BIMの導入が難しい背景とは?メリットや成功させるポイントも解説

BIMの導入が難しいと感じ、見送っている企業は多いでしょう。しかし、BIMの導入には多くのメリットがあります。

主業務と並行してBIMの操作法を習得するのは難しいと感じているのであれば、外注を検討してみましょう。

本記事では、BIMの導入が難しい背景、導入のメリット、成功させるポイントなどを解説します。BIMを導入するべきか悩んでいる人は、ぜひ本記事を参考にしてください。

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BIMの導入が難しい背景

BIMの導入が難しいとされている背景には、主に以下のような要因が考えられます。

  • BIMへの理解が進んでいない
  • BIMを操作できる人材が不足している
  • BIMのスキルを習得するまでの負担が大きい
  • BIMの導入や維持にコストがかかる
  • 協力会社にBIMが導入されていない

それぞれの内容を解説します。

BIMへの理解が進んでいない

BIMの導入が難しい要因の1つが、BIMへの理解が進んでいないことです。

上手にBIMを活用すれば、3Dモデル作成や情報の共有を効率化できます。しかし、BIMの活用方法を十分に把握していないと、かえって業務の負担が増えてしまうでしょう。特にCADの扱いに慣れている人は、BIMの導入によって手間が増えたと感じるかもしれません。

BIMの3Dモデルは設計だけでなく施工や維持管理といった後工程でも役立ちます。経営者、設計担当者、施工担当者がそれぞれBIMの理解を深めることが大切です。

BIMを操作できる人材が不足している

BIMを操作できる人材が不足していることも、BIMの導入が遅れる要因の1つです。

建設業界は特に人手不足が深刻化しています。BIMを操作できる人材に限らず、人手集めに苦労している会社も多いでしょう。

さらに、BIMの操作法の習得にはどうしても時間がかかります。BIMを扱える人材の育成まで手が回っていないのが実情です。

近年、人手不足の建設業界向けの事務代行サービスがあります。BIMを操作できる人材がいないのであれば、代行業者の利用も1つの手段です。

BIMのスキルを習得するまでの負担が大きい

BIMのスキルを習得するまでの負担が大きいことも、BIMの導入が難しい要因に挙げられます。

前述したようにBIMの操作の習得には多くの時間がかかります。外部の研修や講習を利用する場合、かかる費用は少なくありません。

また、導入〜定着のためにワークフローの変更も必要となってくるでしょう。ただでさえ忙しい部署においてそれらを並行して行うことは、リソース的にも現実的とはいえません。また、予算が限られている部署では、BIM導入のために割ける費用が多くないことも考えられます。

教育や研修のほか、そのための準備などにも時間が必要となるため、定着のための取り組みに時間をかけられない、業務負担が大きいなどの課題も挙げられます。

BIMの導入や維持にコストがかかる

BIMの導入が難しい要因に、BIMの導入や維持にコストがかかることも挙げられます。

一般的に、BIMソフトはCADソフトに比べて高価です。サブスクリプション型であれば初期費用を抑えられますが、使い続けた際に支払いの総額は買い切り型よりも高くなるでしょう。BIMを操作できる人材がいない場合、外部講習・研修費用もかかります。

コストが原因で導入を見送っている場合は、自治体の支援制度や補助金の利用を検討してみましょう。

協力会社にBIMが導入されていない

協力会社にBIMが導入されていないためBIMの導入が遅れている企業もあるでしょう。

周囲がBIMを導入していないと、自社だけBIMを導入しても連携できず、メリットを感じられないかもしれません。

しかし、発注者がBIMを導入している企業と契約したいと考えているときに、自社がBIMを導入していないと受注の機会を逃してしまう恐れがあります。

BIMには多くのメリットがあるため、直近で必要なくとも前向きに導入を検討しましょう。

BIMの導入は国土交通省も推進している

国土交通省は、BIMデータを用いた新築の確認申請やデータ連携の共通化による生産性向上などを実現できるよう、環境整備を進めています。

後述するように、国土交通省が主導する、BIMの導入に利用できる補助金制度もあります。

以前は2025年までの適用を目指していましたが、2年前倒しの2023年度には、工事へのBIM/CIMの原則適用が始まりました。

その動きからも、BIM/CIMの活用が重要視されているということがわかります。

今後、適用される工事の範囲が広がっていくでしょう。

BIMを導入することで得られるメリット

BIMを導入することで得られるメリットは主に以下の3つです。

  • 修正作業がスムーズに行える
  • 図面作成を効率化できる
  • イメージを共有しやすい

それぞれの内容を解説します。

修正作業がスムーズに行える

BIMを導入することで得られるメリットに、修正作業をスムーズにできることが挙げられます。

修正が必要になったとき、BIMを導入していないと設計図や仕様書をそれぞれ個別に修正しなければなりません。手間がかかるだけでなく、修正漏れのリスクもあります。

BIMを導入していれば、BIMの3Dモデルのみを修正するだけで済みます。効率よく修正することで、従業員の負担を軽減できるでしょう。

図面作成を効率化できる

図面作成を効率化できることも、BIMを導入することで得られるメリットの1つです。

一度BIMで3Dモデルを作成すれば、3Dモデルから平面図や立面図などを簡単に出力できます。それぞれの図面を照らし合わせて確認する手間を省けます。

連携機能があれば、既存のCADデータをBIMで読み込んで、速やかに3Dモデルを作成可能です。

BIMの自動化ツールも多いので、工夫を施せばさらに業務を効率化できるでしょう。

イメージを共有しやすい

イメージを共有しやすいこともBIMを導入することで得られるメリットです。

図面や仕様書だけでは、建築に詳しくない顧客に完成形を伝えることは難しいでしょう。BIMの3Dモデルがあれば、わかりやすく完成形を説明できます。

作成した3Dモデルから構造、照明、空調などをシミュレーションして簡単に確認できることも利点です。

設計だけでなく、施工や維持管理といった工程でもBIMが役立つでしょう。

BIMの活用は外注がおすすめ

BIMの活用には外注がおすすめです。具体的には以下のような理由が挙げられます。

  • 従業員の負担を軽減できる
  • コストを削減できる
  • 品質を向上できる

理由をそれぞれ解説します。

従業員の負担を軽減できる

外注でBIMの活用をすることで、従業員の負担を軽減できます。

BIMの操作方法の習得には多大な時間と労力がかかります。操作方法を習得した後も、モデルの構築にやはり手間がかかるでしょう。実務と並行してBIMを学び操作することには大きな負担がかかります。

外注を利用すれば、従業員は実務に集中して取り組めるでしょう。人手不足で困っている場合は、外注の利用を検討してみてください。

コストを削減できる

外注でBIMを活用することでコストの削減も期待できます。

前述したように、BIMの習得には時間がかかります。教育・研修にかかる費用も安くはありません。習得後も、3Dモデルの作成に多くの時間を割かなければならないでしょう。

BIMに精通したスタッフが在籍している業者に外注することで、BIMの習得や操作にかかる工数を削減できます。

品質を向上できる

品質を向上できることも、外注でBIMを活用するメリットに挙げられます。

BIMでの3Dモデルの作成には経験とスキルが必要なため、出来栄えにどうしても個人差があります。

専門業者に外注すれば、BIMの経験とスキルが豊富なスタッフに3Dモデルを作成してもらえます。より精巧な3Dモデルを、より早く得られるでしょう。

BIMの導入を成功させるポイント

BIMの導入を成功させるポイントがいくつかあります。

  • 既存のソフトと連携できるBIMを導入する
  • 新しい形態の業務の実装も視野に入れる
  • 補助金を活用する

それぞれの内容を解説します。

既存のソフトと連携できるBIMを導入する

BIMの導入を成功させるポイントの1つが、既存のソフトと連携できるBIMを導入することです。

BIMは、CADソフトや施工管理ソフトなどと連携することで真価を発揮します。

近年、様々なBIMが市販されており、連携できるソフトも異なります。自社で利用しているシステムと連携できるとは限りません。注意して選ばないと、別のソフトに買い替えなければならないケースも出てきます。

BIMを導入する前に、どのソフトと連携できるかメーカーに問い合わせましょう。

新しい形態の業務の実装も視野に入れる

新しい形態の業務の実装も視野に入れることもBIMの導入を成功させるために大切です。

BIMを導入することで、業務のフローが変わる可能性があります。特に3Dモデルの作りこみや確認作業に多くの手間がかかるでしょう。

一部の担当者の負担は増えるかもしれませんが、3Dモデルの作成段階で十分に検証することで設計ミスを減らせます。新たに発生する作業があることを念頭に置いてBIMを導入しましょう。

補助金を活用する

コストが原因でBIMの導入を見送っているのであれば、補助金の活用を検討しましょう。

国土交通省の主導による「建築GX・DX推進事業(旧建築BIM加速化事業)」や、独立行政法人中小企業基盤整備機構による「IT導入補助金」など、BIMの導入に利用できる補助金がいくつかあります。

各補助金制度の公式Webサイトで、利用要件を確認してみましょう。

CADでの図面作成はアウトソーシングもおすすめ

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CADを活用した図面作成は、アウトソーシングサービスの利用もおすすめです。

従業員のリソースがひっ迫している場合や、CADを活用できる人材が不足している場合などは、アウトソーシングサービスを活用すると、少ない工数で業務に必要な書類を作成できます。専門的な知識を持っているスタッフが対応するため、スムーズに図面作成を進められます。

弊社では、建設工事に必要なCADの活用に対応している建設業特化のBPOサービス「ツクノビCAD」を提供しています。CADを活用した図面作成はもちろん、安全書類や図面の作成、積算業務など、幅広い業務を代行できます。ツクノビBPOでは、倍率200倍の選りすぐりの専任スタッフが対応いたします。

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【まとめ】BIMの導入や活用が難しいと感じる場合は外注を利用しよう!

BIMの導入が難しい背景、導入のメリット、成功させるポイントなどを解説しました。

操作法の習得の手間や導入・維持コストの高さから、BIMの導入を躊躇しているケースも多いでしょう。しかし、BIMの導入には図面作成の効率化やイメージ共有の円滑化といったメリットがあります。

近年、人手不足が深刻な建設業界向けの事務代行サービスがいくつかあります。BIMの導入や活用が難しいと感じる場合は、ぜひ本記事を参考に外注の利用を検討してみてください。

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