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温度ひび割れとは
温度ひび割れは、コンクリートが硬化・乾燥する過程で生じるひび割れの一つです。新しく打設されたコンクリートは、化学反応(水和反応)によって熱を発生させます。この発生した熱が外部へ放散する際、コンクリート内部の温度と外部の温度との間に大きな差が生じると、熱収縮によるひび割れが発生することがあります。
温度ひび割れの原因
コンクリートの水和反応: コンクリートの成分であるセメントと水が反応すると、熱が発生します。大量のコンクリートを一度に打設する場合、この熱が大量に発生し、それによって温度ひび割れのリスクが高まることがあります。
外部の気温: 外部の気温が低い場合や日差しが強い日など、コンクリートの表面温度と内部温度との差が大きくなりやすい状況では、温度ひび割れが生じるリスクが増します。
打設後の保護: コンクリートが打設された後、適切なカバーで保護されない場合や、十分な湿潤維持が行われない場合、ひび割れのリスクが増します。
温度ひび割れの予防方法
湿潤維持: コンクリート打設後、しっかりとした湿潤維持を行うことで、急激な乾燥を防ぐことができます。
カバーの使用: コンクリートの表面をカバーで保護することで、日差しや風による急激な温度変動を緩和できます。
適切な打設方法: 一度に大量のコンクリートを打設する場合は、打設方法や順序を工夫することで、温度上昇を緩やかにすることが可能です。
まとめ
温度ひび割れは、コンクリートが硬化・乾燥する過程での温度変動によって生じるひび割れです。このひび割れを予防するためには、打設後の適切な管理と、施工方法の工夫が必要となります。