測量士はやめとけといわれる5つの理由ややりがいなどを解説!

測量士 やめとけ

測量士を目指している人はいらっしゃいますか。測量士について調べていると、やめとけという意見を目にすることがあるかもしれません。実際に測量士の現場作業は過酷なことがあります。しかし、常に需要があることや社会貢献度が高いことが測量士の魅力です。本記事では、測量士の仕事内容、やめとけといわれる理由、測量士のやりがい、向いている人を解説します。

測量士の仕事内容

測量士の仕事内容は主に以下の2つに大別できます。

  • 外業
  • 内業

それぞれの仕事内容を解説します。

外業

外業は、実際に現場に出向いて測量作業をする仕事です。市街地以外にも、山、河川、湖畔、海沿いなど様々な場所で測量作業をします。主に「トータルステーション」と呼ばれる機器で測量しますが、近年はドローンやモバイル端末を導入している現場も多くあります。真夏や真冬でも作業があるので、外業は辛いと感じる人も多いかもしれません。

内業

内業は、測量データの整理・分析、測量の計画の作成、予算管理、顧客との打ち合わせのような事務作業を指します。外業と同じ測量士が内業を担当することも少なくありません。CADオペレーターとして内業のみを担当する人もいます。外業と内業どちらも担当する場合は、天気がいいときは外業、悪天候の際には内業をすることが一般的です。

測量士はやめとけといわれる5つの理由

測量士はやめとけといわれる理由は、主に以下の5つです。

  • 過酷な現場作業がある
  • 測量士になるための実務経験を積む必要がある
  • 拘束時間が長い
  • AIに仕事をとられるといわれている
  • 女性が活躍しづらい

それぞれの内容を解説します。

過酷な現場作業がある

過酷な現場作業があることが測量士はやめとけといわれる理由の1つです。悪天候でない限り、真夏の炎天下や真冬の厳しい寒さの中でも現場作業があります。車で辿り着けない山奥に重い機材を持って歩いていったり、野生動物や虫がいる森の中に入っていったりすることもあります。体力に自信がある人でもきついと感じるかもしれません。

測量士になるための実務経験を積む必要がある

測量士になるために、実務経験を積まなければなりません。測量計画を作成して実際に測量するためには、測量士の国家資格が必要です。測量士の補佐として測量を実施する場合も、同じく国家資格である「測量士補」を取得しなければなりません。資格があってもすぐに独り立ちすることは難しいので、経験を積んでスキルを磨く必要があります。

拘束時間が長い

拘束時間が長いことも測量士はやめとけといわれる理由です。前述したように、測量場所は山奥や河川など多岐に渡ります。測量場所への移動だけで数時間かかることも少なくありません。予期せぬトラブルで測量作業が長引くと、帰宅も遅くなるでしょう。ワークライフバランスをとることが難しいといわれていますが、近年は働き方改革により改善しつつあります。

AIに仕事をとられるといわれている

AIに仕事をとられるため将来性がないという意見もあります。近年はAI技術の発達により、人が入りにくい危険な場所での測量を自動ドローンがしているケースもあります。測量データの整理もAIを利用すれば速やかに済むでしょう。AIによって業務負担が減ることは、測量士にとってもメリットですが、最新技術について学び続ける姿勢が必要です。

女性が活躍しづらい

測量士はやめとけといわれる理由に、女性が活躍しづらいことも挙げられます。前述したように、外業の場合、過酷な現場作業をこなさなければなりません。重い機材を運ぶような力仕事もあります。現場によってはトイレがないこともあります。ただし、CADオペレーターとしての内業のみであれば、女性でも働きやすいでしょう。

測量士は勤務先によって待遇が変わる

測量士の待遇は、勤務先によって異なることがあります。以下の3つの勤務先での待遇について解説します。

  • 測量事務所
  • コンサルティング会社
  • 公務員

測量事務所

測量事務所で働く場合、顧客から依頼を受けて測量を実施します。測量作業のみを担当することが一般的です。基本的には、測量以外の仕事や技術は求められません。測量の経験を積みたい人にとってはうってつけでしょう。ただし、現場を選べないことが多く、繁忙期は辛い思いをするかもしれません。事務所によって異なりますが、年収は一般的なサラリーマンと同程度です。

コンサルティング会社

コンサルティング会社が測量を実施することもあります。工事を検討している企業や自治体からの依頼を受けて測量をします。測量結果をもとに工事の進め方や整備の方法などを顧客にアドバイスすることが、コンサルティング会社の主な業務です。測量以外にコンサルティングのスキルや経験が求められます。会社によりますが、コンサルティング会社の年収は一般企業よりも高い傾向にあります。

公務員

測量士として公務員になることも可能です。公務員として働く場合、自分が測量作業をすることは基本的にありません。前述した測量事務所やコンサルティング会社に測量を発注することが主な業務です。測量士のスキルや経験を持っていても、発揮する場面は少ないかもしれません。公務員であれば、安定した収入を得られるでしょう。

測量士の年収

厚生労働省が運営する職業情報提供サイト「jobtag」によると、測量士の平均年収は約487万円です。一般的なサラリーマンと比較しても見劣りしない年収だといえるでしょう。地方よりも都市部のほうが、年収は数十万円程度高い傾向にあります。スキルや経験を得て独立開業すれば、さらなる収入も見込めるでしょう。

測量士は食えないといわれる理由

測量士の年収は決して低くありませんが、食えないといわれることがあります。前述したように測量士の外業は過酷なため、割に合わないと感じる人が多いことが理由の1つです。また、測量士の仕事はスキルや経験が求められるため、働き始めはどうしても収入が少なめです。経験を積んでスキルが向上すれば、キャリアアップとともに収入アップもできるでしょう。

測量士のやりがい

測量士はやめとけといわれることもありますが、やりがいもあります。

  • 需要が安定している
  • 社会貢献度が高い
  • 最先端の機材を扱える
  • 全国各地へ行ける
  • 測量士の資格があれば独立開業できる

内容をそれぞれ解説します。

需要が安定している

測量士のやりがいの1つが、需要が安定していることです。建設工事に測量の仕事は欠かせません。新規建設工事やインフラの再整備だけでなく、地図アプリの作成に関わることもあります。測量業者は、営業所ごとに測量士を最低1人は配置しなければならないと測量法で定められているため、資格を持っていれば、仕事がなくて困ることはないでしょう。

社会貢献度が高い

社会貢献度が高いことも測量士のやりがいに挙げられます。大規模な工事が実施される場所が測量士の主な活躍の場です。道路やトンネルといったインフラの建設や、災害からの復旧などに関わる業務であれば、誇りを感じられるでしょう。特に測量の仕事は、自治体から依頼されることが多い傾向にあります。人々の生活に関わる公共工事に関わってやりがいを感じられることも多いでしょう。

最先端の機材を扱える

最先端の機材を扱えることも測量士のやりがいの1つです。近年は、ドローンによる3次元測量を取り入れている現場が増えつつあります。AIによる建物、道路、自然物などの判別に関する研究も進んでいます。ドローンやAIに触れられる仕事は限られているので、新しいものが好きな人であれば楽しめるでしょう。最新技術によって測量士の仕事が奪われるという意見もありますが、まだまだ測量士は必要です。

全国各地へ行ける

測量の仕事で全国各地に足を運べることも測量士のやりがいです。都市部だけでなく、地方の豊かな自然がある場所を訪れることもあります。一般では立ち入れないような場所で働くこともあるでしょう。前述したように過酷だったり拘束時間が長かったりするケースもありますが、常に新鮮な気持ちで働きたい人に向いているでしょう。

測量士の資格があれば独立開業できる

測量士の資格があれば、独立開業できます。資格を目指す段階で独立を視野に入れている人も多くいます。測量士や測量士補の資格は国家資格なので、誰でも簡単に参入できるわけではありません。資格を取得して経験を積めば、活躍の場は多いでしょう。特に「海洋測量」や「航空測量」といった特殊な分野であれば、高い収入を得られるかもしれません。

測量士に向いている人

測量士に向いている人は主に以下のとおりです。

  • 几帳面で器用な人
  • チームのマネジメントが得意な人
  • コミュニケーション能力が高い人
  • 体力・忍耐力がある人
  • 知的好奇心が旺盛な人

特徴をそれぞれ解説します。

几帳面で器用な人

測量士に向いているのは、几帳面で器用な人です。測量の仕事には常に正確さが求められます。測量結果をもとに構造物の設計が進められるため、いいかげんに測量をすると大きな問題につながります。几帳面かつ器用でないと、適切に測量し続けることは難しいかもしれません。また、測量データの整理や分析といったデスクワークでは、コツコツと取り組む姿勢が必要です。

チームのマネジメントが得意な人

チームのマネジメントが得意な人も測量士に向いています。測量士は実際の作業のときだけでなく移動のときも数人のチームで行動します。1人だけで外業をすることは基本的にありません。チームで協力して効率よく測量作業を進めることが重要です。チームのマネジメントを適切にできる人は、様々な現場で重宝されるでしょう。

コミュニケーション能力が高い人

コミュニケーション能力が高い人も測量士に向いているでしょう。前述したように実際の測量作業はチームで実施するため、チーム内で円滑にコミュニケーションをとって作業を進めることが求められます。さらに、施工管理者や設計担当者といった工事に関わる人々とのコミュニケーションも必要です。コミュニケーション能力が高い人は多くの場面で必要とされます。

体力・忍耐力がある人

体力や忍耐力がある人も測量士に向いています。前述したように悪天候でなければ真夏や真冬でも測量作業をしなければなりません。重い機材を持って舗装されていない道を歩かなければならないケースもあります。移動による拘束時間も長い傾向にあります。体力や忍耐力がないと辛いと感じることが多いかもしれません。足腰に自信があれば活躍できるでしょう。

知的好奇心が旺盛な人

知的好奇心が旺盛であることも、測量士に向いている人の特徴です。前述したように、測量の仕事にドローンやAIが積極的に取り入れられています。地図アプリ向けの測量という新たな仕事もあります。今後も新しい技術や分野が生まれるでしょう。知的好奇心が旺盛で新しい技術・分野に興味があれば、楽しみながら業務に取り組めるでしょう。

【まとめ】測量士はやめとけといわれるがやりがいや将来性も高い仕事!

測量士の仕事内容、やめとけといわれる理由、測量士のやりがい、向いている人を解説しました。測量士の現場作業は過酷であること、移動による拘束時間が長いことなどが理由で、測量士はやめとけといわれることがあります。しかし、測量士の仕事は工事に欠かせないため、常に需要があります。体力に自信がある人は、測量士を目指してみてはいかがでしょうか。

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