「建築士」と「設計士」の資格の違いは?設計士が取るべき資格まとめ

建築業界で「建築士」や「設計士」を目指すには、どのような資格があるのでしょうか。
本記事では、「設計士」と「建築士」の違いから必要となる資格や建築士のキャリアアップのために役立つ資格をご紹介いたします。
「建築士」や「設計士」を目指している方、または資格取得してキャリアアップを目指している方はこの記事を読んで将来のキャリアプラン設計に役立ててください。

目次

  1. 「設計士」の資格
  2. 「設計士」と「建築士」の違い
  3. 国家資格:「建築士」の種類・受験条件 
  4. 民間資格:「建築CAD検定」
  5. まとめ

「建築士」「設計士」のお悩みならツクノビ

1.「設計士」の資格

Construction and structure concept of Engineer or architect meeting for project working with partner and engineering tools on model building and blueprint in working site

多くの方は「設計士」という言葉に聞き覚えがあるかもしれません。
しかし建築業界において、「設計士」という資格はありません
代わりに、「建築士」という資格がございます。建築設計の仕事を本格的にしたい場合やキャリアアップを目指すのであれば「建築士」の取得を考えると良いでしょう。

2.「設計士」と「建築士」の違い

では、建築士と設計士の違いは何があるのでしょうか。
「建築士」とは、建築士法に定められた国家資格をもち、建物の設計・工事監理を行うプロの職人を指します。
「設計士」とは、建築士の資格を持っておらず、設計において建築士の補助を行う人を指します。
前述の通り「設計士」という資格は存在しないため、設計事務所や建築会社などで設計業務に携わっていれば、「設計士」と名乗ることができます。
しかし、「建築士」の資格がなければ建築の設計や管理はできず、仕事の幅に制限があります。
そのため、ご自身で建築設計の仕事をする場合は、国家資格である「建築士」の取得が必須と言えるでしょう

3.国家資格 「建築士」の種類・受験条件

では次に、国家資格である建築士について詳しく説明をします。
建築士は、「一級建築士」「二級建築士」「木造建築士」と3種類に分けられます。
それぞれ設計、工事監理を行うことが出来る建築物が異なります
詳しく違いを見ていきましょう。

一級建築士

国土交通大臣の免許で、建築物にかかわる設計、工事監理等を行います。
《一級建築士が設計・工事監理を行わなければならない建築物》
例1. 高さが13m又は軒の高さが9mを超えるもの
例2.鉄筋コンクリート造、鉄骨造等で延べ面積が300㎡を超えるもの

二級建築士

都道府県知事の免許で、建築物にかかわる設計、工事監理等を行います。
《一級・ 二級建築士が設計・工事監理を行わなければならない建築物》
例1.鉄筋コンクリート造、鉄骨造等で延べ面積が30㎡を超え300㎡以内のもの

木造建築士

都道府県知事の免許で、木造の建築物に関して設計、工事監理等を行います。

《一級・二級・ 木造建築士が設計・工事監理を行わなければならない建築物》

例1.2階建までの木造建築物で延べ面積が100㎡を超え300㎡以内のもの

参照先:東京建築士会

上記で分かる通り、扱える建築物の範囲としては一級建築士>二級建築士>木造建築士となります。では、次にそれぞれの受験資格を紹介します。

一級建築士の受験資格

一級建築士建築に関する学歴又は資格等

二級建築士・木造建築士の受験資格

二級建築士木造建築士_建築に関する学歴又は資格等
参照:公益財団法人 建築技術教育普及センター.

上記で分かる通り、建築系の学校を卒業している場合、一級建築士 二級建築士 木造建築士全ての受験資格を満たしています
建築系の学校を卒業していない場合は、7年間の実務経験を経て二級建築士または木造建築士を取得を目指すこととなります。
二級建築士と木造建築士の受験資格は全く同じですが、将来的に一級建築士の取得を目指すことを視野に入れている方や、木造以外の材質も扱いたいという目標がある方は、二級建築士を目指すと良いでしょう。

4. 民間資格:建築CAD検定

番外編ですが、上記の国家資格の他に、「建築CAD検定」という民間資格もあるのでご紹介します。
CAD(キャド)とは、Computer-Aided Designの略称で、コンピュータを使った設計図面の作成を支援するシステムのことです。
「建築CAD検定」試験は、ご自身の建築知識をもとに建築一般図を作成する実力を測る、あるいは与えられた建築図面をCADシステムを使って正しくトレースする技能を測るなど、CADの知識のみでなく実務能力も問われます。
「建築CAD検定」の種類は4級(高校生のみ対象)、3級、2級、准1級の4つです。
先述の3つの国家試験と違い、受験資格の制限はありません
「建築CAD検定」2級以上を取得すれば、履歴書に書いてアピールすることもできます。
しかし、建築CAD検定がなければCADソフトが使えない訳ではありません。
「建築CAD検定」は建築業界への就職や転職のためではなく、スキルアップの勉強の手段として考えていただければと思います。

5. まとめ

今回は以下についてご紹介しました。

  1. 「設計士」の資格
  2. 「設計士」と「建築士」の違い
  3. 国家資格:「建築士」
  4. 民間資格:「建築CAD検定」
  5. まとめ

設計建築士としてのキャリアアップのご参考にしていただければと思います。

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