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道路や橋梁、ダムにトンネルなど日々の生活を支えるインフラはメンテナンスが欠かせません。メンテナンスもただ場当たり的に行っていては、何度も同じインフラを整備することになります。しかし定期的に点検と補修を行うことで、効率的にインフラを整備可能です。
今回は、定期的なインフラ整備を行うために重要なメンテナンスサイクルについて解説します。
メンテナンスサイクルとは?
メンテナンスサイクルは、次の4つの項目を繰り返すことで効率的にインフラを整備できる仕組みです。メンテナンスサイクルで重要な4項目は、次の通りです。
- 点検
- 診断
- 措置
- 記録
点検で重要なポイントは、適切な頻度で点検を実施することです。少なすぎても多過ぎてもいけません。
診断は、あらかじめ定められた基準に沿って診断することが重要です。
措置は点検と診断の結果、補修などの対策が必要な場合にインフラの特性に応じた水準で適切な作業を行わなければいけません。
記録は点検と診断、措置の結果を正確にデータとして残すことで、次の点検に活かすことが重要です。
メンテナンスサイクルを検討する際は、以上の4点を踏まえて決定しましょう。
メンテナンスサイクルの目的
建設業における定期的なメンテナンスは、単に現状の維持だけでなく、安全性の確保や建築物の寿命を延ばすための予防的な取り組みを含む広い範囲の活動を指します。適切なメンテナンスを行うことで、事故や大きな修復コストのリスクを低減することができます。
建設業で定期的にメンテナンスを行う際、重要なことは現状の維持だけではありません。インフラの安全性を確保し、寿命を延ばすための取り組みも重要です。インフラのメンテナンスを適切に行うことは、事故の防止や修復コストを低減する上で重要です。不適切なメンテナンスにより事故や災害を防止するためにも、インフラの状態に合わせて適切な対策を実施することが重要であることを意識しましょう。
安全性の確保
インフラの安全性を確保する上で、次の3つが重要です。それぞれのポイントを踏まえて、メンテナンスサイクルを検討してください。
- 定期的な点検
- 耐震性の確認と補強
- 安全な使用材料
インフラを定期的に点検することで、環境原因の損傷や経年による劣化の兆候を早期に発見できます。そして早めに発見することで小さいコストでメンテナンスが可能です。
日本は地震が多い国のため、インフラの耐震性は特に重要です。インフラの耐震性を確認し、必要に応じて補強することで大きな地震にも耐えられます。
メンテナンスに欠かせない材料は時代によって建材や技術が変わります。過去に使われた材料が現在では、安全性不足のため使用できないことも珍しくありません。その時代の基準に則した材料を使用し、インフラを維持することが重要です。
建築物の長寿化
メンテナンスサイクルを適切に定めることで次の4つの効果が期待できます。
・劣化の予防と修復
・適切な保護策
・構造の強化
・環境対策
雨風に晒されることの多いインフラを定期的に点検することで、劣化を早期に発見でき、適切な対応がとれます。その結果、インフラの寿命の延長につながります。
インフラの寿命延長には防水・防腐といった処理が欠かせません。そういった処理を施すことで、雨や湿度といった環境要因からのダメージを抑えることが可能です。またインフラの重要な構造部分が損傷・劣化している場合、適切な補修を行えば寿命の延長も可能です。
インフラが設置されている環境にあわせた施工方法や材料を選ぶことで、長寿化が期待できます。
メンテナンスサイクルを行う流れ
ここからは実際のメンテナンスサイクルについて、トンネルのメンテナンスサイクルの事例を交えて解説します。
まず点検では必要な技能や知識を持った人員が、5年に1度、目視点検を実施。5年に1度という頻度は省令で定められており、具体的な点検方法などもまとめられています。
次の診断ではトンネルの状態を4段階で評価します。インフラとして機能に支障がない状態から、大至急対策が必要な状態に評価することで適切なタイミングで補修が可能です。
診断結果に応じて、適切なタイミングで必要な補修などの措置を行います。
そして点検から措置までの一連の流れを記録し、保管することで次回以降のメンテナンスに活用します。
メンテナンスサイクルを改善する方法
メンテナンスサイクルは同じことを繰り返すのではなく、改善することが重要です。メンテナンスサイクルの改善には、次の4つのポイントを意識しましょう。
- PDCAサイクルの導入やエンジニアの育成
- データベースの構築
- 不具合の確認
- 技術開発や評価の強化
それぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。
PDCAサイクルの導入やエンジニアの育成
メンテナンスサイクルを改善するためには、PDCAサイクルの導入は欠かせません。PDCAサイクルを導入することで、インフラの維持管理の充実につながります。また慢性的な人手不足は、メンテナンスサイクルに悪影響を及ぼします。インフラを長期にわたって維持するためにも、メンテナンス人員を育成し適切な補修ができる体制づくりは必要不可欠です。またこういった課題を解決するためには、国や自治体などの支援も重要になります。
データベースの構築
全国各地のインフラをメンテナンスすることで、さまざまな情報が得られます。そして得られた情報をとりまとめ、共有できるデータベースをつくることで、似たようなインフラのメンテナンスに役立つケースもあります。インフラのメンテナンスに関する情報は、建設業界の中で見るだけのものにしてはいけません。市民も気軽に見られる仕組みをつくることで、インフラの維持と管理に対する市民の理解の醸成につながります。そして各地のメンテナンスを参考により良い方法を各地で検討できるようになります。
不具合の確認
インフラの劣化や損傷といった不具合の情報を速やかに収集し、道路管理者に情報提供ができる仕組みが求められます。速やかにインフラの不具合の情報を提供できれば、道路管理者も素早く対応が可能となります。事故や災害などの重大な不具合が起きた際は、専門家委員会などの組織を整えることで原因究明と再発防止策が速やかに検討可能です。
不具合を予測し、予測できない不具合に対応するための、対策を予め講じることでどのような不具合にも対処できるようになります。
技術開発や評価の強化
インフラのメンテナンスをする上で、新たな技術の開発や技術に対する評価は重要なポイントです。近年発展が目覚ましいICT技術を活用することで、点検から記録までのサイクルを充実させることも難しくありません。点検から記録までのさまざまな作業にロボットやAIを活用することで、少人数でもメンテナンスを行えます。高所や水上など危険個所の作業をロボットなどが代行することで、メンテナンスの安全性も向上します。
しかし、ただ新しい技術を導入するだけでなく、評価することで適切な技術発展による更なる効率化も可能です。
【まとめ】インフラを長寿命化するためにはメンテナンスサイクルが重要!
今回はメンテナンスサイクルについて解説しました。解説したように、インフラの寿命を延ばすためには、メンテナンスサイクルの導入が必要不可欠です。しかし人員の不足や支援体制の構築など課題は多く残されています。
残された課題は、人間の作業を代行するロボットの導入のような新技術を取り入れることで解決することもあります。しかしまだまだそういった分野の開発もこれからのため、更なる開発と人員の充実を図り、メンテナンスサイクルの充実を目指しましょう。
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