介します。
高齢者就労報告書を作成する方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
高齢者就労報告書とは
建設業での高齢者の作業を自社の責任で就労させる報告をする書類のことを、高齢者就労報告書と言います。この書類は法的に定められた書類ではありませんが、グリーンファイルのことでもあります。
グリーンファイルとは、建設工事において下請企業が元請企業に提出する書類の総称のことです。高齢者就労報告書は、それぞれの企業が自社の状況に応じて独自に作成している場合が多いです。
高齢者就労報告書が必要な理由
「そもそも、どうして高齢者就労報告書が企業に必要なのか」と思っている方も多いでしょう。必要な理由を、下記の順に紹介します。
- 建設業における労働災害の発生状況
- 中高齢者等への配慮義務
建設業における労働災害の発生状況
高齢者就労報告書が必要な理由のひとつ目は、建設業での高齢者の労働災害発生率が高いことが挙げられます。
厚生労働省労働基準局の調査によると、雇用者全体の60歳以上の高齢者が占める割合は、18.2%です。
参考:厚生労働省
とくに高齢労働者が起こす労働災害は、転倒や墜落・転落が多いと言われています。そのため、高齢者はほかの年代よりも、労働災害を引き起こす可能性が高いと言えます。
中高齢者等への配慮義務
高齢者就労報告書が必要な理由のふたつ目は、中高齢者等への配慮義務(労働安全衛生法62条)が挙げられます。平成27年に発生した426件の労働災害のうち、4割以上が50歳以上の中高齢者でした。
事業者は労働災害を防止するために、中高齢者が行う労働に配慮するよう気をつける必要があります。配慮義務があることで、高齢者の労働災害につながるのです。
高齢者就労報告書の記入例
高齢者就労報告書の記入例を下記の順に紹介します。
- 作業現場名
- 現場代理人名
- 所在地
- 会社名
- 代表者名
- 記の上部
- 氏名
- 生年月日
- 年齢(満)
- 職種
- 現場での役割
作業現場名
「作業現場名」の記入欄には、高齢者自身の作業現場名を記入してください。例えば、「〇〇ビル新築工事作業所」「東京駅周辺工事現場」「工場Aライン」といった書き方をするとよいでしょう。
作業現場名は作業所名と記載されている場合がありますが、意味は同じです。記入する際は、漢字など間違いなく記入するようにしてください。
現場代理人名
「現場代理人名」の記入欄には、作業現場の責任を保持している最高責任者の名前を記入してください。現場代理人名は、作業所長や現場所長と呼ばれる場合もあります。
例えば「統括安全衛生責任者〇〇殿」などといった書き方をするとよいでしょう。一次の会社ではなく、元請の会社の現場管理人を記入する必要があるため気をつけてください。
所在地
「所在地」の記入欄には、高齢者自身の会社の住所を記載してください。具体的には「〇〇県〇〇市」というように、都道府県から市区町村、番地まで正確に記載するようにしましょう。
所在地が分からない場合は、企業のホームページなどを確認し、間違いのないように記入してください。記入する際は、決してミスのないよう記載しましょう。
会社名
「会社名」の記入欄には、高齢者自身が就労している会社名を記載してください。例えば、「株式会社〇〇」「有限会社〇〇」といった書き方をしましょう。
高年齢者雇用状況報告書の対象となるのは、常時雇用する従業員が31人以上の企業と言われています。記入にミスがないよう書き終わった後は、必ず確認するようにしてください。
代表者名
「代表者名」の記入欄には、高齢者自身が就労している企業の代表者を記入してください。代表者とは業務の執行や、会社を代表して契約締結の権限を持つ企業の最高責任者のことです。
代表取締役には人数の制限がないため、1人にすることができるほか、複数人選定することもできます。ですが基本的には、代表者は1人の場合が多いです。
記の上部
「記の上部」には、「貴作業所の工事を施工するにあたり、下記の者は高齢者(60才以上)ですが、当社の責任において就労させますので報告するよう努めます。原則的には危険有害業務の就労はさけ、やむを得ず就労させる場合は職長の直接指揮により安全措置等を講じて就労させます。」といったような内容を記載しましょう。
また、高齢者の年齢ですが、60歳以上・70歳以上など、各事業所によって異なります。
氏名
「氏名」の記入欄には、高齢者自身の氏名を記載してください。漢字など間違いがないように記載するようにしましょう。また氏名が漢字の場合は、かっこなどを使用して、ひらがなを記載する必要はないです。
また、苗字と名前の間を少し空けておくと、見やすいです。記載した氏名に間違いがないか、対象の高齢者に確認しておくとよいでしょう。
生年月日
「生年月日」の記入欄には、高齢者自身の生年月日を記載するようにしてください。例えば、「昭和〇〇年◯月◯日」「19〇〇年◯月◯日」などといった書き方で記載するのが好ましいです。
記載方法は、和暦・西暦どちらでも構わないでしょう。また、記載した対象の高齢者の生年月日に間違いがないか、しっかりと確かめておくのが大切です。
年齢(満)
「年齢(満)」の記入欄には、高齢者自身の年齢を記入しましょう。満年齢とは、生まれた時点を0歳として数え始めて、誕生日を迎えるたびに1歳ずつ加えていく年齢の数え方で、「実年齢」とも言います。
間違いを防止するため、記入する際は対象者である高齢者の年齢に間違いがないか、必ず本人に確認するようにしましょう。
職種
「職種」の記入欄には、高齢者自身の職種を記入しましょう。例えば、「大工」「電気工事工」「とび工」といったように、具体的に記入するようにしてください。
対象者である高齢者が該当する工事において、どのような役割を担っているのかが分かればよいでしょう。重要な項目でもあるため、分かりやすく記載するように心がけてください。
現場での役割
「現場での役割」の記入欄には、高齢者自身が現場で行う作業内容を具体的に記載してください。高齢者は、労働安全衛生法62条によって、危険な業務は行わないように配慮することが定められています。
危険な業務の一例は、下記の通りです。
- 足場の組み立てや解体作業
- 30kg以上の重量物を扱う作業
- 精神的・肉体的緊張を継続する作業
作業報告書についてはこちらの記事で解説しています。ぜひこちらもご確認ください。
工事報告書についてはこちらの記事で解説しています。ぜひこちらもご確認ください。
【まとめ】高齢者就労報告書は安全書類の1つ!高齢者を就労させる際は作成しよう
高齢者就労報告書は安全書類の1つとして知られています。高齢者就労報告書が必要な理由としては、建設業における労働災害の発生状況や中高齢者等への配慮義務などが挙げられます。
これから書類を作成しようと考えている方は、ぜひ上記で紹介した記入例を参考にしてみてください。この記事を参考にすることで、ミスのない高齢者就労報告書を作成できます。
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