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煩雑かつ負荷が高い、建設業の見積作成・管理業務。属人化している状況が多いこの業務を積算から見積書作成・管理までクラウドで解決するサービスがあると聞き、株式会社GACCI代表の若本氏にインタビューをお願いしました!
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本日は、見積作成・管理ができるサービス「GACCI」を運営されている、株式会社GACCIの若本憲治さんに来ていただきました!本日はよろしくお願いします。
株式会社GACCIの代表の若本と申します。
私は現在、鳥取県でGACCIというスタートアップの経営をしています。
よろしくお願いします。
株式会社GACCIについて
まず最初に株式会社GACCIの会社説明をお願いしてもよろしいでしょうか。
もともと起業したのはもう10年ほど前で、最初は自動車のタイヤ販売や自動車整備などの自動車関連の事業からスタートしています。
3年ほど前に鳥取県内で公共工事の入札情報を提供するサービスを事業承継したことをきっかけに、現在は建設業界向け・建設会社向けのプロダクトを展開しています。
会社のミッション
会社のミッションについておうかがいしてもよろしいですか。
会社のミッションは「プレコンストラクションに革命を起こす」というのものです。
プレコンストラクションとは、設計から施工を始めるまでの間に発生する準備作業のことをいいます。見積もり関連の業務であったり、契約したり受発注したりというような業務などが該当します。
それらの業務は基本的には煩雑になりがちな事務作業がすごく多いところなので、私たちがプロダクト開発していきたいなと思っています。
そこにフォーカスしたいと思われたのは、その前段階で公共工事の情報サイトの事業継承したことが大きかったのでしょうか?
はい。今はコンプライアンスの問題だったりとか、2024年から始まる労働時間の上限の規制だったり、こういったものでどんどん業務が増え、会社に対する負荷も増えてきています。
これはこの業界だけじゃないのですが、インボイスや電帳法なども含めてどんどん事務作業が増えていきます。こういう業務は、やっぱり建設業されている方々の本来の業務ではないですよね。
そうですね。
その本来の業務ではないところで、ものすごく時間と労力を割かれてしまっているという点を、私たちは課題解決していきたいなと思っています。
GACCIのサービス概要
そのような課題感があるなかでGACCIを作られたというところで、そのGACCIというサービスの概要やコンセプトをおうかがいしてもよろしいですか?
サービス概要・コンセプト
GACCIは、基本的には積算をするところから最後の見積書を作成するところまでが機能としてできるようになっています。
もう少し細かく内容をお伝えすると、特に見積もり徴収にものすごくフォーカスしています。
見積もり業務や見積もり徴収といってもかなり細かい業務に分かれており、このような業務の流れになります。
- 見積もりを依頼する作業
- 実際に依頼が届いているかどうか(メールがきちんと開封されているか)
- 進捗を確認
- あとどのくらいで提出されるのか
などといった業務をまず行います。その次に、
- 見積もりを回収する
という業務があり、最後に、
- 相見積もりの場合は回収したものを比較し、
- 予算を見ながら業者を選定
- 自分たちの見積もりフォーマットに転記作業を行う
という流れです。
ここまできて初めて工事原価の全体を出す作業や、全体の見積書を作る作業などに取り掛かれるという形ですね。
現場の現状の課題感
今お聞きしただけでも相当業務があるんだろうなと感じたのですが、
このような業務は通常だと現場の方や施工管理の方がやってらっしゃるのですか?
これは大手さんと中小の地場ゼネコンさんとで役割分担のされ方が違いますので、一概にこうとはいえない部分でもあります。
大手さんだと、購買部とか積算部とか専門の部署が設置されていて、そこの方々が業務をされるというケースが多いかなとは思っています。
逆にそこまで細かく組織・部署が分かれてないような地場ゼネコンさんといわれるような方々ですと、現場監督もするし積算や見積もり業務もやる、という形で兼任をされている方も結構いらっしゃいますね。
そうなると、より中小側の方が、さらに業務負荷が高い領域になってくるというイメージでしょうか。
そうですね、実際いまは属人性がすごく高い作業なので、基本的にはExcelのような表計算ソフトとOutlookのようなメールソフト、あとは電話などでこの業務が行われています。相当大変ですよね。
現場での見積もりにおける作業工数
実際にそれぞれの会社さんに使われる中で、先ほど見積もり業務にフォーカスをしているとお話があったかと思いますが、先ほどお話し頂いた工程の「見積もり」「依頼」「進捗の管理」「回収、相見積もり」では特にどこのフェーズが重い・すごく工数がかかる、というのはありますか?
一番工数がかかるのは、相見積もりという、見積もりの比較と選定、あとはこの中に含まれる転記作業ですね。
要は各社さんバラバラで提出された見積もりフォーマットを比較してから、業者を選定して、それを全部手で入力していかなければなりません。そこはかなり量はあるかなと思いますね。
そういうことですね。私の勝手な想像だと依頼から回収のところなども相当大変なのかなと思ってたんですけど、その後の工程も大変な業務なんですね。
そうですね。見積もり依頼もかなり手はかかっています。
例えば、1000行以上あるような工事の設計書の内訳を、防水屋さんとか鉄筋屋さんなどの業種ごと、それぞれの工種ごとに分解していきます。
そして、自社が取引している業者リストからメールアドレスをコピーしてメールを1通1通作っていきます。相見積もりしているということを依頼先にあまり知られたくないので、一斉送信をするわけにもいかないです。
そうですよね。個別ごとの連絡をしなきゃいけないってなると、余計そこからさらに進捗管理がさらに大変になっていくということもありますよね。
そうすると、「見積もり依頼リスト」をそこから作るのですよね?
はい。どの業者に見積もりを依頼したかというリストを、その工事ごとにエクセルとかでまた作って…
そして、どこが返ってきた・返ってきていないというのをチェックしていきながら、回収していったものから順次すべて比較していくという流れです。
かなり工数がかかるので、管理できていない会社さんも結構多いです。
GACCIの機能
その中で、こういった見積もり業務を改善できるのがGACCIになるかと思うのですが、GACCIにはどのような機能があるかについてお聞きしてもよろしいですか
機能は、先ほどの4つの工程に沿って用意しています。
まず、1000行以上あるような内訳の工事設計書でも、GACCI上で違う業種・違う工種全ての見積もり依頼内容を作成できて、一斉に見積もり依頼をかけることができます。
そして、各業者さんごとに、以下のようなステータス管理が、業者ごとに一目でわかるようになっています。
- 依頼内容を確認してくれたのかどうか
- 現在見積もりを作っている最中
- 実際にもう提出が完了した
相見積もりを依頼をしている時に、同時に違う業者の見積もりを開いて比較することもできます。業者を選んでいくと自動でその見積もりデータが集計されるので、転記作業は基本的に発生しなくなっています。
なるほど!イメージとしては、各会社さんにプロの見積もり屋を雇えたような形になるのでしょうか、
そうですね。かつ、クラウドですので、今まで一人でやっていた業務を分散させることもできます。分散で入力していく作業をしながらも案件自体は一元化できるので、クラウドの旨味もしっかり使えるかなと思います。
競合他社の状況
わかりました、ありがとうございます!
見積もり業務を進めることができるサービスは、世の中で私はそんなに見たことがないなと思っているのですが、競合サービスはありますか?
直接的な競合さんというのは現状ないですね。
見積書や発注書を実際に授受したり収集したりするサービスや企業さんはいらっしゃるのですが、ファイルでやり取りされるサービスがほとんどなんですね。
私たちは、基本的に全部データでやり取りしているので、自動でそれを集計できたり、転記作業をなくしたりできるという点が大きな違いです。
ファイルではなくて、データでのやり取りにしようとされたのはどうしてですか?
その転記作業がなくならないと根本的な課題の解決にならないからですね。
そこが一番大きな要因かなと思います。
機能に対するサポート内容
お話を聞くなかで、このGACCIがあること自体が、当たり前な感じになりそうだなと感じました。
このサービスに対してのサポートなどはそもそも必要なのでしょうか?
実際に、やっぱり我々がサポートするということは、かなり重要な役割だなと思っています。
基本的にはGACCIを元請けさんに導入していただいて、協力会社さんは無料で使えるのですが、とはいえやはり1つのものをみんなで使っていこうとなると、元請けさんだけの意向ではなくて、当然協力会社の方々への操作説明や使用することでのメリットはしっかりとお伝えしていかなければなりません。
当然ここには私たちの人的なリソースがすごく必要にはなるなと思っています。
現状そこはどのような対応をされてらっしゃるのですか?
操作のご説明などは、オンラインでやらせて頂くことが非常に多いです。他には電話などでのサポートという形ですね。
必要とあれば現地でやらせて頂くこともありますが、皆さんの移動や日程調整のことも考えると、基本的には今はもうオンラインでやらせて頂く方が皆さんも参加しやすいなと思っています。
業務効率化の実績
元請け会社さんとしても、協力会社に対して何かしらのサポートをしてもらえるとなると、安心して導入できますよね!
実際にテストでお使いの会社さんに関しての事例もお聞いしたいのですが、これまでの成功事例はありますか?
実際に見積もり業務は「今日1日かけてやろう」という作業ではないので、正確に測るということが基本的にはできないとは思うので、体感値として、どのぐらい業務が減った気がするかという前提でご紹介します。
基本的には皆さん50%以上業務が効率化できているという風にはおっしゃって頂いています。これはもうどの企業さんもほぼほぼ100%そうなんじゃないかと思います。
そうなんですね!
見積もり業務に対して、そもそも月間でだいたいどれくらい割くといったようなざっくりな数字はありますか?各会社さんごとにもちろん違うかとは思うのですが。
一応サイトの方にも出させてもらっているのですが、いわゆる中小の地場ゼネコンさんでの見積もり業務でいうと、現在およそ年間3600時間程度が見積もり関連の業務に時間がかかっており、ここが50%ぐらい削減できるよねというお話をいただいてます。
そうなると、もちろん時間の原価というか、時間削減による人件費の削減という点はもちろんメインではないとは思うんですけれども、そこだけでも年間でざっくり4〜500万ぐらいは最低でも削減できますね。
そこからさらに機会損失がなくなるということも考えると、単純計算で7〜800万程度はすぐ回収できるようなイメージだと感じました。
サービスの利用料金
実際にこのサービスの利用料金は明確に決まっているのですか。
ご利用いただく人数で見積もりさせて頂いていまして、ミニマムだと月額5万円からご利用頂けるようにしています。
見積もりのプロを5万円で雇えると考えると安いですね!
そうですね。
安すぎないかと言われますね。
そうですよね。しかもそこに対してサポートもしますというと、かなり安いなと思います。
見積もり業務も手伝ってくれる人いないですかというのは、弊社もよく相談を受けることがあるのですが、これを導入した方がいいですという回答に今後なっていきそうだなと感じました!
協力会社様は、先程仰っていただいた通り費用としてはゼロですよね?
はい、ゼロです。
拡充したい機能
ちなみに今後この機能を拡充していきたいといったものはあるんですか?
今後、プレコンストラクションの領域で、やはり受発注や請求などというところはやはり取り組んでいきたいテーマだなと思います。
直近でいうと、やはりいま私たちはこの見積もり徴収という業務に特化してやらせて頂いているので、そのなかで、導入いただいている元請けさんと協力会社さんそれぞれから出てくるご要望にしっかり向き合っていくことが現状の動きになるんじゃないかなとは思います。
あとは、データを活用できるようにしたいですね。見積もりをしていくとデータが蓄積されていくので、これを今度活用していくというところに取り組んでいけたらなと思っています。
そうですね、なるほど。
それこそ御社がデータを持っているというところがダントツで強みですよね。
今後さらに、工事の適正価格化などももしかしたらできるかもしれないですし、あとはより相見積もりが楽にできるようなサービス展開とかもできるかもしれないですね。
そうですね。
弱み
こういう機能を増やしていきたいという点をお聞きしたのですが、逆にサービスとしての弱みはどこだと思われますか?
弱みというか、やっぱり最初にお客様の精神的なハードル、ここを超えるというところが一番ネックだろうなと思っています。
やっぱり元請けさんは自分たちの業務での課題感はご理解されてるんですけど、協力会社さんの業務に関してはそんなに詳しくないので、お互いの仕事の内容が実はあまり細かくはわかっていないという状況になっています。
そして、「GACCIを使うといったときに、協力会社が使ってくれるんですかね」という不安を聞くこともあります。やはり”一つのサービスをみんなで使っていく”というハードルを超えていくという点が非常にネックかなと思います。実際は、結構皆さん使ってくれるのですが。
弱みに対しての対策
現状、協力会社さんに対してのハードルの高さについては、どのように解消されていらっしゃるのですか?
これはやはり他社さんの事例をご紹介していくというところと、無料でトライアルをやらせていただいてるので、そこでまず1案件やってみて、協力会社さんの反応を…というところも出てくるのかなとは思っています。
トライアルもできるんですね。
そうですね、現状、各社さんとも無料トライアルはやらせていただいてます。
期間としてはどれくらいなんですか。
企業さんによりますが、まず1案件で試してみるというところもありますし、2ヶ月ぐらい実際に運用してみるとかがありますね。
建設業のコスト削減方法とは?見直しポイントや注意点などを解説の記事はこちら
最後に一言
最後に、この記事を見ていただく方に対して、何かメッセージをお願いできますでしょうか。
建設業界の方々にはその業務のスペシャリストの方がいらっしゃって、業務自体が属人化していることがすごく多くなってしまっているので、先ほどの「見積もり業務をやられてる方が職人化していってる」というか、それによる会社のリスクとか、「会社の中での標準化」みたいなことを取り組まれてる企業さんには、是非お声掛けいただけるとありがたいなと思っています。
施工管理とか設計などといった、現在色々なサービスが乱立しているような領域と違って、私たちは最近やっとこの課題が顕在化してきたというところなので、ちょっと興味があるなという方でも、ぜひちょっと気軽に声かけて頂けるとありがたいなと思いますね。