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工事保証書とは、無料で部品の提供や修理ができるようにする大切な書類です。
- 工事保証書とは?
- メーカー保証とどう違うの?
- 工事保証書は必要?
このような疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は工事保証書について詳しく紹介していきます。また、工事保証書の記載項目や注意点についても解説しているので、ぜひ参考にしてください。
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工事保証書とは
工事保証書とは、リフォーム工事や新築工事をしたときに、設備の不具合や事故などのトラブルに対してお金をかけずに部品の提供や修理ができるようにするための書類です。工事保証書は法律で決められていないため、保証期間や内容に違いが発生します。保証内容や対象になる工事を明確にすることで、トラブルを回避できるため工事保証書は大切な書類です。
工事保証とメーカー保証の違い
工事保証は工事の事故やミスに対して対応できるようにするための保証書です。工事保証とメーカー保証は似ているけど少し違います。それぞれどのような違いがあるのかを見ていきましょう。
工事保証
工事保証は、事業者が作った保証制度です。保証内容や期間は事業者が設定します。そのため、メーカー保証がなくても保証内容や期間が一致していれば対応してくれます。
外壁工事はフッ素塗料が15年、シリコン塗料は10年の耐用年数があります。また、屋根は劣化しやすいので耐用年数よりも短い期間になる可能性があります。3年や5年程度での保証が設定されている場合、劣化する前にメンテナンスができます。
メーカー保証
メーカー保証はメーカーが作った保証制度です。メーカーの製品を使っていて不具合が発生したときに対応できるようにする書類です。外壁工事の場合、塗料を販売しているメーカーが商品の不具合を保証するというものです。このメーカー保証は最近できた保証内容です。
保証制度ができる前は、塗料に不備がなくても、使用する業者がミスをしてしまったら保証することが困難でした。このような状態を解決するために、認定施工店制度というものができあがりました。
認定施工店制度はメーカー側が業者を審査してこの会社は安心できるという信頼を与える制度です。その制度により、メーカーが信頼している業者が商品を使って不具合が発生したときは、製品の欠陥があったという判断ができるようになりました。メーカー保証の場合はメーカーが保証内容を決め、工事保証の場合は事業者が保証期間や内容を設定します。
工事保証書の必要性
工事保証書は法律で定められていないため、必ず発行する必要はありません。しかし、建物の工事やメンテナンス、不具合があったときに個人で対応すると、高い金額を支払います。工事保証書があると、不具合箇所や金額などのトラブルを避けられます。依頼者からの信頼度を高めるためにも工事保証書は必要な書類です。
工事保証書の記載項目
工事保証書に書かれている項目を紹介します。
- 宛先
- 施工業者名
- 工事名
- 工事場所
- 完成引渡日
- 施工期間
- 保証対象の部位
- 保証範囲
- 保証内容
- 保証期間
上記内容をそれぞれ見ていきましょう。
宛先
工事保証書の宛名には施工主の名前を書きます。リフォーム工事や新築請負契約で契約書にサインをした人の名前を記載しましょう。漢字や読み方をしっかり確認して間違えないように書きます。
施工業者名
工事保証書の施工業者名には、保証をする会社名を記載します。略称名ではなく、正式な会社名を記載します。
工事名
工事保証書の工事名には、工事を提供した名称を記載します。新築工事をする場合は「〇〇様 新築工事」「〇〇邸 新築工事」と記載します。外壁塗装工事の場合は「〇〇様 外壁塗装工事」「〇〇邸 外装塗装工事」と書きます。
工事場所
工事保証書の工事場所には工事をするところを分かりやすく記載します。「〇〇市〇〇 △△邸」「〇〇区〇〇」など細かく記入しましょう。
完成引渡日
工事保証書の完成引き渡し日欄には、お客様に引き渡した日にちを書きます。このときに工事が完了した日にちを書くと、無効になってしまうため、必ず引き渡した日付を記載しましょう。
施工期間
工事保証書の施工期間には、工事を始めた年月日から工事が完了した年月日を記載します。工事期間〇月〜〇月程度などといった曖昧な表現ではなく、「〇年〇月〇日~△年△月△日」と年月日を細かく記載しましょう。
保証対象の部位
工事保証書には保証対象についても記載します。屋根の工事を行う場合、「屋根」のほかにも「仕上げ」や「屋根に使う資材」などを保証対象にしているケースもあります。また、リフォームをするときは、工事をする場所が保証の対象であることを記載します。
保証範囲
工事保証書には保証範囲も記載します。例えば塗装工事の場合、「ひび割れ」「白化」「はがれ」などを対象にし、保証の対応ができる範囲を記します。屋根工事の場合は、「破損」「浮き」「ずれ」「変形」などに対して保証することが多いです。リフォーム工事に関しては「ひび割れ」「不良」「耐水性」などを保証範囲としているケースが多いです。
保証内容
工事保証書には、保証内容も記載します。「施工不良が発生したときは、無償で修理」や「部品の破損や設備不良の場合は無償で部品・設備交換」などが記載されていることが多いです。記載するときは、利用者が分かりやすいようにていねいに書きましょう。
保証期間
工事保証書には保証期間も記載します。保証期間は会社で決めた期間を設定します。一般的にメーカー保証は1年と記されていますが、工事保証書には3年、5年、10年とメーカー保証よりも長く設定されているケースが多いです。下記は資材と耐用年数を記載しています。
- アクリル:5年~6年
- シリコン:10年~13年
- フッ素:15年~20年
- ウレタン:7年~8年
- ガイナ:15年~20年
- 光触媒塗料:15年~20年
- スレート:25年~30年
- トタン:10年~20年
- ガルバリウム:25年~30年
- セメント瓦:25年~30年
- アスファルトシングル:20年~30年
- 日本瓦:50年~60年
上記は塗装工事と屋根工事の例を紹介しています。屋根のリフォームは民法の保証期間は1年ですが、工事保証の場合は期間を10年にしているところが多いです。なお、保証期間を記す際は「〇年〇月〇日~△年△月△日」と細かく設定するとトラブルが減ります。
工事保証書を作成する方法
工事保証書の作成方法を紹介します。
- エクセル
- ワード
上記内容をそれぞれ見ていきましょう。
エクセル
工事保証書はエクセルで簡単に作れます。工事保証書をテンプレート化させると作成が簡単です。
テンプレートを会社で作るのが大変な場合は、インターネット上で無料配布している工事保証書のテンプレートをエクセルに読み込んで作ると、そのまま項目に沿って入力していくだけなので、あまり手間がかかりません。
ワード
工事保証書はワードでも簡単に作れます。ワードもエクセルと同様、工事保証書をテンプレート化させると毎回1から作る必要がなくなり手間が省けます。
テンプレートを会社で作るのが苦手な人はエクセルと同じで、インターネット上に無料で手に入る工事保証書のテンプレートがあるのでそちらもおすすめです。
工事保証書を作成するときの注意点
工事保証書はテンプレートを作っておくだけで簡単に作成できます。また、使いまわしができるので業務効率にも役立ちます。しかし、作業によっては文章の追加や削除などが発生する場合があるので、作ったあとに1度しっかり確認しましょう。
宛名や保証期間、工事名などは間違いやすいので気をつけましょう。工事保証書のミスは会社の信頼にも繋がるため、ダブルチェックを取り入れるのがおすすめです。
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【まとめ】工事保証書はトラブル防止に役立つ書類!施主との信頼関係を築くためにも作成しよう
工事保証書は、保証内容や期間などが記されている大切な書類です。依頼主が安心して過ごせるようにするためにも工事保証書は作成しましょう。また、工事保証書は会社の信用に関わる大切な書類なので、不備の内容に記載しましょう。
施工不良の事例や原因・発生させないための対策についてはこちらの記事で解説しています。ぜひこちらもご確認ください。
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