設計単価とは?調べ方や塗装工事費を計算する方法・注意点を解説

設計単価とは

塗装工事の費用を計算する際に、設計単価という言葉に悩んだことはありませんか?
設計単価を理解することで、見積もりの内容や費用の計算方法が明確になり、安心して工事を進めることができます。

この記事では、設計単価について分かりやすく解説していますので、設計単価について詳しく知りたい方はぜひご覧ください。

設計単価とは

設計単価とは、3回の塗装工程に必要となる「塗料の材料費」と「職人の労務費」を合算した1㎡当たりの総合的な単価を指します。この設計単価は、塗料メーカーが公表している標準的な単価となっています。
一般的に、工事の見積もりには多くの細かい項目が含まれます。
しかし、塗装業界では、塗料費、人件費、工具費などを一つにまとめた設計単価が使われることが一般的です。
例えば、ある業者の設計単価が1㎡あたり1,000円であれば、それがその業者の基準価格となります。ただし、大規模な塗装工事を手がける業者の場合、100㎡といった、より大きな面積単位で設計単価を設定することもあります。

設計単価が必要な理由

屋根の塗装を行う際、各家庭の屋根の大きさは一様ではありません。広い屋根と狭い屋根では、必要な作業量が異なってきます。そのため、塗装業界では、屋根の面積に応じた単価設定を行っており、どのような広さの屋根にも柔軟に対応できるようにしています。

見積単価との違い

塗装工事における設計単価とは、塗装の工程や材料の種類、面積などを考慮して、工事の全体を設計する際に算出される単価のことです。設計単価は、工事の内容や仕様に基づいて計算されるため、一般的にはより正確な見積もりとなります。

一方、見積単価は、具体的な工事の要件や条件に基づいて、実際に工事を行う際に算出される単価です。見積単価は、工事の現場の状況や材料の価格変動などを考慮して、より現実的な価格を反映しています。
設計単価とは、費用の正確さという点で異なります。

設計単価は、工事の計画段階で使用されるため、より大まかな見積もりとなります。一方、見積単価は、工事の具体的な内容を考慮して算出されるため、より正確な費用を把握することが可能です。

設計単価の調べ方

設計単価の調べ方には、

  • メーカーのホームページを確認する
  • メーカーに直接問い合わせする

があります。それぞれの調べ方について詳しく見ていきましょう。

メーカーのホームページを確認する

メーカーのウェブサイトを確認すれば、お望みの塗装工事の設計単価を把握できます。塗料の種類や塗装方法ごとの単価が記載されているため、自分に適した工事内容を検討できます。

設計単価は「設計価格」や「価格」といった表現で示されることもありますが、単位が円/㎡であれば1㎡当たりの単価を意味しています。
場合によっては、単位が坪で表示されていることもあります。その際は「1坪≒3.3㎡」の換算式を用いて計算しましょう。

メーカーに直接問い合わせする

ウェブサイトに設計単価が明示されていないケースも少なくありません。そのような場合は、直接業者に問い合わせることで、より正確な情報を得ることができます。
また、ウェブサイトに記載があったとしても、念のため問い合わせを行い、確実に単価を確認するのがよいかもしれません。

設計単価から塗装工事費を計算する方法

外壁工事の金額算出には、設計単価だけではなく、その他の関連費用も考慮する必要があります。単価だけに着目するだけでなく、工事全体の費用見積もりにも十分注目しましょう。

以下では、外壁工事における具体的な金額算出方法について詳しく解説していきます。

設計単価に含まれる費用項目

設計単価には、塗料の費用と塗装に要する労務費が含まれています。
具体的には以下の通りです。

  • 塗料の材料代
  • 各種工具の費用
  • 職人の人件費

設計単価に含まれない費用項目

塗装工事には、塗料や道具、人材以外にも多くの付帯費用が発生します。しかし、これらの費用は設計単価に含まれていないことが多く、実際の工事費用は設計単価を上回ることがあります。
具体的な設計単価に含まれない費用としては、以下の通りです。

  • 業者の利益
  • 諸経費(交通費など)
  • 法定福利費
  • 消費税
  • 下地調整費
  • 足場代

事前にこれらの追加費用を理解しておくことが重要です。

塗装工事費の計算方法

設計単価を1㎡あたり1,000円と仮定し、100㎡の外装塗装工事を行うとすると、当初の工事費は10万円となります。
しかし、工事費にはさまざまな付帯費用が加算されます。設計単価以外の項目は多岐にわたるため、最終的な料金は設計単価の数倍になると考えるのが賢明でしょう。

設計単価の注意点

業者に発注する前に、設計単価について確認することをおすすめします。

初めて塗装工事を依頼する人は、注意すべきことがよくわからないかもしれません。そこで、トラブルを避けるためのポイントをお伝えしましょう。

設計単価を正しく理解する

設計単価に含まれる人件費は、職人の熟練度によって大きく変動します。経験の浅い職人と長年の経験を持つ職人では、明らかに人件費に差が出てきます。一方で、設計単価にはこうした違いが反映されていないことが多いのが実情です。

さらに、設計単価には工具費も含まれていますが、現場によって使用する工具が異なるため、その都度料金が変化することにも注意が必要です。
したがって、設計単価だけを見て判断するのではなく、内容を細かく確認し、実際の作業に必要な費用を理解することが重要になってきます。

信頼性のある塗料を選ぶ

大手メーカーの外壁・屋根塗料の設計単価は公表されていますが、一部の塗料は非公表となっています。これらには、OEM塗料やオリジナル塗料と呼ばれるものがあります。

OEM塗料は、大手塗料メーカーの製品を少し変更して別の製品名で販売しているものです。一方、オリジナル塗料は訪問販売業者が自社ブランドとして製造を依頼しているものです。ただ、実際にはOEM塗料のケースが多いようです。

これらの塗料は設計単価が公表されていないため、一般の方には価格の見当がつきにくく、また、他社との見積もり比較を行うことも難しいです。一部の業者しか入手できないことを逆手に取り、高価な価格設定を行う業者もいるので、十分に注意しましょう。

このような被害を避けるには、できるだけOEM塗料やオリジナル塗料を避け、大手塗料メーカーの公表されている塗料で相見積もりを取ることをおすすめします。ただし、設計価格が高いものほど高性能な塗料になる傾向にあるので、同じ種類の塗料で比較することが重要です。

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【まとめ】設計単価とは塗料と人件費を含む費用!顧客から信頼を得るためにもきちんと理解しよう

今回は、設計単価についてその概要や調べ方などをご説明しました。設計単価とは塗料と人件費を含む費用であり、塗装工事費を計算する際に重要な要素となります。
顧客から信頼を得るためには、設計単価についてきちんと理解し、適切な見積もりを行うことが必要です。また、設計単価を調べる際には、複数の見積もりを比較することや、信頼できる業者に相談しましょう。
塗装工事を行う際には、安価な見積もりだけでなく、品質や施工実績なども考慮し、バランスの取れた選択をすることが大切です。

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