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建設業資格のなかには、造園に深く関わる資格があります。造園施工管理技士も、そのひとつです。造園施工管理技士資格は、建設業に関わる資格のなかでは、比較的取得しやすく、キャリアや給与アップを狙う方におすすめの資格でもあります。
今回は、そんな造園施工管理技士資格について、等級ごとの違いや試験内容を解説します。
1級造園施工管理技士と2級造園施工管理技士の違い
まずは1級造園施工管理技士と、2級造園施工管理技士の違いをみてみましょう。大きな違いは、行える業務の内容と範囲です。1級造園施工管理技士の方が、行える業務の内容や範囲が大きく、幅が広くなります。
また、造園・緑地課などの工事現場で監理技術者と主任技術者業務ができるようになるのも、違いのひとつです。
監理技術者と主任技術者は現場配置が義務付けられている役職のため、1級を取得すれば待遇面で優遇してもらえる可能性があります。ちなみに、2級は造園・一般建設業の主任技術者業務が行えます。
1級・2級造園施工管理技士の合格率と難易度
資格試験に合格するには、合格率や難易度から試験対策をどれだけすればよいか考えたうえで計画しなくてはなりません。造園施工管理技士も同様です。1級と2級の違いをおさえたら、合格率や難易度をチェックしましょう。
1級造園施工管理技士の合格率・難易度
1級造園施工管理技士は、第一次検定と第二次検定のふたつに分かれており、両方に合格して初めて取得できます。それぞれの合格率を紹介していきます。
第一次検定
まずは学科試験に当たる第一次検定の合格率や難易度です。1級造園施工管理技士の受験者数は毎年3,000人前後で、平成30年度から令和4年度までの合格率をまとめると、以下のようになります。
平成30年度 | 令和元年 | 令和2年 | 令和3年 | 令和4年 | 平均合格率 | |
合格率 | 41.2% | 37% | 39.6% | 35.9% | 44% | 39.55% |
図を見ると令和3年度試験だけ合格率が低くなっていますが、これは制度変更の影響を受けたためです。
施工管理技術検定は、令和3年度に試験の名称をはじめとした内容を大きく変更しました。変更内容には出題範囲も含まれていたため、不合格者がほかの年よりも多めに出ています。具体的には、以下のような変更が行われました。
- 受験資格の緩和
- 従来の実地試験で出題されていた能力問題の一部が第一次検定に追加された
- 第一次検定に合格すれば施工管理技士補の資格が得られるようになった
試験に大幅な変化はありましたが、令和4年度の時点では十分対策されるようになったため、合格率も4割程度に回復しています。だれでも簡単に合格できるほどの難易度ではありませんが、しっかり対策すれば問題ないでしょう。
第二次検定
第二次検定は実地試験です。受験人数は毎年約1,500〜3,000人ほどと、第一次検定と変わりません。
平成30年度 | 令和元年 | 令和2年 | 令和3年 | 令和4年 | 平均合格率 | |
合格率 | 37.5% | 35.9% | 39.6% | 41% | 40% | 38.48% |
図の令和3年度試験を見ると、第一次検定とは異なりほかの年度よりも高い平均合格率となっています。このことから、新しい試験範囲が出題されても、きちんと対策をしていれば合格できる難易度であることが分かります。
2級造園施工管理技士の合格率・難易度
次は、2級造園施工管理技士の合格率や難易度について解説します。2級も1級と同じく、第一次検定と二次検定に分かれており、両方合格しなくてはなりません。それぞれの合格率と難易度を確認しましょう。
第一次検定
まず、第一次検定ですが、こちらは毎年約4,000人が受験しています。合格率は以下のとおりです。
平成30年度 | 令和元年 | 令和2年 | 令和3年 | 令和4年 | 平均合格率 | |
合格率 | 58.1% | 48.9% | 58.3% | 51.7% | 54.6% | 54.21% |
2級造園施工管理技士試験も令和3年度の変更による影響を受けているためか、令和3年度の合格率はほかに比べると低く見えます。とはいえ、約5割の人が合格していることを考えると、1級よりは合格率は高いといえるでしょう。
第二次検定
次に、第二次検定です。以下の図は、平成29年〜令和3年までの平均合格率をまとめたものになります。
平成29年 | 平成30年 | 令和元年 | 令和2年 | 令和3年 | 平均合格率 | |
合格率 | 26.1% | 30.5% | 27.5% | 32.5% | 42.6% | 30.81% |
2級造園施工管理技士試験も令和3年度の変更による影響を受けているためか、令和3年度の合格率はほかに比べると低く見えます。とはいえ、約5割の人が合格していることを考えると、1級よりは合格率は高いといえるでしょう。
第二次検定
次に、第二次検定です。以下の図は、平成29年〜令和3年までの平均合格率をまとめたものになります。
平成29年 | 平成30年 | 令和元年 | 令和2年 | 令和3年 | 平均合格率 | |
合格率 | 26.1% | 30.5% | 27.5% | 32.5% | 42.6% | 30.81% |
第一次検定に比べて、合格率が2割近くも低くなっています。とはいえ、大きな変更があった令和3年度試験の合格率は高めのため、きちんと対策を取れば制度変更があっても合格のチャンスがあることは変わりません。
2級も1級同様、きちんと勉強していれば合格できるレベルの難易度であるといえます。
1級・2級造園施工管理技士の試験内容
試験対策をするには、試験範囲や内容を理解しておくことも大切です。次は、1級・2級で出題される内容について解説します。
1級造園施工管理技士
まずは1級造園施工管理技士から確認していきましょう。第一次検定と第二次検定の内容をそれぞれ解説していきます。
第一次検定
1級造園施工管理技士の第一次検定は、出題数65問・四肢択一のマークシート方式で行われます。試験は2時間30分の午前の部と、2時間の午後の部に分かれており、それぞれ出題内容が異なる点に注意しましょう。
科目 | 出題数 | 解答数 | 解答形式 | |
午前の部 | 土木工学等 施工管理法 | 36問 | 36問(必須) | 四肢択一 |
午後の部 | 施工管理法 法規 | 23問 | 23問(必須) | 四肢択一 |
施工管理法 (能力問題) | 6問 | 6問(必須) | 四肢択多 |
全65問・65点満点です。合格条件は以下のとおりになります。
- 65問中39問以上(得点60%以上)正解
- 施工管理法の応用能力に関する問題で6問中2問以上正解
試験対策中、過去問を使って勉強する際は合格条件に注意しながら解答・採点しましょう。
第二次検定
第二次検定は、記述式の問題を2時間45分以内に解答します。以下の図は試験内容をそれぞれまとめたものです。
科目 | 出題数 | 解答数 | 解答形式 |
施工管理法 | 2問 | 2問(必須) | 記述 |
3問 | 1問(選択) |
出題自体は5問ですが、そのうち3問は選択問題のため、実際は3問分解答します。配点は公開されていませんが、合格基準が得点60%以上であることを考えると、第一次検定よりもシビアであるといえます。
2級造園施工管理技士
次は2級造園施工管理技士の試験範囲です。1級とは異なる点が多数あるため、混同しないようにしましょう。
第一次検定
2級造園施工管理技士の第一次検定は、1級と同じくマークシート方式の試験です。しかし、解答数などに異なる点があるため、注意しましょう。試験時間は2時間10分以内です。
科目 | 出題数 | 解答数 | 解答形式 |
土木工学等 施工管理法 法規 | 36問 | 36問 (必須) | 四肢択一 |
施工管理法 (能力問題) | 4問 | 4問 (必須) | 四肢択多 |
40問中、24問以上正解で合格となります。
試験が1級のように午前・午後で分かれているわけではないため、時間配分に注意しながら解答しなくてはなりません。特に、4つの選択肢から正解をすべて選ぶ形で解答する施工管理法(能力問題)は、注意が必要です。
第二次検定
第二次検定も1級同様記述式となります。試験内容は以下のとおりです。
科目 | 出題数 | 解答数 | 解答形式 |
施工管理法 | 3問 | 3問(必須) | 記述 |
問題数自体は2級の方が少ないですが、解答数は変わらないため、油断しないようにしましょう。
1級・2級造園施工管理技士の試験日程
次に、試験日程です。合格点を取れるよう対策するには、試験日までに十分な点が取れるよう計画的に行動しなくてはなりません。試験日程を確認し、それをもとに試験対策日程を組みましょう。
1級造園施工管理技士
1級造園施工管理技士の試験日程は、令和6年度のものはまだ発表されていません。令和5年度は以下の日程で実施されています。
【第一次検定】
申込受付期間:2023/5/8(月)~5/22(月)
試験日:2023/9/3(日)
合格発表日:2023/10/5(木)
【第二次検定】
申込受付期間:2023/5/8(月)~5/22(月)
試験日:2023/12/3(日)
合格発表日:2024/3/6(水)
申込期間を過ぎてしまうと手続きできません。申し込みの際は注意しましょう。
受験申し込みはインターネットと書面の2とおりの方法がありますが、初めて1級造園施工管理技術検定を受ける場合は、受験資格などの審査がある関係から、書面申し込みのみとなります。
受験料は両方とも1万4,400円のため、資格取得には合計2万8,800の手数料が必要です。こちらも忘れず用意しておきましょう。
2級造園施工管理技士
2級試験もまだ令和6年度の試験日程は発表されていません。ここでは5年度の日程をご紹介します。
【前期日程】(第一次検定のみ)
申込受付期間:2023/3/1(水)~3/15(水)
試験日:2023/6/4(日)
合格発表日:202/7/4(火)
【第二次検定】
申込受付期間:2023/7/11(火)~7/25(火)
試験日:2023/11/19(日)
合格発表日(第一次検定のみ):2024/1/5(金)
合格発表日(第二次検定のみ):2024/3/6(水)
受験する日程がそれぞれ大きく変化するため、スケジュールを立てるときは注意しましょう。2級もインターネット・書類のふたとおりの申し込み方法があることや、初めて受験する場合は審査の関係から書類の身となる点は変わりません。
受験料は第一次・第二次両方とも7,200円です。合格するには合計1万4,400円の手数料が必要です。こちらも忘れないようにしましょう。
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【まとめ】造園施工管理技士の合格率はほかの国家資格よりも取得しやすい!
造園施工管理技士は、1級・2級ともにきちんと試験対策をしておけば合格できるレベルの資格です。役職に就ける可能性を掴めるなど、取得しておけばなにかとメリットを受けられます。キャリアアップなどを検討しているなら、ぜひ挑戦してみてください。
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