躯体とは?仕上げとの違いや4つある種類などをわかりやすく解説

躯体とは

建設業界では色々な専門用語が使われています。不動産関連や住宅関連の情報収集を行っていると、躯体という文字を目にすることもあるでしょう。これから建設業界で仕事をしたいと考えている人や、独立を考えているのであれば、知っておかなければいけない言葉です。今回は躯体について解説していきたいと思います。躯体は仕上げとよく似ていますが、違っている部分もたくさんあります。種類もいくつかあるので、最後まで目を通しておいてください。

躯体とは

躯体と書いて「くたい」と読むのですが、簡単に言えば建物の骨格のことを意味しています。建物には木造や鉄骨、鉄筋コンクリートなどがあります。これらの骨組みのことを躯体というのです。建造物にとってはなくてはならない存在であり、ないと建物がすぐに崩れてしまいます。建物の骨組みを作る工事のことを躯体工事と呼ぶので、建設業界で働くなら必ず知っておくべき言葉だと言えるでしょう。リノベーション工事の際にもよく耳にすることがあります。

躯体に含まれるもの

建物の骨組みのことを躯体と呼びます。しかし、これだけではどこの部分だか詳しくわかりません。そこで躯体に含まれている部分はどこなのかを詳しく見ていきましょう。

基礎

躯体と呼ばれているものの中には、基礎も含まれています。基礎というのは、大きく分けると直接基礎と杭基礎に分類されます。直接基礎は良好な地盤が地表周辺にある場合に用いられます。直接基礎も布基礎や独立基礎、べた基礎など複数の種類があります。しかし、地表周辺に必ずしも良好な地盤があるとは限りません。そんなときには杭基礎という地下に杭を打ち込む方法を用いるのです。どの種類も基礎は建物の重さを支える重要な役割を担っています。

柱や梁

いくら基礎がしっかりとしていても、基礎だけで建物の重さを支えることはできません。そのため、どのような建物にも柱や梁が用いられているのです。柱や梁も躯体の1つです。柱は建物に対して垂直に建てられています。梁は建物に対して水平に建てられています。この2つを組み合わせることで、建物の重みに耐えられる建造物ができあがるのです。柱や梁は建物の種類によっては直接見える場合もありますが、壁や天井に隠れていることが多いです。

壁や床

建物には必ず壁や床が存在しています。この壁や床も躯体に含まれているのです。ただし、一部例外も存在しています。床はどの種類も躯体なのですが、壁は躯体でない種類もあります。それは雑壁や間仕切壁と呼ばれている種類です。間仕切壁は部屋の仕切りなどに使用されており、構造上主要な部分ではありません。雑壁は耐震壁にならない部分のことです。腰壁や袖壁などが存在しています。それに対して躯体の壁は、耐力壁や耐震壁と呼ばれている部分を指します。

躯体と仕上げの違い

躯体とよく似ている建築用語に仕上げがあります。しかし、この両者では意味が異なっています。躯体は梁や柱、基礎と言った重さや災害から建物を守るためのものです。それに対して仕上げとは、見た目を整えるために行われる作業です。家の内部に使用されているフローリングは、新築やリフォーム後であればきれいで滑らかな状態となっています。これは触ったときの感触や見た目をよくする工程なので、仕上げに分類されます。躯体は建物の構造そのものなので、目に見えない部分が多いのが特徴です。

躯体と勘違いされやすいもの

躯体なのか仕上げなのか、見分けがつきにくいものもいくつかあります。その一つが壁です。壁には天井などを支える目的で作られているものもあります。他にも部屋を仕切るために使われていることもあります。重さを支えるための壁は躯体なのですが、それ以外は躯体ではありません。雑壁やスリット壁は躯体ではないのです。しかし、ALC板のように仕切り壁としての目的だけではなく、耐震壁としても使われている判断が難しい種類もあります。

躯体構造の4つの種類

不動産サイトを見ていると、木造や鉄骨などという項目を見ることが多いです。これが躯体構造なのですが、大きく分けると

  • 木造
  • 鉄骨
  • 鉄筋コンクリート
  • 鉄骨鉄筋コンクリート

の4つが存在しています。この4種類にはどのような特徴があるのかを確認していきましょう。

木造

柱や梁、桁などの主要な部分を木で作っているのが木造建築です。柱の間に筋交いを入れることで、主さにも災害にも耐えられる構造となっています。日本では一軒家に多く使用されている工法です。外壁にも耐震壁が用いられているので、十分な耐震強度を得ることができます。軽量で工期も短くなるため、他の構造に比べて安価で建設できます。調質性能の高さと熱伝導率の低さが特徴で、風通しがよく湿度が一定になりやすいのも木造建築ならではです。

鉄骨造

古めの集合住宅や、低層階の集合住宅でよく用いられているのが鉄骨造です。桁や梁などの主要な部分が鉄骨となっていて、鉄骨単体の躯体となっているのが特徴です。鉄骨造には軽量鉄骨と重量鉄骨があります。使用されている鋼材の厚さで、軽量なのか重量なのかが決まります。基準となるのは6㎜以上のものは重量鉄骨、6㎜未満のものは軽量鉄骨です。また、重量鉄骨は柱と梁を一体化し、筋交いを必要としません。軽量鉄骨は柱と梁に加えて、筋交いを用いるのが一般的です。

鉄筋コンクリート造

大型のマンションやショッピングモールと言った大規模商業施設では、鉄筋コンクリート造になっていることが多いです。鉄筋コンクリート造は、柱や梁などの主要部分に鉄筋とコンクリートが使用されています。なぜ鉄筋とコンクリートを両方使用するのかというと、コンクリートは圧縮に強く、引っ張りに弱くなっています。それに対して鉄筋は圧縮に弱く、引張りに強いので、両方を使うことで片方のデメリットを補っているのです。そんな鉄筋コンクリート造の建物は地震や火災に強く、防音性にも優れています。

鉄骨鉄筋コンクリート造

鉄筋コンクリート造と鉄骨造の両方を合わせたのが鉄骨鉄筋コンクリート造です。SRC造と表記されることもあります。高層ビルや高層マンションなどに使用されることが多く、地震や火災に強くなっています。なぜ高い建物に使用されることが多いのかというと、鉄筋コンクリート造よりも細い柱や梁で、高い強度を保つことができるからです。丈夫な鉄骨の柱の周りに鉄筋を組み、コンクリートで施工するのが鉄骨鉄筋コンクリート造の特徴です。

躯体がリノベーション時に与える影響

建物の骨格部分である躯体は、建造物にとってはなくてはならない存在です。しかし、リノベーション工事の際に、自由に制限をかける存在でもあります。なぜなら不用意に抜いたり加工したりすると、建物自体が崩れてしまう危険性があるからです。木造であれば条件によっては抜ける場合もあります。ただし、鉄筋コンクリート造の場合は躯体を抜くことはできません。鉄筋コンクリート造でなくても、マンションは壁で建物の重さを支えているため、構造に関係なく躯体を抜くのは不可能です。

【まとめ】躯体とは建物の骨格部分!種類などもきちんと理解しよう

今回は躯体について紹介してきました。躯体は建物の骨格であり、とても重要な存在です。躯体の種類も色々とあります。梁や柱、床や耐震壁が当てはまります。中には躯体に含まれるのか含まれないのか判断が難しい部分もあります。雑壁やスリット壁は躯体には含まれません。建物の骨格という重要な部分ではありますが、リノベーション工事の際には制限が設けられてしまうこともあります。特にマンションや鉄筋コンクリート造だと、できることが限られてしまうでしょう。

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